インテルやカルチョに関する話題多め
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●フットボールというスポーツの真理

どれほど鉄壁の守備を誇っていても、フットボールとは

得点をあげなければ勝つことができない

競技だ。
自分たちがすべての試合を無失点で終えても、すべての試合で得点ができなければ、スコアは常に0-0のまま。
失点しなければ負けはしない。が、それだけでは勝つことはできないのも事実なのだ。

仮にJリーグであれば、38試合で得られる勝ち点は38点、得失点差±0となる。
残留はできるかもしれない。
が、決して優勝できる数字ではない。

同時にフットボールとは、

どれほど失点を重ねようと、それ以上の得点をあげれば勝つことのできる

スポーツでもある。
極論になるが、例えひとつの試合で10失点しようと20失点しようと、勝利することは可能だ。
それぞれ11得点、21得点をあげればよいのだから。
言うまでもない、単純明快な道理である。


こうした話は無論、現実的にはあり得ない状況だろう。
実際にはどれほど優れたDFとGKを揃えたチームでも失点はするし、どれほど優れたアタッカーを擁したチームでも無得点に終わる試合はある。

どちらの話も文字通り、机上の空論に過ぎない。
だが、一面では真理であることもまた事実だ。

故に古今東西、すべての指揮官は各々のやり方で、失点をできるだけ防ぎ、それ以上の得点をあげること――
この両者のリスクとリターンに頭を悩ませ、バランスを取ろうと苦心してきたのだと言える。

得点確率を可能な限り高め、同時に失点確率を可能な限り下げる

――以前にも別のコラムでお話しした記憶があるが、これがフットボールというスポーツで勝利するための基本的なメカニズム。

その追求こそは、すべての監督が担う責務であると言うことができる。


※監督の視点

本題はここからだ。
先の選手間投票に次ぐ、各国の代表監督による選出について話をしよう。

彼らの場合は、選手投票以上にその基準が明快だ。
つまり指揮官として最高の選手を一人選び出すとすれば、

最も自分のチームに欲しい

プレイヤーの名を挙げればよい。
この選手がいれば勝てるという、たった一人でも決定的な仕事のできるフットボーラー・・・
それが即ち、かの者の名となる。

ならば現時点で、リオネル・メッシに敵う者はいない。



何せFIFAランキング100位にも達しないようなどんな弱小国であっても、
メッシが一人いれば、根本から戦術が変わる

歪んだ個人主義を礼賛する気はさらさらないのだが・・・
仮にメッシを戦列に加えることができれば、

彼を中心に稼働するシステムに一からチームを作り変えてしまう方が、
現状より勝算が高まってしまう


――世界中の代表のうち、実に半数以上がそうしたチームに該当するからだ。
少なくとも、この種の“幻想”を抱かせるに十分な説得力をメッシは持つ。


○“負けない”チームの作り方

ここからはしばらく、
「短期間で簡潔に代表チームを強化する方法」
について、筆者の持論をご紹介していくことにする。

あまり面白くもない話だが、気の向いた方のみで結構なのでお付き合い願いたい。

施策その1:徹底したスペースの消去

まず大前提として、国際試合で最も大切なことは、
相手に勝ち点ないし得点を与えないこと
にある。
勝つためのリスクを冒して敗れるよりは、引き分けることで得られるリターンの方がはるかに美味い。
自分たちが勝ち点を1点しか上積みできなくとも、相手に勝ち点3を得る事態を防ぐことができるためだ。

故に代表シーンにおいては、ほぼすべての指揮官が得点効率を上げることよりも、
失点確率を減らすことを優先的に考える

例えば4チームによる総当たり戦なら、2試合を引き分けて1試合で勝利すれば、グループリーグ突破は十中八九確実のものとなる。
1勝2分けで3チームが勝ち点で並ぶ可能性は0ではないが、そうした事態は極めて稀なものだ。
少なくとも2勝1敗と1勝2敗の境目をふらふらするチームよりも、3引き分け+αを目指す方が国際舞台における理に叶っていることは間違いない。

チームの守備網を組織することは、攻撃を機能させることに比べれば、極めて楽なミッションだ。

なにせ今日のフットボールにおいて、守備戦術は飛躍的に発達した。
それこそ、U16以下の世代でもゾーンディフェンスを行えるほどに。

これはグローバル化による情報の即時浸透性が高まったことで、地球の裏側で行われているトップリーグの試合も容易に観戦することが可能となったためである。

ジョゼ・モウリーニョなどはこう言っている。

“例え下部リーグに属するチームとの対戦であっても、彼らが高い集中力を持って自陣のスペースを埋めてくれば、それを突き崩すのは容易ではない”

と。



これを言い換えればつまり、

得点確率が下がることを承知で守備にチームの人数と意識を割けば、
少なくとも負け難いチーム
を作り上げることはそれほど難しくない


ということだ。

おわかりいただけるだろうか。
一定以上のクオリティを持った選手であれば――曲がりなりにも各国代表レベルにのし上がってきたような選手たちであれば、守備に関してはある程度のレベルまで組織することが可能なこと。

W杯という大舞台に、プロではない選手を複数抱えて乗り込んできたニュージーランド代表が、
イタリア、パラグアイ、スロバキアという格上3カ国を相手にわずか失点2という堂々たる結果を残したことは、その典型とも言えるケースだろう。

続く

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【2011/01/24 22:24】 | 他国リーグや各種協会・組織なこと
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