インテルやカルチョに関する話題多め
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前回から続きます。
今回で、主だった方法(ただし白面的解析という独断に基づく)の解説は終了ということになります。

(6)監督が「責任は自分にある」と選手をかばう

これは文字通り監督が責任をすべて背負い、選手をかばおうとする方法です。
最大の特徴は、

実際に監督の采配やマネジメントに問題があった場合と、

監督の仕事に問題と言えるような問題が何もなかった場合とで、

おおいに意味合いが異なってくるという点です。


順に見ていくことにしましょう。

まず、実際に監督の采配やマネジメントに問題があった場合・・・
これは明確な「謝罪」と言うことができます。

監督とて人間です。間違いを犯してしまうことぐらいはありますよ(苦笑)

自らのミスを謝ることは、そもそもフットボーラーや監督以前に、人として当然の成り行き。
それができない監督は論外です。

これは普段の振る舞い、選手との信頼関係に問題がある監督でなければ、おおむねよい結果に傾きます。

この際、

「わかってるならさっさと直せよ・・・またお前の采配のせいで負けたじゃねーか・・・」

になってしまうようであれば、当然の如くチームは死んでいます。
即時監督を解任した方がよい状態であり、これはもう謝罪とかリカバー以前の問題でしょう(汗)


翻って・・・
実際には監督は何もミスらしいミスをしておらず、選手たちやスタッフをメディアやフロントから守るために、
あえて自らを盾として守ろうとしている場合。

これは選手たちにとって、ある意味責められるよりも辛い展開なこともあります。


面と向かって罵倒されるのではなく、自分たちの不甲斐なさを見ていながら、監督が批判の矢面に立とうとしている・・・
想像するだけで心苦しいものがありますね。

それを元に奮起してくれるよう促すのが、つまりこのアプローチなわけです。

結構な数の監督が

「敗戦の責任は自分にある(キリッ)」

というコメントを残すのは、当然効果も高いから。
責任感の強い、プライドの高い選手たちには、特に有効な方法と言えるでしょう(プロのフットボーラーになれるほどの選手たちであれば、こうしたタイプが自然と多くなるのも道理です)。


ただし、傲慢で甘ったれな子供タイプの選手には、多くのケースにおいて逆効果が出てしまいます。

自分の責任・問題を追及しようという習慣がなく、言われたことをやるだけの選手・・・
つまりプロフェッショナルとしての姿勢に欠ける選手に対しては、こうしたアプローチは行わない方が無難です。

彼らに対しては(2)や(3)の方法と併用するなど、もう一工夫を加えて臨むのが賢いやり方と言えると思います。


(7)『アメ』を与える、『ニンジン』を吊るす

文字通り『アメ』を与えたり、臨時ボーナスなどの『ニンジン』を吊るして、選手をモチベートする方法です。

アメはようは、

「勝負は時の運だ、しょうがないじゃないか。

気分転換に一日休暇をやるからこんな試合はさっさと忘れて、次の試合からはまたばりばり行こうぜ!」

・・・的なことをするわけです。
(1)の派生、もしくは(1)と噛み合わせて使う場合も多々見られるアプローチですね。


一方『ニンジン』は本来の年俸以外の、臨時の報酬をちらつかせて、選手たちのやる気を引き出す方法です。

こうしたサラリーは監督が支出するのではなく、フロントが用意するケースがほとんどな上、敗戦のリカバリーという形で使われることは少ないため、
今回ご紹介するのに、果たしてふさわしいのか? という点が、少々疑問には感じられましたが・・・
一応過去数回、監督が個人的に選手に臨時報酬を与えるケースを目にしていたので、ご紹介してみる運びとなりました。

しかしまぁ、この方法・・・
特に各国の一部リーグに所属するような選手には、有効に機能することが少ないアプローチと言えます。

何せビッグクラブの選手たちは、皆相当な高給取り。

必然的にお金はがっぽがっぽと入って来るため、物質的な欲求はさほど高くないケースが多く(給料が高いということは、日々の生活もそれだけ充足していますからね)、必然的に地位と名誉にモチベーションを抱く選手の方が多くなるはずです。

そこで監督としては、例えばこのような形で、一計を案じるわけなのです。

ここで結果を出せれば、私は君の移籍を容認しよう。フロントに働きかけて、君の移籍を進言してもいい」

・・・であるとか、

「君は契約更新の前だったね・・・よろしい。

見事結果を出してくれれば、私の方からフロントに君を何がなんでも手放すことがないよう、

年俸を引き上げてでも留め置くよう伝えておこう

などといった形で、選手をモチベートするわけです。
間接的ではございますが、これも一種の「ニンジン」ということができるでしょう。


これらの方法が有効に作用するかどうかは、状況によって異なります。

すべての選手に有効なこともあれば、時間やお金を無駄に浪費するだけで終わってしまう場合もある。

それどころか使いどころを間違えると、非常に大きなリスクを抱えてしまうこともあるため、
使いどころには慎重な判断が求められるアプローチの一種と言えるのではないでしょうか。


(8)ムチを振るう

文字通りムチを振るいます。

敗戦後に過酷なトレーニングメニューを課したり、休暇を返上させたりするという、物理的・具体的なアプローチがこれに当たるでしょう。
フェリックス・マガトやロナルド・クーマンなど、荒ぶる仕切り屋タイプ(よい意味でも、悪い意味でも)がよく用いる方法です。

独裁者型の監督がこの方法を多く用いていることは、決して偶然などではないでしょう。


マガトの場合は、評価に価する部分もそれなりに持ってはいるのですが・・・

如何せん選手のタイプや状態に合わせた、対応の使い分けができていないことが、
今季シャルケが低迷している理由のひとつになっている気がします。


『鬼軍曹』『独裁者』など、数々の異名を取るフェリックス・マガト。
ともすれば前時代的とも言われる、非常に厳しいトレーニングを課す監督として有名な彼は、良くも悪くもこの手法の使い手として『第一人者』かもしれない。

ヴォルフスブルグ時代は、エゴの強い選手たちをこの方法でよくまとめあげた。
一方、現在シャルケで行っているマネジメントの失敗は、文句なしの醜態と言える悲惨なものだ。
ウィンターブレイク前まで首が繋がっていたとしても、果たしてその後の巻き返しが可能かどうかは、かなり危ういところである。

個人的にこうした個性派には、なんらかの形で生き残っていてくれると面白いとは感じるのだが。。。


それもそのはず・・・
この方法は、能力は高いがエゴが強く、チームとしてのまとまりを欠きがちな選手たちには、高い効果を発揮しますが、
反面、それ以外の選手たちには、よほど強固な信頼関係が築けている場合を除いて、デメリットの方ばかりが目立つアプローチだからです。

今季、シャルケは新規加入の選手を大量に抱えていました。
しかもW杯明けということで、十分な準備時間が取れたわけでもありません。

にも関わらず、これまでと同じように鞭を振るって怒鳴り散らしていたところで、
選手は無言でゼハゼハ言うのがせいぜいでしょう。

精神的に未熟な選手は、監督の強力なコントロール下にないと自分勝手な行動ばかりを取るため、無理やりにでも言うことを聞かせなければすぐ問題を起こしてしまうものですから・・・
時には、こうしたアプローチが必要なこともあるのは確かです。

他方、監督から受けるストレス・フラストレーションを粛々と受け止め、反発しようとしないタイプの選手たちには、逆効果になってしまう場合も多々ある。

今季のマガトとシャルケの場合は、後者の典型的なケースだったように思います。


こうした事態を避けるためには、監督自身も何かしらのペナルティを負うようにするなど、細かな工夫が必要となります。

「敗戦は全員の責任だから、俺も罰は受ける。だがお前らもやれ」

的な意思表示を行うことで、

「この監督は自分にも他人にも厳しい、徹底して妥協しないタイプの監督なんだ」

といった解釈を選手にさせることができればしめたもの。
自然とチームは、全員で同じ方向を向くようになるというわけですね。

尤も、そんな面倒くさいことをわざわざ自分からやるような監督の場合、
そもそもこの方法を使おうとしない場合の方が、圧倒的に多いのですが


(9)何もしない

何もしません。負けてもいつも通り、淡々と練習を繰り返すだけです。

・・・・・・・・

・・・これだけでは解説になりませんので、少々の補足を加えておきます(汗)


つまり無理に触らないこと、選手たちが自然に立ち直るであろうことに期待するアプローチがこれです。

尤もこの方法、リスクばかりが目立ちリターンらしいリターンが非常に少ないです。
負けた時、つまり辛い時や苦しい時は、何かしらの反応が欲しい人の方が多いはずですよね。

性格的に

「負けた後は放っておいてくれよ・・・言われなくたって立ちあがってやるから!」

な選手がよほど多くない限りは、あまりにも無気力で、非生産的なアプローチと言えます。



二晩に渡ってご紹介し続けてきましたが、いかがでしたでしょうか?

今回自分の方で解説させていただいたアプローチは、あくまでも自分に思いつく範囲、知り得る範囲のものでしかありません。
他にも驚くような方法で、リカバリングを行っている監督さんもいるはずです。


皆さんも贔屓チームがございましたら、

「うちの監督はどうなんだろう? ちゃんとあれこれ考えて、リカバリーをやってるのかな?」

など、あれこれ考えてみるのも一興ではないでしょうかw

連敗しないチーム、負けを引きずらないチームの監督は、
普段表だって評価されることは少ない部分ですが、こうしたケアが非常に巧みな方達なのだと思います。


次回はいよいよモウ編です。

できれば明日、最悪でも明後日深夜までにはまとめきりますので・・・
バレンシア戦が今から待ち遠しい~!w


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【2010/12/03 22:55】 | マネジメント
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うぬぅ。
lemistzuck
ショップで働いてるんですが、結婚してパートになるまで店長してました。
店長と監督って同じです。
この記事よんで、みんなから見て自分はどんな店長だったのか、改めて考えさせられました。

あーー・・・
なんかボーっとしてもうたw




こんにちは♪
イチゴッチ
白面さん、いつもありがとうございます。

これは、親が子どもを育てる
上司が部下を育てる
いろんな関係で考えさせられる事ですね。
誉められて伸びる人もいれば
叱咤激励されて伸びる人も。。。
見極めも難しいですね。


そういう意図もあって書いてますw
白面
>lemistzuckさん

ご訪問ありがとうございます。

実は、自分も前の前の職場で、店長とかやってました。
その時は全然右も左もわからず、バイト君の取り扱いにもおおいに問題があったわけですが・・・

あの頃にモウリーニョと出会い、またフットボールの研究にも今のようにのめり込んでいれば、あんな苦労やこんな苦労はしなくてすんでいたろうなぁ、とつくづく思うのですよ(苦笑)

今の職場も、常に相手にモチベーションを与えなくてはならない立場にいるので、
あの手この手で日々悪戦苦闘しております。

モウリーニョは自分の人生に、フットボールとはまったく関係のない所でも影響を与えているんですw

>イチゴッチさん

どうもです!

そうなんですよ・・・今回の記事って、実はフットボールにまったく関係のない、

私たちの普段の生活そのもの

においても、非常に重要な部分と思うのです。

ようは、実は難しく専門的に考えられている監督のお仕事ですが・・・
実は一番大切なことは、私たちが普段から気をつけたり、頭をひねる部分と多分に重なるということなのですね。

例えば部下やお子さんとの接し方ひとつ取っても、ただ頭ごなしにやらせるだけでは逆効果。
甘やかし過ぎてもいけず、叱るだけでは論外・・・

ではどうするべきか?

というテーマについて、これを読んでくださった方に、何かヒントになるものがあればいいなと思っています。

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この記事へのコメント
うぬぅ。
ショップで働いてるんですが、結婚してパートになるまで店長してました。
店長と監督って同じです。
この記事よんで、みんなから見て自分はどんな店長だったのか、改めて考えさせられました。

あーー・・・
なんかボーっとしてもうたw


2010/12/04(Sat) 09:20 | URL  | lemistzuck #-[ 編集]
こんにちは♪
白面さん、いつもありがとうございます。

これは、親が子どもを育てる
上司が部下を育てる
いろんな関係で考えさせられる事ですね。
誉められて伸びる人もいれば
叱咤激励されて伸びる人も。。。
見極めも難しいですね。
2010/12/04(Sat) 10:14 | URL  | イチゴッチ #-[ 編集]
そういう意図もあって書いてますw
>lemistzuckさん

ご訪問ありがとうございます。

実は、自分も前の前の職場で、店長とかやってました。
その時は全然右も左もわからず、バイト君の取り扱いにもおおいに問題があったわけですが・・・

あの頃にモウリーニョと出会い、またフットボールの研究にも今のようにのめり込んでいれば、あんな苦労やこんな苦労はしなくてすんでいたろうなぁ、とつくづく思うのですよ(苦笑)

今の職場も、常に相手にモチベーションを与えなくてはならない立場にいるので、
あの手この手で日々悪戦苦闘しております。

モウリーニョは自分の人生に、フットボールとはまったく関係のない所でも影響を与えているんですw

>イチゴッチさん

どうもです!

そうなんですよ・・・今回の記事って、実はフットボールにまったく関係のない、

私たちの普段の生活そのもの

においても、非常に重要な部分と思うのです。

ようは、実は難しく専門的に考えられている監督のお仕事ですが・・・
実は一番大切なことは、私たちが普段から気をつけたり、頭をひねる部分と多分に重なるということなのですね。

例えば部下やお子さんとの接し方ひとつ取っても、ただ頭ごなしにやらせるだけでは逆効果。
甘やかし過ぎてもいけず、叱るだけでは論外・・・

ではどうするべきか?

というテーマについて、これを読んでくださった方に、何かヒントになるものがあればいいなと思っています。
2010/12/04(Sat) 19:45 | URL  | 白面 #kMr7ovrQ[ 編集]
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