インテルやカルチョに関する話題多め
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確定情報ではないが、これが幕引きになってしまうとしたらあまりにも寂しい。

プジョール、負傷でEURO2012欠場へ


年齢的に、これが最後の国際舞台になる可能性は極めて高かった。カンナヴァロの失敗の例もあり、CBの選手層に一定の計算がたつスペインで、2014年W杯に、彼が出場できる見込みはほぼない。
それでも、プジョルならあるいは……という思いもあるが、一方で総合力が同程度の他の選手がいた場合はそうはいかない。
現在プジョルが担っているピッチ内外の役割を、一定以上のクオリティで彼らが遂行できる場合、やはりそれは若い選手が優先して選ばれるべきである、とも思うのだ。


とかく、この種のニュースを見るたび、いつも感じることがある。


燃え尽きるための戦場を、散り際を見失った選手は、どんな思いで母国のユニフォームを脱ぐのか……と。

プジョルはそれでも幸運な方かもしれない。バルセロナという、スペイン代表以上に絶対的な我が家があり、そこへありったけの情熱を注いできた選手だからだ。
万一、やり残しはあるにしろ、

これもサッカーだ

と割り切るための材料を、その手に掴んでいる。少なくとも、他の多くの選手よりは……


だが、所属クラブではタイトルに縁なく、代表に一縷の望みを繋いでいるような選手の場合は――

彼らのことを思うと、なんとも胸が苦しくなる。


自分には贔屓のクラブは勿論、贔屓の国もある。
当然、彼らの勝利をいつも願ってやまない。

他方、それ以上に、特に舞台が大きくなればなるほど、望むことがある。

とにかく一人でも多くの選手が、大きな厄災なく、正当な競争の末に、大一番へ辿り着けるように

……と。


EURO本戦を前に、改めて各国代表選手たちの無事を祈らずにはいられなくなるニュースだった。
<了>

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【2012/05/08 22:43】 | その他特定選手に関すること
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junchang
こういった選手達は数多く見てきましたが、ファンバステンとロベルト・バッジョは散り際を失ってしまった感が強いです。
ファンバステンは怪我で引退を余儀なくされW杯は結局一度しか出場できませんでした。

バッジョの場合は特殊で2002年代表召集に関して肯定派と否定派が論争を繰り返し、嫌気のさした監督が召集しなかった的な印象でした^^
バッジョは代表行く気満々だったんですけどね~

プジョール選手はW杯も取れたし、クラブでもとることのできるタイトルは取れましたからまだましかも・・・・

相互リンクお願いします。
池上
きつねの巣
管理人様

はじめまして少年サッカー 練習メニュー.naviサイトの
運営担当の池上と申します。

相互リンクして頂きたいと思いまして
ご連絡させて頂きました。

こちらにリンクの方設置させて頂きました。
http://www.dentsufuse.com/sougo.html

ご検討の方、宜しくお願い致します。
ご連絡お待ちしております。

少年サッカー 練習メニュー.navi
運営担当:池上


【サイト名】
・少年サッカー上達法メニュー

【サイトURL】
http://www.dentsufuse.com/

Re: タイトルなし
白面
本人の弁を見る限り、まだやめる気はないようですが……逆にブラジル大会時にまだプジョルが招集されてしまうようでは、スペインの陣容はちょっと伸び悩んでいることの証明になってしまいますね。
さて、どうなることやら……

バッジョなんかは海外フットボールに完全に疎かった自分ですら、当時その扱いに涙したものでした(´Д⊂ヽ

Re: 相互リンクお願いします。
白面
すみませんが昨今多忙につき、こちらから開通することはないかと思います。
早急にリンクの方、取り払っていただけて結構です。
申し訳ございません。

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元日本代表の松田直樹選手が死去…34歳、意識戻らず

サッカーの元日本代表で日本フットボールリーグ(JFL)松本山雅のDF松田直樹選手(34)が4日、長野県松本市内の病院で死亡した。松本山雅の大月弘士社長が明らかにした。

松田選手は2日に松本市内で行われたチームの練習中に倒れ、心肺停止の状態で松本市内の病院に搬送された。
人工心肺装置で血液の循環を維持させてきたが、意識はなく厳しい状況が続いていた。

松田選手は群馬県桐生市出身で、前橋育英高卒業後の1995年にJ1横浜Mに入団した。
昨季まで主力として16年間プレーし、385試合に出場して3度のリーグ優勝に貢献。今季から松本山雅FCに移籍していた。

日本代表としても国際Aマッチ40試合に出場し、2002年のワールドカップ(W杯)日韓大会では全4試合にフル出場し、初の決勝トーナメント進出の原動力となった。(抜粋)



他のすべての予定を後回しにしてこれを書いている。


正直に言って、第一報を聞いた時点で予感はあった。

詳しい状況がわかった時点で、別れを覚悟した。


急性心筋梗塞から病院搬送までの時間、人工心肺装置による血液循環までの時間が長すぎたのが、大きく響いた形になったと思う。
倒れてから病院に辿り着いたのが25分後と聞いた。

25分間心臓が止まったままでいた

のだ。
その間、体中に血は巡らず、細胞には酸素が行き渡らなかったことになる。


仮に生を繋いだ場合でも、後遺症は大きく残る。
蘇生後脳症の困難さ、厳しさも間近で見てきた身だ。
どの道、ハッピーエンドなどは望むべくもないと覚悟は決めていた。

それでも、リハビリに必死に取り組んでいた人達の姿に、"復活してくるであろう"松田の像を重ね、

松田なら必ず何かできることがある。
このまま終わっていい人じゃない。

生さえ繋げば、お前なら絶対にできることがあるんだ……


祈るような気持ちで、そんなことを考えながら、この3日間を過ごしていた。


巷では松本山雅FCの安全管理体制に問題はなかったのか、と声を荒げている人もいる。
が……
JFLに所属する地方クラブに、AED(自動体外式除細動器)常備など、万全の準備を要求するのは、あまりにも酷というものではないだろうか。
定期的な健康診断など、小規模クラブなりに平時、可能な限り打てる手は打とうと努力していた様子は伝わってくる。

そもそもJFLはいわゆるJ1、J2のような、完全な意味でのプロフットボールクラブとは違う。
元々、プロフットボールリーグに所属することを目的とせず、社員選手で構成されたクラブも少なくないのである。
実質的にJ3部のような位置付けになってはいるが、J1、J2とは明確に存在意義が、立ち位置が異なるのがJFLなのだ。

それでも、ひとつ確実に言えることがある。
この不況の折、運営状況がどこも極めて厳しいものになっている、ということだ。

練習時に充分な医療機器を揃え、医師を常時帯同=「雇用者が一人増える」ことの意味。
今更改めて書くまでもなく、それは多大なる財政的負担となる。

私的な考えで承知で言えば、この点を追求しようとするなら日本フットボール協会全体、あらゆるスポーツ機関全体で意見交換・リスク軽減を考慮していかなければならないレベルの問題である。

赤字経営を前提とした上で、いかにそれを削っていくのか?
死に物狂いで予算をやりくりしている各団体(プロ・アマ問わず)が、安心して安全対策には注力できる体制の確立。
それなくして解決はない。

予算の苦しい中でのやりくりの厳しさは、身を持って自分も知っているが故、自分はこう考えるのかもしれない。
が、この問題は理屈や理想論で片付けるわけにはいかない。

本当に、純粋に金が足りないのだ。

それは実際に経験した者でなければわからない、ジリジリと身を焼かれるような厳しさである。

松本山雅FC個人を悪者にしようというのは、悲しく辛い気持ちは察するが……感情を叩きつけるだけでは、それこそ松田が浮かばれない。
この一件を悲しむ者であれば、現実的にどうやってこうした事故をなくしていくか?
すべてのスポーツ団体が慢性的に抱える資金不足、そこから発生する地理的条件の不備といった問題に、いかに効果的な対策を考案できるか――

それが一番の餞になること。
珍しく自分は確信を持って言う。


誰を責める気も、誰が悪いというつもりもない。

ただ、ひたすらに悲しい。
悔しい。
胸が痛む。


松田がいわゆる全盛期の時代から、自分は彼の能力を高く評価する一方、超一流と呼ぶには何かが足りない選手――と思っていた。

特にメンタル面の未熟さ、DFとして評価した場合の『不適合』さは気になっていた。
闘志や自己犠牲精神、献身性は申し分ない。一方で、感情を制御しきれず、不必要なカードを頂戴したこと、ピッチ外でネガティブな話題を提供したこともあった選手だったからだ。

その覇気は時に、諸刃の剣となる――
安定性こそを第一に求められるDFというポジションにおいて、彼の過剰なアグレッシブさについては、強い懸念を抱いていたものだった。

彼に対する評価を改めるきっかけになったのは、むしろ代表を退いてからだ。

ある時、本当にたまたまなのだが……
ピッチ外の彼に、日常により近い部分に触れる機会があった。


――驚かされた。
とにかく横浜Fマリノスというクラブに対して、またファンに対しての思い入れ・気遣いが尋常ではない。

文句なしのナイスガイなのだ。

DFは多く、ある程度年齢を重ねることで成熟し、フィジカル面にとらわれないトータルパフォーマンスを上げていくポジションではある。
それにしても、松田の場合は特に、

加齢と共に、フットボーラー以前に、人間としての総合値を上げていった

一人と思える。
これで好感度が上がらぬはずがない。

古くは鹿島アントラーズ、そして今は川崎フロンターレを応援してきた自分である。
横浜Fマリノスというライバルチームに所属する松田は、自分にとって常に小憎らしい仇敵の一人だった。


一方で、ひとたび試合が終われば、惜しみないリスペクトを送るに相応しい、真のプロフェッショナルでもあったのだ。


いつからか自分の中で、松田はそういう対象へと変わっていた。
昨冬、横浜Fマリノスを解雇された詳しい経緯を知った時は、まるで松田の個人サポーターであるかのように怒り、また彼の逆襲を強く願う自身を自覚し、少なからず驚かされたものだった。





――確かに覚悟は決まっていたはずなのだが。
実際、訃報そのものは、2日前の第一報に比べれば、随分と冷静に受けとれたと思う。


ただ、現実に押し寄せてくる感情の波の大きさは、まったく想定外だった。


もっとプレーして欲しかった。

例えピッチを離れることになっても、この人がフットボールに関わっているという一事だけで、人々に

を伝えられる。
そういう人と慕っていた。

二度と自力で立ち上がることも、言葉を発することが叶わなくなってしまった場合ですら、マツなら何かしてくれる。
何かできることがあると、本気でそう考えていた。




逝かないで欲しかった。

理屈も言葉もなしに、今回はただひたすらにそう思う。


どうか安らかに。
数えきれない感動・発見を与えてくれたことに無限の感謝を。


本当に、ありがとうございました。

【2011/08/04 21:27】 | その他特定選手に関すること
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monoqoo
初めてコメント致します。松田選手の記事。すごく心に響きました。読んでいて涙が溢れてきました。チーム関係なく、大好きだった選手だったので。

素晴らしい記事ありがとうございました。


神聖騎士
私はこの選手の素質(性格も含む)を理解できる環境にめぐまれなかっただけで、日本屈指の才能を持ち合わせた選手だと思った。そして、スターになれるだけのキャラとその直向さは、やはり別格だと思った。残念で仕方ない気分

皆様ありがとうございました
白面
コメント、拍手含め、多くの方から様々な思いを寄せていただきました。

正直、読んでいて涙を堪えるのに必死でした。
それだけ多くの方が、真摯に彼のことを愛していたのが伝わってきたからです。


本当に、ありがとうございました。


彼と過ごした、築いたあらゆるものを無駄にしないためにも、今後もフットボール界を、自分自身の活動を、精一杯充実させていこうと決心した次第です。

今後ともどうか、よろしくお願い致します。

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すっかり歯車がズレたまま、この2年間を無駄にしたなぁと感じる選手の筆頭が彼↓


ジエゴ君。
本名ジエゴ・リバス・ダ・クーニャ・・・ヴォルフスブルク所属のジエゴです。


最初に味噌がついた、いや付きかけたのが2008-2009シーズン。
当時ブレーメン(ドイツ)にいた彼は、この年、五輪参加の影響でパフォーマンスを落とし、前半戦をほとんど働けないまま終えます。

しかもドイツでも有名な女性タレント――それもあまり評判のよくない――とのスキャンダルが発覚したりと、ピッチ内外でよろしくない印象を残しました。
チームはCLでさして厳しくないグループから敗退してしまうなど(ちなみにインテルはそんなグループ内でも2位通過。なんというご縁(^_^;))、まさに踏んだり蹴ったりでした。

しかし後半戦は一念発起、EL躍進の原動力となっただけでなくリーグ戦でも大活躍。
巻き返しの切り札として存分に活躍しました。


で、迎えた2009-2010シーズン。
イタリアの名門、前回もご紹介したユヴェントスに移籍してきたわけですが・・・

最初の数試合を除いて、これが見事なまでに機能しない(´Д⊂ヽ

その才能に疑いの余地はないのですが・・・

そもそも彼のスタイルがユヴェントスの陣容に合致しているとは言い難かったこと、カルチョへの適合に苦しんだこと、クラブそのものの混乱に巻き込まれてともう散々です。

結局移籍金、2450万€分の価値をまったく示すことができないまま、白黒さんはヴォルフスブルクへ売却を決意。
またぞろドイツへ出戻ることになります。
前任、後任の指揮官たちが口を揃えて「残すべき」と言ってるのに、フロントが強行に売却に踏み切った背景には、他の選手の移籍金捻出のためだけでなく、本人の素行・グルッポ内での確執があったと睨んでいますが・・・真相はわかりません。


こうして迎えた今シーズン、2010-2011はもう言わずもがなorz

そもそも移籍が決まった第一印象が、

お世辞にもヴォルフスブルクのスタイルに合ってる選手とは言い難いなぁ・・・

しかもこの急転直下で加入が決まって、マクラーレン(当時の指揮官。後に成績不振により解任)どうするんだろ?
今からジエゴ・システム創り上げるのは至難の業ぞ(-_-;)


と思っていた結果が・・・ご存知の通りのチーム大低迷でしてorz

で、マガトが復帰してからは予想通りと言うか、チームの1stチョイスではなくなっていきます。

【BEFORE】
ジエゴ:「降格したとしても残留する(キリッ)」
  ⇓
【AFTER】
ジエゴ、1年でヴォルフスを離れる?
ジエゴはやはり移籍へ


・・・・・・

はぁ~・・・(溜め息)orz


・・・夏にもし某即売会の申し込み受かったら、また一冊したためる予定なんですが・・・
その時のラインナップに、ムンタリさんやクアレスマと並んで、ジエゴも取り上げるべきかなぁ(´・ω・`)?

と考えてしまいます。
そのぐらい、才能の浪費をやってしまってる選手です。
本当にやるべきことをすべてちゃんとやっていれば、もっと遙かに大きなクラブでも活躍できるタレントは持っているのにorz


とりあえず、今回は雑感につきざっくばらんに言うと。

・まず行くクラブを選びなさい
お金も大事だけど、それ以上に行って自分が活躍できそうな陣容、マネジメントをやってるクラブを見極めなさい。

・それからグルッポの結束をもっと大事にしなさい
あなたは周りからお膳立てされればされるほど輝くタイプなんだから、そのためにピッチ内外で尽力しないと駄目です。
特にエゴイストが集まる、メガクラブになればなるほど・・・ね。

・でもってもうちょっと節制しなさい。いや本当にorz
元々フィジカルが強靭とは言い難いんだから・・・そこはもう少し、コンディション向上&維持のために頑張るべきですよ?

古人(いや、ジョゼのことなんだけどw)曰く、

サネッティやフィーゴ、クレスポの半分の努力をするだけでも超一流になれる

、あなたはそういうタレントです。
明らかに今は努力不足が眼に見えてます。体重いもの。

・最後に・・・
理不尽なことがあっても、プレーのクオリティ以前にまず、プロとして最低限やるべきことは守りなさい

こんなこと

はね・・・
例え誇りを傷つけられたとしても、やってしまったらあなた自身の評価も、築き上げてきた財産も、何もかもぶち壊しにしてしまう行為ですよ?

わがままな子供とやってることは変わりません。
そんな理不尽な振る舞いをしている間は、どれだけ他のことを頑張っても超ワールドクラスにはなれないもんです。


ふう・・・

このままブラジルへ帰国して、トップフォームを取り戻したとしても、結局欧州で成功できない限り、本物の超一流とは認められない――

ダレッサンドロ辺りと同じ道を行くのか・・・?
ジエゴよ?

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なかなか更新できなくて申し訳ございません。
でも、この先しばらくは改善もないと思われますorz
時間・・・時間さえあればヽ(`Д´;)ノ 

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【2011/05/19 22:10】 | その他特定選手に関すること
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ブレーメン。
エリトナン
ジエゴ選手は、ブレーメンだったのだ!

ということは、エジルと一緒だったのだ!(゚◇゚ノ)ノオオゥ
同じピッチに立っていたのですね。

一流の才能を持っているのに、それを発揮できないとは、
いろんなことわざが思い浮かぶのですが。。。

才能にあった活躍をお願いしたいです。
もったいないもん!o(`・д・´)oガンバレー !!

ふふふ・・・
岩氏
全くもって同感w

才能と個性が見事に共存できてない選手の代表格ですなジエゴは。


こういう癖のある選手は先ずはチーム選びからですね。王様なら王様らしく王様として扱ってくれるチームに行かんと。

一時のブレーメン時代のクオリティ見せたら、誰だってジエゴの才能に酔いしれてしまいますからのぉ。ホホホ・・・


少なくともマガト配下じゃ無理ですなw

No title
junchang
ブラジルらしい選手ってことなんですかね・・・・奔放なところとか、押さえが利かない所とか^^
ブラジル人はやっぱりリオのカーニバルが気になるとか^^

ブレーメンでは変えの効かない選手だったのに増長してしまいましたかね・・・・残念!

コメントごちになります
白面
>エリトナンさん

と言うより、文字通りジエゴの背中を見て育ったのがエジルです。
ジエゴの後釜、穴を埋めるのに最適なプレーメーカーの才能を探し続けたブレーメンが発掘した、ジエゴ以上の才能がエジルだった――と考えるとわかりやすいですねw

かたや天下のRマドリードで主力に、かたや流浪の民に・・・(´・ω・`)

好きな選手なので一念発起して欲しいところでございます。

>岩氏さん

本人がまず、自分がいかにクセの強い選手かを自覚しないと(-_-;)
で、その上で自分を最も生かせる環境を探す、っていう生き方しないと活躍できない典型みたいなタイプなのですよ(´・ω・`)

同じミスをしてるのは、例えば浦和に移籍した高原。
もっと陣容を見て、自分に居場所があるのか、自分が活躍できそうな条件が揃ってるかを考えてチームは選びましょう・・・って。
勿体無いことこの上なかったですばい、高原の凋落っぷりはorz

>junchangさん

南米系の選手には、結構な数がいますからね・・・環境の変化に適合できずに苦しむタイプが。
ダレッサンドロ然り、ケイリソン然り・・・
ジエゴは彼らほどではないにせよ、欧州の超第一線でやっていくには何かが足りない、そんなタイプと思います。

驕っているのか、それとも連携不足なのか、指揮官の使い方が悪いのか・・・
多分そのどれもが、少しずつ重なりあった結果、今のようになっているんだと個人的には解釈しています。

これほどの選手となるとそう安い金額では獲得できないので、手を出せるクラブは限られる。
中東マネーか、あるいはロシアの資源マネーか・・・

どちらにせよ、今夏注目の銘柄のひとつにはなってくるのではないでしょうか。

逆に・・・ほんとうの意味で注目してもらえるのは、今夏が最後のチャンスかもしれない、とも思いますが。

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前回までで、ゼコとヴォルフスブルクの物語はほぼ語り終えた。

正直なところ、これ以上語ることはほとんど残っていない。
後はこちらにある通りである。ゼコは無事・・・と言う表現が適切かどうかはわかりかねるが、新天地イングランド、マンチェスターへと海を渡った。



皮肉なことに、ゼコがプロとして必死に己のプレーに誇りを持ち、全力でチームのために戦っていた間は移籍が叶わず。
覇気を失い、フットボールの喜びを忘れかけた結果、ようやく緑の檻から開放されることに成功したということになる。


しかし、である。

これは本当に、ハッピーエンドと言えるような結果だったのだろうか?

――否。
話はここで終わりではあるまい。
そもそもこれをハッピーエンドと言うなら、どんな三流劇作家も食うに困ったりはしない。

終わったのは、あくまでゼコとヴォルフスブルクの物語だ。
両者の縁はぷっつりと音を経てて切れた。
が、ゼコというフットボーラーの物語は、むしろここからが始まりとなる。

そしてその物語は、間違っても順風満帆なサクセスストーリーではない。

このシナリオには、数々の伏線が存在する。
回収されるか否かは別にして、今後注視すべき点をはっきりと認識しておくのが、傍観者たる我々の勤めだろう。


○プレミアリーグ、及びマンチェスター・シティへの適応

過去何人ものプレイヤーが、情熱と欲望に導かれてこの地に足を踏み入れ、そして散っていった

プレミアリーグは、現在UEFAランキング最上位のリーグにして、他のリーグとは一線を画する性質を有するリーグである。
そもそもゼコがこの地で成功できる保証などどこにもない。
ましてやそれが『マンチェスター・シティ』という、特殊なクラブであればなおさらだ。

参考までに申し上げておこう。

ロビーニョ、エラーノ、ジョー、ショーン・ライト・フィリップス、クレイグ・ベーラミ、スティーブン・アイルランド、ジョリアン・レスコット、エマニュエル・アデバヨール、ロケ・サンタクルス、アレクサンダー・コラロフ、ジェローム・ボアテング・・・
筆者がこの時点で、即時思い出すことが可能な失望を味わった者たちの名前だ。

他のビッグ・クラブでも充分にレギュラーどころか、主力を張れるだけの錚々たる顔ぶれ・・・
名だたるスーパースターが揃いもそろって、このクラブで絶望や挫折を経験することになった。過去、そして現在進行形でである。

無論、中には何人か、まだ挽回の余地が残されている者もいる。
今もって歯を食いしばり、現実に抗おうと必死にボールを追いかける者もいる。

だが、それも決して容易な道ではない。
こと『成功』という点で言えば、これほど新規加入選手に優しくないクラブもそうそうないだろう。

それだけ、同クラブを取り巻く状況は特殊なのだ。
この点をゼコは、肝に命じておかなければならない。

こうした非効率的な補強の数々、戦力が安定しない最大の理由として、シティには生え抜き選手が実質的に皆無に近く、

真の意味でチームをまとめるキャプテン、バンディエラがどこにもいない

ことが挙げられる。

ブルーズのジョン・テリー、レッズのスティーブン・ジェラードのような、あらゆる意味でクラブの象徴たる戦士がいないのだ。
ハビエル・サネッティやパオロ・マルディーニ、アレクサンドロ・デルピエーロのように、生涯を所属クラブに捧げたカリスマ溢れるカピターノの不在が、同クラブ最大のアキレス腱と言っていい。

これは即ち、選手たちが道に迷った際、進むべき方向を照らしてくれる人物が不在なことを意味する。
誰しもが一目置くような、その言葉に耳を傾けるような、模範とできるような者がいない。
故にここ数年来、このクラブには争いが絶えず、選手が定着せず、新戦力が思うように機能もできないのだ。

言ってみればここマンチェスター・シティは、世界で最も高給取りの集う、

究極の寄せ集め軍団

なのである。

頼れる者は、ひたすらに己自身。

特にオフェンス面で顕著な傾向だが・・・
他人のサポートを得て、他人のサポートに回ってはじめて持ち味を発揮できるタイプの選手が、同クラブでほとんど結果を残せていないこと。

これは決して偶然ではない。



ゼコは差し当たって、まずチーム内で仲間を探し出さなければならない。

言葉が通じ、尚且つ他のチームメイトとの仲を取り持ってくれる――シティというチーム内で、すでにいくつかの派閥がすでに形成されている可能性もあるが――協力者が必要だ。

我々が会社で、職場で、世界で居場所を探すのと同じように、フィーリングを共有できるチームメイト見つけ出さなければ、
本人の能力の発揮、リーグへの適応などというレベルでなく挑戦は頓挫する。
他のクラブでも同じことが言えるだろうが、ことマンチェスター・シティという世界有数の傭兵軍団のようなクラブにおいては、取り分けその重要性が特大なのだ。

同時にこのリーグで成功するためには、プレー改善の努力を尽くす必要がある。

その最たるテーマのひとつが、高いインテンシティを保つことだ。
90分を通してストライドできるだけの走力を、情熱を失わない集中力を身につけなければ、このリーグでは生きていくのは自然と難しくなる。

特に今シーズンのヴォルフスブルクで見られたような、ネガティブ・トランジション(守備→攻撃の切り替え時)の帰陣の遅さ、

ハードワークの欠如

プレミアでは致命傷

となる可能性がある。
同リーグで成功しているFWの多くが、ウェイン・ルーニーやカルロス・テベス、ディディエ・ドログバら前からの激しいプレスをかけられるアグレッシブなファイターという現実を忘れてはならない。

それだけこの地において、ハードワークとは美徳なのだ。

ましてやここマンチェスター・シティは、全員が全員『スペシャル』なビッグ・クラブである。
これまでのように、自分だけが特別な存在ではいられない。

今更言うまでもないことだが、放っておいても周りがへこへことパスをよこしてくれるようなクラブではない。
話を聞かせようと思ったら、時に相手の耳を掴み、こちらに引っ張ってこなければならない・・・
極端な話、そんな場所なのである。

そのことをゼコは、重々に自覚して日々の戦いに臨む必要があるだろう。
でなければ成功は覚束まい。


幸い、指揮官のロベルト・マンチーニはゼコの能力を高く買っているだけでなく、このイングランドの地では極めて異質な
カルチョの流儀に沿って
活動する監督だ。
件の詳細については過去記事、こちらをご覧いただきたい。

マンチョ

ここプレミアリーグですら、攻守分業制を一定以上にシステムに取り入れているこの指揮官の趣向は、少なからずゼコにとってプラスに作用する可能性は高い。
元々ゼコがイングランドではなくイタリアを最優先希望に挙げていたのは、彼のプリマプンタ(いわゆるセンターFW)としての能力の方向性が、カルチョの方が好ましかったからという背景がある。

こうした点を考えても、様々な面でマンチーニが指揮官であることは、ゼコにとって有利に働くはずだ。
これは同クラブに移籍してくるに当たって、ゼコが手にした数少ない幸運のひとつだったと言える。

他方、かの地に住まう人々は、こうしたマンチーニのやり方・カルチョの流儀を
決して快く思っていない


結果が出ている間はいい。
が、ひとたび失敗のサイクルにはまり込み、結果が出なくなった途端に彼らの鬱憤は爆発するだろう。

解決策はシンプルにひとつ。
目に見える結果を出し続け、不穏分子の口を黙らせる他にない。



彼は確かに、緑の牢獄からの脱出には成功した。

が――彼が新たにやってきたのは、言わば世界で最もリッチな監獄島。

ここには高い塀もなければ、深い堀もない。
高電圧の柵もなく、最高の報酬も手に入る。

だがそれだけだ。
安寧はない。風雅もない。

あるのはどんよりと曇った空と、過酷かつ苛烈なフィールドのみ。

ないものは自分で作り出すしかない。

――現在マンチェスター・シティというクラブにおける、ゼコが置かれた状況を簡潔をまとめればこうなる。


彼がこのクラブと結んだのは、週給ゆうに日本円で1千万を超える、4年半の超大型契約と聞いた。
設定された違約金はヴォルフスブルク時代のそれに、輪をかけて巨大なものになっているはずだ。

ここから先に逃げ場はない。すでに賽は投げられたのである。
このステイタスを実現した選手が、メガクラブで成功できないこと・・・

それは即ちフットボーラーとしての敗北及び、超一流という評価からの脱落を意味する。


エディン・ゼコのこれからの戦いに、心から健闘を祈りたい。

<この項、了>

(他にも『伏線』は複数存在するが、本来ヴォルフスブルクについて論じるはずの企画につき、今回はゼコ本人に関する問題の中から最も顕著なテーマだけを取り上げた次第である。
あらかじめご了承されたし・・・)


参考リンク→速報:ゼコが白星デビュー、シティが暫定首位に

※※選手の視点から語る『ゼコ物語』は、ひとまず今回で終了です。

次回からはヴォルフスブルク側から、よりフットボールをビジネス・マネジメント見地から考えた、
クラブ運営的な視点で色々なことを検証していきたいと思います。

書いてる最中に、2時間弱ほどしたためた所でFC2ブログの不調発生、綺麗さっぱり原稿が飛んでなくなりました。

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【2011/01/16 02:40】 | その他特定選手に関すること
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まずはホッとしました。
黒猫
シティに行った時点で、すこーし嫌なイメージが頭をよぎりましたが、取りあえずホッとした次第です。

エディンの話はドイツ語を通してのことが多く、そういう意味でも彼がまだまだ世界的にはこれからの選手だと物語っているのだと思います。
まさにこれからが彼の正念場、これからも見守っていくつもりです。

まあこれで長谷部さんのプレミアへの縁が強くなってくれれば良いなあなんてw

ヴォルフスとしては、彼がいなくなってからのこれからこそ、チームをどう立て直すかどう上を向かすか・・・大事な時期を迎えますね。
連携は信頼から生まれるのは、サッカーを知るものなら誰でも判ってる常識ですが
まさにそんな基本的なところからの改善を求めてます。
今のヴォルフスには、それすらない。


蛇足ですが

白面さんの解釈が私と違ってたら色々書こうとも思ってましたが(偉そうで申し訳ありません)

さすがです。本当に感銘を受けました。
これからも思慮深い考察を楽しみしてますね。

Re: まずはホッとしました。
白面
むしろ色々読んでみたかった気持ちもございましたが・・・(ドM?w)

そう言って頂けると恐縮です。ありがとうございますw
まずはゼコパートに、一応の決着がつけられたことに安堵しています。

ぶっちゃけこのままだと、インテルとモウに次いで紙面・・・じゃなくてweb面を大量に割いた企画になりそうです(汗)
もうこれ、このままヴォルフス応援も兼ねたサイトにしちゃった方がいいんじゃ?
と思う程度には・・・w

ゼコがいなくなって得点力は落ちても、全体的な運動量と陣形のバランスは逆に取りやすくなる可能性があります。
マクラーレンとしても、むしろこれからの方が仕事をしやすいんじゃないかと思ったりもするのです。
ここ数試合の結果次第かなぁ・・・少しは腰を落ち着けて指揮が取れる状況になった気がするんですよね!

ども~
lemistzuck
うちは、シティ応援してます。
なんでかっつーと、テべスとシルバがいるからw
そんな単純な理由です。

だからゼコが来てくれて素直にうれしい!
クラブ内でいろいろあるのかもしれない。
けど、私には内部のことまで見えないから。。
だから、ピッチの上で楽しそうにプレーするのをただ楽しみに待つだけです!
イングランドよりはるか東の国から応援すんの~


「ないものは自分で作り出すしかない」

ほんとにそうですね。
きっとゼコにはそれができるって信じてるー

No title
junchang
マンチーニがどう調理してくれるか楽しみですね^^
パサーは腐るほどいるでしょうからね・・・・
しかしマンチーニは重複した選手達をどのようにまとめるんだろう・・・・
シティは今トップに立ってるんでしたっけ?
マンチェスターダービー楽しみですね!
(僕もレアルマドリッドと同様金に物を言わせて選手を買い漁ることに関してはあまり良いイメージを持っていないんですけど・・・・)

そうですな~
岩氏(いわし)
ゼコは本当にこれからが勝負ですよね。
ヴォルフス→マン・Cかぁ・・・

なんという棘の道(笑)
こうなる運命だったとしか良い様が無いですな。

是非、数少ない成功者の一人になってもらいたいものです。彼のポテンシャルならそうなれると信じて。


どうせこの先シティから出る事が難しくなるのなら、ここの象徴的選手になるくらいの気持ちでいかないと。
テベスとなら良い関係が築けるでしょうし。


是非頑張ってもらいたいものです!

No title
じゅんや
シティ=巨人みたいなもんでしょうかw
巨人もいまいちリーダーがいないような、全員がリーダーのような。。。

割といっぱいいっぱいです!(汗)
白面
>レミさん

どんどん応援してやってくださいw
自分もシティ、成功して欲しい選手多いんですよ。テベス、シルバ、ヤヤさんsにゼコ・・・それと、なんだかんだでマリオも(苦笑)

一方でシティはその点では、なかなかいい補強はしているのです。
マリオにしろゼコにしろ、自分が自力で「時代」を作れることを信じてプレーできる(マリオの場合は「疑わない」レベルか。笑)選手を中心に手を出すようになった辺りは、補強の方針としてかなり賢い。
元々歴史と人気はあっても、実績には乏しいクラブですからね・・・野心的な有望若手を乱獲というのはかなりよい手と思います。

昔のインテルほどお馬鹿さんなお金の使い方はしていない、ということです。
ファイナンシャルフェアプレーの対策も、おそらくきっちり計算済みかと・・・w

>junchangさん

ここではっきり言ってしまうと、ぶっちゃけゼコの得点力を爆発させるような華麗な攻撃スタイルには絶対マンチョはしないと思います!!ww
なればこそのカルチョスタイル。なればこそのロベルト・マンチーニ。
守備的MFを2枚、3枚と置いて前線に張らせてロングボールぽーん、みたいな形の得点がメインになる可能性もおおいにあるかと(苦笑)

シティのオーナーは今、お金を使ってワールドクラスを買い漁ることが楽しくて仕方がない状況と思いますよ。
いずれ導入されるファイナンシャルフェアプレーに備えて、今のうちにガンガン浪費してくるはずです。来年までは乱獲が続くかもしれませんね・・・

>岩氏さん

・・・旧ユーゴスラビア系、しかもボスニアンなゼコです。
その点では、運命をむしろ肯定的に受け入れていると思いますよ。

戦争の苦しみに比べれば&流浪することへの抵抗のなさ、そして常に陽気であろうとする傾向もある選手です。
やってもらえるよう、期待しようではありませんか!(笑)

>じゅんやさん

少なくとも、昔のインテルや巨人よりは運用が賢いですねw

最初の1,2年はひどかったですが、昨夏の補強もそれなりに納得のいく売買に終始していました。
コラロフ辺りはまだこれから巻き返しも期待できますし・・・それでも浪費家には変わりないですけど(笑)


>拍手でコメントをくださった皆様

予想以上にいただいたコメントが多く、ちょっとびっくりしました(汗)
でもありがとうございます。すごく嬉しかったです。

この場を借りてお礼申し上げます。
今後も自身の都合・・・主に時間と体力気力の許す範囲で頑張っていければと思いますw

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(2)ゼコの憂鬱

前シーズン(2009-2010年)はクラブ史上初となるCLリーグでの戦い、並びにブンデスリーガ連覇という使命感に燃え、なんとか奮闘したゼコだったが、

流石にこの一件で、クラブに愛想を尽かしてしまった。


当然と言えば当然の成り行きである。

実はゼコは2009年の夏、クラブとの契約を2013年まで延長している。
これは彼のクラブに対する愛着、また正当な報酬を受け取るための措置ではあったが、もうひとつ

ビッグクラブから適切なオファーが届けば、クラブはゼコを無理に慰留はしない

という約束があったからに他ならない(ゼコ本人が幾度か口にし、またクラブ側も否定はしていない)。

こうした背景があったからこそ、ゼコは喜んでヴォルフスブルクとの契約更新に応じたのだ。
彼としては自身の将来を真剣に考えた上で、現所属のヴォルフスブルクのこともおおいに信頼し、誠意を見せた(フリートランスファーでの移籍は避け、クラブに相応の移籍金が入る形を受け入れた)格好と言える。

だが、この約束は結果的に、ゼコの思いとはまったく異なる形で施工されることになる。

何せヴォルフスブルク側が『適切なオファー』とした価格が、前述してきた通り
どう考えても法外な金額
なのだ。

誰もが認める逸材とは言え、ゼコは過去のインタビューを見る限り、自らの価値を正確に自覚している。
現時点での自分にビジャ、イブラヒモビッチ、フェルナンンド・トーレスらと同等の価格を付けること・・・その“意図”が理解できないほど、この青年は愚かではない。

あるいはヴォルフスブルクとしては、実際にゼコのプレーに対し、それだけの価値を見出したのかもしれない。
だが、フットボーラーの価値はプレーの質だけで決まるわけではないことは、過去数々の例によって明らかである。

フットボーラーとしての能力に疑いようはない。
他方、客寄せやスポンサーの招致、いわゆるマーケティングという点に関して、つまりスタープレイヤーとして見た場合、今のゼコにはほとんど価値がないのだ。

ゼコはあくまで、これから伸びる選手、成長を楽しみにされる選手。

彼のプレー見たさに皆がスタジアムに足を運び、TVのチャンネルを回すようなプレイヤーではないということだ。
いくら才能豊かな原石と言えど、これではビッグクラブが購入に二の足を踏むのも致し方あるまい。


○才能豊かな若手が、自らの未来を塞がれることの意味

結果として、ゼコは愛するクラブに裏切られた形になった。

いくら自分がよいプレーを見せようと、ビッグクラブへ移籍の道は閉ざされたままだ。
契約期間はまだたっぷりある。チームは混乱が続き、昨季までの強さは影も形もない。
この状況でモチベーションを失わない方がおかしい、馬鹿げた状況であることが窺い知れるだろう。

2009-2010シーズン、ゼコは奮戦していた。

ふがいないチームにあって、必死にパッションとモチベーションを絞り出し、2年間連続での二桁得点達成(それどころかこのシーズン、ブンデスリーガの得点王に輝いている)とCLでのゴールは、充分評価に値する数字である。

・・・否。あるいは、それ以上かもしれない。
チームから連動性が失われていた分だけ、むしろ1ゴールあたりの価値は、前年より高く評価されて然るべきだろう。
何せこの昨季のチームは優勝した2008-2009シーズンに比べ、総ゴール数が実に16得点も減少しているのだから!(80→64得点。ちなみに失点は41→58失点と大幅アップ)

結局このシーズン、ヴォルフスブルクはCLどころか、ELの出場権すら手に入れることができなかった。

必死になってバケツで水を撒いているのに、目の前の砂漠は自分の努力をすべて無表情に吸いとっていく。
点取り屋にとって、自身のあげた得点が結果に結び付かないことほど、疲労を感じることはない。


ゼコの年齢は24歳。
若いと言えば若いが、決して悠長に構えていられる年齢ではない。
現に同世代の有望株たちは、次々とビッグクラブへ移って大きな結果を残している。

加えてW杯イヤーならではの現象が、ゼコの精神を追い詰めていく。
具体的に言えば、南アフリカの地で躍動した、アヤックスのルイス・スアレスやブレーメン(当時)のメスト・エジルら、何人かの選手に対する評価&価格の急騰と、それに伴う選手の大移動である。

国際的には無名だったような選手が、一躍南アフリカの戦いで評価を高め、ステップアップを成し遂げていく。
一方、この大会をTV観戦した自分は、いまだにヴォルフスブルクという牢獄に閉じ込められたままなのだ。



牢獄からは空も見える。海も見える。

目と鼻先に新たな戦場と、自らの価値を満天下に知らしめることのできるクラブが、
偉大なクラブでプレーする、偉大な選手たちの姿が拝めるのだ。

だが動けない。

己の二の足には重い、重い枷が付けられているからだ。

一分一秒を無駄にできない、フットボーラーとしての価値を世間に証明するための貴重な時間は、こうしている間も悪戯に摩耗させられていく。
自らの意思とまったく反する、クラブの私的な思惑によって。

果たして、ゼコの胸中如何ばかりか。

この状況で覇気のあるプレーを見せろというのは、あまりに酷という他ない。



彼はプロとして、最低限の責務は果たしていた。
少なくとも機嫌を損ねて練習をボイコットするなど、マリオ・バロテッリやアドリァン・ムトゥのような規律違反問題は、ゼコの周辺からはまったく聞こえてこなかった。

しかし一方で、まさに矛盾と言う他ないのだが・・・
いいプレーを見せれば見せるほど、チームが結果を残せれば残せるほど、ビッグクラブへの道は狭まっていく。
何故なら自らの保有権を持つヴォルフスブルクが、自身のプレーがゴールを生むたび

ほれ見たことか! これがゼコの力だ!
絶対に安売りはせんぞ!!


と鼻息を荒げ、ますます高値の売却に固執する性質を高めていくからだ。

この事実が日々の練習や試合から集中力と熱意を奪い、単なる作業にしてしまった感は否めない。

どれほどいいプレーを見せようとも、自身がどんなに努力を重ねても、
それは決して自分の輝かしい未来を保障してくれるものになり得ないのである。
むしろ、逆の効果しか生まないとすれば・・・?


――わかりきったことと思うが、あえて言わせてもらいたい。

こんな状況で、選手がまともにプレーできるわけがない。

マクラーレンがモチベーションのきっかけにと与えた、キャプテンマークなど邪魔なだけである。
むしろこの決定は、モチベーションをすっかり落として覇気のないプレーに終始するゼコがバンドを身に付けることによって、
他の選手たちまでが努力することを厭い始め、結局チーム全体の士気が低下していく
という、典型的なマイナス効果しか生まなかった。

ゼコは今やチームの和を乱す、集団としての機能性を低下させる異物になってしまっていたのだ。

だが、そうさせたのは言うまでもなく、ヴォルフスブルクというクラブ自身である。



当然の話だが、今シーズンのゼコは不振を極めた。
守備には走らず、攻撃の際にはどこか気の抜けたプレーが多く、最低限のゴールは決めるがそれ以上の仕事はしない。

新加入のジエゴもまた、守備のタスクを極力削り、組み立てと崩しの全権を与えて攻撃に専念させてこそ持ち味を発揮するタイプの選手である。
守備をほとんどまったくしない(できない)選手が2人もいれば、チームバランスは必然的に悪くなろうというものだ。

まさに悪循環極まる事態と言える。

とあるインタビューでゼコ自らが口にした、

ヴォルフスブルクに捕らわれた囚人

という表現。
彼が自身の置かれていた境遇と心情を言い表すのに、これほど的確な言葉もないだろう。
同時にこんなコメントを発するような選手が、もはやチームのためにまともに働ける訳がないのも道理だった。

こうしてチームは、出口のない袋小路に迷い込んでしまったのだ。
彼らの決定が、選択がいかに愚かだったのかは、何よりも結果が証明している。


エディン・ゼコは、充分にチームを愛していた。

貢献もした。
辛いことにも耐えてみせた。

だがクラブは、彼の求めているものをまったく与えることができなかった。

――愛が冷めるのは必然である。

続く

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【2011/01/12 23:14】 | その他特定選手に関すること
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No title
junchang
恐れ入りました!
昔サッカーダイジェストで「ギュンターネッツァー物語」と言うものがあったのですが、それを読んでいる感じがしました。
私は現在のサッカー世界はほんの触り程度しか知りません。悲しいのですが、本当の本質がわからなくなってしまっています。私は情報を発信しようとした場合「たわごと」としてごまかしてしまっているのです。

白面さんがすごいのはきちんとしたリサーチに基づいた情報を自己分析し、自分の言葉で表現できることですね!
例えば現状に批判的な発言であっても説得力があるわけですね!

見習いたいです・・・・!

ちくしょう!!
岩氏
ゼコの気持ちになってきた!!(笑)

才能があり過ぎるという事は時として自分を追い詰める足枷になってしまうんですね・・・


岩氏もそう・・・・


いや、岩氏は何も無いですけど。


早く!早くマン・Cへ旅立つゼコの話が聞きたい!!
早く牢獄から開放してやっておくれ~(笑)

お返事遅れまして・・・
白面
更新も遅れまして申し訳ございません;

>junchangさん

自分に限らず、すべての人の手記は常に誰かの模倣品であり、オリジナルと思うのです。

自分から事実に即したものを書こうと思った場合、そこに一切の主観が入った表現が入ってはいけないと思うのですよ。でも、それじゃ面白みがありません(笑)

だからライターさん方はそれぞれ、自分の味を探します。
それが偏っていても、極端な話間違っていてもよいと思うのです。重要なのは「面白い」かそうでないか、それだけで・・・すべて「娯楽」として存在するものですからねw

というわけで、自分のそれはゼコやヴォルフスブルクの事情を、自分の感情を元に恣意的な解釈を加えた脳内小説のようなものです。

年末までで一度以前の手法、事実関係のみに基づいた報告は息切れ状態になりましたもので・・・
ちとやり方を変えてみてる、とそういうことでございます(苦笑)

>岩氏さん

>才能があり過ぎるという事は時として自分を追い詰める足枷になってしまう

達見と思います。
というより、自分の人生哲学のひとつなんですよね・・・これ(苦笑)

例えば極端な話、人殺しの才能だけが突出した人がいればどうなってしまうのか。
サラリーマンも公務員もできず、自分で店も持てず学もない。
だけど人殺しだけは、超高効率で遂行できる才能があるとすれば・・・?

ゼコの場合はまだ、自ら望む道を進み、それで生活できて世界のトップシーンに顔を出せている分だけ幸せな方でしょう(笑)
それでも時として、メガクラックにはこうした事態が起こってしまう。
クラブは選手の能力とキャラクターを理解した上で、自分たちの元へ留め置けないと判断した際は、速やかに売却を考えねばなりません。
タイミングは勿論、移籍金を含めて最も効率的な売却先を探さなければならない・・・というのが自分の持論なのです。

なお自分には、あれこれ考え過ぎて結局八方塞がりになってしまう才能と、放っておくとどこまでもだらだらできる才能があります(泣)


明日か明後日、近日中に更新しますので、今しばらくお待ちを;
ゼコ視点で書くことはもうあまり多くはありませんので、それほどかからないとは思います。

他方、ゼコ視点だけでは不公平につき、一段落後はヴォルフスブルクをクラブ運営視点でも考えていく予定です。
というか、書いてて思ったんですが・・・これ、ヴォリューム的に次回の同人誌にでもした方がよかったかも(汗)
膨らみすぎて困っておりますorz

ゼコ!
エリトナン
正直申しまして、
白面さんのブログで、初めてゼコを知りました。

優秀な選手が、優秀すぎて、こんなつらい思いをするとは!
サッカー選手は広いサッカーの世界で、フィールドの上で、プレイするのが最大の喜びですのに。
ファンも彼の勇姿をみて元気づけられるものです
金持ちの道具ではありませんから。

続き、楽しみにしてます(^^)






Re: ゼコ!
白面
コメントありがとうございます。
自分のコラムをきっかけで、ゼコという選手のクオリティが少しでも伝わったのでしたら幸いです。

無論、ヴォルフスブルクが全面的に悪いわけではありません。
他方、多くを間違えた感は否めない。特に感情面のエネルギー、モチベーションの問題と、チームバランスを充分に考慮にいれたマーケティングができなかったこと、この2点は如何ともし難い部分と言えるかと思います。

今後は人情的な視点ではなく、よりドライに経営的な視点からヴォルフスブルクについてメスを入れる予定です。

日本代表の長谷部選手が所属するクラブでもありますので、是非この機会に同クラブに関する興味関心を高めていただければと思います!

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