インテルやカルチョに関する話題多め
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前回
まで、コンディショニングにおける基本的な考え方を解説してきたわけですが・・・
今回からが、いよいよ本題です。

何故ビッグクラブは、スタートで躓くケースが少なくないのか・・・?
何故、序盤戦で取りこぼしが目立つのか。

そこには、こうした背景があったのです。


○強豪の戦略~シーズン中盤~後半に照準を絞った調整~

ポイントとなるのは、中~長期間におけるアプローチです。

ビッグクラブの場合、年間で週2試合、時には実質的に3試合をこなさなければならない週も珍しくありません。
選手のコンディションは、先の図におけるグリーンのゾーン、プレー可能な領域に置かれているだけでも御の字。

疲労状態から脱し、なんとかコンディションがグリーンゾーンに達したと思ったらまた試合・・・
という具合に、極限の状態で心身の酷使を強いられます。

となれば、試合以外の日々の練習で、負荷の強い練習が不可能なことは自明の理。
シーズン中は実質的に、プレー可能な体調の維持だけで手いっぱいになってしまうわけです。


よって、こうしたクラブの所属する選手に、特にレギュラークラスとって、フィジカルの上限値を高める

『身体に与える負荷の強いトレーニング』

を行うチャンスは、試合のないプレシーズン、キャンプの間にしか存在しないのです。

この間に肉体を酷使すれば、当然、開幕時にはコンディションが全体的に低下した状態で臨まなければならず、
結果的にパフォーマンスは低くなってしまう・・・というわけですね。

監督交代などで、新しい戦術、システムを取り入れた場合などはなおさらでしょう。
練習メニューを含むチームの戦略が新しくなければ、その分選手たちは戸惑い、慣れている練習に比べて負荷が大きくなるのは当然です。

※やや話が脱線しますが・・・

この点についてどうもイメージが掴み難いという方は、こんなことを想像してみてください。

例えば、あなたは今まで洋風レストランで働いていました。
ですがその店が業績悪化を理由に、和風ダイニングにリニューアル後、新装開店を行うことになりました。

親会社は一緒です。
客商売で、食い物屋という点も以前と同じです。

ですが、オペレーション(注文の確認方法や調理法)などはまったく違います。
お客様にお出しするメニューも、当然すべて異なります。

包丁の振い方を、鍋の使い方を知っていても、

作る料理が異なれば、出す手順が異なれば、当然仕事は難しくなる・・・

フットボーラーにだって、同じことが言えるということです。

監督が変わり、目指すスタイルや一人ひとりに要求される動きの質が異なれば、そこには強いストレスが生じます。

ストレスもまた、疲労の一端を担うもの。
監督に限らず、環境に変化があれば、選手が抱える負担は当然それまでより大きくなるのです。



閑話休題。話を戻します。

ビッグクラブが負荷の強いトレーニングを行えるのは、確かにプレシーズンの間だけです。
ですが、

ならば最初から負荷がそれほど強くないトレーニングを行えばよいのでは?

という疑問を抱く方も、この記事を読んでくださっている皆さんの中にはいらっしゃると思います。
何故、彼らはシーズン序盤に苦戦することをわかっていながら、あえて負荷の強いトレーニングを行うのでしょうか?


これにも、ちゃんとした理由があります。

まず、プレシーズン、キャンプが開始した時点で、選手のコンディション・・・
前回ご説明申し上げたフィジカルの最大値が、著しく減少している点が挙げられます。

これは俗に言う、

「体がなまった」

状態です。下記の図(1)をご参照いただければ、だいたいのイメージは掴めることかと思います。

脂肪が付き過ぎた状態、心肺機能が低下した状態、筋肉が衰えた状態・・・
すべてがこれに当てはまります。

この点に関し、選手を責めるのは、ある意味では酷なことです。

フットボーラーにとって、一年間でまとまった休みが取れるのは、実質的にこの7月~8月の間だけ(Jリーグのように春ー秋制のリーグでは1月~2月だけ)。

彼らとて人間です。
バカンスに興じ、少しぐらい羽を伸ばす時間を持つことを、大切な家族と落ち着いた一時を過ごすことを、どうして責められましょうか?
(無論、そうは言ってもプロのスポーツ選手である以上、自己管理の面から限度はありますが・・・)

こうした理由から、彼らのフィジカル能力は、ほとんどの選手の場合、キャンプ時には低下した状態でスタートするのです。

そんなわけで、彼らはもう一度自らの肉体のサビを落とし、刀身を打ち直し、
長いシーズンを戦える状態に戻す必要があるわけですね。


一般人ほどこのバーの長さは短くなり、
優れた、とりわけ怪我に強いアスリートほど、バーの長さは長くなる。
一般人がちょっとしたことで筋肉痛になったり、息切れをしてしまうのは、
プレー可能な状態域が少なく、コンディションがすぐに疲労、及び疲労困憊状態に陥りやすくなってしまうためと考えるとわかりやすい。


プレシーズンに負荷の高いトレーニングを行う、もうひとつの理由は、

中~長期的に見て、その方がコンディションを維持しやすいからです。

プレシーズンに負荷の強いトレーニングを行うと、確かにその時、パフォーマンスは低下します。
これはもう、疑いようのない真理です。

一方で、強負荷にあって疲労した肉体が、回復した後にそれまでよりも強くなっている、
フィジカルの最大値が大きく上乗せされていること・・・

これもまた、ひとつの真理であります。


夏の間に無理をしておけば、ウィンターブレイク前、11月後半~12月辺りにかけて、ようやくコンディションが回復してきた頃・・・

選手は一年のうち、最もプレーするのが難しい時期を
(冬場のピッチが重く、気温の低さから体力を奪われやすくなり、怪我が増えやすくなることは必然)、
万全の状態で迎えることができるのです。


強い負荷をかけ、フィジカルの最大値を伸ばした後、コンディションが回復した状態。
全体的にバーが長くなり、怪我をしにくくなっていることがわかる。
自然とコンディションの維持が容易になる、というわけだ。


これがビッグクラブが前半戦のリスクを払ってでも、プレシーズンに負荷の高いトレーニングを行う、最大の理由となります。

その後は、限界まで高めたフィジカルの最大値と現在のコンディションを、可能な限り高い状態でキープ。

シーズン終盤までなんとかその水準を維持し、ライバルを出し抜き、後続を振りきってゴール(優勝)することが、彼らの最大の目的になるわけですね。

更に付け加えるならば、彼らのコンディションが整い、パフォーマンスが最も向上するのは、
欧州チャンピオンズリーグの決勝トーナメントが始まる時期ともかぶります。

二重、三重の意味で、プレシーズンに強い負荷を伴なうトレーニングを行うことにはうまみがあるのです。


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【2010/11/13 18:53】 | マネジメント
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junchang
こんばんわ。ご報告が前後してしまって恐縮です!

白面さんのお友達のところに遊びにいかせていただき、コメントを残させていただきまして、何名様かとリンクを張らせていただきました。
今まで結構一方的に情報発信するだけでしたので、これを機会に色々と勉強させていただこうかと思っています^^

このようなきっかけを与えていただき本当に感謝しております。ありがとうございます。

今後もご指導よろしくです!

大変勉強になりました
soccerbook
ありがとうございます。
よく研究してらっしゃいますね。
これからもよろしくお願いします。

どうも~
白面
>junchangさん

ちょうど夕方、同じような話題をそちらのサイトでさせていただいたところでしたw

恐縮です。
そう言っていただけると、こうした紹介の機会を設けてよかった・・・と思えます。

こちらこそ、今後ともどうかよろしく願い致します~。

それぞれが自分の得意なジャンルをフォローし合う、そういう関係ってすごくEと思うのですv-354

>soccerbookさん

これはどうもご丁寧に・・・
ありがとうございます。当blogの管理運営を行っている、白面というものです。

ウィリアム・ヒル他、海外に出たら一度は本場の賭けも体験してみたいもの・・・
しかしまさか、国内にこの種の紹介サイトがあったとは!

少なからず驚かされました(よい意味で)。

拙い素人考え・妄想ばかりの過疎blogですが、こちらこそ、今後もよろしくお願い致します。

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コメント
この記事へのコメント
No title
こんばんわ。ご報告が前後してしまって恐縮です!

白面さんのお友達のところに遊びにいかせていただき、コメントを残させていただきまして、何名様かとリンクを張らせていただきました。
今まで結構一方的に情報発信するだけでしたので、これを機会に色々と勉強させていただこうかと思っています^^

このようなきっかけを与えていただき本当に感謝しております。ありがとうございます。

今後もご指導よろしくです!
2010/11/13(Sat) 19:25 | URL  | junchang #-[ 編集]
大変勉強になりました
ありがとうございます。
よく研究してらっしゃいますね。
これからもよろしくお願いします。
2010/11/13(Sat) 20:05 | URL  | soccerbook #xtU1OThY[ 編集]
どうも~
>junchangさん

ちょうど夕方、同じような話題をそちらのサイトでさせていただいたところでしたw

恐縮です。
そう言っていただけると、こうした紹介の機会を設けてよかった・・・と思えます。

こちらこそ、今後ともどうかよろしく願い致します~。

それぞれが自分の得意なジャンルをフォローし合う、そういう関係ってすごくEと思うのですv-354

>soccerbookさん

これはどうもご丁寧に・・・
ありがとうございます。当blogの管理運営を行っている、白面というものです。

ウィリアム・ヒル他、海外に出たら一度は本場の賭けも体験してみたいもの・・・
しかしまさか、国内にこの種の紹介サイトがあったとは!

少なからず驚かされました(よい意味で)。

拙い素人考え・妄想ばかりの過疎blogですが、こちらこそ、今後もよろしくお願い致します。
2010/11/13(Sat) 22:02 | URL  | 白面 #kMr7ovrQ[ 編集]
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2010/11/13(Sat) 19:11:07 |  JリーグGOGO
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