インテルやカルチョに関する話題多め
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ある程度覚悟はしていたが、インテル、及びトットナム・ホットスパーズにとって苦しい夜になった。

シャルケ04vsインテル・ミラノは、ホームのシャルケが2-1で快勝。
また、トットナム・ホットスパーズはジョゼ・モウリーニョ率いるレアル・マドリード相手に、
今季この半年間無敗を誇ったホームスタジアム、ホワイトハートレーンにおいて0-1のスコアで無情にも散った。


贔屓チーム2チーム(片方の試合は贔屓チーム同士の対決であり、モウリーニョ・マドリーはベスト4に残ったわけだが)がかくも無残に散り、心が痛まないわけがない。

それでも、忘れないうちに残しておきたい言葉がいくつかある。
雑感をまとめてみた。


・インテルについて

最大の敗因はコンディションだ。

メンタルは気負いと焦燥がネガティブな形で作用し、フィジカルはこの激戦・連戦を繰り広げてきた影響でズタボロ。
およそ本来のインテルとは、かけ離れた姿になっていた。

目に付くのが、足元、足元へボールを繋ぎたがる傾向である。
これは相手にパスカットされた際、

プレッシングにいけるだけの体力・気力がない

ことが大きく関係している。
インテルに限らず、疲労が蓄積したチームに多く見られるパターンで、スマルカメントは低下し、スペースに移動しながらボールを受けるシーンが作り出せなくなるため、ヴァイタルエリアにいい形で侵入することが極めて困難になる。

開始10分を見た段階で、勝ち抜けの確率は1%あるかないか・・・ということを覚悟するほどだった。


采配に疑問を呈するファンが多い理由のひとつが、これまでチームに絶大な貢献を果たして来たカンビアッソを指揮官レオナルドが最後まで起用することなく、モッタのアンカー起用にこだわったからだろう。

だが、これは筆者に言わせれば、方法論の違いでしかない。

正直に言えば、自分の好みではない。
が、それそのものを敗因だ、失敗だ、間違いだ・・・
とプロの現役指揮官に言えるほど、自分がフットボールに精通していると驕ってもいない。
面と向かって本人に言う勇気のない発言は、例えblogというメディアであっても行う気はない
極論に過ぎるとお叱りを受けてしまうかもしれないが、自分なりの誠意の示し方、ルールなので・・・
この機会に明言させていただく。

話を戻そう。

以前も書いたように、自分は「クチュ型4-3-1-2が近年インテルの原点」だとは思う。
カンビアッソのアンカー起用は、インテルというチームが最も安定し、選手も安心してプレーしやすい施策のひとつだろう。

だが、レオナルドはこの試合に“安定”を求めなかった。

モッタをアンカーに配置したのは、よりポゼッションを重視し組み立てへ貢献することへの期待、
その両脇(斜め前)の傍らにスタンコビッチを配したのは、縦への突破力の増加と1stレグの鮮烈なゴールの影響など、いくつかの明確なアイデアの元で行われている施策だろう。

筆者の望む通りに振る舞ってくれなかった――
そんな子供じみた理由で、指揮官の策を「失敗」と断ずることはできない。

あるいは、更に別の可能性もある。

指揮官が実は、最初からこの試合、内心では諦めていたとしたら?
今後のカンピオナート&コッパ・イタリアのために、カンビアッソを

温存

していたとしたら・・・?

可能性は0ではないだろう。
レオナルドには、存外とそうした(よくも悪くも)「本音と建前」を使い分ける節がある。

昨シーズン、ミランvsマンUの2ndレグ前に、

まだ何も終わってはいない!

と強弁しておきながら、敵地オールドトラフォードでは極めて消極的・低燃費な戦いにチームを終始させた男である。
(無論、守備の要であったネスタの負傷欠場が大きく士気に影響していた可能性はあるが)

今回の采配にしても、采配に関する真意は本人の口から直接語られることない限り、永遠に謎のままではある。
他方、少なくともその効能・結果に関しては、今後間違いなく明確な形で提示される。




何が言いたいのか?
つまり

戦術的に多くの問題があったとしても、戦略的に英断になる可能性は常にあり得る

ということだ。

率直に言って、レオナルドに対するインテリスタの評判はよろしくない

結果から見れば不当とも言える状態と、自分のような新参は感じるのだが・・・
やはり、

・元ロッソネロだけに、往年のインテリスタからは抵抗感が強い
・戦術&守備大国イタリアでは珍しい、フィーリング&攻撃志向の采配が好まれない
・上記含む、モウリーニョ時代のチームイメージとの齟齬が敬遠されがち

――など、逆風が吹きやすい土壌が自然に形成されている。
ミラノダービー直前、勝ち点2差に詰め寄った状況下ですら

とりあえずは応援するけど・・・

といった、ネガティブな視点で見られているファンも相当数いた。
衝撃的な2連敗を喫した、先週以降の評価急降下に関しては言わずもがなだ(苦笑)

それはそれでいい。

好みに合う合わないはどうしようもない。
他人の好みにケチをつける気も毛頭ない。


一方で、自分自身の評価の方法、観点を変える気もまったくない。

自分が見るのは、

与えられた選手、期間、状況下で、コストに見合う結果を残すことができているかどうか?

コンスタントな形を持った『マネジメント』を行えているかどうか


――そこに尽きる。


前任者、ラファエル・ベニテスや、独裁者で知られるフェリックス・マガトの仕事に対してもそうだった。

自分自身の戦術的な好み、チーム運営の志向で評価が上下することはない。
好み・評価基準が存在するとすれば、それはマネジメントそのものに対する価値観だけだろう。

10人いれば10人、100人いれば100人の指揮官に、自分は同じ方法で評価を下すよう努める。
当サイトで自分が書くものに課した、絶対的なルールだ。


レオナルドに対しても、それは変わらない。
見定めるのは長期的視野――かかったコストと状況の制限の下で、どれだけ結果を残したかだ。

具体的に言うと、シーズン残り1~2試合まで優勝の可能性を数字上だけでも残し、来季のCL出場枠を確保できてさえいれば、(フロントの運営への視点を含めて)自分は文句なしに続投に「」と言う。

逆に、どれほど本人が考えられる可能な限りの対策を施し、本人に明確な過失らしき過失がなくとも・・・
チームがもはや改革必至、ドラスティックな変革を必要とする状況になっていれば、躊躇なく「」を突きつける。

カルチョに属する者である以上、カルチョらしく結果を残して欲しいと願う。


ダービー後の敗戦から数回・・・
前回までで、自分が言うべきこと、かけるべき言葉はかけ尽くした。

後はよほど緊急の事態が生じない限り、インテルとレオナルドに関しては、黙って事の推移を見守る気でいる。
必要な時が訪れてから、どこかでまた取り上げることになると思う。

――あえて声をかけるとすれば、

選手と自分の哲学を裏切るな、信じろ。現実を直視し、夢想へ逃げるな

というところだろうか。

メディアの喧騒、ファン(筆者を含む)の雑音に紛らわされてはならない。
揺れず、恐れず、自らの戦いをチームは継続すべきである。

その上で何がどうなるか・・・
しかと見定めてみようじゃないか。


・トットナム・ホットスパーズについて

完敗。
そう言っていいだろう。

ここまで対戦相手を恐怖させてきた、聖地ホワイトハートレーンで敗れただけでなく・・・
言い訳の効かない、2試合連続の完封負けである。


だが、状況はそこまで悲観するべきものでもないだろう。

元々今回がCL初参戦だったのだ。
挑戦者の姿勢で、恐れることなくインテル、ブレーメン、トゥベンテ、ミランといった強豪どもを撃破し続けてきたのだけでも、素晴らしい挑戦になったと言えるはずだ。

むしろ、敗れたのが天下のレアル・マドリードであったことは僥倖であったとさえ言える。

曲がりなりにも昨季までのイタリア王者、昨シーズン国内外三冠王者であるインテルが、ここまでCLベスト4以上に勝ち上がった経験のないシャルケに敗れるのに比べ、選手たち自身の心情、世間からのプレッシャー・バッシングなどは格段に軽い。
(更に、プレミア特有のリスペクト精神でもって、破れても健闘を讃えられる効能もある。この点は本当に素晴らしい)

指揮官レドナップは、一連の戦いを

素晴らしい経験だった

と称した。
これにはまったく同感である。

これで、ここから先は来季のCL出場枠に狙いを絞って――
眼前の戦いに集中できるというものだろう。



無論、問題は山積している。

DFラインの顔ぶれが相次ぐ負傷者の影響でなかなか安定・統一されず、それ以上に深刻なのは得点力の低下。
指揮官が訴え続けてきた

ワールドクラスのストライカーの獲得

が実現されなかった、直接的な影響は顕著に出始めている。

ファン・デル・ファールトやベイル、レノンらの攻撃力によって補われていた攻撃力が、彼らのコンディション悪化に伴い目に見えて低下。
チーム全体の走力が落ち、ラインが間延びしてスペースを有効活用するのが難しくなりがちな時こそ、強力なCFの得点力が欲しくなるところなのだが・・・
如何せん、今のスパーズに適任者はいない。

しかし、こればかりは泣き言を言っても始まらない。

幸いインテルと異なり、スパーズには若さがあり、システム・戦術の“”をハードワークでカバーできる文化もある。
(チーム以上に、リーグそのものの性質と言うべきかもしれない)

残り試合、似合わない小技などは使わず、駆け抜けるのが最上の策か。

サンティアゴ・ベルナベゥで味わったあのプレッシャーと比べれば、旧ビッグ4との戦いすら、自分たちにとって慣れ親しんだ、血湧き肉躍る戦場と感じられるはずだ。

差し当たって最初の山場は、4/20のアーセナル戦。
ノースロンドンダービーで、敗北のイメージを払拭できるかに注目したい。


○終わりに

・・・やれやれ。

雑感ひとつ書き連ねるのに、どうしてこれだけ時間と労力がかかるのか。
やはり、自分に日記式のやり方はできないらしいと噛み締める次第だ(-_-;)

とは言え、久々にモチベーションと時間に一定の“タメ足”はできたと思う。

次回以降は半定期連載で、ようやく目処がついた「代表論」をアップできそうだ。
大変長らくお待たせしてしまったこと、心からお詫びしつつ・・・

ひとまず今晩は、足疾に床につこうと思う。

観ているこちらが大きく心身のコンディションを摩耗させられた、今朝の2試合をイメージから消し去ることにしよう(苦笑)

<了>

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【2011/04/14 23:17】 | マネジメント
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No title
junchang
前任者が偉大な功績を残した後というのは誰が監督をやってもマネジメント難しいですよね・・・・

あえてレオナルドはその環境に飛び込んだわけですが、白面さんいわくレオナルドとモラッティの間には信頼関係が構築されているようですが、インテリスタからすると物足りないんですね^^
後2~3シーズンは見てあげたいです。
しかし監督の就任期間って益々短くなっているような・・・・

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インテルに限らず
白面
カルチョのファンに全体的に見られる傾向と、おおいに齟齬を感じます。

つまり・・・
レオナルドにとっての美徳と、カルチョにおける美徳、それが見事に噛み合っていない。

加えて、経験のなさですね(-_-;)
こういった形で、ショックという形でチームに問題が発生するようなケースは、ベテラン指揮官でも立ち直らせるのに時間がかかります。

最近気がついたこととして、自分は戦術や采配のせめぎ合いという点ではイタリア贔屓なんですが、一方でチームや選手、監督の応援の仕方はプレミアやブンデスのオーソドックススタイルに近いようなんです(苦笑)

カルチョのファンは、良くも悪くも

「自分の好み・感性が絶対のものさし」

になってくる。
自分の望む通りの采配をしなければ勝っても文句が出、負けたら即解任だクビだ・・・となる。

指揮官の途中交代が主要リーグの中ではダントツで多いのも、そういったカルチャーに根ざすものなんじゃないか・・・
と考えてたりします。

一介のブロガーがこんなもん研究しても仕方ないことなんですが・・・w

コメントくださった方へ
白面
わざわざコメント、どうもありがとうございました。

スパーズサポな方は、ほとんど見ないだろうな~このサイト・・・
なんて思っていたので、すごく嬉しいですw

結局のところ、必要な選手が揃っていないことが一番の原因と思うのです。

複数のシステムを併用して戦うにも、連携がまだ十分練りこめていない。
FWの頭数が一見足りているように見えても、それぞれの動きの質の関係上、周りがどれほどお膳立てしても限界がある。
ラフィーやベイルの個人能力を生かそうにも、彼らへの対策を相手に取られた時、新たに生じる穴を突ける武器が足りない・・・

だいたいそんな感じに捉えております(;´・ω・)

ハリーは時間のない中でよくマネジメントをやってくれてると思いますが、これ以上を望むならよりハリーの理想実現に適した選手を揃えなくちゃいけないし、お金もかかる。
健全経営モットー、育成しながら結果も残していくが信条のスパーズでそれを実現するのは、言うほど簡単なことではないですよね・・・

それでも、だからこそ自分はスパーズに惹かれている。

プレミアに関してはまだまだ勉強不足なことを自認しつつも、今後もその歩みを見守り、また必要と思ったことに関しては提言していきたいと思うのです。

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コメント
この記事へのコメント
No title
前任者が偉大な功績を残した後というのは誰が監督をやってもマネジメント難しいですよね・・・・

あえてレオナルドはその環境に飛び込んだわけですが、白面さんいわくレオナルドとモラッティの間には信頼関係が構築されているようですが、インテリスタからすると物足りないんですね^^
後2~3シーズンは見てあげたいです。
しかし監督の就任期間って益々短くなっているような・・・・
2011/04/16(Sat) 14:03 | URL  | junchang #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011/04/16(Sat) 16:35 |   |  #[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
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2011/04/16(Sat) 16:45 |   |  #[ 編集]
インテルに限らず
カルチョのファンに全体的に見られる傾向と、おおいに齟齬を感じます。

つまり・・・
レオナルドにとっての美徳と、カルチョにおける美徳、それが見事に噛み合っていない。

加えて、経験のなさですね(-_-;)
こういった形で、ショックという形でチームに問題が発生するようなケースは、ベテラン指揮官でも立ち直らせるのに時間がかかります。

最近気がついたこととして、自分は戦術や采配のせめぎ合いという点ではイタリア贔屓なんですが、一方でチームや選手、監督の応援の仕方はプレミアやブンデスのオーソドックススタイルに近いようなんです(苦笑)

カルチョのファンは、良くも悪くも

「自分の好み・感性が絶対のものさし」

になってくる。
自分の望む通りの采配をしなければ勝っても文句が出、負けたら即解任だクビだ・・・となる。

指揮官の途中交代が主要リーグの中ではダントツで多いのも、そういったカルチャーに根ざすものなんじゃないか・・・
と考えてたりします。

一介のブロガーがこんなもん研究しても仕方ないことなんですが・・・w
2011/04/17(Sun) 22:37 | URL  | 白面 #-[ 編集]
コメントくださった方へ
わざわざコメント、どうもありがとうございました。

スパーズサポな方は、ほとんど見ないだろうな~このサイト・・・
なんて思っていたので、すごく嬉しいですw

結局のところ、必要な選手が揃っていないことが一番の原因と思うのです。

複数のシステムを併用して戦うにも、連携がまだ十分練りこめていない。
FWの頭数が一見足りているように見えても、それぞれの動きの質の関係上、周りがどれほどお膳立てしても限界がある。
ラフィーやベイルの個人能力を生かそうにも、彼らへの対策を相手に取られた時、新たに生じる穴を突ける武器が足りない・・・

だいたいそんな感じに捉えております(;´・ω・)

ハリーは時間のない中でよくマネジメントをやってくれてると思いますが、これ以上を望むならよりハリーの理想実現に適した選手を揃えなくちゃいけないし、お金もかかる。
健全経営モットー、育成しながら結果も残していくが信条のスパーズでそれを実現するのは、言うほど簡単なことではないですよね・・・

それでも、だからこそ自分はスパーズに惹かれている。

プレミアに関してはまだまだ勉強不足なことを自認しつつも、今後もその歩みを見守り、また必要と思ったことに関しては提言していきたいと思うのです。
2011/04/17(Sun) 22:48 | URL  | 白面 #-[ 編集]
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