インテルやカルチョに関する話題多め
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前回は、ビッグクラブが何故、コンディショニングにおいてああした戦略を取るのかについて解説してきました。

翻って、今回は弱小~中堅クラブの場合を解説したいと思います。。

●中小チームの戦略~前半戦とシーズン終盤に的を絞る~

さて・・・
言うまでもないことですが、彼らはビッグクラブに比べて、試合数という点では格段に楽な仕事をしています。

例えば日本代表の森本選手が所属する、セリエAのカターニャ。

シチリア島に本拠地を置くこのクラブは、世界基準に照らし合わせて見ても、典型的な地方の中小クラブですが・・・
彼らにとって試合と言えばカンピオナート、ほぼリーグ戦一本に絞られます。

一応コッパ・イタリア(イタリア国内チームが行うカップ戦。詳細はこちらを参照)という、トーナメント戦を平行して戦うことになりますが・・・
こちらはもはや、イタリア国民のほとんどが見向きもしないような、興味関心を示さないタイトル。

優勝チームに与えられるELへの出場権も、以前
こちら
で解説した理由から、カルチョに所属するチームにとっては、むしろありがた迷惑のような話。

カターニァのような毎年残留争いを繰り返すようなチームであれば、
なおさらこの傾向は高くなってしまうでしょう。

ちなみにこのコッパ・イタリア。
森本選手が久々の出場機会を得、ゴールを決めたことが話題になっていましたが・・・

あれはつまり、カターニァにとっては典型的な捨て試合。
せいぜいが、「1軍半~2軍」メンバーに出場機会を与えるための場に過ぎません。

何試合もベンチ入りすらできていなかった森本選手が、この試合に限ってスタメンで起用されていたという事実・・・

哀しいかな、この事実がカターニァにおける今の彼の地位を、むしろ雄弁に語ってしまっています。


依然として、カターニァで苦戦が続く森本。
リーグ戦ではベンチにすら名を連ねないことが増えているばかりか、逆にコッパ・イタリアという典型的な
「捨て試合」では先発を任される。
これはつまり、今の彼がチームに本当の意味で必要な戦力とはみなされていない、監督は森本を使う気がないということを明確に表している。
私見だが、これは移籍した方が彼のためとなる可能性が高い。
そうでなくても元々、セリエAは『若手に厳しい』ことで有名なリーグだからだ。


何が言いたいのかと言うと、中小チームは週に1度の試合をこなすだけでいい。

ほんの時たま2試合を戦えば、それで仕事が済んでしまうということです。

そんな彼らの最大の目的は、何がなんでも一部に残留すること
カルチョに限らず、他国のリーグでも、それは基本的には同じでしょう。

彼らにとって、ビッグクラブのパフォーマンスが上がらない序盤戦は、絶好の勝ち点の稼ぎ時。

毎年のように中小クラブが・・・
イタリアでならついこの間、同じく日本代表の長友選手が所属するチェゼーナが、ミランを撃破して話題になっていましたが、
まさにこうした現象は、フィジカルに要因の一端を求めることができるものです。


そう。

中小クラブは、プレシーズンのトレーニングを、あまり強い負荷をかけずに行ないます。

もちろん、バカンス明けの肉体を打ち直すという点では同じですが、
この際、極端に負荷の強いトレーニングを行ったりはしないのです。

こうしておけば、シーズンの序盤戦を、彼らは最高に近いコンディションで臨むことができます
結果、ここで勝ち点を稼げれば、後々残留争いで優位に立てる・・・とそういうわけです。

反面、シーズン中盤にかけてパフォーマンスはみるみる低下。
負け続け、もしくは勝ち切れない時期が続きますが、これもまた・・・彼らにとっては織り込み済みですよ?

何故なら、リーグ戦の進行というのは、ビッグクラブのスケジュールが大きく関係してくるからです。

この状態を脱し、シーズン終盤にはまたフィジカルの調子が上向いてくるよう、
彼らは週1試合の状態が続く中盤戦、フィジカルの再調整を行うのが一般的です。

結果、最終節までの残留争いを勝ち抜き、なんとか一部に留まれるだけの余力を蓄えることができる・・・
というわけなのですね。

特にこれは、現実的な思考が強い
――と言うよりファンタジーアや内容の良し悪しにほとんど興味を持たない――

、カルチョでは顕著な傾向と言えます。


純粋に現実的な見地から考えて見れば、実に効率のよい考え方です。

勝てる公算の低い試合に労力を注がず、勝ち点を1点でも加えられる試合に集中する。
勝つことより、負けないことが優先させるカルチョならではの、乾いた思考とも言えますが・・・

ただし、その姿勢を是とするか、否とするかは見る人次第。
多くのファンは、そんな算盤勘定ばかりで、娯楽性に乏しいカルチョを敬遠し、プレミアやリーガ、ブンデスに流れてしまったのでしょう。

ぶっちゃけ、自分もその気持ちはわかります(笑)
自分が見ても、そういう意味での娯楽性はほっとんどありませんからねー

まあ・・・
ひとつ確実なことは、チーム運営やコンディショニングなどについて研究・学習するには、やはり今もってセリエAは最適なリーグのひとつということです。
自分のような人間には、都合のよいリーグというわけですね(苦笑)

※本当はリーグ別に、コンディショニングの特徴についてなども言及できればよいのですが・・・
さすがに時間がないので、今回はカルチョをメインに考察しています

疑問点等ございましたら、どうぞお気軽にお尋ねください。


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【2010/11/14 10:06】 | マネジメント
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junchang
こんばんわ。いつも丁寧なコメントありがとうございます。
確かにリーグのみに集中できれば良い結果が出せるのでしょうね!91-92のミランは無敗優勝できました!
現在はヨーロッパカップ戦に出場するクラブは2チーム分の選手を抱え、コンディションの良い選手を選択したり、リーグ、カップ戦で完全に分業したり、ターンオーバーが当たり前になりました!これも放映権料が莫大になったおかげなんですけどねぇ・・・・バブルはじけるのが怖いです^^

>junchangさん
白面
話を聞いていただける方がいなければ、自分のblogは壮絶な時間と手間暇の無駄になってしまいますからw
こちらこそ、いつもコメントをありがとうございます。

長いベンチ(ターンオーバーを可能とするだけの戦力を保持する考え方)を最初に取り入れだしたのも、実はカルチョというのがなんとも皮肉ですけどねw

これに関しては、junchangさんの方が実際にその様子を肉眼で確認されてきただけに、自分などより確実に実感の湧くことかと思います。
自分はそれが当たり前になった時代から、フットボールを見始めた人間ですので・・・w

さて、今晩はミラノダービー。

やや早めですが休むことにします。
今週もよろしくお願いします~v-354

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この記事へのコメント
No title
こんばんわ。いつも丁寧なコメントありがとうございます。
確かにリーグのみに集中できれば良い結果が出せるのでしょうね!91-92のミランは無敗優勝できました!
現在はヨーロッパカップ戦に出場するクラブは2チーム分の選手を抱え、コンディションの良い選手を選択したり、リーグ、カップ戦で完全に分業したり、ターンオーバーが当たり前になりました!これも放映権料が莫大になったおかげなんですけどねぇ・・・・バブルはじけるのが怖いです^^
2010/11/14(Sun) 22:08 | URL  | junchang #-[ 編集]
>junchangさん
話を聞いていただける方がいなければ、自分のblogは壮絶な時間と手間暇の無駄になってしまいますからw
こちらこそ、いつもコメントをありがとうございます。

長いベンチ(ターンオーバーを可能とするだけの戦力を保持する考え方)を最初に取り入れだしたのも、実はカルチョというのがなんとも皮肉ですけどねw

これに関しては、junchangさんの方が実際にその様子を肉眼で確認されてきただけに、自分などより確実に実感の湧くことかと思います。
自分はそれが当たり前になった時代から、フットボールを見始めた人間ですので・・・w

さて、今晩はミラノダービー。

やや早めですが休むことにします。
今週もよろしくお願いします~v-354
2010/11/14(Sun) 22:42 | URL  | 白面 #kMr7ovrQ[ 編集]
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