インテルやカルチョに関する話題多め
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~インテルvsバイエルン 私的プレビュー「GK、DF編」より続く~

●MF、FW編

最大の焦点は、

2トップで戦うか否か

だ。

まず前提として、スナイデルのコンディションが例え万全でなかったとしても、60分の出場が可能であればスタメン起用は必至だろう。
バイエルンの守備陣を崩すためには、どうしても彼のアイデア・クオリティが必要不可欠になる。
そしてスナイデルを使うということは、まず十中八九でトレクァルティスタ、つまりトップ下を設ける布陣を選択するということだ。
そうなれば必然的に、サイドのプレイヤーが足りない現陣容において取れる選択肢は、4-3-1-2が主となる。

しかし、現在インテルにFWとして起用可能なのは、実質的にエトーとパンデフしかいない。
その後者が、パンデフはシーズン開始からここまで不振が続き、パッツィーニ加入後は完全にベンチ要員と化しているのである。

パンデフを、スタメンで起用するべきか否か・・・?

これがこの試合に臨む上で、もっか最大の争点となっているわけだ。
何人かの識者からは、

中盤は十分な駒が確保できているのだから、エトーの1トップにした4-3-2-1、4-4-1-1も検討すべきではないか

という声も聞かれている。
それだけ現在のパンデフには、信頼が置けないということなのだろう。


しかし筆者は、この案には賛同しかねる。

先に申し上げた通り、選手とは個人の能力
――彼の場合はFWなので、1vs1での突破成功率やアシスト、ゴール、ボールロスト率などが基準となるわけだが――
だけで評価されることは間違っていると考えている。

重要なのは、
チームとして11人でピッチに立った際、集団としての機能性をどこまで向上させられるか
だ。

確かに今のパンデフは調子が悪い。
しかし、仮に得点者としての能力を十分に発揮できなくても、それ以外のタスク・・・
例えば前線からのプレスであったり、オフザボールでスペースを作り出す動きであったり、ポストワークであったりするわけだが、
それが十分にできるのであれば、得点率が落ちる一方、チームとしてのバランスは保たれることになる。

絶好の得点機を台無しにしかねない危険性に怯え、憤るよりも、

パンデフがいて、はじめてできるチャンスもある

と考えてやることはできないか。
少なくとも、筆者が指揮官であれば彼を取り巻くネガティブな印象より、ポジティブな要素を伸長して鼓舞してやりたいと思うのである。



確かに2トップとして見た場合、パンデフとエトーの相性は決してよくはない。
実質2人しかいないFWのカードを、試合開始から両方使ってしまうことのリスクも問題となるだろう。

だが、それを補って余りあるリターンを、筆者はパンデフの起用から感じる。
戦略的な意味でも、ここでパンデフを使う意味は大きいからだ。

ミリートが帰ってくるまで、インテルは現在のエトー、パッツィーニ、パンデフの実質3人で前線をやりくりせねばならない。

今はまだ3人いるからいい。
が、今後ミリートが再度負傷しないと、エトーやパッツィーニが離脱しないと、誰が保障してくれるのか?

この状況で出番を与えず、いったいいつ出番を与えるというのか?

ここで起用されなければ、間違いなくパンデフのモチベーションは低下する。
ただでさえ自分をベンチに追いやった、レオナルドに対する少なくない不信感も増大することになる。

パンデフ自身はここまで、不調を自覚しつつ、プロフェッショナルな態度・立場に終始している。
が、彼もまた同時に、誇り高きマケドニアの英雄である。
いつまでも不遇を囲ってはいられない。

そのサインを送る絶好の機会が、このvsバイエルンの1stレグと感じるのだ。

リーグ戦で日頃出番に恵まれなくとも、必ずこうして好機は巡ってくる・・・
それを自覚させ、再びチームに刺激を与え、結束を高めるためには、是が非でもパンデフの奮起が必要になる。

木を見て森を見ず――

この一戦を前に、最も避けなければならないのはそうした事態だろう。
逆に言えば、仮に1stレグをものにできなかったとしても、そのリスクを支払ってでも、パンデフ起用で得られるリターンは少なくないということだ。


更に、4-3-2-1に賛同できない理由はこれだけではない。
戦術的な噛み合わせの意味でも、今のバイエルンにこのシステムで戦うことは推奨しかねる。

今季ここまで、ゴメスを1トップ、ミュラーをトップ下に置き、バイエルンは4-2-3-1で戦っている。
両翼のリベリとロッベンは負傷欠場を繰り返しているものの、その実力は万人にとって疑いようのないところである。
どちらのサイドから攻めてくるにしても、その攻撃は強烈無比なものとなるわけだ。

これに対し、4-3-2-1はその構造上、深い位置からサイドアタックを仕掛けられると、マーキングのズレが生じやすいという欠陥を持っている。
先に述べた通り、どちらのサイドにも超ワールドクラスの2人を擁しているバイエルンだが、特に右サイドのミュラーとロッベンのコンビが織りなすアタックは、おそらく現在世界最高峰のレベルにある。



これを迎え撃つインテルの左サイドは、先述した通り、どのチョイスを行っても何らかのリスクを支払う用兵となる。
最も警戒すべきは、ロッベンの中央へのカットイン(左利きのロッベンは、右サイドから中央に切れ込んでラストパス、シュートを狙うのが18番)だ。
これだけは絶対阻止しなければならない。

となれば、サイドに効果的に人数を配置できない上、錬成どころかこれまでただの一度も試していない、4-3-2-1で挑むのはあまりにリスキーな選択だ。

同じくサイドで数的不利に陥りやすいという欠陥はあるものの、エトー、パンデフらが労を惜しまない限りにおいて、ある程度プレスをかけやすいという点、
ピッチ中央にひし形に陣取ることでポゼッションを高めやすい点、
なんと言ってもここまで使い慣れたシステムという点・・・

以上の理由から、個人的趣向で言うなら4-3-1-2に軍配があがる。

4-4-1-1にしても、エトーは上背がある選手ではなく、ミリートのように前線の基準点としてポストワークをこなすことについては、特別秀でた選手ではない(そのミリートも上背がある方ではないため、実質的に今のインテルの前線に高さという選択肢はないのだが)。
中盤の攻撃参加で運動量を要求されるだけでなく、シュヴァインシュタイガーにラインを分断されれば、ゴールに近い位置に陣取るスナイデルとエトーが、味方のフォローを受けられずに孤立する場面ばかりが増えるだろう。

加えて右サイドのマイコン、左サイドにサネッティやそれこそ長友を配置しても、これでは中盤の両翼が蓋になって攻撃参加がし辛くなる上、一歩間違えれば背後のスペースを丸々明け渡すことになる。
4-3-2-1以上にリスキーな選択であり、よほど戦術的な約束事を徹底遂行できない限り、デメリットばかりが目立つ選択だ。

それならいっそ4-3-1-2で、プレーメーカーの位置にスタンコビッチを配置。
守備の負担を軽減できる2トップの一角にスナイデルを使い、シャドーストライカー気味にプレーさせる方が、チームとしての補完性は高いと見る。




CL決勝トーナメント、その大事な初戦とは言え、シーズンは残り3カ月続く。

これはあくまで、そのうちの1試合に過ぎない。
むしろ2ndレグを恐れずして戦うために、チームをより熟成した集団へ押し上げるために、ここは4-3-1-2の2トップで戦うのが上策――
と、独断と偏見で“ファンタジー”について語ってみたのだが、いかがだったろうか。


エル・クラシコでモウ率いるRマドリードが敗れた際にも言ったことだが、
困難に置かれた時ほど、指揮官の器・可能性というのは見えるものだ。

レオナルドがチームを率いて早2ヶ月あまり。
レオインテル史上、これは最も難解なパズルだろう。

それだけに、果たしてどういう反応を見せるのか?

どうにも楽しみで仕方がない。


強敵との対戦は心が躍る。
今シーズン、これからの戦いを占う意味でも大きな一戦を、心の底から愉しみたいと感じているのである。

我々は世界王者だ。
前回大会のファイナリストだ。

その誇りを胸に、雄々しく、愉しんで戦っていこう。

<了>


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【2011/02/23 22:02】 | インテルなこと
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す、すげぇ・・・
岩氏(いわし)
現場主義の岩氏にはそこまで考えられない!

やっぱウチの監督やってくんないかなー(笑)


昨日は後半からしか観れませんでしたが、4-3-2-1使ってませんでした?
ロッベンにやられまくってましたね。


白面さんの言った通りの結末って事ですかねぇ・・・
戦術って奥が深いのう・・・

Re: す、すげぇ・・・
白面
前回のお返事もまとめて・・・

まあ、監督の好き嫌いもあれこれ、他の方には至極どうでもいいような理由がたくさんあります(苦笑)
いずれは語る機会もあるかもしれませんし、ないかもしれませんw

ラノッキアは仰るとおり、さすが「次代のネスタ」なのですが・・・
よーし負傷交代。しかもそこから空いた穴を突かれて痛恨の失点負けです(´・ω・`)

でも案外落ち込んでいない自分がいます。
理由は戦術的には好みではなかったけど、レオの采配がマネジメント的には好みだったから(笑)


戦術は本当に自分はあんまり気にしないんですよー。
いや、正確にはあれこれ考えはするのですが、わざわざ皆さんにお見せするような内容ではないという( ´・ω・)
今回も結構抵抗あるところを、何か大一番前に書いてお伝えするのも勤めかなぁと思ってやった所がありましたし。。。

とりあえず今週から来週まで修羅場ってます。
明後日と、場合によっては明明後日も自主出勤しないとまずいかもしれないという(泣)

まあ、バイエルン相手のリベンジに燃えつつ自分も戦うことを生きがいにしていきますw

No title
junchang
インテルやられちゃいましたね~いい試合だったようですが最後の最後に・・・・
ロッペンはやっぱり恐ろしい選手なんですね!(僕の認識は少々甘かったようです^^)

遅れて申し訳ございません;
白面
>junchangさん

ロッベンとリベリが揃っていれば、とてもじゃないが楽にはやらせてもらえない。
まあ、道理でございます(笑)

昨年CL決勝に、リベリが出場できなかったこと。
そして敗れたこと・・・

その影響もあってか、彼らは総じてモチベーションも非常に高かったですね。

ですが、それほど落胆はしていないのです。

割と本気で次回勝つ気でいます。
イタリアフットボールが迎えた正念場で、各チームがどのような反発を見せてくれるのか。

むしろ、それが楽しみに感じられてなりませんw

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2011/02/24(Thu) 10:00 |   |  #[ 編集]
す、すげぇ・・・
現場主義の岩氏にはそこまで考えられない!

やっぱウチの監督やってくんないかなー(笑)


昨日は後半からしか観れませんでしたが、4-3-2-1使ってませんでした?
ロッベンにやられまくってましたね。


白面さんの言った通りの結末って事ですかねぇ・・・
戦術って奥が深いのう・・・
2011/02/24(Thu) 15:30 | URL  | 岩氏(いわし) #-[ 編集]
Re: す、すげぇ・・・
前回のお返事もまとめて・・・

まあ、監督の好き嫌いもあれこれ、他の方には至極どうでもいいような理由がたくさんあります(苦笑)
いずれは語る機会もあるかもしれませんし、ないかもしれませんw

ラノッキアは仰るとおり、さすが「次代のネスタ」なのですが・・・
よーし負傷交代。しかもそこから空いた穴を突かれて痛恨の失点負けです(´・ω・`)

でも案外落ち込んでいない自分がいます。
理由は戦術的には好みではなかったけど、レオの采配がマネジメント的には好みだったから(笑)


戦術は本当に自分はあんまり気にしないんですよー。
いや、正確にはあれこれ考えはするのですが、わざわざ皆さんにお見せするような内容ではないという( ´・ω・)
今回も結構抵抗あるところを、何か大一番前に書いてお伝えするのも勤めかなぁと思ってやった所がありましたし。。。

とりあえず今週から来週まで修羅場ってます。
明後日と、場合によっては明明後日も自主出勤しないとまずいかもしれないという(泣)

まあ、バイエルン相手のリベンジに燃えつつ自分も戦うことを生きがいにしていきますw
2011/02/24(Thu) 21:11 | URL  | 白面 #-[ 編集]
No title
インテルやられちゃいましたね~いい試合だったようですが最後の最後に・・・・
ロッペンはやっぱり恐ろしい選手なんですね!(僕の認識は少々甘かったようです^^)
2011/02/25(Fri) 09:38 | URL  | junchang #-[ 編集]
遅れて申し訳ございません;
>junchangさん

ロッベンとリベリが揃っていれば、とてもじゃないが楽にはやらせてもらえない。
まあ、道理でございます(笑)

昨年CL決勝に、リベリが出場できなかったこと。
そして敗れたこと・・・

その影響もあってか、彼らは総じてモチベーションも非常に高かったですね。

ですが、それほど落胆はしていないのです。

割と本気で次回勝つ気でいます。
イタリアフットボールが迎えた正念場で、各チームがどのような反発を見せてくれるのか。

むしろ、それが楽しみに感じられてなりませんw
2011/02/26(Sat) 21:12 | URL  | 白面 #kMr7ovrQ[ 編集]
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