インテルやカルチョに関する話題多め
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最初にお断りしておく。

今回自分が異議を唱えているのは、あくまで
「2期制が決定した経緯上の問題」
だ。2期制自体に異議を唱えるものではない、ということである。

ちなみに、個人的趣向で言えば同制度に反対ではあるのだが、一方で声高にそれを叫び、何らかの抗議活動に移すほどの反発ではない――というスタンスでいる。

そのことを重々ご承知の上で、この手記は読み進めていただきたいと願う。


協会側の問題点は、俗に言うところの
筋を通さなかったこと
だ。

この場合の筋とは、説明責任を果たすこと、あるいは責任の所在の確定、科学的データの公表など多岐に渡る。だが、実際のところはこれらは全て目安であって、どれも数値化して
「ここまでが達成ラインだ」
と言える類のものではないので、今回はあえて
『ポーズ』
としておこう。正確には、そうした筋を通すのを怠ったことで、イメージ戦略で被るマイナスの影響の大きさこそが問題なのだが……



さて。
先週末のJリーグ、多くのクラブサポーターが2期制反対の横断幕を掲げたことは周知の通りである。またTwitterやFacebook等、各種メディアでの反対意見も根強い。サポーターのみではない。少なくない数のサッカー関係者が、今回の決定に異を唱えている。

しかし協会は、いわゆる“会議室のみ”と言われる、運営者のみで同制度の導入を決定してしまった。これこそが、今回の『決定』の最たる問題点である。

こういう時、重要になってくるのが『ポーズ』であり、“手順”だ。
例えばそれは、ユーザー・カスタマー対象の傍聴会、説明記者会見、調査チームの発表報告といったものである。
実際に反対派のユーザーが、納得するかどうかはこの際問題ではない。言ってしまえば建前上だけでもしっかりと手順を踏んでいく、その過程こそが必要不可欠なのだ。

ユーザーが何らかの損害を被る恐れがある変化・決定を行っていく際、こうした手順を踏むことは、利に聡い商売人の常套策である。実際にトラブルが発生した場合でも、
あの時ご説明申し上げた通りです
の一言で、一定層については批判や悪感情が高まる事態を回避できるためだ。直接損害を被ったユーザーはともかく、事態を傍観している中立派・浮動層については、メディア戦略次第で十分な効果が得られるケースがほとんどである。

だが今回、理事会はそうした手順、ポーズ、建前を一切なしに、決定を強硬した。調査等も不十分なままに、まず変化・決定ありきで、その後に細部を詰めるという本末転倒ぶりである。
これはまずい。
旧来のファンの神経を、自ら逆撫でて火で炙るが如くの愚策である。

更に、決定後も徹底して沈黙は金、知らぬ存ぜぬ申せぬな態度を貫いている。これは変更に反対するファンは勿論、それ以外の浮動層から見ても、お世辞にも筋を通したとは言い難い姿勢だろう。
当然、イメージ戦略としては下も下だ。これはむしろ、賛成派ですら眉を顰めた部分だったのではないか。

問題はそれだけではない。
いざ2期制が不発に陥り、想定していた通りの増収・観客増員が成せなかった場合、確実に関係者には責任を追求する声があがる。

この際、誰がどう責任を取ることになるのか?
弁明をするのもいい。場に居座るのもいい。だが、それでは納得しないファンの感情リミッターが効くまい。
その時、彼らの怒りをどう鎮める?
どう自分の正当性を示すのか?

仮に彼らの意向を汲み、失敗したことを受けて、元の制度に戻そうとすれば、それはそれでまた多くの代価を支払わされることになる。
制度がコロコロ変わっては、それこそ協会が狙う新規開拓という点で、大きな後退になることは必至だ。ただでさえスポーツ興行全体から客足が遠ざかっている中、安定と伝統を重んじるこの日本で、変化の多さはそれだけでマイナスだろう。
双方にとって上手くない展開になってしまうわけだ。


何かにつけ稚拙さ、拙速さが目立つ今回の決定……背景にあるものが何なのかは未だ見えてこない。

確かに変更に反対するにしても、その中心的存在である一部ウルトラスの蛮行は日頃から目に余るものがあるし、目先の利益(各種放映権の分配やスポンサー契約の取り付けといった取引が、水面下で進んでいることは明らかだ)を追ってリスクを抱え込まなければならないほど、状況が切迫していることは確かである。

だが、だからこそ理事会にはリスク・マネジメントをしっかり取って欲しかった、というのが筆者の率直な意見だ。

今回のような経緯を辿っては、制度変更に反感を持つ者ばかりを増やし、悪戯に禍根を増すばかりである。
外に向けてのポーズ、まさにきっかけがあればサッカーを見るのもいいか?と考えているような新規層・浮動層に、内輪もめの悪い印象こそ与えても、自ら進んで足を踏み入れたいという印象には到底なり得まい。
こうした情報戦略の足りなさ、下手糞さにまた、従来のファンは不安を煽られるのだろう。

抱えたリスクは大きい。
回避方法は単純明快。客と売上を増やすだけだ。

だが、今回こうした形で対立を激化し、火に油を注いだという対外イメージの損失。
その代償は小さくない。

<了>

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【2013/09/19 23:23】 | 他国リーグや各種協会・組織なこと
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