インテルやカルチョに関する話題多め
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さて、先の代表戦(親善試合)は、周知の通り2-0でブルガリアに完敗したわけだが……
個人的にはなかなか楽しめる内容だった。

既知の方は御存知の通り、自分は代表戦に見事なまでに思い入れがない。
少なくとも親善試合レベルでは、過程にこそ興味はあれど、結果は文字通りの結果としか受け取らない。

なので、この度の周囲との温度差には、少なからず驚かされた。
一方ではそれだけ多くのファンが、代表の試合をいかに大切に観てくれているのか、ある種の証明として嬉しくはあるのだが……

それでも尚、これはどうか?と疑問符を抱く部分がある。

あまりにも敗戦自体を、後ろ向きに捉える方が多すぎることだ。

◯「失敗は成功の元」が形骸化している

これまで何度も、何度も口が酸っぱくなるほど、繰り返し言い続けてきたことだが……
選手も監督も、フットボーラーである以前に、まずは人間だ。

ほとんどの人間は、失敗からしか本質的には学べない。
時には師らの助言を聞いて、初見からうまく事が運べる場合もあるが、それはむしろ稀なケースだろう。
しかしそれにしても、失敗してから改めて成功した場合に比べ、得られる経験・情報量や、達成感も目減りしてしまう。

何より、ミスに弱くなる。
一時の失敗が、その後すべての行動に悪影響を与える、そういう土壌が形成されてしまう。

自分には、それがたまらなく恐ろしい。

フットボールにも、失敗のチャンス、失敗の機会は与えられるべきなのだ。
少なくとも、

勝負の結果がどちらに転んでもいいから、納得のいく時間と経験を刻める試合

は絶対に必要不可欠である。
こと代表に関して言えば、八割がたの親善試合が、これに該当するのではないだろうか。

指揮官には、それを試す権利がある。
自らの理想と現実のギャップに折り合いをつけるために、挑戦していい試合がある。

選手には、感覚を確かめる権利がある。
クラブチームですら熟成に時間のかかる連携を、この短時間で賄えというのだ。
自らの得意なプレー、武器となるプレーと、戦術的制約・要求を踏まえ、その上で11人として機能するために、試行錯誤する時間が必要だろう。

その結果試合に敗れたとして、何を恥じることがあろうか?

おおいに悔いればいい。
それこそが「失敗が許されない試合」に向けて、大いなるモチベーションになるのだから。

失敗も敗戦も経験せず、挫折知らずのまま臨んだ本番の大舞台で、ろくな結果が出せるものか。
それこそ愚の骨頂とは、流石に言い過ぎだろうか……?


所詮は場末のフットボールクラスタの戯言と、笑い飛ばされてしまって結構なのだが。
それでも、である。
些細なことではあるが、こうした多くのファンの反応が、自分には少しばかり危うく見えたのだ。

今の日本社会、一回でも失敗したらやり直す機会を与えてもらえない体質が、ここにも反映されてないか?
失敗や敗戦を忌避して、結果に固執して熟成を蔑ろにしてしまいがちな、そうした体質が代表戦にも……?


と。

◯失敗を責めず、敗北は悔やむ大切さ

日本は起業家にとって、非常に厳しい文化性を持つ国だ。
一度事業に失敗すれば、多額の借金を個人に押し付けてノックアウトしてしまう。
借金の返済を完遂しても、「倒産=失敗経験があるから」という理由で、銀行が金を貸し渋るケースは後を絶たない。

飛躍的に増えたとは言え、転職が忌避される文化性そのものが変わったわけではない。
スタートの時点で成功を=名の知れたよい会社を。
そこから会社一本での成功を。

これが約束されたスタンダードコースの定番である。
(でなければ、より厳選されるエリートコースで、国家公務員にでもなる他になくなる)

子供たちもまた、失敗に対して非常にナーバスだ。
今までに何人も、何人も失敗を恐れ、挑戦を回避してしまう子供を見てきた。

中には、失敗でなくとも、1番になれなかっただけで、親から罵倒される子もいた。
レギュラーとして試合に出られなかった、それだけで泣いて帰り、ボールを蹴ることの楽しさを感じ取れずに悩む子もいた。

言うまでもなく。
それを強いているのは、失敗を忌避する保護者である。


繰り返しになるが、人間には失敗を経験する機会が必要不可欠だ。
例え失敗の可能性が高いことを、つまりリスクを承知で行動した場合であっても、この状況で失敗そのものを責めるのはマイナスの面が大きい。

一方で、敗戦そのものには怒りを以て捉えてよい。
感情の発露は、勝負事にこれまた不可欠だ。むしろ前向きなリアクションと言える。

これは少々穿った見方だが、自分などの目にはザッケローニが今回、あえて不慣れなシステムを不慣れな顔ぶれで行い、選手たちに苦労を覚えさせることすら考えているのではないか……と感じたほどだ。

うまくいけば、オプションとして正式採用する。
失敗しても、そこで生まれる反発や緊張をもって、オーストラリア戦に臨めばいい。

強めんと欲すれば、まずは弱めるべし。
奪わんと欲すれば、まずは与えるべし。


将に之を弱めんと欲すれば、
必ず固く之を強くす……


――古今東西、あらゆる賢者が説いてきた教えである。
千年、二千年の昔から世に伝わりし格言、先人の経験譚には、何とも重みがあるではないか。


あれこれ騒ぐのも、一喜一憂するのも早い。
ブルガリア戦の価値付けが行えるのは、オーストラリア戦が終わってからではなかろうか。

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【2013/05/31 01:50】 | マネジメント
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