インテルやカルチョに関する話題多め
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

いよいよ運命の一戦が近づいてきた。

欧州CL、決勝トーナメント2ndレグ。
インテルvsバイエルンである。


一戦目、バイエルンはインテルのホームであるジュゼッペ・メアッツァにおいて、試合終了間際に決勝点を奪い、0-1で貴重な勝利をもぎ取った。
アウェーゴールは勝敗数が並んだ場合に2倍換算になるため、現時点で両チームの状況は実質的に0-2。
前回王者インテルは、いよいよ窮地に追い詰められたと言える。

――が、それだけだ。

追い詰められたことが、すなわち敗北を意味するものではない。
残り時間、90分超。
運命の輪を逆転させるのに、充分すぎる猶予は与えられている。

いよいよクライマックス。
いよいよ大詰めだ。

今シーズンのCLの行方を占う大一番を前に、個人的な雑感をいくつか語ってみることにしよう。


(1)メンタルアプローチ

まずはこの一戦に臨むに当たって、双方の状態を確認しておくべきだろう。

敵地に乗り込むことになるインテルは、ここまでリーグ戦で堅調を維持。
先日のブレシア戦こそドローに甘んじたものの、それ以外の試合ではホーム、アウェーを問わず勝ち点3を積み重ね、じわり、じわりと首位ミランとの勝ち点差を詰めつつある。

とは言え、ここまで慢性的に複数人の負傷者を抱えており、今も昨季MVP級の活躍を披露したディエゴ・ミリートを中心に、少なくない数の主力選手が戦線を離脱した状態だ。
昨年末、クラブワールドカップに出場した影響、及び国内カップ戦(コッパ・イタリア)に勝ち進んでいることもあって、中2~3日の強行軍が相次ぐ過酷な日程下での戦いを強いられている。

要約すればつまり、

調子そのものはそこまで悪くないが、勝つために心身の疲弊を重ねている

、そんな状態ということができるだろう。
特に、メンタル面での消耗は如何ともし難い。
よほどの決意が、覚悟がない限り、ここにきて+αのエネルギーを発揮することは不可能だ。

以前から申し上げている通り、フットボールは多分にメンタルな側面に影響されるスポーツである。

いわゆる
球際
の速さや強さは、単純な走力や瞬発力、つまり体の初動速度よりも、
自分が置かれている状況を素早く感知し、それに伴った行動の選択が可能かどうか?
限界以上の力を搾り出す覚悟があるかどうか・・・?
といった、思考の速さや精神的な充実――つまり脳の働きによって決まる。
(人は脳で考え、生きる生き物であるため、いわゆる精神力の類もここにカテゴライズされるものとなる)

この一戦に勝つためには、まず高い集中力が必要になる。

つまり、可能な限りピッチ上の多くの情報を集め(あるいはポジション、タスクによっては、「必要最低限の情報のみを的確に集め」になる)、それを迅速に判断する冷静な思考を維持することだ。

同時に情熱、

何が何でも勝つ。絶対にやってやる(orやらせない)

という、強い意志も必要になる。
いくら肉体が100のポテンシャルを持っていたとしても、思考・感情がやる気を出さない、つまり脳が充分に機能しなければ、人は半分の力も出すことができない。
エンジンのかかりが悪ければ、いかな高級自動車でも出せる速度は限られる。
人と脳ともまた、同じような関係にあると言える。

こうした感情面のエネルギー、思考力や情動の消耗は、身体的な疲労と異なり、目に見える形では表れない。

指揮官が日ごろからつぶさに選手たちを観察し、状態を把握できるよう努めていなければ、充分な回復が叶わないものだ。
どれだけ選手たちが意欲に溢れていようと、指揮官及び周囲のスタッフ、我々サポーターの精神的=感情的な助けがなくては、シーズンの半分も戦えまい。

その意味で、レオナルドはモチベーティングに長けた指揮官だという評判が、複数の選手たちの間から聞こえてくること。
これは非常にポジティブな材料と捉えていいだろう。

後はそれが、トーナメント戦という短期間の限定された状況下でも、しっかりと機能するかどうかどうかだ。

選手を鼓舞するか?
追い詰めるか。
あるいは叱咤するのか――

その方法は様々だ。

が、選手たちのメンタルコンディションを極限まで張りつめた状態に持っていかなければ、バイエルン戦で十全のパフォーマンスを発揮できないこと。
その+αなくして、勝利を得ることはまず叶うまい。




対するバイエルンは、昨季の好調が嘘のように調子を落とし、ここまで不本意な時間を過ごしている。

前回の対戦、1stレグの後、国内リーグでは大きく調子を落として、あれよあれよという間に連敗続き。
圧倒的な好調を維持する首位ドルトムントとの勝ち点は、いよいよ16点差にまで開いた。
事実上ブンデスリーガ2連覇の夢は断たれ、国内カップ戦からも敗退。

今シーズンの無冠が、限りなく現実味を帯びてきている――そんな状況だ。

事ここに到って、フロントは今シーズン終了後にルイス・ファン・ハール現監督を解任する意志を見せる。

残りの試合の結果に関係なく、同監督の退任は既定路線になったと言える。
解任の時期が前倒しになる可能性はあるが、契約満了まで指揮を任される可能性はないということだ。

それだけに、この欧州CLに賭ける想いは極めて強いだろう。

どんな犠牲を払ってでも、必ずこのコンペティションでもう一度ファイナルに辿り着く・・・
ファン・ハールに残された戦いのうち、本人が直接手にすることのできる栄光はここに集約される。
相当な覚悟を、決意を持ってこの一戦に臨んでくることだろう。


無論、リーグにはまだ試合が多数残っている。
来シーズンのCL出場権、その獲得は絶対のノルマだ。
インテル戦の後も、残るすべての試合に、指揮官も選手も全力を尽く“そう”と戦いはするはずだ。

が・・・
選手はともかく、ファン・ハール本人はいかんせん、今シーズン終了後の退任を迫られる身である。
自身が座っている監督の座を実質的に奪い取る立場にある、後任指揮官のためにどれだけの仕事ができるだろうか?
選手たちはともかく、指揮官本人はどれだけプロフェッショナルな仕事に従事しようとしたとて、本当の意味でモチベーションを尽くすことは困難だ。

不吉な予言で恐縮だが、今のままではリーグ戦を3位以内で終われない可能性はそれなりに高いとみる。
できればこの予想を覆し、バイエルン・ミュンヘンの名と伝統に恥じない戦いぶりを残りの試合でも披露してもらいたいものだが。。。

閑話休題。

とにかく、CLはファン・ハールにとって、戴冠の可能性が唯一残されたコンペティションだ。
己のすべてを賭けて、持ちうる武器をすべて投じる覚悟でこの一戦に臨んでくることだろう。

問題はそのモチベーションを、果たして彼は選手たちと共有できているのかどうか?

という点だ。
非常に気になるところである。

後日詳しく述べることになるが、率直な感想から言わせてもらえば、ファン・ハールのマネジメントには

フットボールの喜び

がいささか以上に欠落している、そんな風に感じられてならないのだ。

万事うまく進んでいる間はいい。
しかしこのタイプの指揮官は、一端躓いてしまうと、そのリカバリを選手個人に委ねる傾向が強くなってしまうケースがほとんどだ。

さて・・・現在のバイエルンはどうなのだろうか。



あえてポジティブな解釈をするなら、国内リーグ戦で成績が振るわないということは、それだけこの試合では感情の反発が見込めるということ。
(先ごろベスト8進出を決めたシャルケ(ドイツ)や、前回大会のオリンピック・リヨン(フランス)などは、まさにその典型だったと言える)

少なくとも、筆者がバイエルンの関係者であればそう捉える。
残された可能性の中で、最もポジティブな可能性を信じ、そこへ選手を誘導できるよう・・・
効果的な手を打てるかどうか?

知将ファン・ハールの、お手並みを拝見といきたいところだ。


その意味ではインテルもバイエルンも、完成された大人のチームである。
細部の修正・アレンジはともかく、チーム全体のコンセプトやスタイルが突然変化することはない。

そうなると、最終的に勝負を分けるのは個人の能力、取り分け主力のコンディションにかかってくる。

負傷明けなど特定の選手を除いて、各人にいかに高いモチベーションを与えることができているか?
力を充分に引き出すことができているか?

このようなシチュエーション下の試合の場合、勝負の命運は戦術や出場選手の顔ぶれ以上に、その時ピッチに立った選手たちのメンタルコンディション
――脳の働き――
に大きく左右される。

それが自分の見立てである。

つづく

にほんブログ村 サッカーブログ セリエAへ
   ↑  ↑ 
一人でも多くの方に読んでいただけるよう、各種ランキングに参加しています。

それぞれ1クリック応援いただけると、自分のやる気スイッチがONに入ります
(むしろ皆様の支えなしでは、とても更新なんてやっていけません

いつも応援くださっている皆さま、本当に感謝です。ありがとうございます

【2011/03/13 19:53】 | インテルなこと
トラックバック(0) |

いよいよ
岩氏(いわし)
今日ですな^^
ファン・ハールとマガトはある意味似たような状況下ですな・・・

果たしてどうなることやら。

会社出勤が停電の影響で急遽6時出勤になった為、CLは観れそうも無いです・・・でも、やっぱ白面さんのプレビュー見ておかないとと思って来たら・・・



つづく!?
よし!早く続こう!!笑


なんてね。忙しそうですもんね^^

No title
junchang
いよいよですね!カルチョ最後の砦^^

何とかインテルには意地を見せてほしいです・・・・
ランクが逆転されてしまったからといってクラブチームの格ではインテルのほうが上だと思っていますし、ミラニスタでしたけどバイエルンとインテルどちらを応援するかといえばやっぱりインテルなんですよね・・・・
来シーズンはチャンピオンズリーグ出場枠減らされちゃいますし、カルチョでCL優勝経験があるのはインテル以外にはユベントスとミラン以外に存在しないのに、ここ数年非常にまずい成績しか上げられませんので・・・・
最後はインテルに期待を寄せるしかないかなぁと。

Re: No title
白面
奇跡を起こすことができました(笑)

近年のミランには予算の縮小等、情状酌量の余地がありますが(その中でガッリアーニはよくやっていると思います)、ユヴェントスの不甲斐なさは・・・
以前も書きました通り、その不振を喜ぶどころか心を痛めるレベルです。
早く憎らしい、ふてぶてしいビアンコネロに戻って、本当のカルチョを自分に見せて欲しいと切に願っています。

CLベスト8以降は、あらゆることが起きるコンペティション。
楽しみつつ、挑んでいきたいものですw

コメントを閉じる▲
コメント
この記事へのコメント
いよいよ
今日ですな^^
ファン・ハールとマガトはある意味似たような状況下ですな・・・

果たしてどうなることやら。

会社出勤が停電の影響で急遽6時出勤になった為、CLは観れそうも無いです・・・でも、やっぱ白面さんのプレビュー見ておかないとと思って来たら・・・



つづく!?
よし!早く続こう!!笑


なんてね。忙しそうですもんね^^
2011/03/15(Tue) 11:22 | URL  | 岩氏(いわし) #-[ 編集]
No title
いよいよですね!カルチョ最後の砦^^

何とかインテルには意地を見せてほしいです・・・・
ランクが逆転されてしまったからといってクラブチームの格ではインテルのほうが上だと思っていますし、ミラニスタでしたけどバイエルンとインテルどちらを応援するかといえばやっぱりインテルなんですよね・・・・
来シーズンはチャンピオンズリーグ出場枠減らされちゃいますし、カルチョでCL優勝経験があるのはインテル以外にはユベントスとミラン以外に存在しないのに、ここ数年非常にまずい成績しか上げられませんので・・・・
最後はインテルに期待を寄せるしかないかなぁと。
2011/03/15(Tue) 18:38 | URL  | junchang #-[ 編集]
Re: No title
奇跡を起こすことができました(笑)

近年のミランには予算の縮小等、情状酌量の余地がありますが(その中でガッリアーニはよくやっていると思います)、ユヴェントスの不甲斐なさは・・・
以前も書きました通り、その不振を喜ぶどころか心を痛めるレベルです。
早く憎らしい、ふてぶてしいビアンコネロに戻って、本当のカルチョを自分に見せて欲しいと切に願っています。

CLベスト8以降は、あらゆることが起きるコンペティション。
楽しみつつ、挑んでいきたいものですw
2011/03/16(Wed) 19:53 | URL  | 白面 #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。