インテルやカルチョに関する話題多め
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本当に久々の更新となるので、まずはリハビリ程度の内容だが、何卒ご了承願いたい。

まず言いたいことは、

メディアの甘言に踊らされてはならない

ということだ。
例えばこちらの記事などは噴飯ものである。

今のインテルはスクデットを獲得できる!

※内容一部抜粋
「インテルは存在している。私は、彼らが最後までスクデットを争うと思う。ミランやユヴェントスと違い、インテルがすでに不調(ジャン・ピエロ・ガスペリーニがベンチにいたときの最悪の経験)を経験し、そこから堂々と抜け出してきたことも忘れてはいけない。つまり、彼らが精神的にライバルの2チームより「強い」ことは確かなのだ」

……はっきり言おう。

冗談じゃない。

数ヶ月前を考えてみて欲しい。ラニエリ就任後も、インテルの調子はなかなか上がらなかった。本格的に今の軌道に乗ったのは、ようやく12月に入ってからだ。
その間、彼らメディアは散々言い続けたではないか。

「ラニエリでもチームは蘇らなかった」
「もはやインテルは終わった」

と。
それがほんの少し、こうして結果が出てみれば、途端に掌返してこれである。

イタリアメディアの特徴のひとつとして、日本のそれ以上に、ちょっとうまくいけばホイホイと持ち上げ、少しでも躓けばこれでもかとばかりに酷評し尽くすことがある。

率直に言って、彼らには慈悲もなければ、道理も信念もない。
つい昨日まで

守備に集中し、強固な壁を構築することが成功への道しるべとなる

と言っていた人間が、今日には

なんと退屈なフットボールか。攻撃に関する創造性など欠片もなかった

などと口にするのは日常茶飯事だ。
どこの国でも多かれ少なかれある傾向とは言え、それにしてもカルチョのそれは極端と言ってよい。


以前こちらのコラムでも書いた通り、今のインテルは追撃戦を仕掛けられるような状態にはない。これはいよいよ3位ウディネーゼと勝ち点3差にまで縮めてきた今でも、まったく自分の見解は変わっていない。

アウェーの“サン・シーロ”で最高の結果を残したミラン戦の後ですら、ラニエリは謙虚にこう言った。

集中力を高め、守備をしっかりと固めて好機を待てば、何か起こるものだ



まさにこの一文には、今のインテルの長所と短所が端的に濃縮されている。

今のインテルに、どんな相手も力づくでねじ伏せられるようなクオリティはない。
そもそものスタイルが違う。メカニズムが違う。陣容の適合性が異なる。

わかりやすく言えば、何かを自分から“起こせる”力はない、ということだ。
何かが“起きる”ことに期待する他ないのが実情である。


無論、イタリア国内の他の列強を脅かし、欧州の舞台でも対戦相手を畏怖させるに足るだけのものを持っているとは思う。

だが、自力で勝利を手繰り寄せるには、今のインテルには間違いなく何かが足りない。

それは例えばエトーであり、ズラタン・イブラヒモビッチであり……
どれほど相手が強固な守備を敷き、こちらの調子が落ち込んでも、無理やりゴールをこじ開けられるだけの
単独での局面打開力
を持った者がいない。

ミリートもパッツィーニもフォルランも、周囲と連動して力を発揮するタイプである。チームのパフォーマンスがそのまま自身の結果に反映されるストライカーである以上、必ずどこかでまた不振に陥る時はくる。
好調は永遠には続かない。2月に入り、CLも再開するとなれば、チームのコンディションが低下するタイミングは必ずくる。
その時に向けての心の備えは、今からしておくべきだろう。

加えて、バルセロナのような、世代を超えて継承・研鑽され続けてきたメカニズムもない。
昨今のジュゼッペ・メァッツァの客の入りを見ればわかる通り、ティフォージの後押しもないのである。
FFP(ファイナンシャルフェアプレー)の影響を抜きにしても、資金力も目に見えて落ちてきている。

どこまでも他力による+αがない限り、我々は結果を残すことは叶わないのだ。

加えて、今後のインテルのスケジュールが、強豪相手のアウェー戦をごっそり残していることが、戦いをさらに難しくさせている。


そんな中でポジティブな要素は、ラニエリが予想以上に落ち着き、地に足の着いた仕事をしていることだろう。
ラツィオ戦の後には

ラニエリ、7連勝でも内容におかんむり

と憤り、レッチェ戦を前にしては

ラニエリ:「8連勝? 勝ち点3というだけだ」

とつまらなげに言い放つ。

――この姿勢。この面白みのなさ。
返す返すも、実に今のインテルの事情に最適な人物である。



重ね重ね強調しておくが、マスメディアの宣う「インテルの復活」などはまったく当てにならない。
彼らは例えば、我々がどこかでドローや敗北を重ねて勝ち点を失えば、一週間前に自分が何を言ったのかを綺麗さっぱり忘却し、

“一時の夢”インテルの歩み、止まる
やはりネラッズーロは“終わった”集団だった

などと冷たく言い放つだろう。
ガゼッタもコリエレも、彼らの書くことには驚くほど信憑性も一貫性もない。
それが商売である以上、彼らの姿勢まで批判するつもりはないが、わざわざ我々が一喜一憂し、踊らされるに値する類のものでないことだけは確かだ(自ら進んで踊り愉しむ分には害はないが)。

試合前に見据えるべきは、目先の戦い。
試合後に考えるべきは、その次の戦い。

ラニエリはカルチョと、その中に在るインテルの存在を弁えた指揮官のようだ。
ならば彼が道を踏み外さない限り、全力で支えるのが筋というものだろう。

指揮官がどこまでサイクルを延命させ、不調時にどんな手を打つのか。愉しみに見守りたい。

<了>

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【2012/01/29 21:30】 | インテルなこと
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こんにちは
レオ~
ミリートが序盤に比べて決定機を決めてくれる事は大きいですが、過密日程に入る終盤コンディション落ちた時に、他の選手が仕事してくれるかが今後のカギですかね?


ラニエリは苦しい時期に入った時に、システムや選手をいじくって深みに入らないか気になります。。

Re: こんにちは
白面
確実にパフォーマンスは落ちると思います。
仮に負けなくても、引き分け込みでズルズル足踏みする状態……というのが一番考えやすいかと。

それを打開するためには、やはりスナイデルやフォルランの+α(相手にスカウティングされきっていないクオリティ)が必要不可欠になるわけですが、そのためにはリスクを犯さなくてはならない。
つまり、実戦の中であれこれ試しながら戦っていかねばならないということですよね。

ラニエリとしては、痛し痒しだと思います。
さて、明日のパレルモ戦もどうなることやら……

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コメント
この記事へのコメント
こんにちは
ミリートが序盤に比べて決定機を決めてくれる事は大きいですが、過密日程に入る終盤コンディション落ちた時に、他の選手が仕事してくれるかが今後のカギですかね?


ラニエリは苦しい時期に入った時に、システムや選手をいじくって深みに入らないか気になります。。
2012/01/31(Tue) 13:09 | URL  | レオ~ #-[ 編集]
Re: こんにちは
確実にパフォーマンスは落ちると思います。
仮に負けなくても、引き分け込みでズルズル足踏みする状態……というのが一番考えやすいかと。

それを打開するためには、やはりスナイデルやフォルランの+α(相手にスカウティングされきっていないクオリティ)が必要不可欠になるわけですが、そのためにはリスクを犯さなくてはならない。
つまり、実戦の中であれこれ試しながら戦っていかねばならないということですよね。

ラニエリとしては、痛し痒しだと思います。
さて、明日のパレルモ戦もどうなることやら……
2012/02/01(Wed) 23:28 | URL  | 白面 #-[ 編集]
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