インテルやカルチョに関する話題多め
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○バロンドールはどこへ向かうか

ここまでの話を読んでくだされば、多くの方が以下のような疑問を抱いたことだろう。

では、メッシが大きな怪我もなく一年を通して安定したパフォーマンスを披露する限り、

今後バロンドールは、メッシが受賞し続けることになるのではないか?


――と。

その通りである。
実際問題今の投票方法による選考が繰り返される限り、その可能性はかなり高い。

メッシが十分に機能するということは、
バルセロナが十分に機能する=チームが結果を残す
ことと同義だ。

国内で圧倒的な実力を誇るスペインの2強、その一角が結果を残すということは、
よほど運が悪くない限り、最低でも1つはタイトルを手にすることになる。

メッシの現在のパフォーマンスを考えれば、リーグ制覇かCL制覇か・・・
どちらかひとつを成し遂げるだけでも、実績としては十分
だろう。
W杯イヤーに代表チームで結果を残せず、また三冠王者に輝いたインテルから、ベスト3にすら一人もプレイヤーが選出されなかったのだから。


無論、まだ一年は長い。
例えばウェイン・ルーニー擁するマンチェスター・Uが国内外複数戴冠を果たし、ルーニーが圧巻のパフォーマンスを披露していけば、有力な対抗馬になり得る。

Rマドリードのクリスティアーノ・ロナウドもそうだ。
エル・ブランコ(レアルマドリーの愛称)がリーグでバルセロナを直接対決で叩き、ここ数年続いた欧州CLで敗北の歴史にピリオドを打つことができれば、あるいはメッシの牙城を脅かせるかもしれない。

だが――それだけだ。

これはifにifを重ねた結果、ようやく辿り着ける極細の可能性というだけのものだ。

怪我明けのルーニーにそれを求めるのも、指揮官就任初年度ということもあって、チームにまだまだ連動性の欠ける環境下で戦うロナウドにそれを求めるのも、いささか以上に酷な話である。

今後バルセロナが自滅しない限り、メッシが極端にパフォーマンスを落としでもしない限り、2011年のバロンドールにも
予約済み~リオネル・メッシ~
という札がかかっている状態と言える。



●許し難い問題点

今の話を面白くない、間違っていると感じる方は当然いらっしゃるだろう。
そのお気持ちは十分に察することができる。

現行制度の場合、仮にメッシが受賞せずとて
攻撃面において際立った能力を見せつけられる選手以外、受賞の可能性は実質的に皆無
であるからだ。

断言できる。

今の選考方法を継続するのであれば、主として守備的なタスクに携わる選手は絶対に同賞を獲得できない

だろうと。

勿論、言葉通りの“絶対”ではない。
何をもって最高のフットボーラーというのかが、十人十色な世界各国、様々な人の価値観に因るものである以上、どこかで何か劇的な変化が起きないとは言い切れない。

他方、フットボールというスポーツが根本的に

失点するよりも多くの得点を刻んだ方が必ず勝つ

というものである以上、攻撃面で夢を見させられるプレイヤーの方が決定的な存在とみなされ、こうした選考で有利になってしまう展開はもはや必然である。


加えて、現行の選考方法にはもうひとつ大きな問題がある。

ナショナルチームの監督とキャプテンに、

最高のフットボーラー

というあいまいな基準に基づいた投票を行うことによって、
クラブシーンが軽視されがちになる

ことだ。

筆者はフットボールの基準点とは、本来は国ではなくクラブにあると考えている。

地域の人々の生活、極論だが遺伝子にまで根付こうかという形でクラブ愛され、盛りたてられるという環境を前提として・・・
そうした中で選手が充実した時を過ごし、掛け替えのない体験を刻むことで成長していく。

クラブ及び国内リーグの振興なくして代表が本当の意味で成功することがない以上、すべてのナショナルチームはクラブと国内リーグ振興の延長線上にあるべきであり、現行のような

クラブよりも代表チームを基準に据えた

ような選考方法は、断じて受け入れられるものではない。
少なくとも筆者にとっては、

最高のフットボーラーを選出する

という同賞の謳い文句にそぐわない方法であると感じずにはいられない。

クラブで偉大な仕事を成し遂げている選手・監督の視点を取り入れずして

果たしてこのアワードは「世界最高」を謳うに相応しいものと言えるのだろうか。


我々日本人が考える以上に、世界の人々が

自国以外のリーグにさして関心を持たない

点を鑑みれば、その偏りは一層顕著なものであることがわかってくる。
南米などはその傾向が顕著で、例えばアルゼンチンでは若くしてスペインに渡ったメッシよりも、自国リーグで活躍を続けていたカルロス・テベス(現マンチェスター・シティ)やセルヒオ・アグエロ(現アトレティコ・マドリード)らを好む人々が多い事実は、あまりにも有名だ。

無論これらは一般的な人々の感覚で、プロのクラブや代表チームの関係者の事情は異なるだろう。

だが、日々これ眼前の敵(所属クラブチームの対戦相手)との戦いに集中してプレーしているような選手や、国内リーグで活躍する選手を多く抱えるタイプの代表チームを指揮するような状況にある監督であれば、海外リーグへの関心が薄くなるのは自然な成り行きというものだ。
どうしても海外リーグの試合をチェックする機会自体が減っていく以上、それは責められない。

となれば、どうしてもリストアップされた23人のうち、
最も馴染みの深い、日頃からプレーをよく観ている=知名度重視
の選考にならざるを得ない。
イメージ重視の選考にならざるを得ない。

人々の脳裏に1プレー、1プレーだけでも強烈なインパクトを焼き付けることのできる、ファンタジスタが圧倒的に票が集まってしまうのは道理だろう。


90分通して見るとそのクオリティに驚かされるような、潤滑油のような選手から票は逃げていく

決して集中力を切らさず、前線の味方を信じ体を張って守り続けるようなDFが、大規模な票を動かせることもない

負の連鎖とも言うべき状況である。


こうした事態を回避しようと考えるのであれば、解決策は選考方法そのもの、制度そのものを見直す他なくなる。

では、具体的に何をどうすべきなのか・・・?
それを探求することで、当連載のまとめとさせていただきたい。

続く

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【2011/01/26 06:25】 | 他国リーグや各種協会・組織なこと
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No title
junchang
バロンドール自体がマスコミの作り上げたトロフィーですからエンターテインメントを求めてしまうのは致し方ないのでしょうね^^
かつてプラティニが連続で受賞した時は現在よりも情報量が極端に少なかったですから「当然」って思ってしまっていた時代もありました。でも、プラティニだけではない縁の下の力持ちの存在があって初めてプラティニがあれほど点を取れていたんですけどね^^
バレージやマルディーニが受賞できなかったことには過去異論を持っていました。
攻撃的ではない選手が決してもらうことのできないトロフィーに何の意味があるのか?世界中のプレーヤーが対象になってからは益々顕著になってしまいましたね・・・・。

メッシは確かにすばらしい選手でうまいです!あの選手以上の攻撃的才能を持った選手が出現しない限り場りバロンドールはメッシ選手が何年か連続で獲得してしまうんでしょうね・・・・

あ、くそっ!
岩氏
最後まで一気読みしたかったのにまだ終わってなかった!

続きはまだですか?(笑)


カンナバーロが受賞した時は、それはそれで物議を醸し出していましたが、伝統あるバロンドールがこうやって選考基準がブレてしまうのはいかがなものかな?と改めて感じますね。

選手にとって栄光ある賞がこれでは、選手達自身が感じる価値観も薄れていってしまうでしょう。


メッシの素直に喜べていない表情が脳裏に浮かびます。。。

コメントありがとうございます~
白面
>junchangさん

最終回では、
「ならいっそエンタメに特化した方が収まりがいいよ?」
と結論づけてしまった次第です(笑)
マルディーニが受賞できないままキャリアを終えてしまったことは、バロンドールの汚点とすら自分は感じてますですよ。

それから、そちらの拍手でメールの方送ってくださいとの旨お伝えしたのですが、もしかして確認されてないかな・・・?

振込み先口座番号等お伝えしたいので、お手数ですが確認の方お願い致します。

>岩氏さん

長期連載の弊害です(笑)
ごめんなさいw

>選考基準のブレ

これがあるから問題になる。
だから一番大切なことは・・・と最終回で語っておりますw

メッシは多分、逆にシャビやイニエスタから気にするなと労われたのが容易に想像できますね(苦笑)
今年も仮にメッシが受賞するようなことになれば、いよいよ同賞の存在意義が危うくなることとある意味期待です。

FIFAだけは許さない。絶対にだ(笑)


それから同人の件ですが、メールフォームの使い方がわからなければ拍手でも、このコメントにあるメアドからでもご連絡いただければ対応致しますー。

場合によってはお互いの拍手活用で連絡交換でもOKですよw

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コメント
この記事へのコメント
No title
バロンドール自体がマスコミの作り上げたトロフィーですからエンターテインメントを求めてしまうのは致し方ないのでしょうね^^
かつてプラティニが連続で受賞した時は現在よりも情報量が極端に少なかったですから「当然」って思ってしまっていた時代もありました。でも、プラティニだけではない縁の下の力持ちの存在があって初めてプラティニがあれほど点を取れていたんですけどね^^
バレージやマルディーニが受賞できなかったことには過去異論を持っていました。
攻撃的ではない選手が決してもらうことのできないトロフィーに何の意味があるのか?世界中のプレーヤーが対象になってからは益々顕著になってしまいましたね・・・・。

メッシは確かにすばらしい選手でうまいです!あの選手以上の攻撃的才能を持った選手が出現しない限り場りバロンドールはメッシ選手が何年か連続で獲得してしまうんでしょうね・・・・
2011/01/26(Wed) 14:49 | URL  | junchang #-[ 編集]
あ、くそっ!
最後まで一気読みしたかったのにまだ終わってなかった!

続きはまだですか?(笑)


カンナバーロが受賞した時は、それはそれで物議を醸し出していましたが、伝統あるバロンドールがこうやって選考基準がブレてしまうのはいかがなものかな?と改めて感じますね。

選手にとって栄光ある賞がこれでは、選手達自身が感じる価値観も薄れていってしまうでしょう。


メッシの素直に喜べていない表情が脳裏に浮かびます。。。
2011/01/26(Wed) 21:43 | URL  | 岩氏 #-[ 編集]
コメントありがとうございます~
>junchangさん

最終回では、
「ならいっそエンタメに特化した方が収まりがいいよ?」
と結論づけてしまった次第です(笑)
マルディーニが受賞できないままキャリアを終えてしまったことは、バロンドールの汚点とすら自分は感じてますですよ。

それから、そちらの拍手でメールの方送ってくださいとの旨お伝えしたのですが、もしかして確認されてないかな・・・?

振込み先口座番号等お伝えしたいので、お手数ですが確認の方お願い致します。

>岩氏さん

長期連載の弊害です(笑)
ごめんなさいw

>選考基準のブレ

これがあるから問題になる。
だから一番大切なことは・・・と最終回で語っておりますw

メッシは多分、逆にシャビやイニエスタから気にするなと労われたのが容易に想像できますね(苦笑)
今年も仮にメッシが受賞するようなことになれば、いよいよ同賞の存在意義が危うくなることとある意味期待です。

FIFAだけは許さない。絶対にだ(笑)


それから同人の件ですが、メールフォームの使い方がわからなければ拍手でも、このコメントにあるメアドからでもご連絡いただければ対応致しますー。

場合によってはお互いの拍手活用で連絡交換でもOKですよw
2011/01/27(Thu) 18:55 | URL  | 白面 #kMr7ovrQ[ 編集]
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