インテルやカルチョに関する話題多め
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○リアリズムを弁えた采配

さっそく、朝の続きをば。

まず、システムに大きな変更を加えることはなく、昨季終盤・・・CL決勝に到るまでを戦い抜いた、
4-2-1-3(ないし4-2-3-1)を維持したのは賢明でした。

これは人によって、色々な意見があるとは思うのですが・・・

少なくとも自分は、シーズン開始からこの2カ月あまり。

自身の好むやり方をいきなりチームに要求していくのではなく、まずは選手が慣れ親しんだシステム、戦い方を選択した点に関しては、ラファの仕事をしっかりと評価すべきと思います。

と言うのも、ただでさえ成功したチームが、突然その土台を捨て去り、新たなシステムを構築しようというのは勇気がいるもの。
しかも、W杯の影響もあってなかなかメンバーが揃わず、コンディションも整わずでシーズン戦の突入した今季は、前述したように十分な準備時間が取れていません。

今のインテルは、言わずと知れた昨季の三冠王者。
選手たちは、W杯以外、およそ考えられる全ての成功を成し遂げた・・・と言っても過言ではありません。

これだけでも、今シーズン、モチベーションを維持することは簡単ではない。
いわゆる燃え尽き症候群により、どうしてもチームに悪い影響は出てしまいます。


加えてこのインテル・ミラノというチームには、南米出身者――とりわけブラジルやアルゼンチン――の代表選手が、多数所属しています。
昨季の欧州CL出場国で言えば、コルドバを含めて9人という数字は、全チーム中で第2位に登るほどです(ちなみに1位はFCポルトの13人。ポルトガルではブラジル国籍の選手が、外国人扱いされない影響が大きいため)。

このブラジルとアルゼンチンですが・・・
どちらの国も決勝トーナメントベスト8で敗退するという、優勝候補と目された国の中では、かなり早い段階での終劇を迎えました。

このネガティブ・サプライズによる精神的なダメージは、ともすれば肉体的な負荷よりも大きなものかもしれません。

特にGKのジュリオなどは、つい最近のインタビューで、ショックのあまりしばらく自宅に引きこもっていたことを告白したほどです。
(※注→詳細について知りたい方は、
W杯のショックを引きずるJ・セーザル
の記事をご参照ください)


こうした難しい状況の中、改革を急ぎたい気持ちも十分あったであろうに、

まずは結果を優先した、堅実なチーム運営を行ったこと。


ともすれば前任者のモウリーニョと比較され、世間からは過小評価を受けがちなラファですが、
この点に関しては、自分は敬意を持ってその仕事ぶりを評価したいと思います。

成功すればモウリーニョの遺産と言われ、失敗すれば完成品を壊した破壊者に扱われる。

お世辞にも恵まれた環境とは言い難い、モウの後任という立場にあって、
とにかくこの人は本当に辛抱強くやってくれているなと、なかなかに感心させられたものです。

●スタイルの浸透に苦しむベニテス

一方・・・

基本路線の暫定踏襲は賢明だったものの、選手への細かな指示、選手起用や交代策などについては、
不満の残る内容に終始しているといった感があります。

自分は素人目で、ぱっと見のイメージだけでああでもない、こうでもない、この選手を使っていれば勝っていた、負けていた・・・
などと言及することには、極めて否定的なスタンスを取っています。

ですから、これから申し上げる内容も、

「自分であればこうしていたかもしれないので、ラファのこの采配には疑問が残りますよ」

という枠を出ないものであることを御承知いただいた上で、読んでいただきたいと思います。


その前提を踏まえた上で言わせてもらえば・・・どうしても、言及しておきたいことがひとつ。

特に選手交代、状況修正に関しては、何かと後手に回ったり、不可解な点が多いということです。


例えば、コンディションに難のあったミリートの起用にこだわり、絶好調だったエトーをサイドに配置し、攻撃力の分散化を招いたこと。

中盤の底に配置する2人はカピタンとクチュ(サネッティとカンビアッソ)で、昨季から共通した顔ぶれな割には、ポジショニングがずれ、バランスを失うことがたびたびあったこと

先日のCL、トットナム戦での奇妙な交代策とその後の混乱。。。
どの場合も、問題は

「約束事がはっきりせず、状態修正ができていない」

という点にあります。
チームバランスが崩れている場合、つまり攻撃や守備機能が十分に機能していない場合でも、
試合中、試合後共に、適切な修正を施せていないわけですね。

自分は教育に携わる者でもあるので、失敗には極めて寛容な方と自負しています。
他方、だからこそ間違えた場合、失敗した場合、それをそのまま放置しておくことには拒絶反応が出るわけでして・・・(苦笑)

その意味でラファのここまでの采配は、おおいに疑問を感じさせるものでした。


どうにも厳しめの評価が目立つ周囲に比べ、筆者は親ベニテス派を自認できる程度には、彼に友好的なはず。そんな自分の目から見ても、試合内容と采配に関して、いくつか気になる点があるのは確か

これはそもそも、チームとしのて根幹部分が定まっていないこと。
立ち返るべき約束事が、まだ全員の共通理解として伝わりきっていないことが原因と思われます。

モウに言わせるところの、「チーム原則」の部分ですね(当サイトでも、以前取り上げたものです。詳しくはこちらの記事をご参照のこと)。


Windowsなど、パーソナルコンピュータ用OSには、

“エラーが発生した場合、こういった状態に戻しますよ”

という、正常稼働状態にコンピュータの状態を戻す機能があると言います。
この際、

『正常という状態の基準』

が明確になっていなければ、こうしたリカバリーは行えませんよね?


今のチームを見ていると、自分はふと思うのです。
もしかしてこのチームは、その『基準』を・・・以前から不定期で語らせてもらっていますが、こちらで取り上げたような、攻撃と守備の基準点を、はっきりと定義付けできていないのではないか?
・・・そんな風に感じられることが、今のインテルにはままあるのです。


もちろん、実際には違うのかもしれません。
果たして、表に出てこないところで、すでに取り組みは行われているのかもしれません。

もしそうだとすれば、戦術理解が進むにつれて、チームは確実に安定感を増していくはずです。
そうであれば、自分は心の底から安心し、チームの応援に専念できることでしょう。

しかし、実際にはそういった土台の部分があやふやになっていて、苦しい状況に追い込まれた際、チームが立ち返るべき姿を見失っているとすれば・・・
一向に改善の兆しが見えず、そのうち勝ち点を落とすような試合が続くようになれば?

――その時はフロントも、迅速に行動を起こすはずです。

今のインテルにとって、リーグ優勝はもはや義務。
少なくともカンピオナートの優勝戦線から、脱落するような事態は許されないのですから。。。

鬼が出るか、蛇が出るか。
神か仏か大天使か?


ラファの手腕の本格的な見定めは、まさにこれから始まろうとしています。


※本当はチーム運営に関しても言及したかったのですが、思った以上に内容に関する考察に時間を取られてしまいましたもので・・・
申し訳ございませんが、続きは明日以降に回させていただきます。ごめんなさい!


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【2010/10/25 21:27】 | インテルなこと
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