インテルやカルチョに関する話題多め
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残念な結果になった。

しかし、最低の結果ではない。

これがインテルvsバイエルン戦の、筆者の率直な感想である。


この一戦にインテルは、筆者が個人的に、どうしても気が乗らなかった4-3-2-1で挑んだ。
終盤ロスタイム、痛恨のアウェーゴールを決められ、0-1(アウェーゴール換算では0-2)のスコアで敗れている。

1トップに入ったエトーは、予想通り苦しんでいた。
スナイデルも自分のスペースを見つけ出すのに苦心し、前線の3人と中盤から後ろの7人は分断され、3~5人で攻め7~8人で守る、攻守分業型チームが陥る典型的苦戦パターンに持ち込まれる。
攻守の歯車は最後まで噛み合うことなく、そのままタイムアップを迎えることになった。
スコアこそ0-1だが、実質的には完敗と言っていい。

しかし筆者は、システム選択のそれ自体を責める気はまったくない

むしろレオナルドには、あなたは自分の仕事を精一杯達成しようと努力していた!
と、今すぐにでも激励の声を送ってやりたいほどだ。

先日こちらでお話しした通り、アプローチそのものは何でもいい。

頂に到る道はいくつもある。
筆者の好む道と、現実に指揮官が選んだ道筋が違ったとしても、そこでクレームをつけるような真似こそ、マネジメントに対する冒涜だ。

重要なのは、指揮官がこの道から勝利を目指すために、
必要な準備ができていたのかどうか?

そしてこの敗戦を受けて、
失ったものが何なのかをしっかりと把握し、今後それを埋めるマネジメントが行えるかどうか?

まさに、この点にかかっている。

その意味で、レオナルドはしっかりと自分の仕事をやろうと努めていた。
後は単純に細かなディティールの差と、“フットボールの天秤”が運悪くあちらに傾いたというだけだ。

ならば、今後は研鑽あるのみである。
下を向いている暇などない。


一応感想を述べておくなら、この試合、インテルの守備陣はよく組織されていたように思う。

途中ゴールポストに救われるシーンが2回ほどあったものの、全体を通して見れば、相手の攻撃をよくしのいでいた。
ロスタイムの失点もまた、戦術上の穴を突かれて喫したものではない。

少なくとも、ロッベン対策という点では及第点を与えられる。
中央へのカットインを許したシーンは少なく、キヴも期待以上の活躍を見せていたと評せるのではないだろうか。
彼は、自身の能力の限界以上によく集中し対応していたと思う。
相手は超ワールドクラスである。何度が突破を許すことそのものは仕方がない。

問題となったのは、やはり4-3-2-1というシステムが抱える構造上の欠陥、

絶対的な攻撃力の欠如

だ。

このシステムで1トップに入る選手は、例えばカルチョのFWであればジャンパオロ・パッツィーニやルカ・トニのように、高さと強靭さを併せ持ったポストワーカーでなければ苦しい。
前線でこうした選手にボールを預けられた後、中盤の選手たちが2人、3人と攻撃参加することで複数のパスコースが生まれ、そこから生じたスペースへボールを繋ぐことで、攻撃が活性化する・・・
4-3-2-1とは、元々そういったシステムである。
となると、1トップのエトーがゴールに背中を向けた状態での仕事を得手とするFWでない以上、攻撃が停滞することは半ば必然だったと言える。

また、サイドで数的不利に陥りやすい分、相手のサイド攻撃を封じようとすれば、どうしても中盤の選手が低く位置取りを取らなければならなくなる。
このため、相手の攻撃をしのぎ、ボールを奪っても、なかなか前線にパスコース・突破口を見つけ出せないというのも痛かった。
人手が少ない分、侵入できるスペースがどうしても中央に限定され、その分バイエルンの選手たちが楽に守れるシーンを増やしてしまった・・・という印象だ。

それでも、あえて4-3-2-1でレオナルドが戦ったのは、不慣れなFWを任せてスナイデルのボールタッチの回数が減ることを恐れたのかもしれないし、相手の中盤の底にプレッシャーをかける意味合いもあったのかもしれない。
その真意を測り切ることは、百戦錬磨の有識者ならともかく、筆者のような若輩では叶わないが・・・

確実に言えることは、今回の采配もインテルが見せたフットボールも、わかりやすく言えば

満点ではないが赤点でもなかった

ということだ。
少なくとも、スナイデルが一時的にFWに位置に上がる、スタンコビッチがポジションを低くとなるなど、攻撃を機能させようという工夫は垣間見られた。
実際前半、後半とも、何度かゴールまであと一歩という決定機を作っている。

それが得点に結びつかなかったのは、ある程度の運のなさと、相手GKクラフトの活躍によるものだ。
悔いることはあっても決して恥じるべき内容ではない。




最も大切なことは、指揮官が指揮官の確固たるビジョンに基づき、難しい決断を下して試合に臨んだことが、見ている自分に伝わってきたということ。
そこから先は、冒頭述べた通りディティールの問題ということだ。

今回は望んだ結果は得られなかった。

が、次は望む通りの結果を手に入れるべく、それまで雄々しく邁進すればいいのだ。
極めてシンプルな道理である。


○結果よりもリカバリングが重要

無論、感情面ではおおいにこの結果に反発してもらわなければ困る。
落胆して下を向いてしまうような選手は、王者たらんとするクラブには不要だ。

その意味で、インテルの所属選手たちは実に幸運である。

幸いにして、バイエルンとの試合はまだ1stレグを終えただけだ。
この先、1ヶ月と経たないうちにリベンジの機会は訪れる。

この先数年間に渡り、再び相まみえる機会を待たずに済む。

これは、どれほど恵まれたことだろうか・・・?

昨シーズン末、ようやくに辿り着いたCLの決勝でインテルに敗れ去ったバイエルンの悔しさは、我々が今回喫した敗戦の何倍も大きなものだったはずだ。
(それだけに今回、バイエルン側のモチベーションは目に見えて高かった)
この試合に勝っても、彼らの悔しさは生涯晴れることはあるまい。

それに比べて、我々にはこんなに早く彼らに『借り』を返せる機会がやってくる。
文字通りの僥倖と言う他ない。


ひとまず、このバイエルン戦の結果と、2ndレグのことは忘れるべきだ。
今は悔しい気持ちを胸に秘め、逆襲を誓いつつも眼前の試合に集中することが求められる。
それができないチームに、そもそもタイトルを手にする資格はない。

他方、同時にこの敗戦への反発を、怒りや悔しさを糧としなければならない

“その時”がくるまで、虎視眈眈と牙を砥ぎ、この悔しさを感情的なエネルギーとして昇華させること・・・
これが今、最もインテルに求められている取り組みだろう。

当然、指揮官はそのために必要な手立てを打たねばなるまい。

・試合に出場した選手のリカバリング
・出場できなかった選手のリカバリング
・負傷した選手の状態把握と、それに伴う対応策の考案
・この3つを踏まえた上での、次の試合の準備

と・・・今レオナルドがやるべきことはこれだ。
これら『リカバリング論』は、以前こちらでお話しした通りである。

幸い、ラノッキアは予想されたよりは軽症であることがわかった。
一方、カンビアッソの負傷がここにきて発覚。
この中盤の要を失うことは小さくない痛手だが、それでも我々は前に進まなければならない。



悩んでいる暇なく、重要なゲームが次々と矢継ぎ早に訪れる。
これもまた、極限られたクラブが、選手だけが持つ特権である。

我々ファンもまた、充分にこの濃密なシーズンを味わい、愉しんでいこうと思うのだが・・・
いかがなものだろうか?


敗戦の後こそ、危機に瀕した時こそ、指揮官の真価は問われることになる。
その意味でこの状況は、レオナルドが真の名将となれる器かどうかを見極める、大きな試金石となるだろう。

ネガティブな結果を受け入れるな。

ポジティブな材料を探せ。
ネガティブな要素を、ポジティブな要素に変換しろ。


90分+90分、180分の戦いは、お互いがその前に与えられた時間の間、どれだけよい準備ができたのかを比べる決着点に過ぎない。

勝ちたければ残された時間、日々よい準備をし続けよう。

後半90分が始まるその時まで、よき戦いを継続せよ。


――これが今、筆者がレオナルドと選手たちに送ることができる、唯一無二のエールである。


1月後の2ndレグ・・・バイエルンの本拠地、アリアンツ・アリーナに乗り込んでの一戦。

実に胸が躍る。
この苦しい状況下で、いかにしてレオは、選手たちは突破口を見つけ出そうとするのか・・・?

今からその日が、待ち遠しくて仕方がない。

<了>


※※ 投票結果と更新予定のお知らせ ※※

先日行った投票ですが、以下のような結果に落ち着きました。



いやー・・・なかなかびっくりです。
途中まで誰も票を入れてなかった『インテル』が、後半急速に票を伸ばしたり。
その勢いに押されて、フライングでインテル関連は今回こうしてあれこれ書いてしまいましたが(*゚∀゚)テヘ

そもそも35人も投票があったことにびっくりですよ(汗)
このサイト、そんなに見てる人いたっけ・・・?みたいなw

ともあれ予想以上の反響をいただきまして、嬉し痒しありがたしです。
幅広いご参加、本当にどうもありがとうございました。

ちと来週いっぱいは、仕事で手一杯でまともに更新できるかも怪しい状況ですが、落ち着き次第早速取り掛かりたいと思います。
今後も何卒宜しくお願い致します


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【2011/02/26 21:07】 | インテルなこと
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No title
golazo
一連のエントリー読ませて頂きました。今回もやっぱりさすがです。正直、自分を改めて見直すきっかけとなったエントリー、とも言えるかなと(^_^;)笑

観ている人間からは分からない要素こそが、ピッチ場で行われているサッカーを動かしている、というのは、やはりサッカーにおける本質ですよね。でも、最近自分がそれを意識できていたかなぁ、と考えると、間違ってもYesとは言えない・・・笑


一つのチームを丁寧に追ってい無い故に、完全なプレビューの作成は難しいなぁと改めて感じております。正直言うと、以前に一度直面した問題でもありました。
でも、より本質を意識しながら、自分は第三者に過ぎないことを念頭にピッチを眺めることによって、今とは見える物もまた違ってくるのかなぁと感じております。そういったことを根底に据えて、ブログも頑張っていきたいし、また大好きなサッカーを楽しんでいきたいですね。

更新楽しみにしています<(_ _)>



よし!
岩氏(いわし)
次の2ndレグでの観る側としての良い準備ができそうです!

といっても岩氏は選手を追っているだけですけど(笑)


サッカーは見方によって色々ありますねぇ。
次こそはインテルの真の力を見てみたいもんですな。
数試合観ましたけどこれが王者の実力とは思ってないので。


良くも悪くもレオさんの手腕が発揮される試合になりそうですね。


No title
junchang
ご無沙汰のコメになってしまいました!
インテルの現在の状況は「失ってしまった自信を取り戻すための荒療治」って感じがします。(実際試合を見ているわけではないのでなんともいえませんが・・・・)レオナルド監督は試行錯誤しながらよりよい結果をだそうとがんばってるんですよね!当然シーズン途中から前任者のサッカーをマイナーチェンジさせながら結果を出すのはとてつもなく難しいことです。

特にレオナルド監督には期待をしているわけではないのですが、インテル首脳陣には長い目で見てほしいですね!

ようやく・・・
白面
最低限お返事が書ける時間に帰ってこれました。
残業わずか3時間の幸せ(´;ω;`)

返信が随分遅くなってしまいましたこと、心からお詫び申し上げますorz


>golazoさん

重要なのは、メディアとして見た場合、我々がどの立ち位置から意見を発するか、という点にかかっていると思うのです。

私達は営利を求めてやっているわけではないですから、好きなものを提供できる。他方、より多くの人に読んでもらいたいとほんの少しでも願った瞬間から、娯楽性を考慮して活動しなければならなくなります。

一切すべて自分の好きなようにやり、誰が見に来ても自由というスタンスの方もいらっしゃいますが、そういう人はまれですよね(苦笑)

故に我々は、自分の味を出さなければならない。
そのために、フットボールを見るための、自分の立ち位置を見つけ出さなければなりません。

それがたまたま、自分の場合はこういう場所だったというだけですw

ファンとしての個人的な情動を訴えるblogがあってよし、嘘か真かを度外視して、ゴシップネタを積極的に扱うもよし。娯楽の在り方はそれぞれです。

golazoさんが最も

「これなら自分は人に恥じることなく、自分の書きたいことを自由に書ける」

と感じる立ち位置が最適解と言えるのではないでしょうか・・・?
差し出がましいコメント、お気を悪くされましたら大変申し訳ございませんorz

>岩氏さん

そりゃまだ就任後、2ヶ月ぐらいしか経ってないわけでして(笑)
それでこれだけ結果がついてきてれば上等です。
自分の色を本当に出すためには、キャンプ含めて1年間以上はゆうにかかるものと思っていますw

2ndレグまだかなーわっほいノェノ

>junchangさん

むしろこちらこそお返事が遅れてしまいまして申し訳ございません;

インテルは一度モウとは違うサイクルを始めようとして、見事にラファで失敗した。
今はレオでモウのやり方の延長な位置に戻った、という感じだと思っています。

カルチョは死んでいない。むしろ反撃の好機を、今か今かとまっている。

そう信じて、今後の試合を見ていきたいですね。
まあ、カルチョらしく国内リーグに集中、CLはさっさと捨ててしまう可能性もあるのが苦笑いですがw

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