インテルやカルチョに関する話題多め
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○インテルに加入するまでの評価について

では・・・リカルド・クアレスマというフットボーラーの話をするに到り、
まずは彼の足跡、インテルに来るまでのキャリアと周囲の評価について、再確認するところからはじめたいと思います。

細かい部分の確認は、
リカルド・クアレスマ - Wikipedia
や、
こちら→※youtube動画
をご参照いただくとして・・・

ここでは主として、自分が感じていた彼という選手の、特性について述べていきたいと思います。

1、破壊的な突破力を持つドリブラーである

初めて彼の出場する試合を見た時は、ずいぶんと驚かされたものでした。
あれは確か4年ほど前、彼がまだFCポルトに所属していたころの話です。

「こいつ・・・何者だ?
これだけのタレントが、なんでポルトガル国内リーグに留まっている・・・?」

・・・と。

誤解のないように申しあげておきますと、自分は別段、ポルトガルの国内リーグをレベルの低いものと見下しているわけではありません。
むしろ欧州のトップグル―プとは言い難いものの、それでも中位~上位に位置するポルトガルリーグでこれだけ圧倒的なタレントを見せつけているのであれば、
今すぐにでもより上のリーグ、それこそイングランドプレミアリーグでも、リーガエスパニョーラでも通用すると思った、という意味です。

特に目を引いたのは、その極めて高いボールスキルと突破力でした。

まるで曲芸のようにボールを操り、矢継ぎ早にフェイントを繰り出しつつ相手を翻弄し、一瞬で加速をつけて相手を置き去りにしてしまうそのプレースタイルは、
流石ウイング大国ポルトガル!
・・・と、改めてポルトガルという国のフットボールの在り方、傾向すらをも実感させてくれたものです。

ちなみにその試合。
彼はマッチアップしたDFとの1vs1の勝負において、ただの一度もボールを奪われることがありませんでした。


最終的にパスかシュートを選択した場合を除いて、ほぼすべての1vs1で勝利、突破を果たしています。

ほぼすべての1vs1で、彼は相手選手を抜き去っているのです。


いくらDFのレベルがセリエAやプレミアに劣るとは言っても、高度に組織的プレー、守備戦術が発達してきた現代フットボールにおいて・・・
これがどれほど驚異的な事態かは、フットボールを普段見られない方ですら、なんとなくでもお察しいただけることかと思います。

自分自身が、一度でもボール(特に5号球)を扱い、1vs1の練習をしてみたことがあるという方でしたらなおさらでしょう。

あれって・・・ふつう、圧倒的に攻める方が不利ですものね(苦笑)
フェイントを繰り出そうにも、下手をすればボールを扱おうとして足を引っ掛け、ステーンと転んでしまうのがオチです。

こと、1vs1の突破においては、欧州フットボール界でも指折りの能力を持つ選手ではないか・・・?

この評価は今日に到っても、自分がクアレスマに抱き続けているものです。


一言で称するなら『規格外』。
文句なしに恐るべきタレントと言える、強力なスキルを有する選手である。
それだけに海外挑戦(ポルトガル国外)、特に3大リーグを舞台にして戦った場合、どう機能するのかが注目されていたのだが。。。


2、ドリブルだけじゃない! パスかシュートか最後までわからない、変幻自在の特殊なキック

彼の武器は、ドリブルによる突破だけではありません。
彼は自分にあって他の選手にはない、極めて特殊な武器を有していました。

クアレスマにあって、他の選手にはない特徴。

それはインサイドで蹴るのか、アウトサイドで蹴るのか?
センタリングなのかシュートなのか?

それを相手が(ある意味では味方でさえも)、彼が足を振り切りボールが変化するその瞬間まで、最後まで手の内がわからないという・・・
非常に特殊な蹴り分けを可能としていた、という点です。

このアウトサイドキック、名前をトリヴェーラといいます。

蹴り足(クアレスマの場合は右足)のアウトサイドに引っ掛けるようにして繰り出される、使い手が極めて少ないキッキングの方法で、
少なくともプロのリーグにおいては、そうそうお目にかかれる代物ではありません。

例えそれが可能だとしても、およそ実用的なレベルに達しているという選手が極めて少なく・・・
また、相手選手から激しいプレッシャーにさらされている中で試みたところで、キックが不正確になって失敗してしまうことが非常に多いためです。

しかし彼は、世界でも類を見ないレベルで、この特殊なキックを習得していました。

他にもかかとを軸足から剃り上げるようにして蹴り上げるキック『ラボーナ(百聞は一見にしかず、こちらを参照)』や、
超難易度の、コントロールの難しいトラップをあっさり可能としてしまったりと、そのボールスキルの高さには随分と驚かされたものです。


さて・・・いかがでしたでしょうか?

上記のふたつは、基本的に派手なタイプ、曲芸師タイプのプレーヤーにはあまり食指を動かされない、自分ですら思わず唸らされた彼の特徴。
非常にポジティブな感想でした。


他方――

ネガティブ、とまではいかないものの、
何度か彼の出場した試合、彼のプレーを見ていくうちに、

「ん・・・?」

という具合に・・・自分の中で、疑念に感じた部分もまたありました。

これについては、つづきをご覧ください。

今後は彼の表面上の特性だけでなく、思考回路を含むプレー傾向にまで触れつつ、話をしていきたいと思います。

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【2010/11/19 23:35】 | クァレスマ
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junchang
毎度です!コメありがとうございました。
今後、以前私を紹介していただいたように、真似をして、白面さんもご紹介させていただこうかと思っています。
もし都合が悪ければ、おっしゃってくださいませ。

クアレスマは実際プレーを見る機会がなく、フィーゴ的なイメージを持つに留まっています。
ポルトガルは面白い選手を輩出してきますよね!
自分は今後はアトレティコ・マドリッドのオーナーのヒルさんとパウロ・フットレを書こうと思っています。
白面さんの影響を一寸受けちゃってます^^




おお、『首切りヒル』ですか!w
白面
それは楽しみな・・・期待させてもらいます!w

いやもう、それは一向に構わないのですが・・・よろしいので?
こんなマニアック過ぎるネタばっかり扱いがち(最初はこんな予定じゃなかったのですが、いつしか歯車が狂ったようです。苦笑)なサイトでw

クアレスマの長所は今回ご説明申し上げた通りですが、プレイ傾向というか・・・
彼の思考回路まで掘り下げないと、本当にどういう選手かは説明しきれませんので、まだまだこれからといったところです。
味スタ帰りなので少しだけ休んでから、夕飯だけ済ませてせっせと取り掛かろうかと思っていますw

No title
諸星輝々
白面さん はじめまして☆^-^

つたないブログへのご訪問、ありがとうございます。

クレアスマ選手のことは、よく知らないのですが凄い選手なのですね。
私はサッカーに関しては素人ですが、
ボディバランス、ボールコントロール、そしてスピードさらには広い視野、瞬時の判断力などなど・・

それらをすべて兼ね備えていたプレイヤーといえば"マラドーナ" 彼の名前が浮かんできます。

クレアスマ選手・・これから注目していこうと思います

応援☆

はじめまして~
白面
>諸星輝々

ご訪問ありがとうございます。
当サイトの管理人、白面と申します。以後お見知りおきを~♪

クアレスマはそうですね・・・
数年前まではポルトガルの希望、今は落ちぶれた英雄という感じです(汗)

よろしければ、今後も随時更新してまいりますので、その顛末をご覧ください。


ほぼフットボール専門に特化したblogですが、それにしてもマニアック過ぎる内容の記事も多めで申し訳ないですが;;
何かご感想やご要望などございましたら、いつでも是非にお寄せくださいませ~。
元々クアレスマに関する連載も、リクエストをいただいた処からスタートすることになったものですので^ー^v

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・・・さて。

皆さんは、リカルド・クアレスマという選手をご存じでしょうか?

ほんの数年前まで、ポルトガルの超名門、FCポルトの中心選手として躍動。
欧州を代表するウインガー(ドリブラー)、驚くべきタレントの持ち主と謳われた選手です。

一昨年から今夏までの2年間は当サイトでもお馴染み、イタリアのインテル・ミラノに在籍し、その移籍金(推定2500万ユーロ相当)は2008年のカルチョメルカート(イタリアフットボール界の移籍市場)における、最高金額を記録しています。


ただし、インテルでの彼の主な仕事は、ベンチを温めるかスタンドから観戦するか・・・のどちらかだったわけですが。


彼は今夏、わずか730万ユーロ――

――これはインテル加入時の2500万が破格過ぎただけで、それでもかなりの高額ではありますが――

――で、数ある欧州のフットボールリーグの中では、トップグループとは言い難いトルコ(ベジクタシュ)へ放出されています。

新天地ではここまで、なかなかの結果を残してはいるものの、同じくポルトガル出身のドリブラーであり、スポルティング・リスボン育ちという点も共通するクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード所属)との差は広がる一方。
それどころか、後続のナニ(マンチェスター・ユナイテッド所属)に突き上げを食らい、今ではすっかり代表チームでも、召集の当落線上にある存在です。


彼の歯車は、いったいどこから狂ってしまったのでしょうか・・・?


何故彼は、インテルで成功を掴むことができなかったのか。

何故彼は、イタリアで結果を残すことができなかったのか。


当ブログでは今回から数回に渡って、このリカルド・クアレスマという選手とその身の周りで起こった、数々の事象について検証してみることにします。


※ムンタリ神に次いで、今回の標的となったのはこのクアレスマ。
まったく本流ではない、脇役というかキワモノというか・・・世間受けをしない選手を取り上げてばかりのサイトになっている感はあるが(苦笑)、
他所様とネタがかぶりづらいという点だけは、安心できるポイントとなりつつある。



・・・と。

本来なら、明日か明後日に決定稿の第一部を投下する予定だったのですが、
ここにきて予想外のタイミングというか・・・
イニエスタの提言の時同様、すごいタイミングでクアレスマ本人から、激励のメッセージが届きました。

クアレスマ、古巣インテルとモウリーニョを“口撃”

「ひどい2年間だった。でも、人間として成長できたよ。
僕が人生で最も後悔しているのは、インテルへ移籍したことだ」

「インテルで僕は陽気さを失った。サッカーをする自信もね。僕やクラブの人たちには、いろいろなことが起きたんだ。

そしてある時点から、僕はファーストチョイスじゃなくなった。

それからは招集されなくなったんだ。練習へ行こうと起きるのに、いつも泣いていたよ。今は笑って目を覚ますことができている」

モウリーニョ監督が自身に対して正しく振る舞わなかったかとの質問に対し、クアレスマは

「分からないよ。いまだに理解できていない、いくつかのことが起きたんだ」

と答え、次のように続けている。

「ミラノに来たとき、僕はすぐ、自分が獲得されたのはモウリーニョが望んだからだけであって、ほかの誰も望んでいなかったことに気がついた。
そしてあるとき、突然僕はプレーできなくなったんだ。

自分の調子が良くなかったことは分かっているよ。
試合を見直してみると、自分じゃないみたいだった。

でも、自分を求めた監督が、助けを必要としているときに助けてくれなかったら…」

「モウリーニョはテレビで僕がインテルのサポーターを恐れていると言った。

でも実際は、僕はまったく恐れてなんかいなかったんだ。
どこよりもメディアのプレッシャーが強いトルコでも、僕は恐れていないんだよ。

イタリアでは人生のデリケートな時期を過ごした。それが真実だ」   
※記事より抜粋


・・・とのことです。

――この言葉が、果たしてどこまで彼の言うような『真実』なのか?

自分を客観視した上での発言なのか、極めて主観的な内容なのか?


答えを出すのは、次回以降。
彼という選手とカルチョ、インテルにおいて起こったことについて、自分なりにひとつの結論を出してみようと思います。

その次回→クアレスマ祭祀書~栄光と挫折~「01 衝撃」

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【2010/11/17 23:49】 | クァレスマ
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k738373
お久しぶりです。
実は、昔はこの選手に目をつけていました。ポテンシャルというか、単純なテクニックなら世界に誇れるものを持っていますよね。しかしまぁ、インテルに加入して以来はご承知の通りで、とても残念ではある一方、どこか「まぁしょうがないか」と思ってしまうところもあります。それくらい、'可能性'に加え'脆さ'や'不安定さ'を持った選手だと思います。
にしてもスポルティング育ちのウインガーはなぜこうも「尖って」いるのでしょうかね。笑 性格が性格なら、今ではもっと違った状況におかれていたことでしょう。とても残念です。

No title
junchang
こんばんわ!彼は確かバルサでも活躍できなかったと記憶をしております。移籍した先が結果をすぐ求められるビッグクラブという環境がそうさせるのでしょうか?
後述楽しみにしています。

コメントありがとうございます~
白面
>k738373さん
お忙しい中、よくぞお越しいただきまして・・・
嬉しいです!

おっしゃる通り、あまりにも長短がハッキリ別れる特異な選手だったと思います。
それだけに、自分としては書きやすいというかなんと言うか・・・

時間や体力的な余裕が無い割には、それなりに進行は順調です(笑)

>尖って
おそらく、フットボール哲学に対する考え方や、バイヤンやバルサなどとはかけ離れたところに存在しているためと思います。

いい、悪いではなく、方法論の違いなのでしょう。
国民性も反映される部分ですから、なんとも言えない部分もありますが、
少なくともポルトガルの育成方針が、全人的(フットボール以外の要素も含めて育成する)なところにないことは確かでしょうね。。。

>junchangさん

いつもコメント、本当にありがとうございます♪

その通り!よくご存知ですね・・・バルセロナにもかつて、若かりし頃に加入した経歴を持っています。

実は、カルチョで通用しなかった理由と、バルセロナで出番を与えられなかった理由は、かなりの部分でかぶっていたり・・・
あくまで自分の私的な考えなのですが。

ありがとうございます。ある程度きりのいい処でまとまり次第、随時投下していく予定です。

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