インテルやカルチョに関する話題多め
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明朝のインテルvsバイエルン戦を控え、本日は更新ラッシュでお届けする予定でいる。
ただし、本稿は前菜どころか蛇足になりかねない内容なので、インテルに直接関係の深い記事だけが読みたい方はわざわざお目を通されるほどのものではない。
後にあげる予定の、「白面ならこう臨む~」部分を読み飛ばしていただければ、それで充分だろう。

その点、あらかじめお断りした上で、今晩の話を始めようと思う。


(1)当サイトにおける戦術論の位置づけ

まずお断りしておきたいのは、戦術的な考察に、自分はあまり興味を持っていない・・・ということ。
日頃ご訪問いただいている皆さまにとっては、意外に思われるかもしれないが真実だ。

基本的に筆者は、戦略面はともかく、戦術面では指揮官ごとの特性、趣味趣向を最大限尊重する形を取っている。

100人いれば95人は犯さないような過ちを、何故このレベルの戦いで・・・!?

・・・という類の、誰の目にも明らかな失敗、筆舌にし難いレベルのミスであれば、見るに耐えかねて意見することもある。
が、基本的にはほぼすべての監督のアプローチを、極力肯定的に捉えるよう日々努めているつもりである。

何故か。
ひとつはまず、自身が素人であることを自覚しているからだ。

ジョゼ・モウリーニョの戦いを追うことでフットボールを学び始めた筆者は、試合というのはマネジメントの局地的な集結点と考えている。
至極おおまかにまとめると、

・選手の事情
・チーム的な事情(連携、スケジュール他多数)
・相手の事情(スカウティング他)

あたりになるか。
しかし実際には、それぞれその中に膨大な情報が内包されているわけであって、一口にこれはこう、とまとめきれるものではない。


その上でこの時、自分たちにどれほどのことがわかるのかを考えてみると、驚くほど与えられた材料が少ないことに気がつくだろう。

①はそもそも、直接選手と接しているわけでもない我々に、本当の意味でわかるわけがない。
コンディショニングの難しさ、重要性は、以前こちらで語らせていただいた通りである。
その正確な情報の把握なくして、特に故障明けの選手、疲労がたまっている選手に関し

この試合は誰それを起用すべきだった~

と口を挟むことは難しい。

筆者の場合、報道を鵜呑みにする気がまったくないため、間接的に出てくる選手の負傷・回復のニュースも話半分程度でしか摂取できない。
それ自体が相手チームへの揺さぶり、情報戦であるケースもままある。
クラブのオフィシャルメディアであっても、その意味でむしろ情報の操作は行いやすいことになるわけで、その意味でこれを材料に、指揮に意見することは抵抗を感じるのである。

選手は生ものだ。駒ではない。

そのことを我々は、常に頭に置いて行動しなければならない。

最も大きな影響を及ぼす要因である、練習の内容からして不明瞭なのだ。
試合直前の準備をどのように、また何を目的として取り組んだのか?
これもわからないまま試合だけを見、先のように起用法や戦術について注文・クレームをつけるのは、筆者の感覚からすれば恐れ多いことになる。

時には具体的な材料を出して采配を批判することもあるが、これは先にも述べた通り、およそプロ失格とみなせる類の致命的なミスを犯している場合に限られる。



②もそうだ。
①とも密接に関係してくることだが、チーム内の連携、システム・約束事といったものは、
複数の試合を長期間(少なくとも1~2カ月以上)注視し、ようやくある程度輪郭が掴めてくる、という類のものである。

暫定的な「この試合に関して言えば」の評価であれば、1試合ごとに下せるかもしれない。
他方、筆者が戦術的なマネジメントというテーマについて、

長きに渡って効果を発揮、継続して一定の結果(良し悪し関係なしに)を出し続けた上で

初めて評価対象としての存在意義を得ることができると考えている以上、“試合”というひとつの終着点に至るまでの過程が見えない、わからない中で言及する機会はほとんど生じえないということだ。
例えるなら、

目の前の料理を食しても、その場で即時「よい料理」「悪い料理」と判断することはできない。

材料の出所、栄養素、コスト、調理法、必要とされる手間暇や料理人の技量・・・
その他あらゆる要素を加味した上で、総合的に考えて初めて「よい」「悪い」という評価は与えられる。


細かな事情を何も知らずに口にしても、筆者に言えるのは「自分の好みか、そうでないか」だけ。

これを調理した者に対しては、美味か不味いかという評価は与えられても、

その調理法は素晴らしいor間違っている!

など、自分が全容を把握できていない部分に対して評価を与えることはできない


という感じだろうか。

その戦い方が、好みかそうでないかには言及できる。
しかし「正しいか間違っているか」を、自分のイメージだけで語ることは生理的に受け付けない・・・というのが、最も的を射た説明になるかと思う。


当然、個人のパフォーマンスだけを切り取っての評価は、多く意味をなさないものとなる。
例えばリオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウド、ウェイン・ルーニー・・・
今をときめくメガクラックたちが、どれほど破壊的なパフォーマンスを披露していようと、それが

チームの中の一人

という単位として機能していない場合は、即刻取り除かれて然るべきだ。

典型的な例で言えば――
日本人プレイヤーが積極的にボールに関与した、日頃スタメンで出場している~~よりも動きがよかった、などという報道がこの国ではよくなされる。

・・・はっw

まったく噴飯ものだ。新聞を売るための措置にしてもセンスがない。

重要なのは1プレイヤーの動きではない。
チームの中で、彼人がどのように機能しているかだ。
爆発的な運動量を誇っていても、強力無比な突破力を持っていても、どのような武器を持っていても連動制を欠いて動けば、その分だけチームに悪影響が出ることになる。

例えば、ウイングやサイドバックが前がかりになりすぎて帰陣・プレッシング等が遅れれば、その尻拭いをすべくカバーリングに回る中盤の選手が、本来必要ない場面で労働を要求されることになる。
そうなれば、その分だけ中盤のパスワーク・足回りが低下することになり、同時にチーム全体のポジショニングに綻びも生じやすくなる。

チームの暗黙の了解を破っての行動ともなれば、精神的な悪影響が出ることも必至だ。
輪を乱す選手は、味方からの信頼が得られず孤立する。
どれだけ破格のメガクラックであっても、たった一人では何もできずに消耗していくのがフットボールのサガである。

一人だけが10点満点で、残り10人が5点では話にならない。
一見して調子が悪く、毎試合のプレイが5~6点程度に見えても、残り10人を7~8点で稼働させるために必要な部分を押さえてプレイしているのだとすれば、その選手は間違いなく優秀なフットボーラーと呼ぶことができる。

フットボーラーに対する評価とは、

チームという集団の中でどのように機能しているのか

、常にこの点に沿って行われるのが正しいことと思うのだ。

言わんや、チームという単位においては・・・
少なくとも白面という書き手は、いわゆるマッチレポート、事後評価という形での言及には慎重にならざるを得ない。

イメージだけでも語ることのできる、「私の理想のチーム論」などの場合は問題ない。
僕の考えた最強スタメン」もいいだろう。
愛嬌を感じられる程度の内容であれば、例えそれが荒唐無稽な妄想であっても、少なくとも暇つぶしの娯楽程度には楽しんでいただけると思うからだ。

しかし、試合へのアプローチと結果、その全容が見えない中で、部分的に戦術面だけを切り出して批判・批評を加えるのだけはいただけない。

“マネジメント”の信奉者

として、1と9以外の2~8を知らずに10を語るというのは、あまりにも抵抗が強すぎるのである。
知人との語らい、与太話程度であればまったく問題ないのだが、皆さまに文章化してお届けするに足るものではない。

よって、自分がこういったマッチレポート的な記事を書く機会が今後あるとすれば、

「どんなリスクを支払ってでも、これは書かねばならない。訴え(あるいは糾弾)なければいけない

と感じた時に限られるだろう。
義憤、使命感・・・絶対の自信を持ってお送りできる題材、すなわち

指揮官が戦術レベルではなく“戦略レベル”の致命的な失敗を犯し、その結果として落としてはならない試合をチームが落としているような場合

を除いて、断片的な情報だけを元に戦術面での考察を加えることは控えている――というわけだ。

勿論、一定の推論に基づいた考察は可能であるし、先の条件下であれば、個人個人のパフォーマンスに限定してその状態に言及することもできる(実際に当サイトでは、何度か行っている)。

とは言え、ああせい、こうせい、このようにすべき・・・
という類の戦術提言は、先にも述べた通り、純粋に筆者の趣向にも合わない。

これまで何度か、拍手コメント等で、マッチレポートの作成を希望された方がいらっしゃった。

しかし上記理由から、当サイトではそれがほとんど期待できないこと――
その旨、謝罪の意と共にこの場を借りてお伝え申し上げる次第である。



閑話休題。
翻って、残った最後の要因③に関してのみ、私たちはある程度ながら、実際に試合に臨む者に近づくことができる。


スカウティング。


これこそ唯一無二、専門家だろうが素人だろうが、万人に共通して与えられた、客観的な試合の準備と言えるのではないか。
その対象は特定個人しかり、応援しているクラブ然り、対戦相手然り・・・である。

特に相手チームの事情は、スパイでも放っていない限り、試合を見て判断する他ない。
現地観戦ができるorできないといった部分や、練習を公開しているチームであれば偵察が可能かどうかといった差はあるかもしれないが、少なくとも①や②に比べれば、情報は格段にオープンな状態にある。
観察眼や知識、環境の違いがあっても、

一定以上に客観的な情報を素に

思考・判断した結果を述べるという点で、異なる複数の見解にもそれぞれ、一定の信憑性が生まれるというわけだ。


こうした背景が故に、筆者は過去、事あるごとにスカウティングの重要性を強調してきた次第である。
よって当サイトで行われる戦術提言の多くは、一人称視点で見る側は

チームとして取られているプラン・大まかな方向性に基づき、現時点で最も効果的な試合の準備

は何か?
これを探るのが合理的と感じる。
自分の中のイメージでは、

戦略的視点から戦術を語る

という具合である。

一方、相手チームについては、

相手が意図して機能させようとしている、パターン化された特定の動きについて、そのメカニズムを検証した上で、

どうすればそれを無力化できるのか?


という点に主軸を置いて行うのが、最も理に叶った戦術論となるのではないだろうか。
少なくとも筆者が安心して、皆さまにお送りすることのできる話題であると言える。

続く

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【2011/02/23 20:09】 | タクティカル
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