インテルやカルチョに関する話題多め
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巷で未だに話の種にされる、佐藤峰樹氏の
日本人選手は不要・不快
発言。炎上の規模はフットボールクラスタを中心に拡大の一途を辿り、最終的に佐藤氏はエル・ゴラッソとの契約を打ち切られ、同誌での連載打ち切りを余儀なくされた。

件に関しては実に多種多様、様々な意見を耳にするが、個人的に思う所は極論で1つ、フェイズ別に分けても3つとなる。
個人的な感慨も感情も必要ない。そんなものを持ちだして説明するまでもない。
ドライな現実だけを挙げていけば、問題の質がシンプルに理解できる。

P1:
最大の問題は、
彼の発言が明確な人種差別だった
ということだ。

何をどう解釈しても、これだけは如何ともし難い。
厳然たる事実として、彼は下記の通りに発言を行った。

だいたいユナイテッドやインテルあたりで日本人がヨロヨロやってるのがや安っぼくて、 有り難みがないんだよ。どんだけの評価もらってるか知らないけど、早く他へ行ってくれよ。 興醒めなんだよね。

もうヨーロッパに日本人選手は要らないし、不快だ。足手まといで邪魔ななんだよ。
Jでテキトーに稼いでいればいいじゃん。身の程を知れ。


筆者は正直、彼の人格や趣向に対する関心はない。
後述する通り、その“発信”の過程にこそ問題はあったが、“思想の自由”を認めないのは没義道だろう。

他方、人種差別だけは別だ。
こればかりは、野放図に垂れ流していいものではない。彼がフットボール業界で生活している者である以上は、尚更と言える。

FIFA、UEFAその他、今日のフットボール界に存在するあらゆる組織が掲げている、フットボールの大原則である
人種差別の完全否定
という精神に、佐藤氏は真っ向から逆らった。

これは、フットボールという枠組みを超えた、極めて政治的な過失だ。
1948年、第3回国連総会で採択された世界人権宣言は、具体的な法的拘束力こそ持たぬものの、場合によっては各国の憲法すら上回る法的拘束力を持つ。
中でも欧州は――そう、佐藤氏の愛してやまないフットボールの母なる大地だ――いち早くその導入、有効性の立証へと取り組みを強め、2004年に採択された欧州憲法内に、宣言自体を憲法化し、その思想を丸々内包している(ちなみにその後、新条約へと批准の対象は移された)。

そうした中で欧州フットボールに携わる者、しかもマスメディアとして大衆へ情報を発信する者が、人種差別発言を行ったのだ。

ルール違反、などという生易しいものではない。
ファウルの質でいえばイエローカード?レッドカード?
Ne,Ne,Ne.プレー中に隠し持っていたナイフを相手に突き立てるような類の、フットボールを逸脱した犯罪行為ととらえる方が正しい
少なくとも、欧州各国のフットボール協会の多くはそう規定している。近年、差別的行為を行ったクラブとその関係者には、極めて厳しいペナルティが与えられてきた。

氏の発言を差別ではない、毒舌や皮肉めいた言い回しに過ぎないとお考えの方は、試しに現地へ趣き、実際に上記のように記したボードの一つも掲げてみることを勧める。即座に警備員がやって来て、会場の外につまみ出されるだけでは済むまい。最悪応援しているクラブに、無観客試合や勝ち点剥奪といった処分が課される可能性すら考慮せねばならなくなる。
大げさに聞こえるかもしれないが、実際そういった過剰な反応を呼び込む程度には問題視される発言であり、表現であるということは断言できる。

P2:
それでも、発信の仕方さえ間違えなければ、その思想・思考自体は自由なはずだった。
多くの者から忌み嫌われる内容ではある。だが、友人知人、あるいは個人で運営するメディア媒体であれば、リスクを覚悟で世に向けて発信することも可能だろう。

しかし、佐藤氏の人種差別発言は、エルゴラやフットボリスタの名を大々的に明記した、情報配信用アカウントから発信されたものだ
情報媒体としての責任性が、もはや彼個人だけのものではないアカウントから、泥酔によるつまらない人的ミスによって発信された。

正直、センスを疑う。

自分自身が差別論者(……という問題意識がなければ、慌ててツイートを削除もしまい)であることを自覚しているのであれば、平時からTwitterのような手軽な情報発信媒体は、慎重に慎重を重ねて扱うべきだった。はっきり言って、リスク・マネジメントが一切なっていない。
PCごとに使用アカウントを使い分け・切り替える程度の施策は初歩の初歩。仕事部屋のマシンと居間のプライベート・マシンのように分けていれば、更にリスクは軽減されていただろう。
『エル・ゴラッソ』『フットボリスタ』の名で飯を食っている者としては、あまりにも不用意な対応が目に付く。

エル・ゴラッソ編集部にも、この点は過失がある。例えば契約時に、佐藤氏のツイートを編集部のサーバーへ転送、その後チェックを入れてから発信するような仕組みを作っておけば、このような事態を招かないで済んでいたはずだ。コストの問題を差し引いて考えても、事実上何の拘束もなく、自由に発言できるような環境を与えておいて、いざ佐藤氏が人的ミスを犯したら

はい、さよなら。あ、読者の皆様。先のツイートとうちの編集方針及び佐藤氏以外のスタッフとは、一切何の関係もありませんから!

というのは、お世辞にも誠意に満ちた対応とは言えまい。
自らの過失を省み、その上でけじめとして佐藤氏の連載に幕を下ろす……そういった方向へ話を進めるのではないかと予想していただけに、下記のような編集部の弁には、少なからず驚かされたものだ。

[お詫び:弊社デザイナーのツイッターでの発信について]
 弊社のデザイナー佐藤峰樹が1月2日に個人のツイッターアカウント( https://twitter.com/0_0empate )から発信した内容につきまして謝罪とご説明をさせていただきます。
 1月2日午前2時頃に発信されたツイート2件の内容は、サッカーファンの皆様、及び関係者の皆様に対して極めて不適切なものであったことを深くお詫びいたします。
 サッカー媒体のデザイナーとしての影響を鑑みず、思慮に欠けた発信をしたためにこのような事態となりました。本人にはウェブ上での配信について厳しく注意をし、事態の重要性を勘案し今後は本件ツイッターアカウントを始めとするウェブ上での発信については自粛いたします。
 また、日頃サッカー新聞エル・ゴラッソを購読いただいている読者の皆様を、紙面の内容とは全く異なる主旨のツイートで困惑させてしまったことを重ねてお詫び申し上げます。今回のツイートはエル・ゴラッソの編集方針とは全く関連性はございません。これからも日本サッカーを大切にする編集方針を継続していくことで、読者の皆様に信頼を取り戻したいと考えております。重ねまして、ご迷惑をおかけしましたサッカーファン、関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます。

株式会社スクワッド 代表取締役 山田 泰
※2013年1月5日、http://www.golazo.jp/、トップページより引用


P3:

結論から言えば、思想は自由だ。
だが、発信する上での手続きは守られねばならない。

彼らはアマチュアではない。
顧客から金銭を受け取り、情報&娯楽を発信するプロフェッショナルだ。

プロがプロフットボールの世界で禁忌とされる、人種差別を表面で口に出してどうする。
恥を知れ。


……正直、これ以外には言いようがない。

繰り返しになるが、佐藤氏の思想や思考に興味はない。
どうぞ自由に、今後も今のご自身のあり方を貫かれたし、と切に思う。

問題は唯一、それをプロのメディアとして行ったことだ。
佐藤峰樹個人の手を離れた、他者への影響力が非常に大きな媒介を使って世に出したことだ。
それがミスであろうと故意であろうと、もはや問題ではない。受け手にそんな事情は何の影響も及ぼさない。

「プロなら墓場まで、その悪臭漂う毒薬瓶は隠し持って行くべきだったろ……」

今となっては、筆者が佐藤氏に贈れる言葉は、唯一これに尽きる。
そうしておけば、エル・ゴラッソにも、自分にも、ファンにも、このニュースを耳にしたその他大勢の人たちにも、迷惑をかけずに済んだのだ――


如何なる場合であっても、人種差別は許されない。

生命尊重等の観点から、明確な区別、線引きが必要になる状況はあり得る。
だが、人種を理由に尊厳を否定、人格を卑下するような事件が起こった場合は、速やかな対応と処断が求められる。

今回の件については、後味は悪いが、最低限の格好はついた。
この結果を今後、フットボール界の発展を目指す上でどう活かしていくのか?
一人ひとりの意識と工夫が問われる。

※1/5 9:51、「エル・ゴラッソ公式アカウント」部を上記の通り修正しました。
ご指摘感謝します。

<了>
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【2013/01/05 01:55】 | フットボール叙事詩
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ひんぐぅ
>佐藤氏の人種差別発言は、エル・ゴラッソ公式アカウントから発信されたものだ。

ではないと思うのですが。
あくまで「エルゴラやフットボリスタの仕事してますと
プロフィールに明記した」個人アカウントでの発言だったかと

Re: タイトルなし
白面
> >佐藤氏の人種差別発言は、エル・ゴラッソ公式アカウントから発信されたものだ。
>
> ではないと思うのですが。
> あくまで「エルゴラやフットボリスタの仕事してますと
> プロフィールに明記した」個人アカウントでの発言だったかと

修正しました。
ご指摘ありがとうございます。


くろだ
ご意見にはほぼ賛同いたします。あと、その後のエルゴラの対応はここで知りました。どうも。
まあ、正直、こういう舶来至上主義みたいな人は昔からいるので、ふーんという気分ですが。

細かいことですが、フェーズは Phase ですから略すならPですよ。

Re: タイトルなし
白面
> ご意見にはほぼ賛同いたします。あと、その後のエルゴラの対応はここで知りました。どうも。
> まあ、正直、こういう舶来至上主義みたいな人は昔からいるので、ふーんという気分ですが。
>
> 細かいことですが、フェーズは Phase ですから略すならPですよ。

わかります、わかりますw本当にふーんですよね……(笑)
ただ、個人で楽しむ分には構わないのですが、それを公に出してしまったことが問題だったな、とこれに尽きると思います。
曲がりなりにもプロで、しかもその日本人選手のおかげで飯の樹を得ている部分が多分にある者が言っちゃまずいだろ……って感じでした。

ご指摘ありがとうございました。修正しました。

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コメント
この記事へのコメント
>佐藤氏の人種差別発言は、エル・ゴラッソ公式アカウントから発信されたものだ。

ではないと思うのですが。
あくまで「エルゴラやフットボリスタの仕事してますと
プロフィールに明記した」個人アカウントでの発言だったかと
2013/01/05(Sat) 03:58 | URL  | ひんぐぅ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> >佐藤氏の人種差別発言は、エル・ゴラッソ公式アカウントから発信されたものだ。
>
> ではないと思うのですが。
> あくまで「エルゴラやフットボリスタの仕事してますと
> プロフィールに明記した」個人アカウントでの発言だったかと

修正しました。
ご指摘ありがとうございます。
2013/01/05(Sat) 09:53 | URL  | 白面 #-[ 編集]
ご意見にはほぼ賛同いたします。あと、その後のエルゴラの対応はここで知りました。どうも。
まあ、正直、こういう舶来至上主義みたいな人は昔からいるので、ふーんという気分ですが。

細かいことですが、フェーズは Phase ですから略すならPですよ。
2013/01/05(Sat) 11:05 | URL  | くろだ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> ご意見にはほぼ賛同いたします。あと、その後のエルゴラの対応はここで知りました。どうも。
> まあ、正直、こういう舶来至上主義みたいな人は昔からいるので、ふーんという気分ですが。
>
> 細かいことですが、フェーズは Phase ですから略すならPですよ。

わかります、わかりますw本当にふーんですよね……(笑)
ただ、個人で楽しむ分には構わないのですが、それを公に出してしまったことが問題だったな、とこれに尽きると思います。
曲がりなりにもプロで、しかもその日本人選手のおかげで飯の樹を得ている部分が多分にある者が言っちゃまずいだろ……って感じでした。

ご指摘ありがとうございました。修正しました。
2013/01/05(Sat) 11:18 | URL  | 白面 #-[ 編集]
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