インテルやカルチョに関する話題多め
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※はじめに

今年こそ、悲願の初タイトルを

・・・その願いは、実にあっけなく打ち砕かれました。


リーグ戦5位、ナビスコ杯準決勝敗退、天皇杯ベスト16で敗退、アジアチャンピオンズリーグ予選敗退。
今さら言うまでもないことですが、川崎フロンターレが残した今シーズンの全成績です。

予感はありました。
最初にまずいなと感じたのは、9月の中頃・・・シーズン始って以来の連敗を喫した時だったと思います。
この状況をリカバリング出来ない限り、今季のフロンターレはジリ貧に陥っていくだろうと。

予感が確信に変わったのは、等々力にジュビロを迎え入れたナビスコ杯準決勝、2ndレグのことです。
この試合を、自分は現地で直接観戦していたのですが、
スターティングイレブンを見て

む・・・!?

となり。
試合開始後10分で

これはまずい。どう考えてもこのままじゃ負けパターンだ

と感じ。
ハーフタイムを1-1で迎えて

幸運極まりない。むしろ内容から考えれば、ジュビロにとっては不公平そのものな展開だ

と唸り。
後半決勝点を入れられた時点で

・・・ほぼ死に体か。奇跡でも起きない限りは苦しいだろうな・・・

と考えたものです。

結局最終的なスコアは、更に追加点を奪われての3-1での完敗。

タイトル獲得に値しないチーム

、それが自分の目から見た高畠フロンターレの現実でした。


この試合の後、結局最後まで浮上のきっかけを掴めないまま終わってしまった高畑フロンターレ。
個人的におおいに好感を抱いていた監督なだけに、終盤の戦いは毎試合が観ていて胸が苦しくなってしまった。

反省なくして前進はできない。
本来当サイトは欧州フットボールシーンのイロハを取り扱うblogではあるが、今回特例として日本のクラブの元監督を題材に取り上げることにした。



・・・どこで何を間違ってしまったのでしょうね?
何がどうして、こんな状態に陥ってしまったのでしょうか。

自分のような素人にあれこれ言われるのは不本意やもしれませんが、一方で一年間を共に歩み、戦ってきた仲であることも事実。
ならばその総括なくして、ここで反省点をしっかり押さえておかなければ、ツトさんと過ごした一年の意味が失われてしまう。

この愛すべき指揮官の残してくれたあらゆるものを、来年に向けて生かそうと取り組まなければ、
我々はこの先、またぞろ不本意なシーズンばかりを繰り返すことになってしまいます。

彼のマネジメントの問題点は、いったいどこにあったのか。

複数の視点から考察を行っていくことにします。


◎とびきりのネガティブ・サプライズ

※注※

さて・・・

普段からうちにお越しいただいている皆さまには、今さら改めて言うことではありませんが、
自分は常日頃から、セリエAの試合(とモウリーニョが率いるチームの試合)を好んで分析しています。

過去の記事でも再三再四、申し上げてきたことですので、繰り返しになってしまうのが大変恐縮なのですが・・・イタリアフットボールの特徴のひとつに

「どんな弱小チームでも、徹底して相手のスタイルを研究し、対応策を徹底してくる」

という点が挙げられます。
チームのスタイルを貫き、結果華々しく散ってしまうことが少なくない英国などのフットボール観とは、まさに対極にある考え方と言えます。

美学や理想なんざ糞食らえ。
時に嫌気がさしてしまうほど執拗で、筋金入りのプラグマティズムと結果重視の精神が国中に根付いているのがイタリアです。

言うならば
「スカウティングの文化」
が最も色濃く根付き、また実践されているのがイタリアというわけです。


自分はこうしたイタリア独自の価値観まで有しているわけではありませんが、少なくとも
「スカウティングに対するこだわり」
という点を考えると・・・
この日本という国においては圧倒的な少数派に属する、カルチョの遺伝子を内包するフットボールファンであることは確かです。

今コラムは、

そうした目線から追った高畠フロンターレ

について論じたものとお考えください。



自分は普段から、極力「イメージ」で試合を見ないよう心がけています。

あの選手がいい、この選手がいいではなく・・・
見るべきものは、追うべき要素は、あくまで客観的な事象のみ。

重要なのは二人の監督とその先にいる選手たちが、ピッチ上でどういったスタイルを提示しようとしているか?
何を成さんとし、そのためにどんな手を打っているのか?

まさしく、この点に尽きます。

そうなると戦術の噛み合わせや選手と戦術との相性、試合中の微細な変化を読み取ろうと目を凝らすことになるわけですが・・・
そんな自分なだけに、10/10のジュビロ戦のスターティングイレブンには、大きな不安を感じずにはいられないものでした。


この日のジュビロは代表戦の影響で、エースの前田を欠くなど大きくメンバーを入れ替えての布陣となりましたが、システムそのものは普段通り。
同クラブの半ば伝統となりつつある、2トップ+4バックスによる4-4-2の布陣で臨んできました。

続いて、フロンターレ側のスタメンが発表されたのですが・・・
この時のイレブンの顔ぶれを一目見、思わず

「うっ・・・!」

と呻いてしまったのを覚えています。

具体的に言うと、中盤の構成に拭い難い不安を感じたのですね。
その時のフロンターレのスタメンは、稲本、横山、ヴィトール、田坂の4人という顔ぶれ。


・・・まずい。この面子じゃ、十中八九で中盤が前と後ろに分断される。

稲本と横山、インコントリスタ(守備的MFに近い意味合いのイタリア語。白面は日頃から守備的MFをこう呼ぶ)を2人並べて、
その前に性質がトレクァルティスタ(同じくトップ下)に近い性質の2人を並べる・・・?

これ、誰が攻撃を組み立てるんだ?

横山に組み立てを要求する気か? 無茶だろ・・・!



――頭の中で駆け巡った内容は、だいたいこんな具合だったと思います。

結局この試合、フロンターレは恐れていた通り、完全に相手に主導権を握られることになりました。

特に相手の両サイドがポジションを押し上げ、一時的に3-5-2になった状態では、
中盤でこちらは数的不利な状況に立たされてボールを繋げず奪われる・・・という展開を繰り返すことになります。


最悪なのは、相手に高い位置でボールを奪われるシチュエーションです。

ヴィトールと田中が前線に駆け上がった状態で、中盤の底に位置する稲本と横山とのラインを分断されてしまえば、フロンターレ側は6人で守備を行うことになる。

この時ジュビロの前線は、ジウシーニョと成岡を含む2+α。
このαに該当する西や船谷らが、フロンターレのDF陣と中盤の間のスペースを前半だけで何度蹂躙したことか!


守り通す気ならさっさと穴を埋めろ! 相手のサイドバックを自陣(ここではジュビロ陣内の意味)に押し込めない限り、またいくらでも連中は上がってくるぞ!?

攻撃に出る気なら横山じゃなく谷口を加えて、田坂をトップ下に上げた4-3-1-2で中央突破!
この方がはるかにリスクが少ないだろ!?

なんでこんなわざわざ相手にスペースを提供するような布陣でこの4人を並べたんだ!

この試合、絶対後手じゃ駄目なんだ。相手は失うものがない分、放っておいたらいいように攻めこんでくるぞ・・・!?)


・・・といった感じでまあ、試合中は気が気じゃありませんでしたです(苦笑)

(実際にはフロンターレの危機に怯えていたわけではなく、ナビスコ杯で敗退するかもしれないという点より、
あまりにシステムの効率が悪いことに困惑し、憤っていた
というのが真相なのですが・・・ひどいファンです。時折自分が嫌になりますよ、本当に


個々の選手の出来であるとか、そういう問題ではない。
例えるなら相手が超高確率でグーを出してくるところに、あえてグーやチョキを出していくような、そんな采配。

こと監督の采配という点では、フロンターレにとって年間ワーストマッチに数えられるほど、観ていて苦しい試合だった。


この時、自分は痛感しました。


・・・ツトさんは相手を見ていない

自分たちが正しいことをしていれば、プレーの精度とスピードを上げれば理想のフットボールが実現できると思ってる。

・・・違うよ、ツトさん。

このレベルで、Jリーグみたいなダンゴリーグで自分たちのフットボールを実現するためには、

“相手を徹底して研究し尽くし、それを元に相手のシステムに常に問題を生じさせながら”

自分のたちのシステムを遂行できるような、そういう工夫を凝らさないと駄目だ。

その用兵じゃ、この戦い方じゃ、いつまで経ってもあんたの理想のフットボールは具現化できないだろ・・・!



と。


・・・続きはまた後日。

今回はインテルもモウも出てこない上に(苦笑)、
いつも以上に独断と偏見に基づいた内容となりますが・・・


管理人が普段何を考え、どんな形でフットボールの試合を観戦しているのか。

ちょっとした読み物とでも、捉えていただければ幸いです。

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【2010/12/14 21:08】 | 川崎フロンターレなこと
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Jリーグだからこそ
黒猫
> 自分たちが正しいことをしていれば、プレーの精度とスピードを上げれば理想のフットボールが実現できると思ってる。


プロアマ問わず、多くのチーム監督がこの壁にあたるのがサッカー。
というと大きく括り過ぎかもしれませんが
J以上にだんごのブンデス見てるとすごく実感します。

チームの理想的サッカーをするには、戦術・タレントが完全に咬み合った状態のその後に初めて求められる気がします。
タレント揃いのバイエルンや、まあヴォルフスも、ちょっと咬み合わないだけで低迷してます。

Jリーグは各チームに決定的な差がない、どの試合を見てもうんざりすることのない良いリーグだと思います。

だからこそ他のチームから一つ抜き出でるには、理想と希望だけでなく、非常なまでの現実を考えないといけない気がします。


と・・・
スミマセン久々に長々と・・・。

No title
junchang
自分も屁理屈一杯なカルチョが大好きです。というかイタリアの文化自体も好きです。(なんでいい加減な国があんな綿密な戦略を立てられるのか不思議でしょうがありませんでした^^)昔本気でイタリア人になりたいと思ってました^^

コメント感謝です
白面
>黒猫さん

実力が拮抗する、しかもイタリアとは異なり各チームが自らの持ち味を全面に出しておきながらもダンゴになるブンデスリーガ・・・
それを普段から視聴されている方のお言葉だけに、絶大な説得力を感じました。

今後語ることになると思いますが、結局・・・ツトさんの限界はそこだったと思うのですね。
理想と現実。葛藤と混乱。

好きなリーグはスペインとのことですから、それもまあ頷けるかなぁ・・・と感じたものです(苦笑)

むしろどんどん思いのたけをお願いします!
どう考えてもうちはそういうことのための、そうした使い方をするサイトです(笑)

>junchangさん

実は、イタリア単体で見たら全然好きでもなんでもないんですよね自分(爆)
ただし、これを日本や他の国と見比べていくと俄然面白くなってくる。
実に不思議な国であります(笑)

自分も将来は絶対行きますよイタリア!

一生に一度でいいから、ミラノダービーを生で体験しませんと!!w

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この記事へのコメント
Jリーグだからこそ
> 自分たちが正しいことをしていれば、プレーの精度とスピードを上げれば理想のフットボールが実現できると思ってる。


プロアマ問わず、多くのチーム監督がこの壁にあたるのがサッカー。
というと大きく括り過ぎかもしれませんが
J以上にだんごのブンデス見てるとすごく実感します。

チームの理想的サッカーをするには、戦術・タレントが完全に咬み合った状態のその後に初めて求められる気がします。
タレント揃いのバイエルンや、まあヴォルフスも、ちょっと咬み合わないだけで低迷してます。

Jリーグは各チームに決定的な差がない、どの試合を見てもうんざりすることのない良いリーグだと思います。

だからこそ他のチームから一つ抜き出でるには、理想と希望だけでなく、非常なまでの現実を考えないといけない気がします。


と・・・
スミマセン久々に長々と・・・。
2010/12/15(Wed) 04:02 | URL  | 黒猫 #-[ 編集]
No title
自分も屁理屈一杯なカルチョが大好きです。というかイタリアの文化自体も好きです。(なんでいい加減な国があんな綿密な戦略を立てられるのか不思議でしょうがありませんでした^^)昔本気でイタリア人になりたいと思ってました^^
2010/12/15(Wed) 10:03 | URL  | junchang #-[ 編集]
コメント感謝です
>黒猫さん

実力が拮抗する、しかもイタリアとは異なり各チームが自らの持ち味を全面に出しておきながらもダンゴになるブンデスリーガ・・・
それを普段から視聴されている方のお言葉だけに、絶大な説得力を感じました。

今後語ることになると思いますが、結局・・・ツトさんの限界はそこだったと思うのですね。
理想と現実。葛藤と混乱。

好きなリーグはスペインとのことですから、それもまあ頷けるかなぁ・・・と感じたものです(苦笑)

むしろどんどん思いのたけをお願いします!
どう考えてもうちはそういうことのための、そうした使い方をするサイトです(笑)

>junchangさん

実は、イタリア単体で見たら全然好きでもなんでもないんですよね自分(爆)
ただし、これを日本や他の国と見比べていくと俄然面白くなってくる。
実に不思議な国であります(笑)

自分も将来は絶対行きますよイタリア!

一生に一度でいいから、ミラノダービーを生で体験しませんと!!w
2010/12/15(Wed) 22:17 | URL  | 白面 #kMr7ovrQ[ 編集]
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