インテルやカルチョに関する話題多め
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2010年、バロンドールはリオネル・メッシ――

世界は驚きを持って、このニュースを迎えた。

無理もない。
バロンドールと言えば、数十年前はいざ知らず、ここ数年は実績と実力の相互評価をうたってきたアワードである。

そこにもちろん一定以上の政治的意思、印象性が関わってくることは事実だが、逆にだからこそ今回の選考は驚愕に値する結果と言うことができるだろう。

なにせ、リオネル・メッシがこの年獲得したタイトル=実績と言えば、唯一スペイン国内リーグの2年連続戴冠のみだったのだから。

メッシの実力そのものに、なんら疑いの余地はない。
ことパフォーマンスに関して言えば、2010年の彼は、バロンドール初受賞の素となった2008-2009シーズンのそれを更に上回るものを見せていた。

途中出場含めて35試合でピッチに立ち、国内で実に34得点、欧州CLでも11試合で8得点を記録している。
小学校に入学する前の子供でもわかるほどの、驚異的と言う他ない数字である。

それだけではない。

得点だけでなく、周囲の味方に決定的なラストパスを送る愉悦を覚えたこの天才フットボーラーは、舞台を問わず幾度となく対戦相手を絶望の底へと突き落としている。
国内外併せて、達成したアシストは軽く10を超えているはずだ。

その傾向はW杯後、2010-2011シーズンに入って一層強まっている。
もはや手の付けられない状態なのだ。

翻って、W杯では結局1得点もあげられずに南アフリカの地を去ることとなったが、これは本人の責任ではない。
彼の卓越したボールスキル、視野の広さ、得点感覚といった特性を考慮せずに、何の迷いもなく中央センターにMFとして起用してしまうような、『異能な指揮官』がアルゼンチン代表を率いていたためである。
その点は、世界中のほとんど誰もが知っている。

実力だけを客観的に見れば、メッシの受賞に異議を唱える者は数えるほどしか存在しまい。



他方――
こと実績面に関して言えば、これだけ結果を残せなかった選手が同賞を受賞したのは、いったい何十年ぶりだろうか?

W杯イヤーは、W杯で活躍した選手がバロンドールを獲得する”。

この慣例を破ったという点では、皮肉にもFIFAの政治的介入疑惑に対する潔白の証明、および同協会が主催するW杯というコンペティションの価値を貶める選考となったわけだが・・・
一方でW杯ベスト8敗退&無得点、欧州CLベスト4敗退という“実績”を考慮すれば、どれほど異次元のパフォーマンスを見せていたメッシと言えども、その正当性に懐疑の視線を向けられるのは道理である。

ましてや他の有力候補であったシャビ、イニエスタらは、スペイン代表のW杯初優勝という快挙を達成しただけでなく、同チームの中心的存在として南アフリカの地で躍動していた。
彼らもまた、メッシと質こそ違えど、プレーのクオリティという点でまったく引けを取らないものを、十分に見せつけていたわけだ。



にも関わらず、この選考結果である。
これでは違和感を感じる者が出てくるのも、至極当然と言える。

バロンドールは単なる業界の人気投票に成り下がったか!

と、揶揄されても仕方のない事態だろう。


が――話はそう単純ではない。

少なくとも、筆者の考えは違う。


これは単なる人気投票でもなければ、W杯の実績が考慮されなかった結果でもない。
より本質的な、

バロンドールの選考基準そのものの一大変化

と捉えるべき事象なのだ。

誰がふさわしい、誰がふさわしくないではないといった話題は、当コラムに目を通している間はひとまず忘れていただきたい。
今回お話しすることになるのは、そういった感情論ではない。


バロンドールの今とこれからという、極めてドライでシビアな現実だ。


○かくしてバロンドールは現場の手に

まず結論から申し上げよう。

今回のバロンドール選考に多くの人が違和感を感じているのは、同賞の選考が
フットボールを見る者
から
フットボールを行う者
の手に渡ったからだ。

人気投票? 印象賞?

違う。
どちらもその側面を内包してはいるが、今の同賞を一言で言い表すのに適切な表現ではない。

強いて言うのであれば、今のバロンドールは

憧憬と畏怖

の賞だ。
フットボールを指揮、またはプレーする者たちにとって、

最も理想的な、あるいは最も恐れる対象

となる者を選出するアワードに“なった”と言うことができる。


ここで同賞の投票結果をご紹介しよう。



右端の着色された部分を注視してりただければ、筆者が何を言わんとしているか・・・
もはや多くを語るまでもなくおかわりいただけるだろう。

そうなのだ。
すでにご存じの方も多いと思うが、つまりメッシは従来の選考方法のまま、フランスフットボール紙が選出したジャーナリストによる投票であれば
そもそもベスト3にすら入れなかった
のである。

だが、今回バロンドールの選考運営がFIFAの管轄下に移ったことにより、新たに各国代表の監督とそのキャプテンが投票権を得た。
この
監督&選手投票において、どちらもダントツ得票率1位
という展開を経て、まさかの逆転戴冠を果たすことになったのだ。

今回の話題は、実質的にここがすべてだ。

何故メッシは、監督と選手からこれだけ圧倒的支持を得られたのか?

この点を自問するだけで、我々はいくつかの結論に辿り着くことができる。

そうすることでその先にある、同賞の行く末もまた――自ずと見えてくるというわけだ。

続く

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【2011/01/22 19:54】 | 他国リーグや各種協会・組織なこと
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No title
サッカー小僧 ほった
監督票、主将票こんなに断トツだとは知りませんでした。
プレーを見るとたしかにメッシはずば抜けてますもんね。

はい
雨音
それならこのままメッシが怪我なく過ごした場合毎年バロンドールは彼の手に渡ることになると思うが

こんばんは♪
きゃぷ10
なるほど~
やっぱり現場と記者で見方が違うんですね!
個人的にはイニエスタが好きなので
獲って欲しかったですが、
メッシに決まるとやっぱり・・・
と思ってしまいました。
監督にしてみればメッシ一人いてくれるだけで
メッシ自体がが戦術になりますよね☆

コメントありがとうございます
白面
>ほったさん

ダントツなのです。
こんな極端な形での入賞でなければ、ぶっちゃけイニエスタかシャビが無難に受賞していれば、自分はおそらく記事にしようとは思わなかったと思います(苦笑)

>雨音さん

はじめまして、でしょうか?
コメントありがとうございました。

>メッシが怪我なく過ごした場合

可能性はおおいにあると思います。
他方、他にいくつかの要素が介在することもまた事実・・・
その一部をご紹介するのも、当連載の趣旨になります。
よろしければ見てやっていただけると嬉しいですw

>きゃぷ10さん

どもです!
文中にある通り、「実力と実績を併せて評価する」傾向が一定以上はあったのが近年のバロンドールでしたので、自分も正直なところ驚いております。
それだけに、書きがいもございますがw

>メッシ自体が戦術

YES!!

まさにそれが、今後当コラムでひとつの重大なポイントになってくる部分かと・・・
特に監督にとっては、ですねw

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コメント
この記事へのコメント
No title
監督票、主将票こんなに断トツだとは知りませんでした。
プレーを見るとたしかにメッシはずば抜けてますもんね。
2011/01/22(Sat) 21:54 | URL  | サッカー小僧 ほった #kvKmIYnA[ 編集]
はい
それならこのままメッシが怪我なく過ごした場合毎年バロンドールは彼の手に渡ることになると思うが
2011/01/22(Sat) 22:47 | URL  | 雨音 #-[ 編集]
こんばんは♪
なるほど~
やっぱり現場と記者で見方が違うんですね!
個人的にはイニエスタが好きなので
獲って欲しかったですが、
メッシに決まるとやっぱり・・・
と思ってしまいました。
監督にしてみればメッシ一人いてくれるだけで
メッシ自体がが戦術になりますよね☆
2011/01/23(Sun) 00:19 | URL  | きゃぷ10 #-[ 編集]
コメントありがとうございます
>ほったさん

ダントツなのです。
こんな極端な形での入賞でなければ、ぶっちゃけイニエスタかシャビが無難に受賞していれば、自分はおそらく記事にしようとは思わなかったと思います(苦笑)

>雨音さん

はじめまして、でしょうか?
コメントありがとうございました。

>メッシが怪我なく過ごした場合

可能性はおおいにあると思います。
他方、他にいくつかの要素が介在することもまた事実・・・
その一部をご紹介するのも、当連載の趣旨になります。
よろしければ見てやっていただけると嬉しいですw

>きゃぷ10さん

どもです!
文中にある通り、「実力と実績を併せて評価する」傾向が一定以上はあったのが近年のバロンドールでしたので、自分も正直なところ驚いております。
それだけに、書きがいもございますがw

>メッシ自体が戦術

YES!!

まさにそれが、今後当コラムでひとつの重大なポイントになってくる部分かと・・・
特に監督にとっては、ですねw
2011/01/23(Sun) 01:13 | URL  | 白面 #kMr7ovrQ[ 編集]
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