インテルやカルチョに関する話題多め
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※※前回までのおさらい※※

仕組み①:守る側は最終ラインの背後に、ボールを持った相手選手の侵入を許してはならない。
補足:それがペナルティエリア内だと、尚始末が悪い
対抗策

仕組み②:最終ラインを下げることによって、仕組み①の守る側が最も困る状況は回避しやすくなる。

仕組み③:最終ラインをただ下げたところで、最終ラインのDFとMFの距離が開いていては、効果的に圧力をかけられないため、相手からボールを奪うことができない
転じて

仕組み④:守る側は最終ラインを下げるだけじゃなく、味方と味方の距離を一定間隔に保って、相手がフリー(自由)に動けるスペースを制限しなければならない。



さて、今回からようやく本題について語ることができる。
なるべく図解等を交えて、状況を可視化できるよう努めるので、拙い解説についてはお許しいただきたい。

上記の『前回までのおさらい』にあるメカニズムは、充分にご承知いただけただろうか?
ご理解いただけた、という前提を踏まえた上で、では何故最終ラインを下げてはいけないのか
今回からいよいよ、このテーマについて具体的に紐解いていこうと思う。

まず、最終ラインを下げ過ぎると、以下2つの大きな弊害が発生する。

(1)『最も避けたい状況=最終ラインの背後にボールを持って侵入される』は回避できても、相手が攻めてくることには変わりないので、必然的に状況が悪くなりやすい

一例:空中戦に強い選手がいる所にハイボールをガンガン放り込まれれば、完璧に防ぐのは現実的に不可能。

(2)『最終ラインと中盤との間にスペースを開けてはいけない』と、味方が皆自陣の深い位置まで下がってくる。その結果、いざボールを奪って攻撃に転じようと思っても、効果的な反撃を繰り出すのが難しい

具体例:南アフリカ大会のカメルーン戦やオランダ戦。作り出したチャンスの少なさは、参加国屈指だったのではないだろうか……?

実際にはその他にも多くの要素が絡み合っているのだが、本連載では必要最低限ということで、この2つを押さえて先に進もう。

順を追って説明しよう。
まず、通常、ペナルティエリア内に侵入してくる相手選手の数には限りがある。
攻撃にそこまで多くの人数をかけてしまっては、ボールを奪われた後の守備が難しくなるからだ。

①黄色軍、守備を考えずに猛攻。今まさに、ペナルティエリア内の味方へ決定的なパスを味方へ出そうとする。

②しかしこれを赤軍に取られてしまった。

③トントーン、とパスを繋がれてカウンターアタック。これは防ぎようがない。
z1u3

こんな展開になってしまっては万事休すである。
実際には、これほど前掛かりな布陣になることはまずないが、極論としてはこういうことなのだと理解していただければ充分である。

赤軍の選手が、自分達の最終ライン付近に1人以上残っており、かつ中継地点にも繋ぎ役となる選手を配置していた場合。攻める黄軍側としては、ボールを奪われた後の守備を考えずに、攻撃の効率化だけを考えてプレーすることはあり得ない。
いくら点が欲しくても、失点のリスクを伴うチャレンジは、そうそう仕掛けられないという訳だ。


だが、相手が最終ラインを深い位置まで下げ、それに伴い中盤も下がっている状況であれば話は変わってくる。
次の図を見て欲しい。


いかがだろうか?
赤軍は確かに前線にFWを残してはいるが、仮にボールを奪えたとしても、スムーズに前線に運ぶことが難しくなっていることがおわかりいただけるだろう。
このように……

ボール奪取に成功しても、その後のパスが通り難いよう、黄軍はリスクを軽減できる選手配置にしている。また、先ほどより攻撃の効率は落ちてしまうが、前線に送り込む選手の人数にも制限をかけているのがわかる。


おかわりいただけるだろうか?
最終ラインがズルズルと下がり、それに伴い中盤の選手たちも深い位置に下がってきてしまえば、失点のリスクは減るものの、同時に加点の可能性も減少してしまう
結果、攻める側の黄軍としては、必要最低限のリスクケアさえ行えば、後は攻撃に専念することができるのだ。

という訳で、本日のまとめといこう。

仕組み⑤:最終ラインを高く保つということは、確かに相手にDFラインの裏を突かれるリスクを負うことになる。
だが
それは同時に自分達がボールを奪取した後のカウンターをスムーズにし、相手の喉元にナイフを突きつけることにもなる。
結果、相手は反撃を恐れて、攻撃に多くの人数をかけるのを避けるようになる。

仕組み⑥:翻って、最終ラインを下げてしまうと、その分だけカウンターの切れ味は鈍る
そうすると相手は安心して、どんどんこちら陣内に選手を送りこんで来る。結果、相手のチャンスは増える。


ようやく、最終ラインを下げてはいけない状況が、「下げるな!!」……と叫ぶ人々の気持ちを理解できそうなところまで来た。
ここまで来れば、後一息である。
次回はようやく最終回になるが、少しでもこれを読んでくださっている皆さんのフットボールライフが充実してくれれば、その助けになれれば、これ以上の喜びはない。




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【2013/08/05 16:48】 | タクティカル
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