インテルやカルチョに関する話題多め
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諸事情で更新が予定よりずいぶん遅れてしまいまして、誠に申し訳ございませんでした。
今回は高橋陽一先生トークライブイベント前半部分の様子を、簡単にご報告しようと思います。

――書店内のイベント用スペースということもあって、会場内は非常に落ち着いた雰囲気で、高橋先生の登場を待っていました。

待ってる間に非常に印象的だったのが、外国の方の参加者が多かったこと。
いかにも英国風の方もいらっしゃいましたし、スペイン・ポルトガル語圏の方かな?という出で立ちの方も参加されており、

世界で最も高い認知度を誇る漫画のひとつ

であるキャプテン翼の威光を、まざまざと見せつけられた思いでした。
自分などは小心者ですので、イベント開始時間が迫るにつれ、緊張で思わずゴクリと生唾を飲み込んでしまったものです(苦笑)。



そしていよいよ、高橋陽一先生と戸田邦和先生(それぞれクリックで紹介サイトに飛びます)、更に司会進行役としてフロム・ワンの岩本さんが登場。会場が割れんばかりの拍手で出迎えます。
この会場の熱気を受けたためでしょうか? 先生方は当初、やや緊張した面持ちでのスタートとなりました。
しかし、そこは流石に進行の岩本さんが手馴れてらっしゃいました。

まずはこれから聞くべきかなと。
朝の試合を(※日本代表vsベルギー代表が、当日の早朝に行われていた)ご覧になってみていかがでしたか?


と質問を飛ばせば、

やりましたね!

とばかりに、お二人も会心の笑みを浮かべてのお返事。会場全体の空気も、いかにも和やかなものに包まれます。
なんとも心地よい雰囲気の中、こうしてイベントは始まりました。

以後イベントは、サッカーと漫画と、双方の話題を織り交ぜての進行となります。
今回は時間その他の都合もあり、すべてをお伝えすることが叶いませんが、特に印象に残ったものを一つ挙げるとすれば、

お二人が考える、漫画家として絶対必要と言える三原則とは?

という質問に対する返答でしょう。
内訳は以下の通りです。



順に解説していきましょう。
まず(1)は、もうそのままの意味です。

嫌いなことを、続けられる訳がない」。

他のあらゆる仕事についても言えることですが、我慢しなければ続けられない仕事では、様々な不都合が生まれるものです。仕事のすべてを愛することが難しくとも、少なくともその内のいくつかにやりがいや生きがいを感じられなければ、到底長続きはしないものです。
ましてや、それが多大なストレス・困難を抱えながら進行する、漫画の執筆ともなれば……言わずもがなでしょう。

高橋先生も戸田先生も、

好きだからこそできる。好きな人であれば技術の伸びも速いし、よいものも生まれやすくなる
漫画を書くことが生活できること、それ自体に喜びを感じられるような、そういう人であれば大丈夫だろう

と語ってらっしゃいました。なるほど……古人曰く、「好きこそものの上手なれ」とは言いますが。
漫画家のようなクリエイティブな、『感性』で仕事をする者にとっては、必要不可欠な要素なのでしょう。

続いて(2)は、文面そのままの意味です。

お二人が漫画家の卵さん(アマチュア)が陥りやすい問題点として警鐘を鳴らしてらっしゃったのが、

自分の作品はこんなにも面白い!

と自己満足に浸ってしまい、正しい評価ができなくなってしまうことなのだそうです。
……うん。畑は違えど、自分としても非常に耳が痛い言葉であります/ ,' 3  `ヽーっ

もう少し具体的な話をすれば、お二人とも自分の出来上がった漫画は、必ず一読者として読むようにしているそうです。その中で、
おっ、この展開面白いな!
と思えば、そこを‘描き手に戻った際に’伸ばし、
今回つまらなかったなぁ……
と感じれば、当然の如く修正を加える。

卑下し過ぎても、慢心してもいけない。
あくまで客観的視点から、自分の作品を正確に評価し、それを次の活動へと還元していく力がプロには求められるのだな……と、強く感じたところでした。

これも、クリエイティブな仕事に就く上での必須事項というか、まさに核心を突いていますよね。
娯楽に限らず、ありとあらゆるものに言えることですが、世は『需要』と『供給』で成り立っている。
不特定多数の消費層に娯楽を提供する漫画家ともなれば、『需要』を正確に理解した上で、『供給』する作品の質を整えることは、いっそ責務とも言えます。

最後に(3)は、よりわかりやすい言葉で言い換えれば、

他の漫画家にない、自分だけの強み(特技)を磨く

というものです。
例えばお二人の場合は動きのある、躍動感溢れる構図というものには、かなりこだわりを持っていらっしゃるそうです。高橋先生からは、

自分が手塚治虫先生に、ストーリー構築などで勝てる訳がないことはわかっていました。
だからこそ手塚先生にはない、自分だけの武器を磨く必要があったんです。
それでどういう構図なら迫力が出せるか、漫画に動きを持たせられるか。そこを徹底的に考えました


……というコメントも聞かれました。

あの漫画の神様、手塚治虫に勝つため――

――これですよね、まさに。
芸で飯を食おうと、天下を取るべく邁進する人間と、ただ楽しいからと、趣味の延長でやっているような人間との、決定的な差がここにあります。



現状を正確に理解する一方で、最終的な目標は限りなく高く持ち、そこに到達するための具体的なアイデアを持つ。
今いる場所からどれほど遠くに目標があったとしても、目標を目指して超していくことを諦めてしまう人間は、しょせんそこで終わってしまう。

……なるほど。
まさに一流になるためには、必要不可欠なポイントではないかと感じました。

一方戸田先生は、表面上は

僕は手塚先生に勝とうだなんて、そんな崇高な目標はとてもとても……

と謙遜されてはいましたが、より実践的に
‘武器を磨く’
方法について語ってくださいました。

そのひとつが、他の漫画家さんの漫画を読む時のテクニックです。
途中で高橋先生も交えながら、

例えば構図であれば、パラパラとページをめくる中で目についたものがあれば、

あっ、これ格好いい

と感じるコマがある。それを頭にメモ書きしておくわけですが、この時、詳細な情報を残しておくことはせず、ぼんやりと覚えておくのに留めておくのが有効なんです


……というお話が聞けました。
この理由が非常に理に適っていて、

オリジナルは超えられない。オリジナルを模倣しても、模造品が出来上がるだけ。
でも、イメージやアイデアは劣化しない。

ぼんやりと覚えておいて、そのイメージから自分自身のものを作り出せば、それがオリジナルになる


……的なことを仰っていました。実際には内容がかなり異なる可能性がありますが、目の前で聞いていた自分が強くそういう印象を受けたということで、この点はご容赦願います。

プロの漫画家として、生活や人生を
漫画を書く
ために最適化された状態で保つ。

戸田先生のプロフェッショナリズムを、肌で実感させられたシーンでした。

この他、ネームやタッチ、〆切等々に纏わる楽しいお話がたくさん聞けたのですが、残念ながら詳細は割愛させていただきます。

次回は、参加者からの質問タイムについてです。これは近日中にアップできると思いますので、今しばらくお待ちください。

(続)


※コメントは自分が当日、会場で見聞きしたイメージとメモ書きを元に書き綴っています。
内容に若干の差異が生じている可能性がございますが、この点何卒ご了承ください。
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【2013/11/29 20:18】 | 他国リーグや各種協会・組織なこと
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