インテルやカルチョに関する話題多め
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※当記事には、日本フットボールに関するネガティブな意見が多数含まれています。
奥底に愛はありますが、めでたき今日この日にふさわしい、空気を読んだ賛辞の言葉はありません。


祝福ムードでいい気分な方は、少なくとも今は覗かれない方がいいやもしれません・・・
あしからず。


久々のまともな更新、その一発目にこんな内容もなんなのだが・・・
しばらくフットボールから、一定の距離を置いていた間に気がついたことも含めて、本心を赤裸々に語ってみることにする。


まずは柏レイソルの初優勝、及びFC東京、サガン鳥栖、コンサドーレ札幌のJ1昇格に敬意と祝福と感謝の言葉を贈りたい。
どの試合のラストも、実に感動的な光景で、見ていて胸が熱くなった。
サポーターとチームが一体になった瞬間の、爆発的な喜悦の渦。見ているだけでこちらまで、なんともいい気分になったものだ。


――だがしかし。
一方で、心の底から、情動的にこの光景を喜べなくなってしまった自分がいる。


はっきり言おう。
ことエンターテイメント、興行コンテンツとして純粋に見た場合、Jリーグというジャンルは、著しくその質を低下させてしまった
と。
昨年から薄々感じていたことではあったのだが、今年はそれが明るみになってしまった……
そんなシーズンだったと総括できる。


順に話していくことにする。


南アフリカワールドカップでの、予想外の健闘に加え、女子代表はまさかのW杯初制覇を成し遂げたこの2年間。
過去数年間の停滞ぶりを考えれば、一見すると状態は上向きに見える。


だが、こうした躍進に伴い、スター選手、実力のある選手が海外に出ていくことが当たり前になってくれば、当然国内リーグの競争力や、クオリティは低下してしまう。
小・中学生でもわかる道理というものだ。これはある意味、必然とも言える事態なので、嘆いてみても仕方がないことでもある。


他方、人材流出以外の要因――
例えば、度を過ぎた勝ち点取得方法の効率化は、Jリーグにとって火急の問題だ。
わかりやすく言えば、守備に力を入れ、攻撃は選手の個人能力へ多くを依存するカウンターor
“成り行き任せ”
なスタイルを採用するクラブが、あまりにも増えすぎていること。
この問題に対する危機感は、ずっと自分を苛み続けてきた。


原因はいくつかある。
ひとつは、この高温多湿な気候にも拘わらず、春-秋間に試合を行う日程的な問題だろう。


組織的な攻撃フットボールを展開しようとすれば、どうしても運動量と集中力が必要となる。選手個々の技術的・戦術的素養も必要不可欠だ。
現在、疑いようなく世界最強クラブの一角に数えられるバルセロナのスタイルを、ここ日本でも多くの関係者が夢見、追いかけた。
が、この過酷な環境下では、その実現はあまりにも厳しい。
良い例が2002年ワールドカップ時、マヌエル・ビエルサ率いるアルゼンチンが、予選リーグ敗退を喫してしまったことだろう。
いくら死のグループに組み込まれてしまったとは言え、あれだけのクオリティを持ったチームがずるずると破れていく様は、当時の自分にとってはなんとも衝撃的な光景だった。
調子が上がらなかった最大の原因は、日本の高温多湿な環境に置かれ、必要以上に疲弊してしまった選手たちが、運動量を確保できなかったことにある。
そんな場所でリーグ戦を行おうというのだから、いくら勤勉さで世界に知られる日本人とは言え、心より先に体が悲鳴をあげるのは道理だ。


スペースの確保とポゼッションに秀でたチームは、夏場の戦いに苦しむ。
それこそ2~3年前、第二次黄金期を謳歌していた鹿島ですら、夏場にはまるで別のチームになってしまったように、毎年のように失速を繰り返していたのは象徴的だ。
安定したポゼッションのために最終ラインの位置を高く設定すれば、ネガティブ・トランジション時に前線から激しくプレッシングをかける必要が出てくるのは必然。
運動量が落ちる夏場、それが充分に機能しなくなるのも、また必然というわけである。


次に、世界的な不況や震災に加え、中東のオイルマネーの影響などから、経済的な制約が増大化したこと。
これも、攻撃的フットボール実現の大きな妨げとなっている。
簡単に言えば、優良な外国人選手の獲得が、日に日に困難になっているということである。


国内から実力者が次から次へと海外へ出て行ってしまう時代、クオリティを保とうとすれば、どこからか代わりとなれる選手を獲ってくる他に道はない。
が・・・
サポーターの財布の紐がどんどん固くなり、各クラブとも観客動員数がみるみる減っていく一方、中東はオイルマネーにあかせて、有力な人材を世界中のあらゆる国から買い漁っていく。
安価で強力な選手の獲得は難しく、複数年契約を可能とするだけの体力を持っていないクラブも多いとくれば、選手売買ビジネスで収支をプラスにしていくことも難しい。


悪いことに、日本にとって生命線とも言える、ブラジルからの人的資源供給はますます困難になっていくだろう。
2022年ワールドカップ開催国となったカタールを筆頭に、中東が今後、これまで以上に
買い
の攻勢を強めてくることは必至だからだ。


欧州の一流選手が、いくつかの問題から中東でのプレーに難色を示す現状、彼らにとって一番の狙いどころは、欧州のトップシーンに入ることはできなくとも、局地的にはそれに近い能力を発揮できる若手・中堅の有力選手の確保にある。
そのうち何人かを帰化させることが叶えば、代表チームまで強化でき、まさに一石二鳥の良策となる(悪いことに、日本の帰化申請の難しさは、世界でも指折りだ)。


中東に優れた選手を持って行かれる土壌は、次から次へと整っているというわけである。


――他にも懸念すべき点はいくつかあるが、今回は時間の都合もあり、ここまでとした。


今回の記事の内容には、気分を害された方も多くいらっしゃるかと思うが・・・
現在の日本のフットボールシーンは、自分にとって楽観的できる状況にない、場をわきまえている余裕もないということだ。


熱心なサポーターが足繁くスタジアムに通う一方、では
特別どのチームにも、選手にも思い入れはないような
一般層の目から見て、純粋に評価した場合、今のJリーグは果たしてどうなのか?


正直、とても面白いものとは言えない。
多くのハードルを乗り越えてまで、自ら無理をしてでも足を運ぼうとするほど、魅力的なものとは映らないだろう。


あるいはスタジアムに足を運ぶか、テレビ観戦やダイジェストで「なんとなく」済ませてしまうような、そういったファンが両者を天秤にかけた際――


う~ん・・・やっぱり行かなくてもいいか


と感じてしまう程度には、今のJリーグは質が低下している。
正確には、
状況に応じて各クラブが生き残りを図るべく、限られた予算で最良の策を模索している
と言うべきなのだが、同時にそれが
ソフトユーザーの好むコンテンツ像
から乖離したところにある、というのが正しい。


カルチョを好んで嗜む、少数派だからこそわかることもある。
多くのフットボールファンにとって、魅力的なのは効率化ではなく、非効率でも手間のかかるエンターテイメント・・・だと。


長い歴史を刻み、人々の生活レベルでフットボールが浸透している、欧州の列強国ならいざ知らず。
アジアの列強国に数えられるとは言え、世界的に見ればまだまだフットボール後進国の域を出ない日本では、今のジリ貧な状況は、決して好ましいものではない。
ここ数年、日本のフットボールシーンは、ファンの目が肥え、世間の注目度(ほとんどが代表チームだが・・・)が上がったという点で、スポーツとしての成熟は確実に高まったと思う。
他方、興行としてのとしてのクオリティは、間違いなく劣化した。


カルチャー”として、もはや日本からフットボールがなくなることは考え難い。
が、“エンターテイメント”として生き残るためには、今後多くの課題をクリアしなければならないこと。


それだけはシーズンを終えた今、改めて口にしておきたかったのだ。


ひとつかふたつぐらい、そんなblogがあってもいいじゃないかと思い、今回はこの通りまとめてみた。
批判・反論の類は粛々として受け止める故、遠慮なくご提言いただけると、むしろ解決策を模索する上で幸いである。
その旨、何卒ご理解いただきたい。
<了>


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【2011/12/04 00:42】 | フットボール叙事詩
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No title
junchang
コメありがとうございました!お帰りなさい!
再びの始動楽しみにしていますよ!
Jの問題は以前からいってたのですが、ヒエラルキーがはっきりしていないところだと思います。
2部から昇格したチームが昇格初年度に優勝できてしまう現実を何とかしないと・・・・
選手の獲得競争や育成もそうですが、クラブの存在意義から見直さないと益々アジアでの競争力を失ってしまうかもしれません。

No title
KKGT-R
復活オメです。
リーグ再開後、所謂ライト層が激減してしまった感が有ります。

中断中と自粛ムードで一気に覚めてしまった感じ。
「別にスタジアム行かなくてもいいじゃん」的な。

一方で代表戦の熱気。北朝鮮戦行って、周囲の雰囲気に愕然としました。
「こいつら、殆どサッカー知らないじゃん」
「少なくともJは見てねーな」
そう感じる周囲の会話。

けれども、あの熱気はJでは絶対にかんじられないものです。
代表戦は完全にエンターテーメント化してますよね。

以前の代表戦は殺気に近い熱気でした。
今はそれがJの方に移った感が有ります。
ゴール裏の先鋭化が際立つチームが増えた感じ。
それがライト層を敬遠させる一因になってるかも。

どうしたら観客呼び込めるものかと、毎試合考えた今シーズンでした。

ほぼ全てのチームが予算減となるであろう来シーズンは深刻ですね。

文章散らかって、すいません。
行間読みとって下さい(笑)。

管理人のみ閲覧できます
-


Re: No title
白面
>junchangさん

お久しぶりです。またよろしくお願いしますw

近年のエールディビジなんかもそうですが、タイトルを狙うクラブと、残留を争うクラブ、それに中堅から上位を伺うクラブ…それがはっきりしていないと、やはりどんぐりの背比べ的になって、魅力が落ちますよね。
本当に実力拮抗のドイツ的なものならともかく、日本のそれはレベルが落ちてきての結果。
これではどこも摩耗していくばかりで、国際競争力が低下するのも必然です。

どうしたものかな…
本当に悩んでいるのですが、なかなかよい解決策が浮かばない。
頭の痛い問題です(^_^;)

>KKGT-Rさん

ご無沙汰しております。またよろしくお願いします。

>中断中と自粛ムードで一気に覚めてしまった感じ。
>「別にスタジアム行かなくてもいいじゃん」的な。

まさにその通りと思います。
震災の影響はやはり特大でした…+代表戦にごっそり人が持って行かれた感じですね。

クラブの方も緊縮緊縮ばかりで、「リスクを負う投資」は避けようとする。
だから「これだけの結果を必ず残して、お金を回収するぞ」という攻撃的なマネジメントが生まれない。
その分、ハングリーなクラブも減って…悪循環です。

一方で、スタジアムへの入りやすさ、エンタメ性は必要不可欠。
ようは絞めるべきところを締めず、緩めなければならないところは閉めている(または占めている?)ような印象ばかりが目立ちます。

個人的には、もっとアジアに目を向けるべきと思いますね。
日本選手の生き残りを難しく、門戸を広げて例えば南アジア、東アジアの小国から、ハングリーな血を入れて活性化させたり…ですとか。

言うはやすし、やるは難しなので、あまりあれこれ言うと恥かきそうなもんですが(苦笑)
いずれまたじっくり考えてみたいことだけは確かなテーマです。


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コメント
この記事へのコメント
No title
コメありがとうございました!お帰りなさい!
再びの始動楽しみにしていますよ!
Jの問題は以前からいってたのですが、ヒエラルキーがはっきりしていないところだと思います。
2部から昇格したチームが昇格初年度に優勝できてしまう現実を何とかしないと・・・・
選手の獲得競争や育成もそうですが、クラブの存在意義から見直さないと益々アジアでの競争力を失ってしまうかもしれません。
2011/12/04(Sun) 17:34 | URL  | junchang #-[ 編集]
No title
復活オメです。
リーグ再開後、所謂ライト層が激減してしまった感が有ります。

中断中と自粛ムードで一気に覚めてしまった感じ。
「別にスタジアム行かなくてもいいじゃん」的な。

一方で代表戦の熱気。北朝鮮戦行って、周囲の雰囲気に愕然としました。
「こいつら、殆どサッカー知らないじゃん」
「少なくともJは見てねーな」
そう感じる周囲の会話。

けれども、あの熱気はJでは絶対にかんじられないものです。
代表戦は完全にエンターテーメント化してますよね。

以前の代表戦は殺気に近い熱気でした。
今はそれがJの方に移った感が有ります。
ゴール裏の先鋭化が際立つチームが増えた感じ。
それがライト層を敬遠させる一因になってるかも。

どうしたら観客呼び込めるものかと、毎試合考えた今シーズンでした。

ほぼ全てのチームが予算減となるであろう来シーズンは深刻ですね。

文章散らかって、すいません。
行間読みとって下さい(笑)。
2011/12/05(Mon) 08:34 | URL  | KKGT-R #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011/12/05(Mon) 21:51 |   |  #[ 編集]
Re: No title
>junchangさん

お久しぶりです。またよろしくお願いしますw

近年のエールディビジなんかもそうですが、タイトルを狙うクラブと、残留を争うクラブ、それに中堅から上位を伺うクラブ…それがはっきりしていないと、やはりどんぐりの背比べ的になって、魅力が落ちますよね。
本当に実力拮抗のドイツ的なものならともかく、日本のそれはレベルが落ちてきての結果。
これではどこも摩耗していくばかりで、国際競争力が低下するのも必然です。

どうしたものかな…
本当に悩んでいるのですが、なかなかよい解決策が浮かばない。
頭の痛い問題です(^_^;)

>KKGT-Rさん

ご無沙汰しております。またよろしくお願いします。

>中断中と自粛ムードで一気に覚めてしまった感じ。
>「別にスタジアム行かなくてもいいじゃん」的な。

まさにその通りと思います。
震災の影響はやはり特大でした…+代表戦にごっそり人が持って行かれた感じですね。

クラブの方も緊縮緊縮ばかりで、「リスクを負う投資」は避けようとする。
だから「これだけの結果を必ず残して、お金を回収するぞ」という攻撃的なマネジメントが生まれない。
その分、ハングリーなクラブも減って…悪循環です。

一方で、スタジアムへの入りやすさ、エンタメ性は必要不可欠。
ようは絞めるべきところを締めず、緩めなければならないところは閉めている(または占めている?)ような印象ばかりが目立ちます。

個人的には、もっとアジアに目を向けるべきと思いますね。
日本選手の生き残りを難しく、門戸を広げて例えば南アジア、東アジアの小国から、ハングリーな血を入れて活性化させたり…ですとか。

言うはやすし、やるは難しなので、あまりあれこれ言うと恥かきそうなもんですが(苦笑)
いずれまたじっくり考えてみたいことだけは確かなテーマです。
2011/12/06(Tue) 23:28 | URL  | 白面 #-[ 編集]
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