インテルやカルチョに関する話題多め
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ことフットボールに限って言えば、ここ数年で最悪の一日だったろう。

文字通りの大厄災。 
贔屓チームが揃って決定的な勝ち点を失い、モウリーニョはホーム不敗神話に幕を閉じた。

ACミラン 3-0 インテル

レアル・マドリード 0-1 スポルディング・ヒホン

ウィガン 0-0 トットナム

ウェストブロウィッチ 2-1 リヴァプール


・・・しかし、それにしてもインテルである。

何が悪かったのか?
―――――全部だろう。

どうすればよかったのか?
―――――人の手だけでは、どうにもならなかったかもしれない。

さながら、神の見えざる手が働いたかのような試合だった。
ひどく事務的ながら、思ったことを連々とまとめてみることにする。

○心技体、すべてが噛み合わなかった一戦

至極簡潔にまとめると、主な敗因は以下の通りである。


・開始早々、“試合に入る”前にあまりにも安易な形で失点してしまった

・代表ウィーク明け、選手たちのフィジカルコンディションは目に見えて悪かった

・アウェーならではとは言え、ジャッジングの影響でリズムを大きく崩された

・レオナルドの采配、特に交代策に大きな問題があった

・完全にツキにも見放された。

――といったところか。
影響の大きいものから順に並べてみたが、上から心、体、人、技、運・・・
見事にすべての要素でケチがついた。
典型的な負けパターンである。

これだけのビッグマッチにあって、開始早々にあの形での失点はいただけない。

ラノッキアとキヴという、連携が不十分なCBコンビの起用が完全に裏目(特にラノッキアは、試合全般を通して反応の遅れ、イージーなミスの多さが目に付いた)に出た感がある。

だが、最初の失点に限らず、この日の失点シーンはすべてマーキングのズレやチェックの遅れなど、全員のミスが重なって発生している。
CBコンビだけを責めるのは筋違いだろう。


フィジカルコンディションの悪さは、皮肉にもインテルが今をときめく一流選手たちの集まりだからこそ起こった問題だった。
現役の代表選手を数多く抱えるインテルだけに、代表ウィーク明けの試合では必ずと言っていいほど苦戦を強いられている。

逆にミランは、皮肉にもベテラン選手と若手選手の偏った構成がプラスに働いた。
しっかり休養を取ったベテラン勢は体力と気力に溢れ、更には何故か今回は招集をされなかったロビーニョらも元気満点。
よりにもよってこのタイミングでマイコンらが代表に復帰“させられ”、青息吐息の状態で試合に臨んだインテルとは対照的だった。


ジャッジングに関して言えば、ホーム寄りなこと以上に、一貫性のなさに苦しめられた。
ほとんどまったく同じようなシーンでも、ある場面ではカードが出、ある場面では笛さえ吹かれない。

選手と審判の間には、ジャッジングに関する共通の見識、基準が必要となる。
これが出来上がっていれば、試合はスムーズに流れる。カードが乱発する試合ですら、選手たちは判定に文句を言うのを控えるのが常だ。

だがこの日、インテルの選手たちの困惑・混乱は目に見えて明らかで、再三に渡って審判に詰め寄るシーンが目についた。
対照的にミラン側は余裕たっぷりだったのは、クオリティの差とリードだけに拠るものではあるまい。
ホームの自分たちがジャッジングに護られている、確固たる実感があったはずである。

メンタルコントロールに失敗しているとは言えるのだが、これだけのビッグマッチだけに・・・流石に落胆を禁じえないジャッジングではあった。
が、3番目に持ってきた通り、これが決定的な理由でないことも事実だ。
そうでなくてもこの日の諸々の要素を考えれば、どちらにしてもインテルは高確率で負けていたはずである。


レオナルドの采配は、スタメンに関しては大きくいじれないのは理解できる。
どれほどキヴが怪我の影響を受け、疲労を溜め込んでいたとすれ、前回ああいう形で退場になったコルドバ(ブレシア戦で相手の同点弾のアシスト、及びPKを与える一発退場を喫した)をここでスタメンに据えるのは難しかっただろう。

一方、交代策に関しては完全に失敗していたように思う。

あくまで、自分が指揮官であれば、という条件付きだが・・・

キヴが退場になり、数的不利に陥った時点でパンデフを下げてコルドバ、パッツィーニに代えてミリートを投入したレオナルドだったが、思うに、これだけ中盤をいいように支配されている状態で、FWだけを増やしても得点機は生まれない。
自分であれば、最初の交代はともかく、パッツィーニに代えてスタンコビッチかハルジャを入れていた。

エトーには1トップで大きな負担をかけることになるが、11人が10人になった時点で、そんなことを言っている段階ではなくなっていたはずだ。
どちらにしても、ミリートとエトーを並べる選択は最も効果が薄い、というよりデメリットばかりが目立つ采配だったと思う。

とは言え、レオナルドには最も情状酌量の余地がある。

皆忘れがちだが、彼はチームを率いてわずかに3ヶ月しか経っていないのだ。
プレシーズンからいれば可能だった様々な練習が、戦術・ヴィジョンの浸透がまったく叶っていないこの状況下で、むしろよくここまで戦ってきたというべきだろう。

屋台骨がしっかりしていない中で、一時は13差あった勝ち点を2差まで縮めたことへの評価は、正しく成されて然るべきである。
この後、立て直しが効くかどうかはまた別の問題となるが――


●誇りはまだ胸に残っているか・・・?

現実的に言って、スクデットへの道はほぼ断たれたと言っていい。
自力でなんとかできる状態ではなく、ましてやチャンピオンズリーグとコッパ・イタリアと三足草鞋を強いられている現在のインテルが、リーグ戦残り7試合すべてで勝ち点3を挙げるのは奇跡に等しい難行だ。

しかも、それだけやってもスクデットに手が届かない可能性がある。
直接対決で連敗しているインテルは、例えこの先爆発的に大量得点を重ね得失点差でミランを上回ったとしても、セリエAのシステム上勝ち点が同じな場合はミランが順位表で上に行くことになる。
勝ち点で上回らない限り、ミランの上に立つことが叶わない。

可能性は0ではないのだろう。
だが、それは本当に0ではないというだけだ。
およそ現実的に考えて、ほぼ手の届かないところにスクデットは逃げて行った――そんな状況と言える。


それだけならまだいい。
むしろ恐いのは、精神的ショックの大きさからこのままズルズルと勝ち点を逃し、4位以内に入り込めず(4位にしても、極めて厳しいプレーオフを戦わなければならなくなるが・・・)来期のCL出場資格すら失う可能性だ。

昨日久々の敗戦を喫したとは言え、カンピオナート後半戦、4位にまで浮上してきたウディネーゼの勢いは凄まじいものがある。
インテルが少しでも足踏みしようものなら、すぐにでも3位の座を取って替わろうとするだろう。

5位ラツィオも今シーズンは攻守分業をこれでもかと実践し、スペクタルとは無縁ながら非常に効率的なフットボールを披露している。
勝ち点6差など、あってないに等しいものだ。



――正直なところを言わせてもらえば、自分は今週の2試合、CLのシャルケ戦と週末のキエーヴォ戦は、残酷な結果になる可能性の方が高いと見ている。

前述した通り、そもそものコンディションの悪さに加え、ここにきてメンタル面でのダメージは特大だ。
ここ数年、インテルの顔ぶれが一部を除いて随分変わって後、これまでに経験したことのない屈辱的な完敗――
ずれた歯車を無理やり押しこみ、再度サイクルを開始するのは、並大抵のことではない。

勿論選手たちは、必死にやることはやるだろう。
しかし、必死にやるだけでは結果が付いてはきてくれないのがフットボールだ。
感情をコントロールし、集中し、制御・放出が効かなければどうにもならない競技である。

以前、チェルシーのディディエ・ドログバがインタビュー内で

試合中、ふとした拍子に『俺はこんなところで何をやっているんだろう?』なんて考えてしまうことがあってね。
そうなると、試合に“戻る”のが大変なんだ


という体験を告白してくれたことがあったが・・・
こうした

『素』

に戻ってしまう瞬間、ある種の魔境はこうした状況下で多く起こるものではないか?
少なくとも、筆者の場合はそうだ。
フットボールでなくても、自分たち一般人も仕事の最中、こうした体験をしている人はいると思う。



――ここから先は、本当にもうわからない。

これまで積み上げてきた勝ち点や結果は無くなるわけではない。
だが、信頼や雰囲気、空間といったもの・・・眼に見えない何かが、ふとしたきっかけでバラバラに崩壊していってしまいかねない、そんな危うさを感じさせる敗北だった。

歩みを止めるわけにはいかない。
敗戦を悔やみ、うな垂れる時間すら、我々には与えられていないのだ。

とは言え、現実的な解決策がどれだけあるのかというと、実はほとんど手詰まりなことに気がつく。
例えば間延びしがちなヴァイタルエリアをコンパクトに保つため、中盤の位置取りを行い易い4-4-2にシフトしようにも、この急場で果たしてそれがどれだけ機能するか?

レオナルドが指揮官になってからあまりにも時間が短すぎる、最も大きな影響はこういう時に出てしまう。
チームに目に見えて問題が生じている(フィジカルコンディションは限界に近付いているだろう)、こうした状況下でもドラスティックな手が打ちづらくなってしまうのだ。
ただでさえギリギリの状況で、少しでもチームが機能するよう連携を模索している中、いきなり大きな改革を行うには準備も時間も足りなすぎる。


果たして、歩みを続けることは本当に叶うものなのか・・・?

祈るような気持ちで、シャルケ戦とキエーヴォ戦を迎える。
今の自分にできることは、選手たちを信じ、誇りを持って戦うことのみとは言え、今回ばかりは流石に不安が拭いきれない。


選手は一時の結果に、現実に打ちのめされず、結果に反発しなければならない。
何人かは大丈夫だろう。
だが、全員がそれをできなければ、待っているのはより厳しい現実だけだ。

運命は常に残酷なものである。
それは認め難くもある。

だが、それ故に運命は常に残酷にも、感動的にも成り得るのだ。



さて・・・
差し当たって今週、この2戦を終えた後、また一筆インテルについて書きたいと思う。

敗戦の影響か、今回は特別筆も重かった。
いつもの倍以上の時間がかかった割に、内容も、皆さんを楽しませられるクオリティにはほど遠く・・・
それは大変申し訳無く感じている次第だ。
こういう厳しい状況下に置かれると、自らの到らなさ、凡庸さを思い知らされる思いでいる(苦笑)

それでも、インテリスタとして、ブロガーとして、これだけは最低限やらなければならない責務のようなものに感じているのも、また確かなのだ。

選手たちの苦労・苦悩を、どんな形でも少しでも分け合いたい――
こういう時はつくづく、自分がイタリアから遠く離れた極東の地に生きることの悔しさ、辛さを感じずにはいられない。


逆に、この超逆境をどんな形ででもポジティブに乗り越えることができたら・・・
自分の予測をよい形で裏切ってくれたその時は、まだネラッズーリから誇りが、戦いが失われていない、何よりの証明になってくれるはずである。

そんな展開を、今はただ、切に望んでいる。

<了>

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【2011/04/04 22:29】 | インテルなこと
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CL
エリトナン
今日(日本は明日夜中^_^;)の
インテルvsシャルケ
レアル・マドリードvsトットナム

贔屓チームの敗戦後の次試合観戦は、
正直、テンションが下がり気味になってしまうのですが、
なんとか、気持ちを切り替えて応援したいと
思ってます。。。

ずーん・・・
岩氏(いわし)
何か読んでるこっちが落ち込んだ・・・

心境察します。

それにしてもさすがインテリスタ。
観点がやっぱ違いますなb

インテリスタではないこちらが見ても、相当重い敗戦だった事は解るんで、選手達に圧し掛かる落胆は相当なものでしょうな。。。頑張ってきただけに。

果たして今日はどうなる事やら。


CL
KKGT-R
インテルvsシャルケ
!? 何だ このスコア?


あっはっはw
白面
>皆さん

いやいや・・・これからですよ?
本当の地獄は(笑)

まあ、フットボールにはままあることなので、実際最新記事でも語っておりますが・・・
シャルケ戦の大敗に驚きはありません。

どこまで堕ちるのか、どこかで踏みとどまるのか。

それを楽しむところに、すでにステージは移ってる――
自分にとっては、そんな感じなのです(苦笑)


ぶっちゃけそのぐらいの感性でもってないと、インテル・ミラノというクラブは応援できません!!(爆)
半分はヤケクソ気味ですが、半分は本心からそう思っている次第ですw

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CL
今日(日本は明日夜中^_^;)の
インテルvsシャルケ
レアル・マドリードvsトットナム

贔屓チームの敗戦後の次試合観戦は、
正直、テンションが下がり気味になってしまうのですが、
なんとか、気持ちを切り替えて応援したいと
思ってます。。。
2011/04/05(Tue) 11:36 | URL  | エリトナン #-[ 編集]
ずーん・・・
何か読んでるこっちが落ち込んだ・・・

心境察します。

それにしてもさすがインテリスタ。
観点がやっぱ違いますなb

インテリスタではないこちらが見ても、相当重い敗戦だった事は解るんで、選手達に圧し掛かる落胆は相当なものでしょうな。。。頑張ってきただけに。

果たして今日はどうなる事やら。
2011/04/05(Tue) 16:49 | URL  | 岩氏(いわし) #-[ 編集]
CL
インテルvsシャルケ
!? 何だ このスコア?
2011/04/06(Wed) 08:39 | URL  | KKGT-R #-[ 編集]
あっはっはw
>皆さん

いやいや・・・これからですよ?
本当の地獄は(笑)

まあ、フットボールにはままあることなので、実際最新記事でも語っておりますが・・・
シャルケ戦の大敗に驚きはありません。

どこまで堕ちるのか、どこかで踏みとどまるのか。

それを楽しむところに、すでにステージは移ってる――
自分にとっては、そんな感じなのです(苦笑)


ぶっちゃけそのぐらいの感性でもってないと、インテル・ミラノというクラブは応援できません!!(爆)
半分はヤケクソ気味ですが、半分は本心からそう思っている次第ですw
2011/04/06(Wed) 22:54 | URL  | 白面 #kMr7ovrQ[ 編集]
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