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(2)コンディショニングの失敗(中編)
~モチベーティングの問題~


昨晩お話しした「負傷者続出」問題が、フィジカルコンディション管理の失敗だとすれば、

今回お話しする「モチベーティング」の問題は、メンタルコンディション管理の失敗です。


ここではまず、モチベートに必要な要素について確認しておきましょう。

監督に求められる資質は、白面的定義によれば大きく以下のみっつとなります。

自らのスタイル、やろうとしている仕事に対し、信念と自負を備えていること
自信を持って、選手と接することができること。

状況を常にポジティブに捉え、マイナスをプラスに変換できるよう努めていること
危機を好機に変えられる力、選手に“喜び”を与える力を持つこと。


選手から信頼を勝ち取っていること。努力と勉強を続けることができること。
加えて選手をフットボーラーである以前に、一人の人間として考えられる“やさしさ”を持っていること。

そして、それらすべての
アイデアを実践していくノウハウを持っている
こと。

これがモチベーターとして、監督に求められる最低限の能力と自分は考えているわけですが・・・
具体的に解説していくと、これらはいったいどういった資質なのか?
それを、順に見ていくことにします。


まずは①、信念、自信の有無について。

ツトさんは「自らのスタイルに信念と自負を持つ」という条件を満たしてはいましたが、後者の「自信」に関しては後半戦、問題を抱えてしまった感があります。
この点に関しては後日、改めて触れたいところですが・・・現時点ではここまでで結構です。


次に②、言うならば“メンタル・トランジション”についてですが、
これは残念ながら、すべてを確認することが叶わない部分。

いわゆる
“ドレッシングルーム内の空気”
がどんなものだったかは、当事者かそれに近しい人以外にはわからないもの。
半端な推論は、本来なら控えるべきでしょう。

――しかしながら。
漠然とした主観ですよと、あらかじめお断りさせていただいた上で申し上げるとすれば・・・

ツトさんの人格やチームの見せたパフォーマンスなどから総合的に判断する限り、
自分には今季のフロンターレにおいて、そうしたモチベートがうまくいっていたようには見えませんでした。

選手全員で

乗り越えていこう

という意識はあったのかもしれません。
しかしながら、更に一歩踏み込んだ

食らい潰してやろう

という、攻撃的な雰囲気・・・抽象的な表現になってしまうのが恐縮なのですが、
常に挑戦者であらんとするギラついた情熱のようなもの
が、特に後半戦ではほとんど感じられなかったためです。

今後述懐していく様々な理由も含めて、チームに必要なインスピレーションや感情の起伏を与えられなかったこと。

この点は自分でも断言できる、ツトさんの明確な過失と言えます。


最後に③、選手からの信頼と人間関係構築術のノウハウについてなのですが・・・
前もって言ってしまうと、これこそが今回の主題。

ツトさんに足りなかったものの、最たるものであると自分は考えているのです。

信頼という点ではともかく、後者に問題が・・・ですね。



良質な集団ではあった。
1人が11人のために、11人が1人のために。そうした行動を取れるだけの下地もあった。

だが、結論から言えば彼らは「+α」のものを生み出せる集団ではなかった。
強豪と好チームの境目、何がフロンターレには足りなかったのか。高畠前監督に足りなかったものは何か。
今回はモチベーティングという点について考察する。



●『好人物』であることと、『能力に欠ける』ことは矛盾しない

まず、大前提として・・・これは神にも悪魔にも誓って言えることなのですが、

高畠勉という人は、誠実で心やさしい文句なしの好漢です。

決して他人を蔑ろにする、ましてや自分と運命を共にする選手のことを自ら傷つけることは絶対になく、
チーム内で誰よりも自分自身が勤勉であろうとする人です。

まさに名の如く「勉につとめる」人物であることは、筆者の命に代えても明言できるツトさんの美徳でしょう。


・・・ただし。
そうした誠実な人柄と、
マネジメント能力とは必ずしも一致しない
こともまた然り。

誠実で利他的な考え方もできることが、そのまま

人を扱うことに長ける

能力へと繋がるわけではありません。


例えば、それまでレギュラーとしてチームを牽引していた選手をスタメンから外す場合、
監督には細心の注意とケアが求められますが・・・

善人であれば、誠意ある人柄であればそうしたタスクがうまくいくということはまったくありません。


この時最も大切なことは、戦術上の理由であれど、コンディションの問題であれ、
一度控えに回す選手を、しっかりと勇気づけること・・・
同時に試合に出ること以外の、新たなモチベーションの素を与えるよう努めることなわけですが、例えば

こういう理由で、次の試合では一度ベンチに下がって欲しい。
だが~~の整備が済めば、君はまたいつでもスタメンに復帰できるはず・・・

そのためにも、今後はこうしたプレーを身につけてくれ。それが出来次第、君は即レギュラー復帰だ


と叱咤激励したり、

今の君は明らかにコンディションに問題を抱えている。
それは~~といった点や、~~な傾向からも明らかだ。

だから、まずは全力でコンディションを整えてくれ。

しばらくチームは君なしで戦うことになる。苦しい状況が続くだろうが、それでも君が万全の状態で戻ってくることには代えられない。

一刻も早くコンディションを最高の状態に戻し、どうかチームを助けて欲しい


・・・といった形で、

激励しつつ、自信と安心、あるいは野心を与える

ことを並行して行わなければ、選手の受けるダメージは必要以上に深くなってしまうものなのです。

わかりやすく言えば、例えば皆さんは

「明日から君、移転ね。急な話で悪いけど~~へ移ってくれる?
あ、今君がやってる仕事は○×君が引き継ぐから」

などと、一方的に上司から理不尽な要求を言い渡された場合。

はいわかりましたと、即時納得して行動に移せますでしょうか・・・?

もちろん企業人や公務員とフットボーラーの違いはあれど、
こんな要求を受けた本人が傷つくという点では、両者はその性質をまったく同じにするものと言えます。

会社の都合だ上の要請だと言われても、悔しくて納得がいかないのは万人の共通すること。
相応の理由や新たな戦場、やりがいがなければ人は十全には機能してくれないでしょう。


この点は個人的に、おおいに気になったところでした。

「ツトさんは、果たしてどこまで選手のケア、メンタルコンディションの管理ができているのだろうか・・・?」

・・・その疑問はある出来事を機に、
一気に自分の中で大きな黒い染みとして膨らんでいくことになります。


※続く→ 高畠フロンターレ異本(4)「反逆のレナチーニョ」

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【2010/12/17 22:16】 | 川崎フロンターレなこと
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素晴らしい!
フロサポマルコ
素晴らしい分析だと思います。感心しました!
でも「高畑」ではなく「高畠」ですよね。

Re: 素晴らしい!
白面
ご訪問とコメント、誠にありがとうございます。

・・・って。
おお、これは!本当だ!!(爆)

ご指摘、本当にありがとうございます。今の今まで気づいておりませんでしたw
書いてる間、どうにも気が重くなってちゃんと頭を上げていなかったせいかもしれません・・・(苦笑)
後は、
「高畠勉」
で辞書登録した一方で「たかはた」だけだと「高畑」の方が変換候補になりやすいせいかな・・・?

もったいないお言葉、大変恐縮にございます。
完走までまだ時間はかかりそうですが、よろしければ今後も見てやっていただければ幸いです。

No title
junchang
今は完全分業制でそれぞれの専門分野のスペシャリストが当たるのが当たり前になっていますが、一番のベストは監督本人がメンタル、フィジカルの部分で全ての選手のコンディションを網羅できるのが理想なのでしょうね!
特に監督業を生業としている方たちは選手をプレー以外の雑音から守らなくてはいけませんので、ただ単に「人が良い」だけではだめですよね!多少癖はあっても、一本筋が通っていなければ選手達も付いてきませんからね!
日本人監督は戦術家であっても、戦略家ではないのでしょうか?

>junchangさん
白面
その理想を体現しようと、根本的なアプローチから変えてしまったのがモウリーニョというわけです。
自分が彼に強い興味を抱き、現在でも追い続けている直接的な理由となりますw

まさに仰る通り、日本人監督はいざという時の決断が遅い!
名マネージャーにはなれても、勝負師になれる人材が極めて少ないことは間違いありません。

ただ、U21の関塚監督には注目しています。

もちろん彼にもいくつか、自分の個人的な趣向で判断した場合に欠点はございますが・・・
それでも現在、最も日本では可能性を感じさせてくれる、スケールの大きな指揮官ですよ!

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コメント
この記事へのコメント
素晴らしい!
素晴らしい分析だと思います。感心しました!
でも「高畑」ではなく「高畠」ですよね。
2010/12/17(Fri) 23:50 | URL  | フロサポマルコ #znbroFtE[ 編集]
Re: 素晴らしい!
ご訪問とコメント、誠にありがとうございます。

・・・って。
おお、これは!本当だ!!(爆)

ご指摘、本当にありがとうございます。今の今まで気づいておりませんでしたw
書いてる間、どうにも気が重くなってちゃんと頭を上げていなかったせいかもしれません・・・(苦笑)
後は、
「高畠勉」
で辞書登録した一方で「たかはた」だけだと「高畑」の方が変換候補になりやすいせいかな・・・?

もったいないお言葉、大変恐縮にございます。
完走までまだ時間はかかりそうですが、よろしければ今後も見てやっていただければ幸いです。
2010/12/18(Sat) 00:02 | URL  | 白面 #-[ 編集]
No title
今は完全分業制でそれぞれの専門分野のスペシャリストが当たるのが当たり前になっていますが、一番のベストは監督本人がメンタル、フィジカルの部分で全ての選手のコンディションを網羅できるのが理想なのでしょうね!
特に監督業を生業としている方たちは選手をプレー以外の雑音から守らなくてはいけませんので、ただ単に「人が良い」だけではだめですよね!多少癖はあっても、一本筋が通っていなければ選手達も付いてきませんからね!
日本人監督は戦術家であっても、戦略家ではないのでしょうか?
2010/12/18(Sat) 11:16 | URL  | junchang #-[ 編集]
>junchangさん
その理想を体現しようと、根本的なアプローチから変えてしまったのがモウリーニョというわけです。
自分が彼に強い興味を抱き、現在でも追い続けている直接的な理由となりますw

まさに仰る通り、日本人監督はいざという時の決断が遅い!
名マネージャーにはなれても、勝負師になれる人材が極めて少ないことは間違いありません。

ただ、U21の関塚監督には注目しています。

もちろん彼にもいくつか、自分の個人的な趣向で判断した場合に欠点はございますが・・・
それでも現在、最も日本では可能性を感じさせてくれる、スケールの大きな指揮官ですよ!
2010/12/18(Sat) 22:26 | URL  | 白面 #-[ 編集]
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