インテルやカルチョに関する話題多め
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 時間的に切迫しているので、努めて簡潔に雑感だけを。

 日本代表の敗退は、悔しくもあり、寂しくもある。一方で、
驚天動地が如く騒ぐことでも、世界の終わりが如く嘆くことでもない
というのが、率直な感想だったりする。

 ワールドカップ期間中のこの間、よく使われてきたフレーズに、
4年間やってきたことを台無しにしたくない
といったものがあった。まさにそうだ、と感じた方も多かったと思う。フットボールのチームは指揮官の影響を色濃く反映するものであり、ザッケローニが来日して以降、今日までの歩みを総括しての言葉なのだろう。

 しかし、自分の考えは違う。
 端的に言ってしまうと、

4年間だけで積み上げ切れるものなら、もっと早くどこの国だってタイトル争いに加われてるだろう

である。

 フットボールには時間が必要だ。特に代表チームには。
 クラブシーンには例外的に、常識外れの資金を投入してチームを強化してしまうケースが存在するが、代表チーム同士の戦いには、そんな掟破りの奥の手は存在しない。ピッチ内の戦術や選手たちのクオリティだけでなく、その国が積み上げてきた歴史、国家としてのキャラクター、文化、その全てを真正面からがっぷり四つで競い合うのが国際試合だ。必然、戦いの舞台が大きくなればなるほど、この傾向は強まる。

 日本にはまだまだ、圧倒的に蓄積が足りない。経験も、選手も、そして何より失敗の歴史と経験が不足している。

 W杯が遠い世界の出来事だった60~90年代。
 スタッフ一同がやれるべきことをほぼ全てやりきり、それでもあと一歩のところで、出場を逃した94年の悔恨。
 棚ぼたで出場を果たすも、己の力の無さを痛感させられた98年。
 これ以上ないほどにホームアドバンテージを生かしながらも、GL突破がやっとのことだった2002年。
 夢に溺れたしっぺ返しを食らった2006年。
「見ている人を楽しませる」という要素を一切すべて切り捨て、最低質のフットボールに徹したことで、最高に近い結果を勝ち取った2010年……

 実質的に中身のある貯蓄という点では、わずかに20年足らずの蓄えしかない。むしろよくここまで、この短い期間で成長を遂げたものだと、南米・欧州の列強国もこぞって日本の躍進を褒め称える。これでは足りぬ、まだ足りぬと主張するのは、当事国である日本ぐらいなものだ。
 無論、上を目指す意欲は極めて重要で、大切な要素である。一方で、戦術理解の未熟さ、インテンシティ(プレー強度)の不足、キャラクターやメンタリティの物足りなさ、陣容の手薄さ、国内リーグの人気の無さ、マスメディアの体たらく……
ぱっと思いつく限りで問題は山ほど出てくるのに、それらを棚にあげて無造作に

優勝するぞ!

と言っても、ドン・キホーテの妄言にしかならない。意気込みはよし。一方でアプローチを示すべき、ということだ。

 しかし実際、それら問題の一つひとつに、具体的な解決策を用意し、実行に移して解決をはかっていくには、10年、20年以上の月日がかかるだろう。

 夢想に逃げるな。現実を直視しろ。
 歩みを止めるな。前進せよ――

 それが、2014年の総括ではないだろうか。

そんな教訓を得られた、貴重な失敗の歴史を手に出来ただけでも、今回のワールドカップ参加は十二分に意味があった。日本にまだまだ絶対的に不足している、"経験"を積み重ねることができたからだ。

 ことワールドカップへの思い入れという点で言えば、これが選手個人のファンであるとか、いわゆる代表ファンであれば話は違ってくるのかもしれない。今大会が事実上のラストチャンスだった選手たちのファンであれば、尚更そういう意識は高くなろう。それはまた、おおいに尊重されるべきとは思う。

一方で、自分はそのどちらでもない。強いて言うなら

日本サッカー

のファンなので、むしろ今回の敗退で感じるところは、

4年、8年程度でいい、駄目だ、と決めつけるのは早急に過ぎる。敗退を恥じるぐらいなら、失敗への耐性の無さを悔いる方が遥かに建設的だ。

4年後に向けての準備?
4年後8年後を生かして、10年20年先に、どこへ到達しておくべきかを考える方が先だ


――という具合だったりする。
 勿論そのために、短期・中期目標を事細かく設定し、具体的な施策を積み上げていけるかどうかを、これからも見守り、また応援していきたいと願ってはいるのだが。

 代表スタッフ一同には、心からの「お疲れ様」を伝えたい。
 あれだけの消耗を強いられた以上、彼らにはしばらく休息が必要だ。メディアもファンも当事者も、どうせ反省するなら、まずは十分な休養をとった方がいい。最低限コンディションを整えてから、頭が十全に回るようになってからの方が、よりよい意見がたくさん出てくることだろう。

 100年先にワールドカップで優勝するために、この国の何を変えるべきか。
 ファンも選手も監督も、やるべきことは多そうだ。

<了>

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【2014/06/25 22:53】 | フットボール叙事詩
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