インテルやカルチョに関する話題多め
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まずは速報から。インテル、無事カリアリ戦をエトーさんのゴールで乗り切りました。

カリアリ 0 - 1 インテル

正直、内容的には下も下。

結果だけが付いてきた試合の典型といったところですが、それでこそ王者・・・とも言えるので、
この苦しい台所事情の中、アウェイで勝ち点3を獲得してくれたことは、とにかく評価したいと思います。


・・・他方。この試合では、今シーズンのインテルが抱える問題の数々が、
これまで以上に顕在化して、眼前に突きつけられた印象を受けました。


そのひとつが、他ならぬムンタリ問題です。


前回、ムンタリの特性を素人目ながら考察していきましたが、

特徴その⑤:指揮官との信頼関係が必要不可欠

な点については、宿題として詳細な解説を見合わせました。

そんなわけで今回は、ムンタリとインテルの新指揮官、ラファエル・ベニテスとの相性について、
前任者であるジョゼ・モウリーニョの場合と比較しつつ、少し考えてみることにしましょう。


(1)モウの場合

もはや言わずとも知れている通り、モウリーニョという人はこと選手・スタッフなどの身内に対しては、
複雑な事情や理由をもったいつけて語るのではなく、選手に自分の感じているありのままを打ち明けるタイプ。

ある意味では極端なほどに、ストレートで、オープンな関係を望む指揮官です。

加えて、押しも押されぬ強烈なカリスマ性を持っていた。
絶対のリーダーであり、彼に歯向かうことは、そのままチーム内に居場所を失うということと同義だったのです。

一方で相手の納得がいかない部分に関しては真摯に説明し、問題を解決するための努力を惜しまない人物でもあった・・・
というのが、ここでのポイントとなります。

良いものは良い。悪いものは悪い。

褒めるも叱るも自由自在。飴と鞭の使い分けが、極めて巧みな人物であったことは、疑いようがありません。


これはムンタリにとって、理想的な相手だったように思えます。

明確な上下関係と、単純明快な人間関係のルール。
理屈以上に、存在感で他人を惹きつける強烈なカリスマ。

ムンタリは安心して、モウに命じられたままのプレー実現を目指して、全力で日々を駆け抜けるだけでよかったからです。


ムンタリは求められたタスクを、モウの望むレベルで遂行できるレベルの選手ではなかった。他方、普段から懸命に練習に取り組み、必死にチーム原則を遵守しようとする姿勢だけは、しっかりとモウにも伝わっていた。モウの方もムンタリに対しては、相応の信頼と出番を与えることで応えていたように思える

複雑な要求には頭を悩ませ、実際命じられたタスクのすべてを遂行することができなかったため、バックアッパーに降格されてしまったものの・・・

ムンタリ自身が納得のいく理由で、モウはそういう選択を取っていたことがわかるのです。
彼の態度からも、それは一目瞭然でした。


(2)ラファの場合

翻ってラファは、モウとかけ離れたパーソナリティの持ち主です。

温厚で静謐、対話を重んじる一方、自分にも他人にも厳しい性質で、なかなか選手のことを褒めようとはしてくれない。
自分自身を最も厳しい立場に置き、ストイックな仕事に打ち込むことで、
選手自身にもそれを要求する、そういうタイプの指揮官・・・というのが、ここまで自分が抱いてきた彼の印象でした。

自分の方から選手に話しかける機会が、少ないことも特徴の一つと言えるでしょう。

選手の方からオフィスのドアをノックされれば、そのつど対話に応じるだけの社交性がある一方で、
彼の方から選手たちに、「さあ来い!」、と自らはっぱをかけ、目を光らせてくれるタイプの指揮官ではないということです。


だからこそ、彼がリヴァプールの指揮官だった時代、同チームにおいて確固たる地位を築けていたのは、わかりやすいほど優等生タイプに限られました。

ライアン・バベルのように、若く自信に溢れたお調子者タイプのプレイヤーや、
アルベルト・リエラのように、誇りと自尊心に溢れ、自らのパーソナリティを判断の優先事項に置くタイプとは、どうにも反りが合わなかった。

ヨッシ・ベナユンとの関係がこじれてしまった際も、それを自ら修復しようと、手を差し出すようなことはなかったのではないか・・・と言われています。
無論、すべてを鵜呑みにはできませんが、信憑性という点では、それなりに納得のいく話です。


これはムンタリにとって、非常に厄介なタイプの指揮官と言えます。
モウの後任としてやってきたのだから尚更です。


まずムンタリの場合、叱られること自体は問題ではないと思います。
これは過去、幾人もの指揮官との間でそうしたこともあったはずです。

一方で、プライドは高いため、良いプレーに対しては相応のリスペクトがなされないと、果たしてこのプレーでいいのか・・・?
と自分自身がわからなくなり、迷いや怒りといったネガティブな感情を抱え込んでしまう傾向が見て取れます。


あくまでこれまでの統計と、自分の中の漠然としたイメージに過ぎないのですが・・・

ムンタリという選手は、

「叱咤される分には構わないが、無視やスルーは厳禁。

叱った以上は、相応のフォローや指導を必要とする」

タイプに思えるのです。
愛に飢えたタイプの(苦笑)プレイヤーと言えます。

ラファはこれまでも触れてきた通り、選手がどれだけ良いプレーを、チームが素晴らしいパフォーマンスを見せても、表立ってはそれを口に出して褒めません。
決してそのプレーに満足せず、より質の高いプレーを目指して日々努力して欲しい、と願うタイプの指揮官です。

一方、ムンタリとしては、せめて方向性がこれで合っているのか?
自分に足りないものは何で、次にどういった能力を磨けば、自分の力が認めてもらえるのか?

そうした疑問の答えを、一つひとつ丁寧に指揮官から提示されなければ、日々の練習にも迷いが生じてしまう・・・
そうしたタイプに見えるわけですね。

当然、理由もわからずベンチ入りすらさせてもらえない状況ともなれば、怒りを覚えることは必至。

ユヴェントス戦の問題は、必ずしもムンタリだけの問題ではありません。

彼のパーソナリティを理解しきれず、取り扱いを誤ったラファの問題でもあると感じるのです。

(3)今後ラファに求めていきたいもの

ムンタリを理解するための参考として、ポーツマス時代の監督であったレドナップについても、ここで少し触れておきましょう。

彼は、モウのようなカリスマ性は持ち合わせていなかったものの、非常に誠実で面倒見がよく、いぶし銀の老人の知恵を感じさせてくれる名将です。
また、各ポジションの選手に対して、非常に明確な役割を与え、チームをシンプルに機能させる名人でもあります。

自分は彼が、歴代で最もムンタリの能力をうまく引き出していた監督として、惜しみない賛辞を送りたいです。

また、彼らの間にこういった背景があるからこそ、たびたびスパーズ移籍の話が、持ち上がっては消えていくのだと思います。
実際問題、結構可能性は高まってきていると見ていますが・・・

さて、どうなるのでしょうかね?


では、今回のまとめに入ります。

結論から言うと、今のままでは遠からず、ラファとムンタリの関係が破たんしてしまう公算は大です。


今日の試合を観戦していても、明らかにムンタリは不平不満を抱えてプレイしている。

ポジションの問題だけでなく、何よりも新たな指揮官の中で、
自分の扱い・序列が極めて軽んじられていることを、明確に察知しているからでしょう。


先程も申し上げました通り、どんなポジションで使うにしろ、どういう扱いでムンタリを計算するにしろ・・・
ラファはもっと、ムンタリの特性に合った付き合い方を考えなければなりません。


それは、監督と選手以前に、まず人と人としての付き合いです。


この点は、ラファにもう一度考えてもらいたい。

自分のやり方はこうだから・・・と、仕事のスタンスを崩さないのは勝手です。
ですが、インテルを規律ある集団として維持し、造反者や不満者を出してチームに波風を立てたくなければ、
根っこの部分はともかく、一定以上に選手一人ひとりの個性にあった接し方というのも、同時に考えなくてはならないテーマと言えます。


人としての誠意は、プロの監督とフットボーラーであっても、欠かせてはならないもの。その意味でモウは『究極の人たらし』であり、ラファはこの点に関しては、いささか以上にモウに劣っている感は否めない


少なくとも、モウが選手たちに示したコミュニケーションと仕事のルールは明解でした。

だからこそ彼は、これまで率いてきた多くのチームで、それまで大黒柱として活躍してきたような選手を控えに回し、冷遇しても、
彼らから理不尽な攻撃を受けたり、恨み節を吐かれるような事態にほとんど陥らなかったのです。


ラファのやり方であっていい。
正直に言えば、どうしてもムンタリと相性が合わないのであれば、最悪彼がインテルを離れることになってしまっても、自分は仕方がないことと納得するよう努めますよ。

でも、それはあくまで、ラファ自身がやるべきことをやりきっていた場合に限ってのこと。

内部事情はわからないとは言え、少なくとも今のチームの状態と各種メディアの反応を見る限りでは、自分はそれを認めることはできなさそうです。

まあ・・・言いかえればこの問題は、ラファにとって試金石となるもの。

監督としての手腕以前に、まず彼の「人間としての力」が試されている、そういう局面でもあるような気がするのは自分だけでしょうか?


注意深く見守っていきたいところです。

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【2010/10/17 21:56】 | ムンタリ神
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No title
Birkin
前にも書いたとおり、ベニテスはやっぱりムンタリさんを使いこなせてないような感じがありますね。


2年前くらいまでは若手の新人も少なく、スタメンでもプレーしていたムンタリさんにとっては最近みたいにスーパーサブ的存在は耐え難いことなのではないでしょうか。しかも、全盛期真っ盛りだというのに自分を差し置いて自分より若い選手をスタメンにする...正直複雑な思いだと思います。それで結構精神的にも応えてる、そんな感じがあります。

去年の2分の退場もその焦りが裏目に出たのかもしれませんよね。それで、今回もその焦りや複雑な思いのせいで半分やけになって造反したんだと思います。

このことはムンタリさんにも謝ってほしいですが、監督にも選手に対するどういう態度を変えたらいいのかをよくよく考えてほしいです。

あう、あわないはありますからね。変える必要のない選手にはむしろ変えないほうがいいと思いますが...

逆風吹き止まず
白面
>Birkinさん

ラファにとってムンタリは、人間的な相性の問題があったり、戦術的に有用な選手ではないのかもしれません。

ですが、その一方で欠かしてはならない取り組みもありますよね。
それを怠ると、また以前レッズで抱えていたような問題が、インテルでも起こってしまうだろう・・・と心配しているのです。

ムンタリも、本来なら26歳、最も脂の乗りきった年齢ですからね~・・・
焦る気持ちも苛立つ気持ちも、我がことのようにわかるだけに、自分としてもすごく見てて苦しいんですよ;;

次回はもう少し突っ込んで、戦術的にどう彼の特性を生かせばいいのかを考えてみたいと思ってます。


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この記事へのコメント
No title
前にも書いたとおり、ベニテスはやっぱりムンタリさんを使いこなせてないような感じがありますね。


2年前くらいまでは若手の新人も少なく、スタメンでもプレーしていたムンタリさんにとっては最近みたいにスーパーサブ的存在は耐え難いことなのではないでしょうか。しかも、全盛期真っ盛りだというのに自分を差し置いて自分より若い選手をスタメンにする...正直複雑な思いだと思います。それで結構精神的にも応えてる、そんな感じがあります。

去年の2分の退場もその焦りが裏目に出たのかもしれませんよね。それで、今回もその焦りや複雑な思いのせいで半分やけになって造反したんだと思います。

このことはムンタリさんにも謝ってほしいですが、監督にも選手に対するどういう態度を変えたらいいのかをよくよく考えてほしいです。

あう、あわないはありますからね。変える必要のない選手にはむしろ変えないほうがいいと思いますが...
2010/10/18(Mon) 19:23 | URL  | Birkin #-[ 編集]
逆風吹き止まず
>Birkinさん

ラファにとってムンタリは、人間的な相性の問題があったり、戦術的に有用な選手ではないのかもしれません。

ですが、その一方で欠かしてはならない取り組みもありますよね。
それを怠ると、また以前レッズで抱えていたような問題が、インテルでも起こってしまうだろう・・・と心配しているのです。

ムンタリも、本来なら26歳、最も脂の乗りきった年齢ですからね~・・・
焦る気持ちも苛立つ気持ちも、我がことのようにわかるだけに、自分としてもすごく見てて苦しいんですよ;;

次回はもう少し突っ込んで、戦術的にどう彼の特性を生かせばいいのかを考えてみたいと思ってます。
2010/10/19(Tue) 06:55 | URL  | 白面 #x7j9YsWM[ 編集]
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