インテルやカルチョに関する話題多め
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(4)選手をひとつの『単位』として見た場合

●メディアの功罪

あるいはゼコのモチベーション低下を、連日のように移籍を騒ぎ立てた、マスメディアの功罪を糾弾しようというのか?
一部マスコミに対し、ヴォルフスブルクのフロントはメディアの問題を批判していた。

Ne,Ne,Ne.
それこそ行動が破たんしている。

ゼコの移籍金高騰に、存分にメディアを利用した貴君らの言えることではない。

筆者に言わせれば、メディアとはあくまで

現象

に過ぎない。
ことクラブとフットボーラー、監督コーチや協会らについて言えば、問題はそれをどう活用するか?
あるいは、悪影響を被らないよう距離を置くか・・・?
取れる行動は、この2択に集約される。

彼らはネタがなければ、自らネタを作り出してでも新聞を、番組を売らねばならない立場である。
それを把握し、あるいは“把握させ”、いかにしてうまく付き合っていくのか、または近寄らずに過ごしていくのかは、まったく当人たち次第だ。

好き、嫌いの問題ではない。
各国フットボールシーンのトップレギュレーションともなれば、メディアはこちらが望もうと望むまいと、必ず取材をしに寄ってくる。

ことプロフットボールクラブの関係者ともなれば、なんらかの形で“記事にされる”可能性から、完全に逃れることは叶わない。
後は自ら積極的に関わるか(例えそれがネガティブな関わりであっても)、どのように書かれようと我関せずと距離を置くか、ふたつにひとつしかないのである。



勿論、彼らの中にも好きでそうした記事、事実無根の虚言を綴ることを厭う者がいることは承知している。
しかし大衆の中にあってのメディア、群体として活動するマスコミがそうした性質から脱しきれないこともまた真理だろう。

彼らもまたプロだ。
プロである以上は、先にも述べた通り売れるものを作らなければならない。
モラルの尺度の差こそあれ、恣意的な解釈を加えて情報になんらかの味付けをしなければ、大衆は新聞を手に取ってはくれないのだから。

閑話休題。
ヴォルフスブルク側がメディアの悪性を嘆くつもりであれば、それはフロントと選手が相互理解の上で活動している前提があって、はじめて理屈の通る話となる。

だが、今回はそういう状況になかった。
メディアへの露出をコントロールする契約を詳細に結んでいたのであればまだしも、ゼコに対する取材を許しておきながら、その結果生じるクラブのアピール・知名度アップにメディアを活用しておきながら、メディアのネガティブな面だけを責めるというのは筋がまったく通らない。


○腐った『生もの』は一刻も早く取り除け

無論、クラブである以前に一企業として、ゼコ売買をビジネス面から考慮する必要はあるだろう。

ゼコは疑いようもない逸材だ。大舞台での実績こそ少ないものの、そのプレーの質の高さは誰もが認めている。
だからこそ、各地のビッグクラブが本格的に獲得を検討したのである。
1€でも高く売れるなら、とことんそれを追求する。
その思考自体は、至極納得のいくものだ。

だが、ビジネスの局面から考えても、ゼコの売買は失敗している。

最終的に今回、ゼコは推定2500~3000万ポンドでシティに買い取られた。
しかしこの金額は、当初ヴォルフスブルグが意気込んでいた価格には遠く及ばない。

筆者などに言われなくとも、ヴォルフスブルクのフロントはわかっているはずだ。
ゼコの売買、取り扱いを誤ったことを。よりよい条件で売却できる、そのチャンスを自ら逃したことも。

その代償は、今持って実に、本当に高くついている。



選手は生ものである。

ゼコは言わば、“腐ったリンゴ”のようなものだった。
夏が賞味期限ぎりぎり、それ以上置いておけばたちまち周囲の選手をも、チームもクラブをも腐らせるような状態だと言うのに、フロントはそこを見誤って彼をチームに留めた。

その結果を見るがいい。

ゼコがチームを去る直前、ヴォルフスブルクにかつて見られた闘志はどこにも感じられなかった。
まさに狼の如き、勝利の飢えたらんらんと輝く瞳をした選手はほとんどいなくなっていた。
あるのは倦怠感や焦燥感、危機感や責任感といった感情ばかり。

タフなシーズンを戦い抜くのに必要不可欠な、

フットボールをする喜び

が、今のチームからは見事に欠落している。

それもそうだろう。
キャプテンマークを与えられていたゼコがあの状態では、チームの士気などとても上がりようがないというものである。
フロントの失敗と前監督の負の遺産、その後遺症は今もって癒えていない。



ゼコの方もまた、不甲斐ないチームの戦いぶりに引きずられる形でパフォーマンスを、モチベーションを落としていった。
この悪しき循環を作り上げた、フロント及びマクラーレンの罪は重い。

頑張るだけでは駄目だ。
ただの作業では駄目なのだ。

試合とはつまり戦いなのだから、
戦場で最後に物を言うのは気力
である。

フットボールとは高度に技術化・組織化され、多くのルール=制約の元で戦う前提があるスポーツだけに、これだけでは何もできない。
が、それがなくても何もできないのも、この競技のもうひとつの真理と言える。

気力=モチベーション・パッションとは、まさにそういった類のものなのだ。

フットボールがマインドゲーム――
少なくともある一定のレベル以上の戦いになれば、肉体的な要素よりもむしろ精神的なアプローチが重要になる
――ことを考慮しなかった、ヴォルフスブルクフロントの眼力のなさを、我々はここに垣間見ることができる。

チームのために働けない状態になった選手をエースとして起用することは、チームとしてプレーすることを放棄することと同義だ。

なのに、ゼコの高値売却or残留にこだわって、クラブは最後まで迷走を続けた。

その妄執の結果が、欧州の舞台はおろか、いつ降格争いに巻き込まれてもおかしくない順位となってここに表れているのだ!


これをマネジメントの失敗と言わずして、果たしてなんと言おうか。

フロントが己の見識を改めない限り、今後チームの復活はない。

続く


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【2011/02/10 00:12】 | マネジメント
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No title
junchang
ops!
サッカー雑誌のコラムを見ているようです・・・・。
マスコミの大げさな言いようは確かに混乱を招いているとしか思えませんね!
また、クラブも選手達をその狂乱から守らなければならないのにそれが出来なかったのでしょうか?
うまく言っている時は気にもならなかったことがちょっとケチがついてしまうと膿を吐き出す傷の様に完治することなく切り捨てなければならない状況になってしまうのですね・・・・。

現在のサッカー界は注目度が高い分、メンタル的な面での選手の管理が過去に比べれば格段に難しくなっちゃってるんですね・・・・。

Re: No title
白面
楽しんでいただけたのでしたら幸いです。

変な言い方になりますが、

「メディアを飼い慣らせるかどうか」

もまた一流になるための条件になっているという気がします。
最近だと、レオナルドやモラッティ、ガッリアーニ辺りはうまくやっていると感じますね・・・

メンタルコントロールは現代フットボールの必須事項。
これなくして勝利はあり得ないと断言できますw

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コメント
この記事へのコメント
No title
ops!
サッカー雑誌のコラムを見ているようです・・・・。
マスコミの大げさな言いようは確かに混乱を招いているとしか思えませんね!
また、クラブも選手達をその狂乱から守らなければならないのにそれが出来なかったのでしょうか?
うまく言っている時は気にもならなかったことがちょっとケチがついてしまうと膿を吐き出す傷の様に完治することなく切り捨てなければならない状況になってしまうのですね・・・・。

現在のサッカー界は注目度が高い分、メンタル的な面での選手の管理が過去に比べれば格段に難しくなっちゃってるんですね・・・・。
2011/02/10(Thu) 00:19 | URL  | junchang #-[ 編集]
Re: No title
楽しんでいただけたのでしたら幸いです。

変な言い方になりますが、

「メディアを飼い慣らせるかどうか」

もまた一流になるための条件になっているという気がします。
最近だと、レオナルドやモラッティ、ガッリアーニ辺りはうまくやっていると感じますね・・・

メンタルコントロールは現代フットボールの必須事項。
これなくして勝利はあり得ないと断言できますw
2011/02/10(Thu) 21:57 | URL  | 白面 #-[ 編集]
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