インテルやカルチョに関する話題多め
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前回は、筆者がフロンターレの指揮官に求める資質のうち、

この限られた戦力を、最大限に生かすことに適したチーム作りをやろうとしているか

について書いた。
今回は残ったもう一つのテーマ、

誇りを持って自身が戦うことができているか?
アイデンティティをチームに植え付けているかどうか


について、書き連ねていくことにしよう。


……否。
これについては、もはや語るまでもなかったか。

昨日の試合を見れば、誰の目にも答えは明らかに映っただろう。
そうだ。

相馬直樹という男は、指揮官と選手である以前に、人間と人間としての関係すら、まともに形成できていないのだと。
指揮官として最低限の仕事の一つである、モチベーティングをまったくこなせていないのだと。

言うまでもなく、指揮官は仕事に失敗している。
アイデンティティを植え付けるどころか、それを失わせているのだから世話はない。


決定的に許せないことがあった。
8月末、連敗中に敵地に乗り込んだ、アウェーの柏戦のことだ。

この日の大逆転劇は、柏サポーターにとっては優勝に向けてチームの勢いを取り戻すという意味で、一つの決定的なゲームとなったが、川崎サポーターにとっては、それこそ悪夢そのものな展開だった。

後半、素晴らしい形で2点を先制し、そこから逆転を許すなどという展開は、相手の良し悪しといった要素だけではまず発生しない。
自らの失敗がなければ、到底起こり得ない展開だ。
サポーターの憤懣が頂点に達したのも、いっそ当然のことだろう。

選手を愛し、庇うことで知られる川崎サポとしては、極めて珍しい光景を見た。
相澤を、井川を、口を極めて罵る者が多数いたことである。それも、はっきりと周囲に聞こえる声量でだ。

なるほど。
温和な川崎サポをもってしても、もはや許容範囲の限界を超えたか……


他人の振る舞いを目にすることで、自身の怒りを再確認させられた感触は、今でもはっきりと覚えている。


尤も、自分の怒りは、ひたすら指揮官個人に向けられていたが。


その意味で、この日の相馬は最低だった。
フットボールの監督という以前に、戦う資格すら失っていたのだから。

後半、2点を先制した後のことである。
敵将ネルシーニョが一気に交代枠を二つ使い、システムを変えて果敢に攻めてこんと仕掛けてきた結果、川崎は相手の変更に対し、為す術なく失点を許してしまう。

しかしまだ、1点を返されてしまったが、こちらのリードは保たれている。
今こそ最後の一手が、ベンチの後押しが必要というその状況で、


川崎の指揮官は、何もできずにベンチに座り込んだままだった。


ああ、そうだ。

ピッチに近づいて、選手たちに声をかけるわけでもない。
アップを命じた選手の状態を、コーチ陣と相談しながら、最後の交代を誰にすべきかと考えるわけでもない。
その気があれば誰にでも可能な行為である、選手への声かけすら、この男は怠っていた。

ひたすらに、ただただ、座り込んでいたのである。


この時相馬が、

最後の交代を使うのは恐い。
それでバランスが崩れたりしたら、俺はどうすればいい?

このままなんとか、なんとか試合が終わってくれれば……


という恐慌に駆られていたこと、混乱しきっていたことは、50m以上離れた先で見ていても明らかだった。

故に、明確な弱点を突かれて失点した直後だというのに、何の修正も、何の指示も、何の激励もなく。
ピッチ上で孤独に取り残された選手たちは、対抗する術もなく、柏に逆転を許すことになったのだ。

悪夢のような連敗継続中、それこそ決死の思いで二得点をあげた選手たちにとって、それは、どれほどの責め苦だっただろうか……?
心中、察するに余りあるものがある。

試合終了のホイッスルを聞いた時は、心の底からこう思ったものだ。

これだけ選手が戦い切ったのに、何もできない男に、指揮官を名乗る資格はない

と。
相馬直樹という指揮官が、自分の中で失格の烙印を押された瞬間だった。

 

モチベーティングやリカバリングについては、随分前にこちらなどで書き尽くした。もし興味のある方は、検索バーからblog内の記事を漁っていただければ、筆者の考えは伝わると思う。
なので、詳細な説明については省かせていただくが……
単刀直入に言って、相馬直樹にはこの能力が、と言うよりも工夫が、決定的に欠けていることは明らかである。

ようは、足掻けばいいのだ。

選手に自信をつけること、感情的なエネルギーを回復させるには、日常に変化を与えればいい。
負けることが許されないのだと信じこませ、停滞した状況を打開させるために、何が必要なのかを自分たち自身の頭で考えさせ、その意見・意欲を汲み上げる。
これがモチベーティングの、基本中の基本となる。

が、戦術面での稚拙さor頑迷さと相まって、相馬はチームに正しい

変化

を加えることができないタイプの指揮官のようだ。
その理由が恐れや混乱か、どこにあったのかはわからない。
が、少なくとも自分なら

選手に苦しい思いを、サポーターに辛い思いをさせているという事実を放置しておくことが、何もまして耐え難い

と感じる。
何もせずに敗れ去るより、失敗を重ねても、醜態を晒してでも、現状打破のために何か手を打とうとするだろう。

しかし、相馬にはそれができなかった。
理由はもはや問うところではない。ただひとつの厳然たる事実として、誰にでもできることができなかった、というだけのこと。
先に感じた

予期せぬ壁、困難にぶち当たった時が危ない

という不安は、最悪な形で的中してしまったことになる。


――だが、この話には続きがある。
ここからは本当に、至極個人的な事情の話となるが、その点、何卒ご了承いただきたい。


「このままでは済まさせない。
選手たちを、このまま放っておくわけにはいかない。

誰も言わないなら、自分が言ってやる

激昂し、冷静さを失っていた自分は、相馬相手に一通の手紙を書き綴った。
電子メールなどではなく、文字通りの「手紙」である。

内容は、概ね以下のようなものだ。

・井川たちにこれ以上、無理難題を押し付けないで欲しい。

不慣れなタスクを要求した末、失敗を繰り返し、自信を喪失していく選手たちの姿は見るに耐えない。

・この日のあなたの振る舞いは最低だ。

どんなに無能でも、ピッチ脇に寄って、選手たちに激励の声を飛ばすことぐらいは、やる気次第でできることだ。

それすらできないというのは、戦うことを放棄したに等しい。
この日の敗戦は100%ベンチの失態、あなたの過失だ。ベンチの迷いが、指揮官の恐慌と混乱がピッチ内に伝わった結果がこの惨状だ。

小中学生でもできること、知っていることである
「仲間への声かけ」
ができなかった時点で、あなたは指揮官以前に、フットボールに携わる者としての資格を喪失している。

・勇気を持て。誇りを見失うな。

刀を抜かずに切り捨てられるような、無様な真似をしないで欲しい。
自分なら刀を抜いて死ぬ。


――概ね、このような内容であったと記憶している。
あの時は自分も感情が極限まで高まっていた故、完璧には記憶できてはいないのだが……

勿論、相馬から返事が返ってくることはなかった。
筆者の方から
「返答は仕事でもって証明し、返して欲しい」
と伝えてあったのだから、これは当然のことと言える。

が、それ以来、明確に変わったことがあった。

試合中彼が、ピッチサイドに頻繁に立って出、声をあげるようになったのだ。



例えば、ファン感謝デー後のホーム、等々力での神戸戦。
内容的には最悪だったが、それでも指揮官は3失点目を献上するまで、必死になって声を張り上げ続けていた。
これまでの相馬には、見られなかった行動である。

筆者の出した手紙と、相馬の変化に、関係があるかはわからない。
あるいは、まったくの偶然なのやもしれない。

だが、結果として彼自身の行動に改善が見られた以上――
少なくとも今後、様々な問題を克服・改善の可能性があることだけはわかった。

しかも、自分のような完全なる素人に言われたことですら、自身が納得がいけば正せるというのであれば……
その真摯さは、将来大きな実を咲かせてくれるやもしれない。
未熟なことは恥ではない。そこに謙虚さがあれば、必ずやいずれ、何らかの成功を手にできるとは、誰の言葉だっただろうか。


無論、問題は山積みというレベルでなく、現在のチームにはほとんど、問題“しか”ない。
連敗脱出後も、遅々として再生は進まなかった。どこまでもひどい状態のまま、シーズンも天皇杯も終わってしまった。

今のままでは、改善は叶うまい。

相馬本人の資質だけではない。例えば、コーチ陣、スタッフの問題を解決しなければならない。
参謀となれる者もおらず、相馬に苦言を呈せる人材もいない。一緒になって狼狽するか、そもそもアイデアそのものが欠如しているのか…
少なくとも、指揮官との対立すら恐れず意見具申し、チームのために体を張れる人物は、今のフロンターレにはいない。
悲しいかな、コーチ陣の力量・器の不足は、高畠、相馬両体制を通して、明確に浮き彫りになった感がある。

そして何より、相馬を孤立させ、甘やかし、御すこともできず、パートナーとしても的確な仕事ができなかった、フロントが今年と同じ顔ぶれで存在しているのだ。

成功する姿を思い浮かべろという方が、どだい無理な話なのである。


条件付きで続投に賛成」と言ったのはつまり、

・フロントが適切な助言とビジョンを相馬に提示することができ、
・コーチ陣に相馬の指南役にすら慣れる、経験豊富で説得力ある戦術家を加え、
・指揮官が現存メンバーに歩み寄りを見せつつも、彼の得意とするスタイルを実現すべく、それに必要なピースを揃え、
・相馬自身が成長する


という、いくつもの高いハードルを乗り越えられれば、という意味になる。
言うまでもなく、あまりにも現実味は薄い。


それとも、こうした自分の予想をすべて覆し、自らの価値を相馬は証明してくれるのだろうか……?
哀しいかな、今の自分ではそんな場面を、空想の上にすら思い描くことができない。

続投はすでに決まった。
早々にそれを決めたのはフロントだ。

昨季に比べ、大幅な戦力ダウンを余儀なくされておきながら、

優勝を狙います

と公言し、相馬直樹という若者にチームを託したのもフロントだ。


ならば、最も責任が重いのは――

つづく

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【2011/12/18 23:54】 | 川崎フロンターレなこと
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ぷまん
白面さん

初めてコメントします。

ズバッと切ってくれて爽やかです。

選手編、監督編そして・・・フロント編かな?

放出と加入で物議がありますが、なかなかプラス思考になれないです、GM(監督)の趣味なんですかね。

私はヨコとキクが抜ける想定ですが、守備的ボランチと高さのCBが抜けるので最低限穴埋めはして欲しいものです。

続編に期待しております。

Re: タイトルなし
白面
>ぷまんさん

コメントありがとうございます。

なかなかプラス思考になるには難しい状況ですが、ここまできたら逆に割り切って応援するしかない、と考えていますね。
川崎はすでに勝者でもなければ、挑戦者ですらありません。
来季は残留争いを前提に考えて見るべきかな、と……

おそらくDFラインへの補強も充分には行われないのではないでしょうか?
最悪稲本をCBに回して、なんて状況を考えているぐらいです。

ある程度達観した気持ちで見るようにするつもりでおります。
それでも怒りは抑えきれないと思いますけれど(苦笑)

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コメント
この記事へのコメント
白面さん

初めてコメントします。

ズバッと切ってくれて爽やかです。

選手編、監督編そして・・・フロント編かな?

放出と加入で物議がありますが、なかなかプラス思考になれないです、GM(監督)の趣味なんですかね。

私はヨコとキクが抜ける想定ですが、守備的ボランチと高さのCBが抜けるので最低限穴埋めはして欲しいものです。

続編に期待しております。
2011/12/22(Thu) 20:55 | URL  | ぷまん #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>ぷまんさん

コメントありがとうございます。

なかなかプラス思考になるには難しい状況ですが、ここまできたら逆に割り切って応援するしかない、と考えていますね。
川崎はすでに勝者でもなければ、挑戦者ですらありません。
来季は残留争いを前提に考えて見るべきかな、と……

おそらくDFラインへの補強も充分には行われないのではないでしょうか?
最悪稲本をCBに回して、なんて状況を考えているぐらいです。

ある程度達観した気持ちで見るようにするつもりでおります。
それでも怒りは抑えきれないと思いますけれど(苦笑)
2011/12/23(Fri) 20:47 | URL  | 白面 #-[ 編集]
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