インテルやカルチョに関する話題多め
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ここ数週間あまり、新生エル・ブランコの思いもよらぬ選手が、タブロイド紙の一面を賑わわせました。

ペドロ・レオンの扱いを巡るドタバタ劇。
これは、モウがRマドリーに就任後、記念すべき(?)最初の問題と言えるでしょう。


思わぬ形で、その名を世界に知らしめたペドロ・レオン(以下Pレオン)。彼とモウの間に起こったこととは?

結論から言ってしまうと、実はこれ・・・特別珍しいことではありません。
また、まったく大きな問題でもありません。

彼、ジョゼ・モウリーニョが指揮を執るチームにおいて、必ずと言ってよいほど起こってきた現象であり、ある種の通過儀礼でもある。
モウの常套手段とも言うべき、コミュニケーション&意思表示の方法と言ってしまっても差し支えないほどです。

まあ、それを大げさに騒ぎ、書き立てるのは、ある意味ではマスメディアの仕事と言えば仕事なのですが・・・(笑)
それにしても、お世辞にも(現段階の知名度、経歴を見る限りは)ワールドクラスとは言えない、Pレオンのような選手一人にこの騒動。

スペインメディアの反応に、モウが心底うんざりしたこともまた、想像に難くないところであります。

ちょうどタイミングよく、アスのインタビューに際して、モウが
このように   

語っています。

その後、この発言を否定する類のコメントが発せられていないことからも、信ぴょう性の高い情報と見てよいでしょう。
イングランドとイタリア、そして今回スペインと、各国の文化に触れた結果、彼が持った率直な感想なのだと思われます。

閑話休題。
そういったわけで・・・今回はモウとP・レオンの間に、いったい何が起こっていたのか?

その内部事情について、あれやこれやと説明していきます。


◎モウのルール ~チーム原則は命よりも重い?~

モウが率いていたころのインテルは、時と場合に応じて、くるくるとシステムを変更して戦っていました。
4-3-3、4-3-1-2(モウは、これを「中盤をロンボ(ひし形)にした4-4-2」と称していましたが・・・)、4-4-2、4-1-4-1・・・
更に細かく分ければ、同じ布陣でも狙いや約束事が異なったりと、まったくきりがありません。

しかし、モウ本人は、一貫して以下のように発言しています。

「システムは私にとって、重要なものではない。
大切なのはチーム原則と、それを遂行できるかどうかであり、システムは副次的なものに過ぎない」

・・・と。
果たして、これはどういう意味なのでしょうか。
そもそも、

『チーム原則』

とは、いったい何なのか・・・?

この単語こそ、今回の話のキーとなるものです。
まずは、ここから解説していきましょう。


これは言ってみれば、選手の配置システムや、個人の特性やパフォーマンスなどよりも重要視される、文字通り

チーム内の大原則

と言うべきものです。

例えば、通常のディフェンスをゾーンで守るのか、マンツーマンで守るのか。セットプレー時にはどうするのか。
ショートパスを多用するのか、ロングパスを中心に戦うのか。
ハイボールを使うのか、アーリークロスでメインでいくのか・・・etc.

まあ、チームの根幹となるルール、という解釈で間違いありません。


もしかしたら、気付かれた方もいらっしゃるやもしれませんが・・・
当サイトで何度か取り上げている、

攻撃の守備の基準点」 

は、この延長線上にある約束事と言えます。

モウと自分とでは、チームの構造理解の方法が異なるため、一概に同列概念で語ることは憚られると思いますが・・・それをあえて承知で語るとすれば。
例えば守備の局面において、ここで説明した各人のタスクは、まさにチーム原則と言えるものです。

これは、相手にボールを奪われてから先、各人が絶対に怠ることを許されない動き。
一人でも原則に反して行動する選手が出てしまえば、ディフェンスに綻びが出、失点してしまう確率が高まってしまうという・・・
極めて連動性の高い、精密機械のような補完性を保っています。

ですから、モウのチームにおいては、各種のパス、シュート、ドリブル、タックル、ブロックといった、
フットボールにおける最も基本的な動作に到るまで、施工を許されるシチュエーションが全て決まっているのです。

このシチュエーションではドリブル突破を行ってはいけない、だがこのシチュエーションであれば構わない・・・などなど、リスクとリターンのバランスが、驚くほど緻密に計算されている。
言うまでもなく、全ては得点の確率を高め、失点の確率を減らすためです。


そういったわけで、モウのチーム構築は、他の監督に比べ、このチーム原則の達成に、特大の比重が置かれています。
彼にとって、法律や憲法と同義、と考えても差し支えはありません。

これに加えて、通常の規則が存在します。
この二つがモウが率いる集団における、全員に共通したルールとなるわけですね。

チーム原則以外の規律は、練習に遅刻は許さない、夜更かしや暴飲暴食を許さないなど・・・およそプロのスポーツ選手としては当然の決まりばかり。
守ることは、そう難しくありません。

ですが・・・一方で、これらを含めたルールを破った選手には、例外なく厳しい罰則が課せられます。
どれほどのメガクラックであっても、チームに絶対必要不可欠な選手であっても、これに背くことは許されません。

繰り返しますが・・・許されません。絶対にです。


モウが率いるチームは、例外なくこうしたプロセスで運営されてきました。

今夏に契約を結んだレアル・マドリードに関しても、それはまったく同様の形で機能しています。

後編に続く

【2010/10/19 23:55】 | モウリーニョなこと
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