インテルやカルチョに関する話題多め
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急転直下でイブラ獲得に漕ぎ着けたのは、まさかのACミラン。

赤字解消のために、新リーダー候補であったカカーを昨夏レアルに放出したり、ビッグネームの獲得をパタリと控えるようになってしまった点といい・・・
目に見えた緊縮財政路線を歩んでいたのが、近年のミランでした。

それがこのタイミングで何故、世界最高峰のFWながら最高級のサラリーを要求するイブラを獲りにいけたのか・・・?

今回のこの移籍劇、主役を張るのは間違いなくこのミランです。

※ミランの都合

「今年はビッグネームを獲得しないと、マーケティング面で不利だ」

思い出されるのは、2008-2009シーズンのロナウジーニョ獲得劇の構図・・・
イブラ獲得に走った一つめ理由が、

「つまり新しいスター選手を獲らないと年間シートやグッズが売れない!」

ことでした。

イブラ加入による経済的な恩恵、つまりファンからもたらされる利益は、計り知れないものがあります。

・イブラの名を刻んだ、レプリカユニフォームの売上。各種グッズの売上。

・イブラ見たさで、スタジアムに足を運ぶ観客動員数の増加。年間シートの売上。

・ブランドイメージの向上(特にセリエAにおけるイブラヒモビッチの評価は、『もはや異次元の生物』な領域に達していますから・・・)と、それによるスポンサーの増加。

と至れり尽くせり。
実際効果は覿面で、年間シートの売上はみるみる増加。

ミラン、イブラ効果で年間シートの売上増加 ボッリエッロはユーヴェ移籍か?

数字が目に見える形で表に出てきてはいませんが、この後も昨年を上回る売上を出していることはほぼ間違いないでしょう。
ですが、単なる客寄せパンダに終わるような選手であれば、いくらなんでもあのロッソネロが大枚を叩いて獲りに動くはずはありません。

「絶対的なエースが、得点源が必要だ!」

ポテンシャルは特大で伸び盛りだが、やや故障が多くまだまだ経験の足りないパット。
これまでに築き上げてきたキャリアとテクニックに疑いの余地はないが、運動量やスプリント力、スタミナといったフィジカルの衰えは隠せないロナウジーニョ。
下馬評を覆す活躍を見せたとは言え、国内試合・国際試合を問わず、ビッグマッチではどうにもチャンスを決めきれなかったボッリエッロ。
アヤックス時代の破壊的な得点能力はすっかり影を潜め、いまだカルチョの水に馴染めないフンテラール。
そのアスリートばりの精神力はいまだ健在だが、もはや加齢による衰えは隠せなくなってきているピッポ(インザーギ)。

勿論、それでも他チームからして見れば豪華絢爛・・・十分羨むべき陣容ではありますが、隣に住まう者(?)として正直なところを言わせてもらえば、

「こんなパッとしないミランなんかミランじゃない・・・」

と、寂しさを感じてしまうような顔ぶれであったことは事実です。
何より、この6人には”主役”がいません。

「この選手に任せていれば、どこかで何か決定的な仕事を必ずやってのける・・・」

そういう恐れを感じられる選手が、一人もいないのです。

最もそれに近いのはロナウジーニョですが、彼ももはや独力で突破口を切り開くことは不可能。
「まずは失点を防ぐ」
ことを基本姿勢とし、後方の守りを固めてスペースを消し、どうしても攻撃の、得点シーンは少人数でのカウンター(ショート含む)とセットプレーが増えてくるセリエAだけに、

『強引な決定力、状況打開力を持ったセンターフォワード』

の不在は、いかにも心許無く感じられたわけですね。
ボッリエッロも頑張ってはいましたが・・・残酷な言い方をしてしまえば、今の彼ではやはり、プレーの質を見ても、残している結果を見ても、ミランのエースを張れる器とは言い難かったです。

iburan
このドヤ顔(苦笑)ミラン移籍はイブラにとって、最高ではないがベターな選択肢だったと言えるはず

そういうわけで・・・
経営戦略だけでなくピッチ上の戦略においても、今のACミランというチームには、ズラタン・イブラヒモビッチという選手が活躍できる環境が、ばっちりと整っていたと言えます。

しかも、これだけで終わらないのがこのビッグディールの内訳。

正直、ミランのしたたかさというか・・・底力を久々に見た気がします。
以下がその内容です。

「最悪、レンタルなら”つぶし”が効くおまけ付き!」

言うまでもなくズラタン・イブラヒモビッチは、現在サッカー界において10ないし5指には入るであろう、偉大なアタッカーです。

それでも、一寸先がどうなるのか誰にもわからない・・・
これこそフットボールというスポーツの怖さであり、また醍醐味であるとも言えます。

だからこそ、ミランはバルセロナとの契約において、ある重要な"保険"を張っているのです。

先に記載したリンク先の記事ですが、ここに注目していただきたい。

>2400万ユーロ(25億7000万円)の買い取りオプション付きでミランに期限付きで加入~(以下略)

おわかりいただけますでしょうか。
注目すべきは2400万という数字ではなく、この一文。

『買い取りオプション付き』

という部分です。

つまりこれ、仮にイブラを加えてもタイトルが何一つ取れなかっただとか、結果も今ひとつ振るわなかったとか・・・
そういう場合に、ミランはオプションの不行使まで選択できるわけです。
つまりこのオペレーション、

「失敗した場合すら織り込み済み」

という、実に用意周到な計画。
徹底してローリスクハイリターンを実現した、近年稀に見る"おいしい"話と言えます。

ggaa
ロッソネロ、近年最大のヒットではなかろうかと思われるこの移籍劇。バルセロナの弱みを見付け出してからのガッリアーニの動きの鋭さは流石の一言だった

いくら年俸1000万€とは言え、少なくとも今季はこの金額を支払うだけでイブラほどのFWを自由に使えるわけですから、例えば
"移籍金700万€、年俸300万€の一年契約"
なんて内容と、ほとんど同じようなもの。

似たような金額で当たりか外れかわからない選手を加入させるより、高い集客効果と経営効果があり、確かな実力も備えた、しかも現在チームにいないタイプの点取り屋ともなれば・・・

いやはや。いくらバルセロナが商売下手なチームとは言え、よくこれだけの好条件を引き出せたものと感心します。
今夏のメルカートのMVC(クラブ)は、間違いなくこのミランだったと自分は考える次第です。

~まとめ~

あまりに長くなりすぎましたので(すいませんorz)、最後にまとめを載っけておきます。

バルサとしては、今後不穏分子かつ余剰戦力になる可能性が極めて高い、しかも超がつくほどの高給取りを、一刻も早く放出したかった。多少条件が悪くとも、このまま置いておいて年間1000万€もの出費を強いられるよりは遥かにその方がよかった。

イブラとしては、自分の置かれている境遇がとても耐えられるものではなく(人間関係しかり、チーム内の立ち位置しかり)、かと言ってCL出場権もないような成り上がりチームは願い下げ。他所へ移るにしても、自分のステータスを下げないチームでなければ首を縦には振れなかった。

ミランとしては、チケットが売れユニフォームが売れグッズが売れTVが売れスポンサーが付き、かつチームの大黒柱になり得るだけのアタッカーである選手を、通常なら考えられないような安価な金額で一年間起用できることになった。万一選手がチームに馴染めなかったり、期待通りの成績を挙げられなかったとしても、その時は切ってしまえばそれまでの安心契約!

・・・といった感じです。

いやあ、ちょっと変な話かもしれませんが・・・久しぶりに嬉しいニュースでしたw

本心から言えることですが、これでようやくセリエAが上昇気流に乗っかれそうな気がしてきますね。
リーグ全体の競争力が低下した中でカンピオナートを制しても、やはりどこか物足りなさが残るもの。

ローマさんが昨年のような奇跡的な戦いぶりを見せてくれたり、こうしてミランさんが本気でカンピオナート制覇を狙えるだけの陣容を整え、ユヴェントスさんがいよいよ改革に本腰を入れて逆襲体勢に入ってくる。

こうした状況下で勝ちとってこそ、本当の意味でリーグ制覇の価値は上がると思うのです。
それはつまり、セリエAというリーグそのもの、イタリアサッカーの復興に他なりません。
正直、モウを失ってどこか虚ろいでいたカンピオナートやCL、インテルへの情熱が、自分の中でようやく湧き上がってきましたw

他のインテルサポの皆さんからは、お叱りを受けてしまうかもしれませんが・・・仮にそれでリーグ優勝を逃しても、自分はそれはそれでまた新たなモチベーションにすればいい、ぐらいに考えている輩です。

お山の大将になっても仕方がありません。世界最高峰のリーグとして、価値ある戦いを制してこその栄光。
そして何より、インテルというチームの資質を、力を信じているからこそ、自分は厳しい戦いを歓迎します。

これからのセリエAは、きっと面白くなるぞー!!

・・・などと無闇にテンションを上げてみつつ、今回はこの辺で終了です。


次回はこのテーマの最終回予定です。
取り上げるのは、マリオ・バロテッリその人。

・・・正直、どれほどの内容を書き連ねればいいのか。軽く試算しただけでも目眩がきそうなほど、複雑に入り組んだ背景を持つ選手ですが・・・
空いてる時間を見つけては原稿を進めつつ、日々を過ごしたいと思います。

ではまた。

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【2010/09/08 21:52】 | カルチョなこと
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