インテルやカルチョに関する話題多め
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――勝負の世界で生きていこうとする限り、いつかは必ず敗北の瞬間が訪れる。


どれほど強大な力を持っていても、圧倒的なパフォーマンスを見せていても、勝利確率を99.9999….%まで高めても、
100%にだけはできない。

フットボールの真理のひとつである、すべからくすべての人が経験する

『敗戦』。

レアル・マドリードの大敗を受け閃いた、この後始末をどうするかという問題・・・
つまり

『リカバリー』

が、今回のテーマです。


なお、特にこの度はメンタルコンディション、『精神的な』部分に的を絞って、話をしていきたいと思います。

フィジカル中心のコンディションについては、以前解説致しましたし・・・
戦術的なことになると、各チームごとに差異がありすぎて、とても一概には語れないものですしね(苦笑)

◎方法は多岐に渡る

さて。
敗戦のショックからチームを立ち直らせる方法には、多種多様な種類が存在するわけですが、

一見同じやり方であっても、監督の普段の振る舞い、選手たちの性質、
負けた試合の内容、前後のスケジュールやクラブの持つ性質など・・・

さまざまな条件によって、効果はまったく異なる形であらわれます。

一歩間違えれば逆効果になってチームが崩壊しかねない、極めて取扱いの難しい・・・
フットボールに関する研究事項の中でも、最も

『人的』

なテーマと言えるでしょう。

これからご紹介するのは、何らかの専門書やどこかのサイトに依る内容ではなく、
あくまで自分の独断と偏見で編集したものです。

その点をあらかじめご了承いただいた上で、

「うちの監督大丈夫かなぁ? ちゃんとこれやってるのかなぁ?」

「ああ、うちの監督はこの方法は無理だわ・・・」

・・・などということなど考えつつ(考えるとため息が出てしまう場合もあるかもしれませんが。汗)、ひとつフットボールの
“メンタル”
な部分について、この機会にあれこれ考えていっていただければと思います。


(1)励ます(優)

その名の通り、シンプルに励ます方法です。

やっていることはこれで正しいだの、自信を持てだの、運が悪いだの頭を切り替えようなど、優しく励ますことで選手たちの傷を癒そうとするアプローチがこれに当たります。

叱られると委縮してしまう選手、ミスを責められるとその後のプレーに迷いが生じてしまうタイプに対しては、最も心に染みる方法でしょう。
明るくいこうぜ、フットボールにはこんなこともあるさ・・・というスタンスで普段から活動している監督なら、自然と説得力も出てくるやり方と言えます。

一方で、敗戦したチーム(仲間)に対して憤っている選手などに対しては、

「何をすっとぼけたことを言ってやがる、この野郎」

とばかりに、逆効果に出てしまう危険性があります。

ただ無節操に、無責任に励ますだけでは効果は薄く、説得力にも欠けるもの・・・
ようは、
“空気を読む”
ことを心がけてやらなければならないということです(笑)

(2)励ます(厳)

同じ励ますにしても、もっと強い言葉や方法でそれを行う場合です。

プロなら気概を見せろだの、クラブの伝統に泥を塗っていいのか!?だの・・・
いわゆる「叱咤激励」がこれに当たります。

こうした方法は、世間から優れた選手として一定以上の評価を受けており、かつ自省心の高いタイプに有効なことの多いアプローチです。

声をかけた後の選手の反応は、

「言われなくともわかっている、次はしくじらない!」

「その通りだ・・・やってやるさ」

の、どちらでも構いません。
ようは彼らが敗戦を引きずらず、それを糧とできる手助けができれば、監督側のアプローチは成功していると言えます。

反面、プライドの高いのはいいのですが・・・
自分の能力に高い自信を持っている選手には、反発心を煽ってしまう可能性もまたあります。

監督自身がその選手と、普段からどういう形で接しているか? 周囲からどのような評価を受けているか・・・? 
など、やはり周辺の状況把握が必要不可欠です。


(3)怒る

「お前らはまったく糞みたいなチームだ」
「プロ失格だろ」
「恥を知れ、俗物!」

・・・などなど。

時には聞くに堪えない罵詈雑言すら並べ立てて、選手の脳をシェイクしてでも奮起を促す方法です。
(2)の強化版、と考えていただいて差し支えないと思います。

このアプローチを一言で評するなら、

「ハイリスク・ハイリターン」

な方法と言えるでしょう。

リターンはもちろん、典型的なショック療法として作用するということ。

敗戦に意気消沈してしまっているチーム、自信をなくして我を忘れてしまっているチームに、
自分たちが選ばれたフットボーラーであることを思い出させる効果があります。

呆けている相手をぶん殴って、はっと正気に戻すようなイメージですねw


一方リスクは、信頼関係が一瞬で崩壊しかねない所です。

特に選手が監督を信頼しきっていない場合、ドライな付き合いに終始しているようなケースでは、使用を控えた方が無難でしょう。

最悪なのは、自尊心の高い、強烈なプライドを持ち合わせている選手に、一歩下がった位置から監督が接しているような場合。
十中八九、

「ふざけるな」

の一言で関係が終焉します。
それ以外の選手についても、監督に不平不満・不信感を抱いてしまう可能性が常に発生するという、まさにハイリスク・ハイリターンを絵に描いたような方法なのです。

強烈なカリスマを持ち、高い求心力でもってグイグイとチームを引っ張っているタイプの監督でなければ、使用は控えた方が無難でしょう。

ちなみにモウリーニョは、完全にこの方法の使用条件を満たしている監督の一人。
いっそ、世界的な名手と言っても過言ではありません(笑)


モウリーニョが激怒し、この方法を正式に使用したと記録されているのは2回。
1回目はポルト、2回目はインテルに就任した1stシーズンでのことだった。

どちらも低調なパフォーマンスにチームが終始する中、顔を引っ叩かんばかりの勢いで行われたとされているが、
特徴的なのはその後、どちらの場合でもチームが見事に復活を果たしてみせたという点である。

まちがいなくモウリーニョは、この方法のマイスターと言える。



第一弾、いかがでしたでしょうか。

続きは明日晩以降、ちょくちょくと更新していきます。

レアル・マドリードの次の試合までには、自分に考えつく方法をすべて紹介し終えて、
万全の状態でチームのパフォーマンスを見定めてみたいところですw

つづき

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【2010/12/02 23:17】 | マネジメント
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No title
junchang
イタリアは叱咤激励するタイプの監督が多かったですね!
ザッケローニ氏は多分やさしく励ますタイプなんでしょうかね?

これと言う哲学を持っている人は頑固な人が多いですから叱咤激励タイプが多いと思います。
っあ!22年W杯カタール開催ですか・・・・

No title
諸星輝々
監督と選手とのふだんの信頼関係のありようによって、敗戦したあとの監督の選手たちへの関わり方がチームの士気を高めるか否か・・
重要なポイントですね。

学校や企業などにおいても教師や児童生徒、経営者と社員とのふだんにおける信頼関係というのは、いざというときの布石になるのかなって感じます。

ことサッカーの監督さんの場合となれば、個々の選手たちの性格をふだんから把握したうえで様々な角度から敗戦に至った経緯を分析しながら、リカバリーをしていく

そういったことが、監督自らの資質を高めていくことにもなり、また選手たちの信頼を高めていくことにもなるのかなって思いました。


コメントありがとうございます
白面
>junchangさん

イタリアは監督に与えられた権限が少なく、オーナーを中心としてフロントが現場に介入してくることも多いため、自然と傲慢な選手が増えてしまうのです(汗)

他にも様々な要因から(あまりに長くなってしまうため、解説は割合せざるを得ませんが;)、温厚で理性的な指揮官が好まれるようです。

カタールとロシアは自分の中では既定路線でしたので、まったく驚きはなかったかなぁ・・・という感じですw

日本は明らかに、前会長の負の遺産を極力無難な形で落とし前をつける方向で調整していましたものね。
招致費用8億円って・・・かなりの大金とは言え、それではW杯は買えません(笑)

>諸星輝々さん

>学校や企業などにおいても教師や児童生徒、経営者と社員とのふだんにおける信頼関係というのは、いざというときの布石になるのかなって感じます。

実に鋭いご指摘・・・!
思わず唸らされました。まさにその通りと思います。

フットボールという専門的な世界とは言え、結局人と人の営みなことに変わりはないと自分は思うのです。

もちろん、専門的な知識や情熱は必要不可欠になります。
が、一方でそれを十分にアウトプットに機能させる、外部(ここでは主に選手)に伝えていくためには、大前提として
『人としての付き合い』
をうまくやっていくことが大切になると考えているのです。

かく言う自分も、日頃人のモチベーションを一定以上預かる立場におりますもので・・・

モウリーニョのやり方には、随分と学ばせてもらっています。
完全に模倣はできませんが、一部アイデアを拝借したりはしょっちゅうなんです(笑)

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コメント
この記事へのコメント
No title
イタリアは叱咤激励するタイプの監督が多かったですね!
ザッケローニ氏は多分やさしく励ますタイプなんでしょうかね?

これと言う哲学を持っている人は頑固な人が多いですから叱咤激励タイプが多いと思います。
っあ!22年W杯カタール開催ですか・・・・
2010/12/03(Fri) 00:46 | URL  | junchang #-[ 編集]
No title
監督と選手とのふだんの信頼関係のありようによって、敗戦したあとの監督の選手たちへの関わり方がチームの士気を高めるか否か・・
重要なポイントですね。

学校や企業などにおいても教師や児童生徒、経営者と社員とのふだんにおける信頼関係というのは、いざというときの布石になるのかなって感じます。

ことサッカーの監督さんの場合となれば、個々の選手たちの性格をふだんから把握したうえで様々な角度から敗戦に至った経緯を分析しながら、リカバリーをしていく

そういったことが、監督自らの資質を高めていくことにもなり、また選手たちの信頼を高めていくことにもなるのかなって思いました。
2010/12/03(Fri) 12:39 | URL  | 諸星輝々 #Wgi4adpQ[ 編集]
コメントありがとうございます
>junchangさん

イタリアは監督に与えられた権限が少なく、オーナーを中心としてフロントが現場に介入してくることも多いため、自然と傲慢な選手が増えてしまうのです(汗)

他にも様々な要因から(あまりに長くなってしまうため、解説は割合せざるを得ませんが;)、温厚で理性的な指揮官が好まれるようです。

カタールとロシアは自分の中では既定路線でしたので、まったく驚きはなかったかなぁ・・・という感じですw

日本は明らかに、前会長の負の遺産を極力無難な形で落とし前をつける方向で調整していましたものね。
招致費用8億円って・・・かなりの大金とは言え、それではW杯は買えません(笑)

>諸星輝々さん

>学校や企業などにおいても教師や児童生徒、経営者と社員とのふだんにおける信頼関係というのは、いざというときの布石になるのかなって感じます。

実に鋭いご指摘・・・!
思わず唸らされました。まさにその通りと思います。

フットボールという専門的な世界とは言え、結局人と人の営みなことに変わりはないと自分は思うのです。

もちろん、専門的な知識や情熱は必要不可欠になります。
が、一方でそれを十分にアウトプットに機能させる、外部(ここでは主に選手)に伝えていくためには、大前提として
『人としての付き合い』
をうまくやっていくことが大切になると考えているのです。

かく言う自分も、日頃人のモチベーションを一定以上預かる立場におりますもので・・・

モウリーニョのやり方には、随分と学ばせてもらっています。
完全に模倣はできませんが、一部アイデアを拝借したりはしょっちゅうなんです(笑)
2010/12/03(Fri) 22:16 | URL  | 白面 #kMr7ovrQ[ 編集]
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