インテルやカルチョに関する話題多め
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至極個人的な手記を綴ろうと思う。

昨晩、相馬直樹(元川崎フロンターレ指揮官)と出会った。

出会った場所や格好等については、本人のプライバシーを侵害する恐れがあるため、ここでは明記できない。
だが、時間帯についてはお伝えしておこう。


日本代表のW杯最終予選、ヨルダン戦が行われている真っ最中だ。


短い言葉のやり取りが行われた。

相馬さん

「……?(無言で自分の方を見る)」

相馬さん、ですよね?

「……(相馬、何事かという顔でイヤホンを外す。何を聴いていたのかは不明)」

応援していました。……再起に、今後のご活躍に期待しています

あ、いえ……

頑張ってください

あ、はい。ありがとうございます

では――

――本当に突然のことだった上に、自分の個人的な疲労困憊も重なっていたため、完全にこの通りだったと保証はできない。
ただ、概ねこのような内容であったことは断言できる。



――一見した印象では、彼は疲れていた。
筆者自身が疲れていた分だけ、同じ“におい”に敏感になっていたせいか、特にそう感じられたのかもしれない。

何より、その時、その場所に、彼がいたことに驚かされた。

先述した通り、日本代表の試合が行われている真っ最中である。
過去には当人自身が、同じく青色のユニフォームに袖を通し、サイドの絶対者として戦っていただけに、殊更それは不可思議な状況に思えた。

無論、フットボールの関係者だからと言って、誰しもが常時、代表戦を見ているわけでも、このスポーツに齧り付いているわけではあるまい。
しかし、極めて勉強熱心、細部へのこだわりで知られる氏のことである。
現在、日本のフットボールシーンの最高峰選手たちが集う代表戦を観戦せずにいることは、自分の知っている彼のイメージと幾分以上に異なる状況だった。


再会』とタイトルを冠したのは、自分がちょうど昨年の今ごろ、『監督』相馬直樹と麻生グラウンドで、直接会話を交わしているからである。

この時自分は、戦術や練習風景、選手個人の調子などについても、かなり突っ込んだ質問をした。彼は些か面食らったようだったが、それでも丁寧に、一つひとつの質問に答えてくれた。時間にして、5分前後も話し合っていたことになる。
相手の方は、おそらくは覚えていなかったことだろう。だが、こちらにとっては生涯忘れがたい、貴重な体験であったことは言うまでもない。

まったくのド素人の見当違いな質問の数々に、現役のクラブ監督がこれだけ丁寧に応対してくれた事実は、決して軽くはないからだ。

これ以後、仕事の都合で日中、ほとんど時間的な自由が効かなくなった自分は、麻生グラウンドからめっきり足が遠くなってしまった。当然、指揮官と再び言葉を交わすような機会はないまま、先の解任に到ったことになる。


最も驚かされたのは、かつて感じられた彼独特の『オーラ』が、めっきり消え失せていたことだ。


昨夏の末、アウェーの柏戦でも感じられたことではあったが、今回のそれは当時の比ではない。
そもそも、彼の存在に自分が気づいた理由は、

ああ、金曜日の夜はみんなのびのびしたもんだ。こんなフラフラな、足取りも怪しい状態で帰路についてるのは、自分ぐらいなのかもしれない

などと考えている矢先に、

お、目の前にも疲れてる人がいる。
よかった……自分だけがのけ者かと思ってた


……と、感覚的に自分と同境の人間を感知したからだった。
1年前には、およそ考えつかなかったことである。

この印象に拍車をかけたのが、先の受け答えの数々である。
最後に彼からもらった

ありがとうございます

の言葉の響きは、到底新しい戦場へ立とうとしている者のそれではなかった。


……ああ。疲れてしまったんだな、本当に

――自分の中で導き出された結論が、重く、苦々しい味でこの身を満たした。


すでにおわかりかと思うが、自分は相馬直樹という人物に、大きな好感を抱いているうちの一人である。

指揮官としては落第点だった。少なくとも、昨年の時点で川崎を離れるべき男だった。
この評価は、これまでも述べてきた通り、一切変わってはいない。

一方で、人間としては多くの魅力を持つ人物に思える。

素人のクレームにも等しい質問の数々に、誠意を持って一つひとつ応対した点然り。
昨夏、自分がぶしつけな手紙を送りつけた後、(まったくの偶然かもしれないが)注文通りピッチ近くまで出向き、全力で声を出すようになった点然り。

今回もまた、「人違いです」とさっさと場を離れてしまってもよかったところを、わざわざ足を止め、イヤホンを外してまで話を聞こうとした点然り。

これで好感を抱くなという方が難しい。


それだけに、今回の体験はショッキングだったわけだ。

今現在、彼がフットボールにどうやって関わっているのか、何をしているのかを自分はまったく詳しくは知らないが――
勝手な印象を承知で語れば、もう一度ピッチサイドに立つことはないかもしれないというのが、自分の率直な感想である。


エリート中のエリートだけに、味わった挫折の苦味は格別だったろう。
あれだけの苦渋を体験して尚、彼はフットボールの世界で最も苦しい監督という仕事に、また敢えて挑もうとするのだろうか。

今はしばらく待つことにしたい。
仮に""があれば、川崎での失敗を必ず教訓化すべく、工夫を重ねて挑むはずだ。


グラウンドやブラウン管内で見せる姿だけが、フットボーラーや指揮官たちのキャラクターではない。
この結論を持って、今回の手記を閉じさせていただく。

<了>
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※この記事は、相馬直樹氏本人の許可をまったく取ることなく、こちらが一方的に編集したものです。
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あらかじめご了承ください。


【2012/06/09 22:34】 | 川崎フロンターレなこと
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大丈夫でしょう!
Waseda man
相馬さんは母校の後輩です。私は相馬さんの所属していた早稲田のア式サッカー部とはまったく関係のない人間ですが、多分、同じエンジの血が流れています(もちろん、等々力に行くとブルーの血に入れ替わります)。早稲田魂を奮い立たせて、きっと復活してくれると思います。復活するのはサッカーと関係ないかもしれませんが、書かれているようにとても誠実な方ですから、大丈夫でしょう。私も今は人生に疲れて、どん底を味わっていますが、絶対復活してみます。この前、山手線でテセに会いました。フロンターレの根付けを見せたら、強く握手してくれました。彼なんか、国籍でいろんなつらい思いをしてきたと思いますが、ものすごく強く、たくましく、そしてとても明るい。素晴らしい青年ですし、会ってみても、素晴らしかった。相馬さんも同じように絶対素晴らしい人だから、大丈夫と思います。そして、私も、そんな二人を応援しながら、自分自身を奮い立たせて、頑張ろうかと、思っています。管理者さんも頑張って!

Re: 大丈夫でしょう!
白面
なんとも温かいお言葉、ありがとうございました。
フロンターレの別称は

「フロンティア」

、常に前向きに新たな挑戦に臨んでいける、そんな我々でありたいと強く願います。
……などと、勝手に考えていたりする今日この頃です。

今回も思いの外、相馬さんへ温かな感情を持っているサポーターが多いことに驚かされました。
采配に疑問をていし、文句を言いこそすれ、一度クラブを離れれば大事なOBと考えている方が多いようで……

この点はとても誇って良い部分、川崎の美点に思えます。

自分も、今後もできる範囲で更新は続けたいと感じた一件でした。
何かの偶然で、こうしてサポーターの本音に触れる機会が持てればと…

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この記事へのコメント
大丈夫でしょう!
相馬さんは母校の後輩です。私は相馬さんの所属していた早稲田のア式サッカー部とはまったく関係のない人間ですが、多分、同じエンジの血が流れています(もちろん、等々力に行くとブルーの血に入れ替わります)。早稲田魂を奮い立たせて、きっと復活してくれると思います。復活するのはサッカーと関係ないかもしれませんが、書かれているようにとても誠実な方ですから、大丈夫でしょう。私も今は人生に疲れて、どん底を味わっていますが、絶対復活してみます。この前、山手線でテセに会いました。フロンターレの根付けを見せたら、強く握手してくれました。彼なんか、国籍でいろんなつらい思いをしてきたと思いますが、ものすごく強く、たくましく、そしてとても明るい。素晴らしい青年ですし、会ってみても、素晴らしかった。相馬さんも同じように絶対素晴らしい人だから、大丈夫と思います。そして、私も、そんな二人を応援しながら、自分自身を奮い立たせて、頑張ろうかと、思っています。管理者さんも頑張って!
2012/06/15(Fri) 22:31 | URL  | Waseda man #-[ 編集]
Re: 大丈夫でしょう!
なんとも温かいお言葉、ありがとうございました。
フロンターレの別称は

「フロンティア」

、常に前向きに新たな挑戦に臨んでいける、そんな我々でありたいと強く願います。
……などと、勝手に考えていたりする今日この頃です。

今回も思いの外、相馬さんへ温かな感情を持っているサポーターが多いことに驚かされました。
采配に疑問をていし、文句を言いこそすれ、一度クラブを離れれば大事なOBと考えている方が多いようで……

この点はとても誇って良い部分、川崎の美点に思えます。

自分も、今後もできる範囲で更新は続けたいと感じた一件でした。
何かの偶然で、こうしてサポーターの本音に触れる機会が持てればと…
2012/06/24(Sun) 22:14 | URL  | 白面 #-[ 編集]
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