インテルやカルチョに関する話題多め
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ようやく語れる機会がきた・・・という感じである。

これまでも幾度か筆を取ろうとし、そのたび様々な事情があって断念してきた。
が、今回は何の制約もない。
思う存分、ありのまま感じたことを綴ることができる。


期待と失望、可能性と懸念・・・
数々の相反する要素を内包したまま2シーズン目へと向かう前に、この1年間の総括を――


ジョゼ・モウリーニョの話をはじめよう。



(1)ジョゼ・マドリー1stシーズンの収穫と損失、その内訳

時間があまりないので、極力簡潔にまとめていくことにする(実際考えていたことをすべて書き連ねていくと、1冊本が出来上がる文量になってしまう)。


・1年間続けてきたことで、モウリーニョのやり方が選手間に浸透したこと(2年目の下地完成)

・“一部”選手との信頼関係、人間関係の構築

使える選手と使えない選手がはっきりしたこと

・18年ぶりの国王杯獲得(モウ・マドリー初のタイトル)

・ジョゼ自身、外から観るだけではわからなかった(バルサコーチ時代以来、十数年間離れていた訳なので)スペインの変化に、中から触れることで実感できたはず


――といったところか。
当然と言えば当然だが、多くは選手に関係する部分ということになる。




次いで損失の方を見ていこう。
尤も・・・これはあくまでモウリーニョ自身の視点に筆者の視点を重ねた、1.5人称から考えてのものであり、

モウリーニョの対抗勢力が

あれやこれやと口にする問題は二の次とする。
さて、この方法で考えていくと・・・

・メディアの語る一部選手との確執(この点は戦術の収穫に載せたものと表裏一体ではあるが)

・“レアル・マドリードにもかかわらず”リーグ優勝も、チャンピオンズリーグ制覇もできなかった・・・→そこから派生する、毎年のように取り沙汰される指揮官交代論

・自身のホーム不敗神話が途切れる

・バルセロナに比べ、下位クラブからの勝ち点取りこぼしが目についた

・今期バルサに通算成績1勝2分2敗、しかもうち1敗は記録的な大敗と大きく負け越す

・UEFAから叩かれまくり、審判&判定に泣かされまくり、身内のバルダーノやマドリディスタ・アナリスタ達までをも敵に回して大立ち回り

・以上のことから、世間的な評価を大きく落とす


――といったところではなかろうか。

言うまでもなく、モウリーニョにとってこの一年は

失われたものの方が大きかった

シーズンと結論付けられるだろう。

無論、来季に逆襲を誓っていることは間違いあるまいが・・・
それでも今シーズンに限って言えば、ここ数年で最も

失望

という単語がしっくりくるシーズンだったはずだ。
自分のようにすべてを承知で見定めようとしているモウリニスタを別にして、多くのフットボールファンにとっては・・・である。




(2)問題を紐解く

次にネガティブな問題、つまり損失に関しては、順に考察していくことにする。
収穫に付いてはこれまで何回か語ってきたマネジメント論、及びモウリーニョ論の中でも触れてきたテーマと被る部分が多いため、今回は割合させていただく。

さて・・・

まず一部選手との確執についてだが、この問題はそもそも情報の出所、事の真意が曖昧であり、現実にはチーム運営に実質的な影響はないレベルと思われる。

唯一可能性がありそうなのはベンゼマの処遇だが、仮に彼一人が気分を害しても他の選手は指揮官と共にあり、またベンゼマ本人も扱いにこそ不満はあるだろうが、モウリーニョそのものの言い分、やり方にある程度の理解はある公算が高い。
でなければ、中盤戦以降劇的にパフォーマンスを向上させ、得点を量産させたあの働き振りに統合性が取れない。

無論、今後一向にその扱いが改善されず、両者の仲が目に見えてこじれる可能性は常にあるが・・・
それこそ、転ばぬ先の杖である。
起こってもいないことを不安に感じ、問題視するのは愚の骨頂だろう。

結論から言って、この問題はほぼ捨ておいて構わない、ということだ。


次いで“レアル・マドリードにもかかわらず”リーグ優勝も、チャンピオンズリーグ制覇もできなかったことについては――流石に狂信・盲目的だった一部のマドリディスタたちも気付き始めているだろう。
自分たちが道を誤っている間に、ライバルは何歩も先に進んでしまっていたということに。


・・・そう。

バルセロナ。
近代フットボール界に君臨する、“ポゼッションからなるゲームの支配”というテーマに対して、ひとつの最適解を出したクラブ。

彼らの圧倒的なパフォーマンスの前には、選手個人のクオリティや市場価格など二の次だ。
自分たちが毎年、ブランドものを買い漁るが如くメルカートで大盤振る舞いを繰り返している間に、相手は着々と自前で戦力を育て、チームを構築していった。

バルサの指揮官であるペップ・グアルディオラ本人が再三口にしていることだが、今日の彼らの成功は

今のチームだけではなく、バルセロナのフィロソフィー、クラブそのものの勝利

なのだ。

無論、ペップがいなければ到底成し得なかった栄光ではある。
が、例えペップがいたとしても、それ以前の『下地』が作られていなければ、今のバルセロナのようなチームを作ることは不可能だったであろうこともまた真理である。


一方――エル・ブランコはどうか?

――ない。
クラブに5年単位、10年単位の運営理念もなければ、勝利のためのフィロソフィーもチームの下地も何もない。

強力な選手はいる。
だがそれだけだ。

攻撃的に

と言うが、では何を持って攻撃的と言うのか?

ポゼッション?ダイナミズム?パスワーク?ダイレクトプレー?個人?集団?

・・・何も決まってはいない。
あるのは世界で最も成功したクラブという歴史と周囲の認識、そして個々のそれは贅沢だがまったく連動性も補完性も考えられずに集められた選手の集団というだけだ。
少なくとも、筆者に言わせればそうなる。


文字通り0からチームを作り始めることを余儀なくされたモウリーニョは、右往左往することなく、一貫したビジョンの元でグルッポの構築を進めていった。

が・・・
率直に言って今期のレアル・マドリードは、最後まで"付け焼き刃"の印象のままに、シーズンを終わってしまった感がある。

1つの集団ではなく、

11人の選手たちが、1つの集団になろうと必死に藻掻いている

ような、そんな感想をたびたび抱いたものだ。
これでは、少なく見積もって20年間に渡って現在のチーム構築を進めてきた、宿敵の後塵を拝するのも道理というものだろう。




幸い、前述の通り国王杯を制し、久方ぶりのタイトルをクラブにもたらした好影響もあり、例年のような“衝動的な”首切りの被害は被らずに済んだモウリーニョ。
現会長であるペレスが、三顧の礼で迎えたことの影響も少なからずあるのだろう。
ここでまた同じ過ちを繰り返すことこそ愚の骨頂だと、ようやく同氏が気づいたのだとすれば尚よいのだが・・・今回はこのテーマについて語る時ではないため、今しばらく様子見することにする。

何はともあれ、最低限――本当に最低限、としか言えないことはおおいに心苦しい限りだが――の責務は果たしたジョゼ。
この問題も、ひとまずは決着が着いたと見てよい。


自身のホーム不敗神話に関しては、本人にとってはあくまでも"誇り高きおまけ"のようなものだっただろう。

モウリーニョはプライドの塊のような男だが、一方で怜悧な実利主義者でもある。
仮に記録と結果のどちらを取るか?と問われれば・・・例えば不敗神話の終焉と国王杯の獲得とが運命の天秤にかかっていたとすれば、迷わず後者を選ぶのがスペシャル・ワンだ。

記録はまた作ればよい。
元々過去を思い返すことが嫌い、と公言するような男に、潰えた記録の話題を蒸し返すことこそナンセンスと言うべきだろう。
(それでも少しばかりの寂寥感、無念さを抱かずにいられないのも、またファンのサガではあるが)


ここまでは序の口・・・半ば些事に過ぎない。
問題は、残る4つの問題にある。


対バルサ、対リーガ対策と、他ならぬクラブ内部の闘争だ。


続く

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クラブと同じように、自分もシーズンを終えるには条件が揃ったかな・・・という感じで(;´ー`)

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【2011/06/03 21:33】 | モウリーニョなこと
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モウリーニョ監督。
エリトナン
昨年サッカーファンになり、レアルを応援しながら、
モウリーニョ監督という存在に注目した1年でもありましした。
最初は、世間一般のイメージのように、

傲慢な俺さまのようにみえましたが、じっくりみていくと、
これは、監督のパフォーマンスであって、
実際は、まったく違うのではないかとシーズンが進むにつれ
思いはじめました!

それは、白面さんやレイコさんの影響も多大にありますが・・・(*^_^*)b

ホーム無敗記録がやぶられたとき、
落胆する選手たちを出迎えた監督の姿が忘れられません。

これからも、エジルと一緒に
モウリーニョ監督も追っかけたいと思ってます(^O^)/

Re: モウリーニョ監督。
白面
追いかけちゃってください(ノ∀`)
自分も微力ながら、お力添えさせていただきます!

できることなら今すぐにでも、直接会って話をしたいぐらいですよ(´・ω・`)

一生に一度でいいから、それが叶うといいなぁ・・・本当に( ´Д`)=3

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この記事へのコメント
モウリーニョ監督。
昨年サッカーファンになり、レアルを応援しながら、
モウリーニョ監督という存在に注目した1年でもありましした。
最初は、世間一般のイメージのように、

傲慢な俺さまのようにみえましたが、じっくりみていくと、
これは、監督のパフォーマンスであって、
実際は、まったく違うのではないかとシーズンが進むにつれ
思いはじめました!

それは、白面さんやレイコさんの影響も多大にありますが・・・(*^_^*)b

ホーム無敗記録がやぶられたとき、
落胆する選手たちを出迎えた監督の姿が忘れられません。

これからも、エジルと一緒に
モウリーニョ監督も追っかけたいと思ってます(^O^)/
2011/06/03(Fri) 22:30 | URL  | エリトナン #-[ 編集]
Re: モウリーニョ監督。
追いかけちゃってください(ノ∀`)
自分も微力ながら、お力添えさせていただきます!

できることなら今すぐにでも、直接会って話をしたいぐらいですよ(´・ω・`)

一生に一度でいいから、それが叶うといいなぁ・・・本当に( ´Д`)=3
2011/06/04(Sat) 23:27 | URL  | 白面 #-[ 編集]
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