インテルやカルチョに関する話題多め
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

○長短それぞれ、はっきりとあらわれているチーム運営

前回の中編から続きます。

自身のプロセス・メソッドの大まかな概要に関しては、隠し立てをしなかったモウと異なり、
ラファエル・ベニテスのチーム運営方針は、多分にブラックボックスな部分が多いものとなっています。

例えば・・・これはある意味では、彼の長所とも言えるのですが、
ラファは前任者のモウとは対照的に、メディアからの質問や挑発には落ち着いた受け答えでもって返し、敵を作ろうとしません。

話のポイントを時にはぐらかし、記者を煙に巻きつつ、自分の伝えたいことに関しては一本釘を刺していく。
こうした振る舞いは、イタリアでは日常的によくある光景です。

元々持っていたパーソナリティ、彼の資質の成せる技とは思いますが・・・
それにしてもこうした傾向が、イタリアのメディアに好意的に受け入れられていることは間違いありません。

その代わり、彼はモウのように、

「これは隠し事をする必要もない」

と一部の情報に関して完全にオープンに語ってしまうようなこともなければ、
自伝や解読本の類が極端に少なく(少なくとも、日本語訳された本を探し出すことは難しいでしょう)、そのメソッド、フィロソフィーに関して、私たちが知る術がないのです。

よって自分にできることは、限られた情報と実際に眼に見えている事象から、その大まかな輪郭を予想するというレベルに留まってしまいますが・・・
それでも、特に目についた点をそれぞれ。


まずは、ポジティブな側面から。

レンタルバックを含む、若手の起用とそこから起こる化学反応をうまく活用している点は、非常に高く評価してよいと思います。

前回も触れましたが・・・今季のインテルの選手たち、特にレギュラークラスは、昨季に比べればどうしてもモチベーションを落としています。
昨季に比べ、どうしたって弛緩してしまっている感は否めません。

この問題は、それが良い、悪い、怠慢だ・・・という類の話ではなく、一面では

「人間である以上、仕方のないこと」

でもあるテーマです。
誰だって、一度頂きに到達してしまった山に、再度同じモチベーションを持って歩みを始めるのは難しいもの。

当サイトの基本方針である、

『選手だって人間なんだ』

に照らし合わせてみても、どうにも致し方ないことと思います。

プロとして誇りを持って、チームのためにプレーしようとは努めているものの、
どうしても昨季のような『何か』が追いてこない・・・等々、選手自身が悩んでいるケースであれば尚更です。


こうした状態に陥ったチームに、適切なモチベーションを与える方法のひとつとして、
チーム内競争の活性化が挙げられます。

その点で、ラファは予想以上によくやっていると思います。

もちろん、と言うより実際のところは、
負傷欠場者、故障者が相次いだ結果の、偶然の産物に過ぎないという声もあるやもしれませんが・・・

例え偶然だとしても、実際に具体的な施策を打っているという現実がある以上、自分の評価が揺らぐことはありません。


写真のビアビアニーやコウチーニョの積極的な登用など、正しいモチベーションを失いかけていたチームに、新陳代謝を促すことで再起を促した一手は確かな評価に値する。偶然の産物だとしても、そうした『運』のある監督ならばおおいに歓迎したい。

チームに代謝を促すテコ入れ。

これに関しては、文句なしに効果的な手を打ってくれたと言っていいと思います。


●リヴァプール時代から散見された、選手の好き嫌いの強さ

他方、明あれば暗ありが世の常であることは道理なのですが・・・

彼のチーム運営には、ネガティブな傾向も見受けられました。
ムンタリ神シリーズの第3回で詳しく述べさせていただいた、特定選手への冷遇、及びコミュニケーションの不備といった事態です。

こちらは、率直に言って大きな問題です。

繰り返しになってしまい恐縮ですが、レッズ時代から特定選手とのいざこざ、確執といった類の報道に定評があったのが、ラファエル・ベニテスという人物の経歴。
この点には、強い危惧を抱いています。

さすが海千山千を弁えた戦術家だな、と感心させられることもある一方、
彼の人心掌握術に関しては、個人的におおいに疑問を感じているからです。

本来切る必要のない枝を落とし、植える必要性に乏しい苗を購入してくるような事態だけは避けて欲しいところ・・・
それだけに、一刻も早い関係修復を行って欲しいと切に願っているというのに、ムンタリの機嫌は日を経つに連れて悪化するばかり


あえてそうしているのか、それともそうした能力そのものが欠如しているのか・・・?


前者であれば、ある意味では幸せです。
それは自分の好むやり方ではありませんが、

「それなら結果だけは絶対出してくださいよ?」

と、こちらもドライな関係を要求することに徹せられるからです。

ですが、後者の場合は、おおいに問題となります。
不穏分子を外に放出しても、新たに大金を投じて獲得した選手が、更なる混乱をもたらすきっかけになりかねないからです。

実際、レッズ時代にアルベルト・リエラとの間に起こった問題(こちらなどを参照)は、まさにその典型とも言うべき事態。

こうした側面があるからこそ、自分はラファエル・ベニテスという人物を、まだ心の底から信頼しきれていないのですね。

もちろん、リエラだけの言い分を、100%鵜呑みにする気はさらさらありませんし、
レッズ時代はラファの方も、とても落ち着いてフットボールに集中しきれる環境とは言い難い状況で仕事をしていた点も考慮すべきですが・・・


さて、インテルではどう出るのでしょうか・・・?


▽とりあえず、これからのこと

思った以上に長くなってしまいましたが、正直これ以上書いていってもきりがありませんし(苦笑)、今回の査定はここまでで終了。

最高を100点満点だとすると、今のところの評価は60~70点程度かな・・・?
というところです。


さて・・・

自分の見立てでは、今冬のメルカートでインテルはある程度、人員整理とも言える売買オペレーションを敢行すると思っています。
ベニテスのスタイル実現に向けて、有用な人材と不要な人材、必要な人材のそれぞれの方向性が見えてきているのが、その主な理由です。

放出対象となり得るのは、余剰人員と、潜在的な不穏分子。
前者がスアソやマンシーニとすれば、後者の筆頭候補がムンタリでしょう。


――指揮官の個性に応じて、選手をある程度入れ替えなければならない、という側面があることは理解できます。

他方、正当な経緯を踏んだ上で不要とされたのならばともかく、
ことムンタリに関しては、ここまでの展開はどうにもすっきりしない部分が多いことも事実。

万一、今後袂を分かつことになってしまうとしても、
一度でいいから、ちゃんと腹を割って話し合ってくださいよ・・・というのが、自分の切なる望みです。

こんな選手↓を、そう安々と手放していいものでしょうか・・・?


赤線でくくられているのがムンタリ。

・・・『それをすてるなんてとんでもない!!』



こうした問題も含めて、本格的な採点はこれから始まります。

前半戦終了時には、もう10~20は上乗せされていることを祈りつつ、
今回の査定はここで終了とさせていただきます。


にほんブログ村 サッカーブログ セリエAへ
   ↑  ↑
※ 日本ブログ村のランキングに参加中です。
よろしければ、クリックをお願いします。1番のモチベーションアップに繋がりますので・・・

いつもご支援くださる皆さん、本当にありがとうございます。



【2010/10/26 22:31】 | インテルなこと
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。