インテルやカルチョに関する話題多め
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○不安と自信の狭間で

まず最初に、昨晩まで述べてきたことをまとめておくと・・・
ツトさんはつまり、チームに手を加えて発生する

リスクへの恐怖

に、本人の中の

リターンに対する確信(自信)

が、最後まで勝てなかった監督ということができます。
試合後のインタビューで、直接的に

タニを投入すれば、状況が好転することがわかっていた

と語っているセレッソ戦などは、その典型とも言えるような試合だったのではないでしょうか。


このことは同時に、選手のコンディショニング、モチベーティングにも失敗してしまったことを意味します。

自分は以前、こちらなどでも触れた通り、

結果が出ていなければ変化を加えて然るべき

というスタンスを取っている人間です。

やり方に細心の注意を払う必要はございますが、どこかのタイミングでこれを行わないと主力選手に危機感と休養(コンディションを回復させる余地)が生まれず、また控え選手も出番とモチベーションを失ってしまいます。

当然そのためには、普段から複数のシステムに対応できるようにすべての選手を鍛えるべく、相応のトレーニングメニューを考案しなければならないわけですが――

――そうしたノウハウもまた、ツトさんに欠けていた部分であったこと。
厳しいようですが現実です。


誰しもにチャンスがある。
同時に、誰しもが明日にもベンチ・スタンド行きを言い渡されるかもしれない。

そんな状況に置かれた選手たちが、

実力は公平に判断される

一方で、努力は必ず報われる


と信じて切磋琢磨すること。
これを

健全な競争状態

と言います。
こういう状態にあってこそ、選手のモチベーションは高まっていくものと自分は考えているのですが・・・

この記事を読んでくださっている、皆さんはどう思われますか?


選手に適切なコンディションとモチベーション、システムを与えられなかったという点で、
マネジメントの観点から見ると今シーズンのワーストゲームのひとつに数えられるナビスコ杯、磐田戦。

舵を切るなら、直後の横浜FC戦しかなかった。チームにショックを与え、正しいモチベーションを与えられる最後のチャンスはこの試合の直後だった。

しかし、指揮官が選んだ道は・・・



(4)すべてを狂わせた『迷い』

これまで申し上げてきました通り、ツトさんのマネジメントはいくつかの点において、大きな欠陥を抱えるものでした。

――しかし。

そう、しかしです。


これは決して、ツトさんを擁護しようというわけではないのですが・・・
もうほんの少しでも運があれば、高畠フロンターレがここまで不振に喘ぐことはなかったはずです。

その点ではツトさんと、今季のフロンターレはとにかく不運でした。
昨シーズンも運のなさでタイトルを逃している部分は多分にありましたが、今期の悲惨さはその比ではありません。


例えば中村俊輔が帰国し、極めて状態がいい時の横浜Fマリノスと戦う羽目になったり。

やのきしょうが移籍する直前、相手の状態が最高に近いタイミングで新潟戦に挑まざるを得なくなったり(同じようなことはイジョンスが移籍してしまう直前の鹿島戦1stでも言えます)。

ガンバ戦のように審判の不可解な判定に泣かされ、極めて不本意な形で勝ち点を落としてしまったり。

他の古豪チームが中3日、4日で理想的なスケジュールを消化していく中、幾度となく中2日の過酷日程を強いられたりだとか(これは運が悪いというよりも、多分に政治的な要素が絡んでくる問題ですが)・・・


・・・これらは何も、運だけで片付けられる話ではありませんが、
改めて考えてみると確かに運がないです

今季のフロンターレは、悲願のタイトル獲得に向けて逆流に必死に抗おうとはするものの、
本来の流れを見失って濁流に流されていく・・・どこぞの川魚のようだったと思います。


この巡り合わせの悪さによって、チームの状態がよかった時は表に出てこなかった、
ツトさんの問題点がひとつ、またひとつと明るみに出てくる。

結果、ツトさん自身に大きな

迷い

が生じ、負の連鎖を加速させていった。

この
迷い

こそは、今季のフロンターレにとって一番の癌
ひとつもタイトルを獲得できずにこの成績に留まってしまった、最大の要因であったと自分は考えているのです。


監督とは、チームの誰よりも

「こうすれば勝てる!!」

と、自信を持って仕事に臨む必要がある立場にいる者。

自信なくして的確な判断は行えず、自信なくして選手の全力は引き出せず、自信なくして結果はついてきません。

それを考えると、実に残酷なことに・・・
ツトさんはおそらく後半戦を闘っている間中、ズブズブと底なし沼に沈んでいくような心地にいたことでしょう。

今期後半戦の高畠フロンターレは、あらゆる場面で
動くべきタイミングを悉く逃してしまう
、そんな悪循環の中にありました。
流れを見失ってしまった、歯車がズレてしまったチームが陥る典型的な展開です。

以前こちらで申し上げました通り、

チームの“穴”を埋めるべく守備の綻びを縫い繕うことも、
また相手の“穴”を突くべく攻撃の二の手、三の手を取ることも、

そのどちらもできなくなっていく・・・
これでは防げる点が防げず、また奪えるゴールが減少していくことは必然でしょう。


ちなみに、一昨年に臨時で指揮を執った際には、うまいことこういった欠点は覆い隠されていたように思います。

あの時は失うものは何もない、無我夢中で指揮を執れていたこと。

これはまさに、典型的な挑戦者の姿勢
自然とチームに勇気と活力が満ち、安定感に欠ける部分はあったものの・・・
少なくとも常に前を向いて戦えるだけの、モチベーションがチームには溢れていました。

更には故障者が出る一方で、強力な個人技=データなしでは極めて対策をたて難いレナチーニョのような選手が加入してきたりと、様々なことがよい方向に作用したためでしょう。

翻って今回は、名実共に自分が正式な監督。

その重圧からくる不安に苛まれ、ひとつ、またひとつお恐怖に駆られ・・・
打つべき一手を打てなくなってしまったという部分は、おおいにあっただろうと考えています。


・・・自ら動いては後の先を取られ、また相手の出方を見て動こうにも、遅きに失する場面ばかりが目立つ。

選手は次々と負傷していき、勝ち点の取りこぼしが増え・・・ひとつ、またひとつとタイトル戦線から脱落していく・・・そんな状況。

これでは自信を失わない方が、迷いが生じない方がおかしいです。

自分が指揮官なら、ツトさんと同じ立場にあったなら、とうの昔に寝込んでいたでしょう。


こうした負の連鎖による悪循環は、もはやツトさん一人では解決できないレベルの問題へと発展していきました。

昨シーズン、関さんがツトさんという理論派、参謀役になれるコーチと共に仕事ができたのに対し、
ツトさんには逆に関さんのような、勝負師の素養を持ったコーチがついていなかったこと。

相談するのに適したパートナーが不在だったことの影響が、小さくないものと自分は考えています。


当連載も、いよいよ大詰め。

次回は、まさにこうした部分・・・
ツトさん本人以外の、周辺を取り巻く状況や問題点について言及していきたいと思います。

※解答編→ 高畠フロンターレ異本(8)「指揮官だけの責任ではない!!」

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【2010/12/21 23:40】 | 川崎フロンターレなこと
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No title
junchang
監督という職業は「ラスプーチン」にならなくてはなりませんね!
言葉は悪いですが「洗脳」することが必要だと思います。
基本、独裁者タイプの人がオーナーか監督にいるチームは両極端ですが、はまればとてつもない力を発する可能性が高いと思っています。(私の私見ですが^^)
自信過剰くらいのほうが選手からすれば迷っているよりも従いやすいですよね!

いつもコメント、本当にありがとうございます
白面
タイプによって、それぞれ最も有効なアプローチは異なりますが・・・

少なくとも何らかの方法で、グループを結束・統一していく術を持っていなければ、栄光を勝ち取ることは難しい。
それが自分の持論になりますw

この種の『クラブ論』を語り出すときりがないのですが、
例えばオーナーはクラブを最も愛する人物でなければなりませんし、またサポーターから最も愛されるに足る人物でなければならない。
理想論だけで言えばそうなります。
もちろん、自信を裏付けるだけの実力や魅力を有していなければ機能するはずもありませんが(笑)

少なくとも、戦う意思とどんな戦いでも恐れないという最低限の自信すらなき指揮官が、勝者になれるわけもなし。

この点については、自分は確信しているのです。

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この記事へのコメント
No title
監督という職業は「ラスプーチン」にならなくてはなりませんね!
言葉は悪いですが「洗脳」することが必要だと思います。
基本、独裁者タイプの人がオーナーか監督にいるチームは両極端ですが、はまればとてつもない力を発する可能性が高いと思っています。(私の私見ですが^^)
自信過剰くらいのほうが選手からすれば迷っているよりも従いやすいですよね!
2010/12/22(Wed) 11:18 | URL  | junchang #-[ 編集]
いつもコメント、本当にありがとうございます
タイプによって、それぞれ最も有効なアプローチは異なりますが・・・

少なくとも何らかの方法で、グループを結束・統一していく術を持っていなければ、栄光を勝ち取ることは難しい。
それが自分の持論になりますw

この種の『クラブ論』を語り出すときりがないのですが、
例えばオーナーはクラブを最も愛する人物でなければなりませんし、またサポーターから最も愛されるに足る人物でなければならない。
理想論だけで言えばそうなります。
もちろん、自信を裏付けるだけの実力や魅力を有していなければ機能するはずもありませんが(笑)

少なくとも、戦う意思とどんな戦いでも恐れないという最低限の自信すらなき指揮官が、勝者になれるわけもなし。

この点については、自分は確信しているのです。
2010/12/22(Wed) 22:39 | URL  | 白面 #-[ 編集]
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