インテルやカルチョに関する話題多め
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(1)目標の設定と達成に向けて

2009-2010シーズン、クラブがマガトの後任指揮官として白羽の矢を立てたのは、アルミン・フェーだった。

その選考自体に、異を唱える気はない。
以前も別のコラムで書いた通り、この前の2008-2009シーズン、バルセロナのジョセップ・グアルディオラ監督が国内外で3冠を達成したことにより、この年は指揮経験の少ない、若い指揮官の可能性が期待された年でもあった。

フェリックス・マガトのサイクルが終わったことを受け、ひとつそうした可能性に賭けてみるというのは悪い決断ではない。
野心的で挑戦的な同クラブのこれまでの姿勢を考慮すれば、クラブモデルに合致する選択とすら言える。



むしろここで重要となるのは、

ではフェーに何を託すか?

という点だ。
言いかえればこれは、ヴォルフスブルクのフロントが指揮官に

究極的には何を『目標』とし、その達成を望むか

ということになる。
この『目標』という概念は、今後当コラムでたびたび目にすることになるであろうキーワードである。
頭の中に留めておいていただければ幸いだ。


もう少し具体的に説明しよう。

クラブと指揮官とは、前提としてそれぞれが短期~中・長期的な目標を設定し、
お互いが共通の認識の下、それら複数の計画を並行・相関して行っていくことが望ましい。
これがパートナーシップのあるべき形、基本的なマネジメントのスタイルとなる。

世界の名だたる名将たちが、

契約に当たって、私たちは随分と話し合った。

同じ野望、目標を共有できると感じたよ

それが~~と契約した理由だ


――などの謳い文句を決まり切ったテンプレートのように使用するのは、それだけこのテーマが重要だからに他ならない。

目標の設定

こそは、成功できるクラブとできないクラブを分かつ分水嶺・・・
勝者と敗者を分ける、最初の関所となるわけだ。

例えば、2009-2010シーズンのヴォルフスブルクをサンプルとして見てみよう。

仮に、本当に仮にだが、同クラブのこのシーズンの目標が『CL優勝』といった壮大なものであったとすれば、クラブ(及び指揮官、チーム)はその実現のために弱点を埋め、長所を強化し、極力無駄を排したマネジメントを追求しなければならない。

この時のヴォルフスブルクにとっては、現実的に限りなく不可能に近い――
おそらく1%も可能性はなかったはずだ
――目標である。
リーグ戦や国内カップ戦、採算性その他あらゆる要素を突き詰めて考えれば、どだい無理のある話だろう。

こうした状態のことを、目標設定を誤った状態、と言うことができる。

これでは成功はおぼつかない。

しかしこの時、目標をより現実的に

CLという舞台で、可能な限り長く戦い続ける

という形に定めるのであれば話は別だ。

これなら戦いようがある。
あわよくば優勝を狙うという野心も備えた中で、常に自分たちが挑戦者であることを自覚した上で、恐れずしてかかっていくことも可能だろう。

勿論、実際にチームにそうした空気を生じさせることができるかどうかは、指揮官の手腕次第ではあるが・・・
少なくとも、皆でイメージを共有できる公算が立つというだけでも、クラブ目標に掲げられる余地があるということだ。


続けよう。
目標を確認した後に注視すべきは、

どこまで何を指揮官に任せるべきなのか、背負わせるべきなのか?

という部分になる。
つまり指揮官の仕事の量、クラブ全体の中で指揮官に委譲する権限の割合を測ることにより、

フロントがどこまで真剣にクラブの状態を見つめ、指揮官の能力を熟慮できているか?

を見ることができるというわけである。

例えばマンUにはマンUの、インテルにはインテルの、バルセロナにはバルセロナの“やり方”がある。
リーグごとに、クラブごとに、運営状況やその体質、好まれる文化は異なる。
例えば、同じように「リーグ優勝」や「CL優勝」を目標に掲げていても、クラブによって頂への歩みはまったく異なるはずだ。

そうしたものを一切考えなしに、Aというシステムの元で成功してきた指揮官aに対し、BというシステムのクラブにおいてC種のチームの運営を任せたところで、無理が生じるのは道理だろう。
言うまでもなくその設定を誤れば、クラブの迷走は早晩避けられない事態となる。


このように、理想と現実をそれぞれ見据えた目標の設定、
それに伴う人材の適材適所な配置及び、タスクの適量適任・・・一言でまとめるなら

運営の最適解

を見つけ出すことは、各クラブにとって
至上命題
となる。

果たしてこの時ヴォルフスブルクは、現実を見据えた短期~長期目標の設定と、

それに即したセクション管理、タスクの配分

ができていたのだろうか?
この点が、筆者の中で長らくずっと引っかかっていたのだ。


歯車は、どこで狂いだしたのか――
今更ながらに、緑の狼の軌跡を追った。

続く

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【2011/02/07 23:41】 | マネジメント
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当時のブンデスは
黒猫
全体的に若手登用の流れが出来てて
それが監督選考にも影響が出始めてましたよね。

マガトの強烈なチームへの影響を考えると、カラーをドンと変えなければならないのはフロントも選手もファンも望んでいたことだと思います。

だからフェーの就任は、比較的良い方に受け止められてたと思いました。
惜しむらくは在任期間か。。。と、これ以上は次ですかねw

管理人のみ閲覧できます
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Re: 当時のブンデスは
白面
まあ、自分としては・・・こういう感じです(笑)

次回が山場になりますかね・・・
ヴォルフスの迷走、果たしてどこまで続くのかorz

本腰を入れないと、本気で降格も現実味を帯びてきた今の状況。
さあどうする・・・?

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コメント
この記事へのコメント
当時のブンデスは
全体的に若手登用の流れが出来てて
それが監督選考にも影響が出始めてましたよね。

マガトの強烈なチームへの影響を考えると、カラーをドンと変えなければならないのはフロントも選手もファンも望んでいたことだと思います。

だからフェーの就任は、比較的良い方に受け止められてたと思いました。
惜しむらくは在任期間か。。。と、これ以上は次ですかねw
2011/02/08(Tue) 02:19 | URL  | 黒猫 #-[ 編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011/02/08(Tue) 16:20 |   |  #[ 編集]
Re: 当時のブンデスは
まあ、自分としては・・・こういう感じです(笑)

次回が山場になりますかね・・・
ヴォルフスの迷走、果たしてどこまで続くのかorz

本腰を入れないと、本気で降格も現実味を帯びてきた今の状況。
さあどうする・・・?
2011/02/09(Wed) 23:42 | URL  | 白面 #-[ 編集]
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