インテルやカルチョに関する話題多め
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モチベーション論(前)「本能への反逆」より続く

○マズローに習う欲求とモチベーションの関係

結論から言おう。
筆者が考える、自己犠牲を払うために極めて有効なアプローチ・・・
それは

自己犠牲的なプレーのために、自然的な欲求に基づく意味付けをしてやる

ことだ。

ここで言う「欲求」とは、

マズローの欲求段階説

にヒントを得たものである。
彼の提唱した一次~五次欲求をモデルに、筆者自身が定義した

本能的な欲求

に沿った動機付けを行うことで、人は個人の欲求を克服し、集団のために苦痛を克服できる・・・と考えたわけだ。




これだけでは何のことかわからないと思うので、段階的に説明させていただこう。

つまりこういうことだ。
フットボーラーにとって、前回紹介したようなモチベーションの多くは自己実現、承認(尊重)といった、マズローのモデルに照らし合わせるならば、高次の欲求に該当するものと言える。
個人・チームタイトルの獲得といった、生物学的には腹も膨れず子孫も残せずな欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たされる四次欲求に準ずるものである。
更に、

フットボールが上手くなりたい

という、アマチュアまで含めてほぼすべてのフットボーラーに共通する目的もこれに当たる。
すべてのモチベーションの源に、複数の欲求を同時に満たす側面があることは否定しないが、「技術の上達」の基本メカニズムが、自己尊重感、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされることは間違いない。


一方、『自己犠牲』的性格が強いプレーは、より低次の欲求にその性質を近くするものである。

自己犠牲とはざっくばらんにまとめるなら、

集団のために、己個人の欲求を克服できるかどうか

だと筆者は考えている。
フットボールにおける自己犠牲をどのようなプレーと呼ぶべきか、その定義は人によって異なる所であるとは思うが、筆者はこれを

ボールに直接触れる機会の少ない、またはボールに直接関わらない類の行動

と位置づけることにした(特例として、GKは除かれるが)。

フットボールというスポーツは、22人でひとつのボールを追いかけるスポーツである。
ゴールゲットにしろプレーメイクにしろ、

ボールに触れる、勝負を決める

性質を味わえるという点で共通している。
原則的に得点を奪わない限り勝利できないスポーツである以上、最もフットボーラーとして純粋な欲求に反するプレーは何か・・・?
それを自己犠牲と言うと考えた場合、ボールと関わりの薄いプレーがこれに該当すると考えたわけである。

同時にこれは、

多くの場合、万人から評価されることはない目立ち難いプレーであり、自分から進んでこれをやりたいと願う者の少ない、過酷な労働的行動

である点を追記しておこう。

どれほど観る側の目が多様化してきたと言っても、結局のところ究極的に最も評価されやすい・目立つプレーとはゴールであり、ドリブル突破のような1vs1の能力であることは、メディアの報道の偏りやバロンドールの人選など、多くの歴史が証明するところである。
※参考リンク
白面式メディア論
2010バロンドール譚


誰よりも自己犠牲を伴うプレーができる選手を、欲しがらない監督はいない。
が、誰よりも自己犠牲を払えるプレイヤーが、世間から最も偉大なプレーヤーとして絶対無にの評価を受けることは決してない。

功名心、快感、不朽の名誉・・・
およそ考えられるすべての個人的欲求から、かけ離れたところに自己犠牲の精神は存在する。




ゴールを決める、防ぐと言った、勝負に直結する(つまり注目もされる、仕事も評価されやすい)タスクではない、地味で過酷な役割・・・

自己犠牲色の強いプレーは、個人の欲求を満たす形では遂行がどうしても難しい。

自己犠牲的なプレーのために、自然的な欲求に基づく意味付けをしてやる

とは、

例えば擬似的な家族関係をチーム内で形成することにより、家族のため、種の生存のためにそのプレーが必要であるという錯覚を抱かせる

というステージへと繋がっていくものである。

そして、自分がそうした考えを持つに到ったきっかけを与えてくれたのが、
ジョゼ・モウリーニョのインテルだったのだ。

続く

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【2011/03/29 18:58】 | フットボール叙事詩
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