インテルやカルチョに関する話題多め
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女子代表が残念ながらも敗れ、いよいよもって男子代表に期待がかかる東アジアカップ。
メディアはこの一戦を必勝と位置付け、現地観戦組の報告がタイムラインを賑わす。開始まで2時間を切った今、自分の周囲でもにわかに対戦ムードが高まっているところではある。

だがしかしまぁ、なんとも不可思議なものだ。

開催前には

この大会で新戦力の発掘を!!

と騒ぎ、中国戦で引き分けては

オーストラリア戦は負けられない!

と騒ぎ、韓国戦の前には

必勝だ!優勝だ!

と騒ぐ。
いっそ清々しいほどのブレっぷりである。

皆が皆、代表に要求するものは違う。全員一致、そのすべての要求に応えることは不可能だ。

やれ、国内組を使え。
さえ、特定クラブの選手を使え。
ほれ、戦術のバリエーションを増やせ。
はれ、何が何でも勝て。

要求の曖昧さ。これがチームに与える悪影響は少なくない。

個人的なことを言わせてもらえば、今回の東アジアカップに関しては、普段は国際Aマッチで充分に起用できない選手を、どれだけ見定められるか?
そこを主眼に置いた大会だと思っている。

ただ個人のクオリティーを評価するだけでは足りない。
本田や長谷部ら、現代表に確実に主要ピースになってくる選手たちと組み合わせた際に、どれだけ影響力を発揮できるか?
どこまで正確にその可能性を査定できるか、それが重要と思うのだ。

言い換えれば、その査定方法が理に適っていれば、結果は
いい方へ出れば祝福すべき
程度のものでしかない。
勿論、やる以上は勝利を目指すのが当然だ。
だが、少なくともヘイトスピーチを繰り返し、対戦国と下品な言葉を交わし合う様は滑稽極まる。
それはただの喧嘩であって、もはやスポーツではない。喧嘩を売る者は勿論、買う者の品格も問われるところだろう。



そういう訳で、今晩の試合ないし今大会の成果は、次回の代表戦に持ち越してこそ意味がある。
結果を正しく次回の活動へと繋げ、より可能性を広める。
これが生産的な評価活動ではないだろうか。

試合には勝っても、今回得られた戦術的な評価点、反省点、個人のパフォーマンス、練習法の改善策。
そういったものを次回に生かせなくては、例え勝利しても何の意味もあるまい。

無論、すべての要求に応えられれば、それは理想的な展開だろう。

だが待って欲しい。
当人が追求するのは構わない。だが、要求が増えれば増えるほど、現場にいる指揮官や選手たち――遂行者の目線がぶれ、相対的な達成率が低くなることにはお気づきだろうか?


さて、指揮官は何を目的としてこの大会に臨む、と言っていただろうか。
それをよーく思い出して欲しい。

周囲から発せられる要求には、応えるのも応えないのも、当人たちの責任において自由だ。
だが、自分自身の口から発せられた公約については、達成の義務がある。

それを念頭に置きつつ、今晩の試合を楽しもうと思う。


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【2013/07/28 18:43】 | フットボール叙事詩
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巷で未だに話の種にされる、佐藤峰樹氏の
日本人選手は不要・不快
発言。炎上の規模はフットボールクラスタを中心に拡大の一途を辿り、最終的に佐藤氏はエル・ゴラッソとの契約を打ち切られ、同誌での連載打ち切りを余儀なくされた。

件に関しては実に多種多様、様々な意見を耳にするが、個人的に思う所は極論で1つ、フェイズ別に分けても3つとなる。
個人的な感慨も感情も必要ない。そんなものを持ちだして説明するまでもない。
ドライな現実だけを挙げていけば、問題の質がシンプルに理解できる。

P1:
最大の問題は、
彼の発言が明確な人種差別だった
ということだ。

何をどう解釈しても、これだけは如何ともし難い。
厳然たる事実として、彼は下記の通りに発言を行った。

だいたいユナイテッドやインテルあたりで日本人がヨロヨロやってるのがや安っぼくて、 有り難みがないんだよ。どんだけの評価もらってるか知らないけど、早く他へ行ってくれよ。 興醒めなんだよね。

もうヨーロッパに日本人選手は要らないし、不快だ。足手まといで邪魔ななんだよ。
Jでテキトーに稼いでいればいいじゃん。身の程を知れ。


筆者は正直、彼の人格や趣向に対する関心はない。
後述する通り、その“発信”の過程にこそ問題はあったが、“思想の自由”を認めないのは没義道だろう。

他方、人種差別だけは別だ。
こればかりは、野放図に垂れ流していいものではない。彼がフットボール業界で生活している者である以上は、尚更と言える。

FIFA、UEFAその他、今日のフットボール界に存在するあらゆる組織が掲げている、フットボールの大原則である
人種差別の完全否定
という精神に、佐藤氏は真っ向から逆らった。

これは、フットボールという枠組みを超えた、極めて政治的な過失だ。
1948年、第3回国連総会で採択された世界人権宣言は、具体的な法的拘束力こそ持たぬものの、場合によっては各国の憲法すら上回る法的拘束力を持つ。
中でも欧州は――そう、佐藤氏の愛してやまないフットボールの母なる大地だ――いち早くその導入、有効性の立証へと取り組みを強め、2004年に採択された欧州憲法内に、宣言自体を憲法化し、その思想を丸々内包している(ちなみにその後、新条約へと批准の対象は移された)。

そうした中で欧州フットボールに携わる者、しかもマスメディアとして大衆へ情報を発信する者が、人種差別発言を行ったのだ。

ルール違反、などという生易しいものではない。
ファウルの質でいえばイエローカード?レッドカード?
Ne,Ne,Ne.プレー中に隠し持っていたナイフを相手に突き立てるような類の、フットボールを逸脱した犯罪行為ととらえる方が正しい
少なくとも、欧州各国のフットボール協会の多くはそう規定している。近年、差別的行為を行ったクラブとその関係者には、極めて厳しいペナルティが与えられてきた。

氏の発言を差別ではない、毒舌や皮肉めいた言い回しに過ぎないとお考えの方は、試しに現地へ趣き、実際に上記のように記したボードの一つも掲げてみることを勧める。即座に警備員がやって来て、会場の外につまみ出されるだけでは済むまい。最悪応援しているクラブに、無観客試合や勝ち点剥奪といった処分が課される可能性すら考慮せねばならなくなる。
大げさに聞こえるかもしれないが、実際そういった過剰な反応を呼び込む程度には問題視される発言であり、表現であるということは断言できる。

P2:
それでも、発信の仕方さえ間違えなければ、その思想・思考自体は自由なはずだった。
多くの者から忌み嫌われる内容ではある。だが、友人知人、あるいは個人で運営するメディア媒体であれば、リスクを覚悟で世に向けて発信することも可能だろう。

しかし、佐藤氏の人種差別発言は、エルゴラやフットボリスタの名を大々的に明記した、情報配信用アカウントから発信されたものだ
情報媒体としての責任性が、もはや彼個人だけのものではないアカウントから、泥酔によるつまらない人的ミスによって発信された。

正直、センスを疑う。

自分自身が差別論者(……という問題意識がなければ、慌ててツイートを削除もしまい)であることを自覚しているのであれば、平時からTwitterのような手軽な情報発信媒体は、慎重に慎重を重ねて扱うべきだった。はっきり言って、リスク・マネジメントが一切なっていない。
PCごとに使用アカウントを使い分け・切り替える程度の施策は初歩の初歩。仕事部屋のマシンと居間のプライベート・マシンのように分けていれば、更にリスクは軽減されていただろう。
『エル・ゴラッソ』『フットボリスタ』の名で飯を食っている者としては、あまりにも不用意な対応が目に付く。

エル・ゴラッソ編集部にも、この点は過失がある。例えば契約時に、佐藤氏のツイートを編集部のサーバーへ転送、その後チェックを入れてから発信するような仕組みを作っておけば、このような事態を招かないで済んでいたはずだ。コストの問題を差し引いて考えても、事実上何の拘束もなく、自由に発言できるような環境を与えておいて、いざ佐藤氏が人的ミスを犯したら

はい、さよなら。あ、読者の皆様。先のツイートとうちの編集方針及び佐藤氏以外のスタッフとは、一切何の関係もありませんから!

というのは、お世辞にも誠意に満ちた対応とは言えまい。
自らの過失を省み、その上でけじめとして佐藤氏の連載に幕を下ろす……そういった方向へ話を進めるのではないかと予想していただけに、下記のような編集部の弁には、少なからず驚かされたものだ。

[お詫び:弊社デザイナーのツイッターでの発信について]
 弊社のデザイナー佐藤峰樹が1月2日に個人のツイッターアカウント( https://twitter.com/0_0empate )から発信した内容につきまして謝罪とご説明をさせていただきます。
 1月2日午前2時頃に発信されたツイート2件の内容は、サッカーファンの皆様、及び関係者の皆様に対して極めて不適切なものであったことを深くお詫びいたします。
 サッカー媒体のデザイナーとしての影響を鑑みず、思慮に欠けた発信をしたためにこのような事態となりました。本人にはウェブ上での配信について厳しく注意をし、事態の重要性を勘案し今後は本件ツイッターアカウントを始めとするウェブ上での発信については自粛いたします。
 また、日頃サッカー新聞エル・ゴラッソを購読いただいている読者の皆様を、紙面の内容とは全く異なる主旨のツイートで困惑させてしまったことを重ねてお詫び申し上げます。今回のツイートはエル・ゴラッソの編集方針とは全く関連性はございません。これからも日本サッカーを大切にする編集方針を継続していくことで、読者の皆様に信頼を取り戻したいと考えております。重ねまして、ご迷惑をおかけしましたサッカーファン、関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます。

株式会社スクワッド 代表取締役 山田 泰
※2013年1月5日、http://www.golazo.jp/、トップページより引用


P3:

結論から言えば、思想は自由だ。
だが、発信する上での手続きは守られねばならない。

彼らはアマチュアではない。
顧客から金銭を受け取り、情報&娯楽を発信するプロフェッショナルだ。

プロがプロフットボールの世界で禁忌とされる、人種差別を表面で口に出してどうする。
恥を知れ。


……正直、これ以外には言いようがない。

繰り返しになるが、佐藤氏の思想や思考に興味はない。
どうぞ自由に、今後も今のご自身のあり方を貫かれたし、と切に思う。

問題は唯一、それをプロのメディアとして行ったことだ。
佐藤峰樹個人の手を離れた、他者への影響力が非常に大きな媒介を使って世に出したことだ。
それがミスであろうと故意であろうと、もはや問題ではない。受け手にそんな事情は何の影響も及ぼさない。

「プロなら墓場まで、その悪臭漂う毒薬瓶は隠し持って行くべきだったろ……」

今となっては、筆者が佐藤氏に贈れる言葉は、唯一これに尽きる。
そうしておけば、エル・ゴラッソにも、自分にも、ファンにも、このニュースを耳にしたその他大勢の人たちにも、迷惑をかけずに済んだのだ――


如何なる場合であっても、人種差別は許されない。

生命尊重等の観点から、明確な区別、線引きが必要になる状況はあり得る。
だが、人種を理由に尊厳を否定、人格を卑下するような事件が起こった場合は、速やかな対応と処断が求められる。

今回の件については、後味は悪いが、最低限の格好はついた。
この結果を今後、フットボール界の発展を目指す上でどう活かしていくのか?
一人ひとりの意識と工夫が問われる。

※1/5 9:51、「エル・ゴラッソ公式アカウント」部を上記の通り修正しました。
ご指摘感謝します。

<了>
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【2013/01/05 01:55】 | フットボール叙事詩
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ひんぐぅ
>佐藤氏の人種差別発言は、エル・ゴラッソ公式アカウントから発信されたものだ。

ではないと思うのですが。
あくまで「エルゴラやフットボリスタの仕事してますと
プロフィールに明記した」個人アカウントでの発言だったかと

Re: タイトルなし
白面
> >佐藤氏の人種差別発言は、エル・ゴラッソ公式アカウントから発信されたものだ。
>
> ではないと思うのですが。
> あくまで「エルゴラやフットボリスタの仕事してますと
> プロフィールに明記した」個人アカウントでの発言だったかと

修正しました。
ご指摘ありがとうございます。


くろだ
ご意見にはほぼ賛同いたします。あと、その後のエルゴラの対応はここで知りました。どうも。
まあ、正直、こういう舶来至上主義みたいな人は昔からいるので、ふーんという気分ですが。

細かいことですが、フェーズは Phase ですから略すならPですよ。

Re: タイトルなし
白面
> ご意見にはほぼ賛同いたします。あと、その後のエルゴラの対応はここで知りました。どうも。
> まあ、正直、こういう舶来至上主義みたいな人は昔からいるので、ふーんという気分ですが。
>
> 細かいことですが、フェーズは Phase ですから略すならPですよ。

わかります、わかりますw本当にふーんですよね……(笑)
ただ、個人で楽しむ分には構わないのですが、それを公に出してしまったことが問題だったな、とこれに尽きると思います。
曲がりなりにもプロで、しかもその日本人選手のおかげで飯の樹を得ている部分が多分にある者が言っちゃまずいだろ……って感じでした。

ご指摘ありがとうございました。修正しました。

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※当記事には、日本フットボールに関するネガティブな意見が多数含まれています。
奥底に愛はありますが、めでたき今日この日にふさわしい、空気を読んだ賛辞の言葉はありません。


祝福ムードでいい気分な方は、少なくとも今は覗かれない方がいいやもしれません・・・
あしからず。


久々のまともな更新、その一発目にこんな内容もなんなのだが・・・
しばらくフットボールから、一定の距離を置いていた間に気がついたことも含めて、本心を赤裸々に語ってみることにする。


まずは柏レイソルの初優勝、及びFC東京、サガン鳥栖、コンサドーレ札幌のJ1昇格に敬意と祝福と感謝の言葉を贈りたい。
どの試合のラストも、実に感動的な光景で、見ていて胸が熱くなった。
サポーターとチームが一体になった瞬間の、爆発的な喜悦の渦。見ているだけでこちらまで、なんともいい気分になったものだ。


――だがしかし。
一方で、心の底から、情動的にこの光景を喜べなくなってしまった自分がいる。


はっきり言おう。
ことエンターテイメント、興行コンテンツとして純粋に見た場合、Jリーグというジャンルは、著しくその質を低下させてしまった
と。
昨年から薄々感じていたことではあったのだが、今年はそれが明るみになってしまった……
そんなシーズンだったと総括できる。


順に話していくことにする。


南アフリカワールドカップでの、予想外の健闘に加え、女子代表はまさかのW杯初制覇を成し遂げたこの2年間。
過去数年間の停滞ぶりを考えれば、一見すると状態は上向きに見える。


だが、こうした躍進に伴い、スター選手、実力のある選手が海外に出ていくことが当たり前になってくれば、当然国内リーグの競争力や、クオリティは低下してしまう。
小・中学生でもわかる道理というものだ。これはある意味、必然とも言える事態なので、嘆いてみても仕方がないことでもある。


他方、人材流出以外の要因――
例えば、度を過ぎた勝ち点取得方法の効率化は、Jリーグにとって火急の問題だ。
わかりやすく言えば、守備に力を入れ、攻撃は選手の個人能力へ多くを依存するカウンターor
“成り行き任せ”
なスタイルを採用するクラブが、あまりにも増えすぎていること。
この問題に対する危機感は、ずっと自分を苛み続けてきた。


原因はいくつかある。
ひとつは、この高温多湿な気候にも拘わらず、春-秋間に試合を行う日程的な問題だろう。


組織的な攻撃フットボールを展開しようとすれば、どうしても運動量と集中力が必要となる。選手個々の技術的・戦術的素養も必要不可欠だ。
現在、疑いようなく世界最強クラブの一角に数えられるバルセロナのスタイルを、ここ日本でも多くの関係者が夢見、追いかけた。
が、この過酷な環境下では、その実現はあまりにも厳しい。
良い例が2002年ワールドカップ時、マヌエル・ビエルサ率いるアルゼンチンが、予選リーグ敗退を喫してしまったことだろう。
いくら死のグループに組み込まれてしまったとは言え、あれだけのクオリティを持ったチームがずるずると破れていく様は、当時の自分にとってはなんとも衝撃的な光景だった。
調子が上がらなかった最大の原因は、日本の高温多湿な環境に置かれ、必要以上に疲弊してしまった選手たちが、運動量を確保できなかったことにある。
そんな場所でリーグ戦を行おうというのだから、いくら勤勉さで世界に知られる日本人とは言え、心より先に体が悲鳴をあげるのは道理だ。


スペースの確保とポゼッションに秀でたチームは、夏場の戦いに苦しむ。
それこそ2~3年前、第二次黄金期を謳歌していた鹿島ですら、夏場にはまるで別のチームになってしまったように、毎年のように失速を繰り返していたのは象徴的だ。
安定したポゼッションのために最終ラインの位置を高く設定すれば、ネガティブ・トランジション時に前線から激しくプレッシングをかける必要が出てくるのは必然。
運動量が落ちる夏場、それが充分に機能しなくなるのも、また必然というわけである。


次に、世界的な不況や震災に加え、中東のオイルマネーの影響などから、経済的な制約が増大化したこと。
これも、攻撃的フットボール実現の大きな妨げとなっている。
簡単に言えば、優良な外国人選手の獲得が、日に日に困難になっているということである。


国内から実力者が次から次へと海外へ出て行ってしまう時代、クオリティを保とうとすれば、どこからか代わりとなれる選手を獲ってくる他に道はない。
が・・・
サポーターの財布の紐がどんどん固くなり、各クラブとも観客動員数がみるみる減っていく一方、中東はオイルマネーにあかせて、有力な人材を世界中のあらゆる国から買い漁っていく。
安価で強力な選手の獲得は難しく、複数年契約を可能とするだけの体力を持っていないクラブも多いとくれば、選手売買ビジネスで収支をプラスにしていくことも難しい。


悪いことに、日本にとって生命線とも言える、ブラジルからの人的資源供給はますます困難になっていくだろう。
2022年ワールドカップ開催国となったカタールを筆頭に、中東が今後、これまで以上に
買い
の攻勢を強めてくることは必至だからだ。


欧州の一流選手が、いくつかの問題から中東でのプレーに難色を示す現状、彼らにとって一番の狙いどころは、欧州のトップシーンに入ることはできなくとも、局地的にはそれに近い能力を発揮できる若手・中堅の有力選手の確保にある。
そのうち何人かを帰化させることが叶えば、代表チームまで強化でき、まさに一石二鳥の良策となる(悪いことに、日本の帰化申請の難しさは、世界でも指折りだ)。


中東に優れた選手を持って行かれる土壌は、次から次へと整っているというわけである。


――他にも懸念すべき点はいくつかあるが、今回は時間の都合もあり、ここまでとした。


今回の記事の内容には、気分を害された方も多くいらっしゃるかと思うが・・・
現在の日本のフットボールシーンは、自分にとって楽観的できる状況にない、場をわきまえている余裕もないということだ。


熱心なサポーターが足繁くスタジアムに通う一方、では
特別どのチームにも、選手にも思い入れはないような
一般層の目から見て、純粋に評価した場合、今のJリーグは果たしてどうなのか?


正直、とても面白いものとは言えない。
多くのハードルを乗り越えてまで、自ら無理をしてでも足を運ぼうとするほど、魅力的なものとは映らないだろう。


あるいはスタジアムに足を運ぶか、テレビ観戦やダイジェストで「なんとなく」済ませてしまうような、そういったファンが両者を天秤にかけた際――


う~ん・・・やっぱり行かなくてもいいか


と感じてしまう程度には、今のJリーグは質が低下している。
正確には、
状況に応じて各クラブが生き残りを図るべく、限られた予算で最良の策を模索している
と言うべきなのだが、同時にそれが
ソフトユーザーの好むコンテンツ像
から乖離したところにある、というのが正しい。


カルチョを好んで嗜む、少数派だからこそわかることもある。
多くのフットボールファンにとって、魅力的なのは効率化ではなく、非効率でも手間のかかるエンターテイメント・・・だと。


長い歴史を刻み、人々の生活レベルでフットボールが浸透している、欧州の列強国ならいざ知らず。
アジアの列強国に数えられるとは言え、世界的に見ればまだまだフットボール後進国の域を出ない日本では、今のジリ貧な状況は、決して好ましいものではない。
ここ数年、日本のフットボールシーンは、ファンの目が肥え、世間の注目度(ほとんどが代表チームだが・・・)が上がったという点で、スポーツとしての成熟は確実に高まったと思う。
他方、興行としてのとしてのクオリティは、間違いなく劣化した。


カルチャー”として、もはや日本からフットボールがなくなることは考え難い。
が、“エンターテイメント”として生き残るためには、今後多くの課題をクリアしなければならないこと。


それだけはシーズンを終えた今、改めて口にしておきたかったのだ。


ひとつかふたつぐらい、そんなblogがあってもいいじゃないかと思い、今回はこの通りまとめてみた。
批判・反論の類は粛々として受け止める故、遠慮なくご提言いただけると、むしろ解決策を模索する上で幸いである。
その旨、何卒ご理解いただきたい。
<了>


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【2011/12/04 00:42】 | フットボール叙事詩
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No title
junchang
コメありがとうございました!お帰りなさい!
再びの始動楽しみにしていますよ!
Jの問題は以前からいってたのですが、ヒエラルキーがはっきりしていないところだと思います。
2部から昇格したチームが昇格初年度に優勝できてしまう現実を何とかしないと・・・・
選手の獲得競争や育成もそうですが、クラブの存在意義から見直さないと益々アジアでの競争力を失ってしまうかもしれません。

No title
KKGT-R
復活オメです。
リーグ再開後、所謂ライト層が激減してしまった感が有ります。

中断中と自粛ムードで一気に覚めてしまった感じ。
「別にスタジアム行かなくてもいいじゃん」的な。

一方で代表戦の熱気。北朝鮮戦行って、周囲の雰囲気に愕然としました。
「こいつら、殆どサッカー知らないじゃん」
「少なくともJは見てねーな」
そう感じる周囲の会話。

けれども、あの熱気はJでは絶対にかんじられないものです。
代表戦は完全にエンターテーメント化してますよね。

以前の代表戦は殺気に近い熱気でした。
今はそれがJの方に移った感が有ります。
ゴール裏の先鋭化が際立つチームが増えた感じ。
それがライト層を敬遠させる一因になってるかも。

どうしたら観客呼び込めるものかと、毎試合考えた今シーズンでした。

ほぼ全てのチームが予算減となるであろう来シーズンは深刻ですね。

文章散らかって、すいません。
行間読みとって下さい(笑)。

管理人のみ閲覧できます
-


Re: No title
白面
>junchangさん

お久しぶりです。またよろしくお願いしますw

近年のエールディビジなんかもそうですが、タイトルを狙うクラブと、残留を争うクラブ、それに中堅から上位を伺うクラブ…それがはっきりしていないと、やはりどんぐりの背比べ的になって、魅力が落ちますよね。
本当に実力拮抗のドイツ的なものならともかく、日本のそれはレベルが落ちてきての結果。
これではどこも摩耗していくばかりで、国際競争力が低下するのも必然です。

どうしたものかな…
本当に悩んでいるのですが、なかなかよい解決策が浮かばない。
頭の痛い問題です(^_^;)

>KKGT-Rさん

ご無沙汰しております。またよろしくお願いします。

>中断中と自粛ムードで一気に覚めてしまった感じ。
>「別にスタジアム行かなくてもいいじゃん」的な。

まさにその通りと思います。
震災の影響はやはり特大でした…+代表戦にごっそり人が持って行かれた感じですね。

クラブの方も緊縮緊縮ばかりで、「リスクを負う投資」は避けようとする。
だから「これだけの結果を必ず残して、お金を回収するぞ」という攻撃的なマネジメントが生まれない。
その分、ハングリーなクラブも減って…悪循環です。

一方で、スタジアムへの入りやすさ、エンタメ性は必要不可欠。
ようは絞めるべきところを締めず、緩めなければならないところは閉めている(または占めている?)ような印象ばかりが目立ちます。

個人的には、もっとアジアに目を向けるべきと思いますね。
日本選手の生き残りを難しく、門戸を広げて例えば南アジア、東アジアの小国から、ハングリーな血を入れて活性化させたり…ですとか。

言うはやすし、やるは難しなので、あまりあれこれ言うと恥かきそうなもんですが(苦笑)
いずれまたじっくり考えてみたいことだけは確かなテーマです。


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□イタリア セリエA

連載最終回、トリを飾るのはイタリア、セリエAである。

筆者の主戦場だけに語れることが多い反面、内容が煩雑に過ぎて分かり難い点があるやもしれない。
そこで今回は各項目に、【要約】を設置してみた。

つまり結局どういうことなのか?

と疑問に感じられた際は、こちらを確認していただければ少しは解りよく伝わると思う。


(1)フットボールの性質・リーグ全体に見られる傾向

非常にタクティカル――戦術的に複雑・柔軟性に富んだ――リーグであり、また病的なまでに守備意識が高い。
前回お伝えしたスペインリーグとは、まさに好対照である。
ここでは得点を挙げることよりも、

失点を許さない

ことが、ひとつの共通した美徳となっている。

とは言え、俗に言う
カテナチオ(イタリア語で”カンヌキ”の意。自分たちの陣地にイレブンが引き篭もってガチガチに相手の攻撃を阻もうとする先述)』
などとイタリア人に語ろうものなら、まず確実に総スカンを食らうことになる。

それがすでに化石の如く、使い古されたフレーズだから・・・というだけではない。
そもそもの前提が間違っているからだ。


解説しよう。

まず守備ありきなのは、それが最も低労力で、高い効率を上げるのに適しているからだ。

攻撃を組み立てることは、守備を組織することの何倍も難しい。
が、先の岡田武ジャパンがそうしたように、徹底して守りを固めて前線の限られた選手だけで攻撃を仕掛けるスタイルであれば、突貫工事でも施工が可能となる。

後述するミラン、インテル、ユヴェントスといった一部の例外的なクラブを除けば、現在セリエAに属しているクラブのうち、半数以上は地方の中小クラブ(イタリア語で『プロヴィンチャーレ』という)である。
選手の質が落ち、ファンの数で劣り、何倍、何十倍という予算の格差の中で勝ち点を獲得するために、プロヴィンチャーレは守備に特化し、勝ち点3が無理でも勝ち点1(引き分け時に得られる勝ち点のこと)を死守するために、生き残るためにこうした戦いの術を学んでいった――というだけのこと。

仮にフットボールというスポーツにおいて、得点を挙げることが相手の得点を防ぐよりも簡単な作業であったならば、イタリアは決してこうはならなかったろう。

詳しくは次項で解説するが、イタリアの文化観・国民性こそが、現在の形にリーガ・カルチョを作り上げたのだ。

イタリアは、決して何も考えずに守備的なのではない。

とことんまで結果を得る、実利を手にすることを追求した結果、守備的なカルチャーが突出して発達したという、

世界で最も戦術的な

リーグなのだ。

【要約】
イタリア人に「セリエAって守備ばっかのリーグでしょ?」と言うと怒られます。
「戦術面が突出して発達した難しいリーグだよね」と言いましょう。



続いて、同リーグで活躍できる選手の傾向について解説していこう。

イングランドでは「速くて強くて熱い奴」が、
スペインでは「巧くて華麗で点のにおいがする奴」が重宝されたように、
ここイタリアにも好まれる選手には一定の傾向がある。

まず特徴的なのは、イングランドやスペインのそれに比べ、

複数のポジションに適応可能な選手の価値が高い

ということだろう。
例えばプレミアでは、”ある程度”でサイドバックとサイドハーフ(それぞれ文字通りサイドにいるDFと、中盤で左右を構成するポジションにいる選手のこと)の兼任ができれば許されるようなところがある。
大切なことはどちらのポジションでも走り、ぶつかり、切り裂き蹴散らすことであり、勿論状況に応じて行動の選択肢が変化はするものの・・・根本的なところではプレーの方向性が似通ってくる傾向があるわけだ。


一方、ここイタリアでは”どちらもが本職”であることが求められる。

例えばサイドバックに入っては守備の局面で相手の攻撃を許さず、サイドハーフに入っては敵チームのDFラインをドリブルで切り裂き、どちらの場合でも正確なクロスボールをゴール前に蹴りこんでいかなければならない。
しかも同じポジションであっても、自分以外の顔ぶれがこの場合はAというプレイを、あるいは別の場合はBというプレイを・・・と、完璧に自分の役割を理解していなければならないのだ。

それこそ試合途中にフォーメーションを二転三転で変更させる場合もある、

世界で最も戦術的な

リーグ――それがここ、イタリアセリエAという戦場である。
高い戦術理解能力、いわゆる「フットボールIQ」を要求されるのは、半ば必然と言うこともできよう。



勿論、他のリーグでも複数のポジションに対応できる器用な選手(専門用語で「マルチロール」という)は重用される。
が、イタリアではその必要性が群を抜いて高い。
どのクラブも戦術の核となるマルチロールな選手を、最低2、3人は抱えているものである。


このような背景もあって、イタリアのビッグクラブで活躍するには、

頭でフットボールをプレイする

ようなクレバーさが要求される。
素早くボールを蹴ることやグラウンドを疾走できることより、刻一刻と多彩に変化する状況に瞬時に適応、的確な状況判断が下せるかどうかが、カルチョで名を挙げる大きなポイントとなるわけだ。

余談だが、イタリアで多くの若手が苦戦し、一方で他リーグにおいて一線級の座から身を引いたようなベテラン選手がもう一華咲かせるケースがよく見られるのは、このフットボールIQが多分に影響している。


守備戦術が突出して発達し、試合中であってもくるくるとシステムを変更しながら相手の攻撃を防ごうと各クラブが跋扈するこのイタリアでは、例え超一流のテクニックを持っていたとしても、

“それだけでは”

相手の守備網を突破できない。

各システムには、必ずメリットとデメリットが存在する。
そのデメリット、つまりシステムの欠陥部分に対し、手を変え品を変えながら鋭く突き崩すことができるかどうかが、メガクラックと単なるフットボーラーとの分かれ目となるのだ。


【要約】
判断力や理解力に優れる=頭がいい、もしくはそれに匹敵するほど動物的な勘が冴えているプレイヤーでないと、イタリアでは活躍するのが難しいです。
攻撃にも守りにも対応できるような、複数のポジションで活躍できるタイプの選手は評価が上がって、大きなクラブで活躍しやすくなります。



(2)こんな方にお薦め

はっきり言おう。

一般的に喜ばれるスピーディーな展開、華麗な攻撃、美しいスポーツマンシップ・・・

その多くは、ここイタリアにない。

無論、0とは言わない。
が、それらを求めるのであれば、素直にイングランドやスペインのそれを観ることをお薦めしたい(苦笑)


イタリアにあるものは、どこまでもドロドロとした厳しい現実だ。


それは、プロヴィンチャーレを含む各クラブが、なりふり構わず勝ち点・結果を手にしようと藻掻く必死さであり・・・
チェスなどの差し合いにも似た高度な采配・戦術戦であり、
他者の成功を羨み自分の成功をひけらかす、強烈な自尊心に基づく各クラブの鬩ぎ合いである。

過去、何度か他の記事でも書いてきたことなのだが・・・

多くのイタリア人は、フットボールのクオリティそのものを純粋に評価・楽しむことをしない。

勝利か敗北か、順位が上か下か?
まずすべては結果ありき、クオリティに関しては二の次となる。

これは例えばイングランドやドイツのファンが、フットボールを純粋な娯楽・情熱の集約という部分で見ている側面が強いのに対し・・・
イタリアのファンがフットボールを人生の投影、不安・怒りの発露といった、ネガティブな側面から捉えている傾向に由来するものだ。



勿論、彼らにもクオリティの概念はある。

世界最高のメガクラブの一つと言っても過言ではないACミランのオーナー、シルヴィオ・ベルルスコーニなどは、華麗なフットボールを希求する、イタリアフットボール界では珍しい存在だ。
また、近年著しい躍進を遂げたインテル・ミラノのオーナー、マッシモ・モラッティもまた、攻撃的フットボールに深い傾倒を示し、かつては毎年のように豪華極まる顔ぶれを補強、チームに彩りを加えようとしてきた人物である。


が・・・

そんな彼らですら、

結果が出ないよりは、華のない内容でも勝利できる方がいい

と考える点に変わりはない。
この点は、イングランドやスペインなどのそれと明確に異なる、イタリアならではの傾向である。

クラブを取り仕切るオーナー連中がこういう有り様なわけであるから、当然、セリエAという舞台そのものも・・・それに准ずる内容となる。
それを踏まえ、積極的に受け入れられるような方以外には、同リーグを率先して薦めることは難しいというのが、筆者の正直な見解だ。


【要約】
「結果は出なかったけど内容がよかったのでよし!」とするような人には、セリエAは合わないかも?
「内容がいくらよくても結果が出なけりゃしょうがないんじゃボケェ(# ゚Д゚)!!」・・・ぐらいな方の方が、むしろ違和感なく見られるかもしれません。

戦術スキー、ジリジリとした消耗戦のような戦いの方が派手な点の取り合いより好き、みたいな方には文句なしにお薦めです!



(3)万人必見の強豪チーム

ACミランとインテル・ミラノ。
ミラノに属するこの2大クラブは、今も昔もリーガ・カルチョを語る上では欠かせない存在である。

ミランは今期のリーグ戦を制した優勝チームであり、日本で最も多くのサポーターを抱える世界屈指の名門だ。

またインテルは昨季までのリーグ戦の5連覇に加え、欧州CLリーグの前回覇者でもある。
更にはすでに多くの方にお馴染み、長友佑都の所属クラブであることは言うまでもない。
管理人がインテリスタ(インテルのファンの俗称)であることから、当ブログでも取り上げられる機会が多く、微力ながらクラブを知る助力程度のことはできると思う。



また、近年は低迷が続いているが、トリノに存在するユヴェントスも偉大な歴史と多くのファンを抱える、セリエAを代表するクラブである。
こちらも往年のフットボールファンには人気が高く、イタリア国内に限って言えば、いまだにミラノの2強を差し置いて人気ナンバー1の名門だ。

これに過去、中田英寿が在籍していたことで知られるASローマを加えた3+1クラブ(ローマは前述3クラブに比べるとやや取得タイトル数などで劣るものの、イタリア国内ではやはり抜きん出た存在のひとつという扱い)が、イタリアを代表する有力クラブということができるだろう。


(4)要チェックな下位・中堅チーム

これまで申し上げてきた内容から、ある程度お察しいただけるかと思うが・・・

むしろ中小クラブにこそ、イタリアの本当の強さ、魅力が詰まっている。

自分はそんな気がしてならない。

筆者はインテリスタではあるものの、他の各クラブに対し、敬意を欠くことは絶対にない。
どれも一筋縄ではいかない曲者揃い、しぶとく手ごわい本物の“強敵”ばかりであるからだ。

ナポリ、フィオレンティーナ、ジェノア、ラツィオら中堅グループは、前述の4強が少しでも躓けば、即座にその座を取って代わらんとする危険なクラブたちだ。
どのクラブも複数のクラック(名手)を擁しており、実際に過去、上位グループ相手に勝ち点を簒奪した試合も少なくない。



これらに比べてやや規模では劣るものの、ウディネーゼは絶対的なエースであるアントニオ・ディ・ナターレやチリの若き英雄、アレクシス・サンチェスらを擁し、今期後半戦に破格の快進撃を続けて、とうとう来季欧州チャンピオンズリーグの予選出場権を勝ち取ったクラブである。
パレルモにはアルゼンチンの天才プレーメーカー、ハビエル・パストーレが君臨し、コッパ・イタリア決勝戦では、前述したインテル・ミラノを内容では圧倒してみせた(最終的にはインテルが3-1で勝利)。


彼らにこそ、イタリア・フットボールの本当の魅力、強さがある。


国内最大クラブのミランやインテルですら、イングランドのマンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、スペインのバルセロナ、レアル・マドリーらと比べては分が悪い。
仮にこの6クラブで短期リーグ戦を行ったとして、イタリア勢が首位で戦いを終えられる可能性は、恐らく現時点で1割にも満たないだろう。
哀しいかな、それがカルチョの現実だ。

だが・・・

仮に、である。

日本プロ野球の交流戦のように、例えばイタリアの20クラブと、イングランドプレミアリーグの20クラブが対抗リーグ戦を行ったら?
例えばスペイン、リーガエスパニョーラの20クラブと対抗リーグ戦を行ったら?

断言できる。
総勝ち点は、

十中八九でセリエ勢が上回る。

中小クラブのしぶとさ、周到さ、したたかさ・・・
それこそが同リーグが、世界で最も難しいリーグと言われる所以なのだ。


率直に言って、初心者にさあどうぞ――とお薦めできるリーグではない。

だが、もし少しでもこのリーガ・カルチョに興味を持たれた方がいらっしゃれば・・・
遠慮なくお声をかけていただきたい。

不肖、管理人・・・白面もまた、同リーグを愛するフットボールファンの一人である。


おわりに

以上をもって、当連載を終了とさせていただく。

長きに渡ってお付き合いいただいた皆様、こんな場末のblogに熱心に足を運んでくださる皆様、毎日のランキングにご協力いただいている皆様には、本当に感謝の言葉も絶えない。

この場を借りてお礼申し上げたいと思う。

誠にありがとうございました。

<了>

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でも、この先しばらくは改善もないと思われますorz
時間・・・時間さえあればヽ(`Д´;)ノ!とにかく今は時間が足りません(´;ω;`)

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【2011/05/30 23:57】 | フットボール叙事詩
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じゅんや
他のリーグvsセリエAの総勝ち点はセリエが上回る。。。これ私も同感です。すっごい同感です。
で、連載終了って意味がわからないのですが、リーグの比較の終了なのか、このブログが終了なのか。。。前者であって欲しいのですが!


sini
お久しぶりです。コメントは控えていましたが、ずっと楽しく読ませて頂いておりました。

各国リーグの解説、とても面白かったです。
カルチョポリ以降、三大リーグの中でもセリエAはある意味もっとも競争力の激しいリーグになったのかもしれませんね。悪い意味ではトップクラブの弱体化、良い意味では中小へのチャンス増加という目に見える形になって。



白面さんがおっしゃるように、イタリアの中小クラブの強さは特筆に値すると思います。ミランやインテルに、ユナイテッドやバルサはおそらく高い確率で勝つでしょう。
でもラツィオやパレルモに勝てる上位四つ以外のリーガやプレミアのチームはというと、なかなか思い付きません。アーセナルやバレンシアですら危うい、というのが個人的な印象です。



来季は復権したミラン、レオナルドの真価が問われるインテル、迷走脱却を計るユーヴェ、強豪化を目指すナポリ、そのナポリを追い掛けるラツィオ、野心的で短絡的すぎる会長次第なパレルモ、再起を図りたいジェノアやヴィオラなど、各クラブに見所がありますね。
ただ個人的に、どうしてもローマにだけは良い未来図が見えて来ないのが残念ですが……クラブ内に抱えていた矛盾という名の癌が、あまりにも大きくなりすぎているような。。。
クラブ売却がなったところで、おそらく王様トッティは変わらないでしょう。獲得した選手や契約した監督がどれだけ努力しようとも、トッティの意向に合わなければチームは機能しなくなる。でも、周りが合わせなければならないほどの力をもはやトッティは安定して発揮できずにいる。かといってトッティはラウルやサネッティのように黙って従うことができる性格でもない。。。

これが僕の見るローマ観ですが、白面さんはどのように思われますか? スパレッティもラニエリも、当初はトッティを立てつつ、内心ではトッティ無しで機能するチームを築こうと試み……逆鱗に触れてチームを追い出されたように見ています。
もし可能なら、以前ヴォルフスを特集したように白面さんのローマ観をお聞かせください。



junchang
かつては3~4シーズンごとにプロビンチャが優勝できるリーグでした・・・・

戦術的極みを持ったリーグですね!ユベントスやインテルが黄金期を築けたのもディフェンス組織を重視したからでしたが、グランデミランの出現がイタリアサッカー界を一時迷走させてしまったかもしれません^^
また、オーナーが一癖もふた癖もありそうな人が多いのも魅力ですね^^

僕の中ではエラス・ベローナ、ナポリ、サンプドリアがスクデットを獲得した時は驚きと共に楽しくてしょうがありませんでしたね・・・・


ガッピル
テンプレート変わりましたね。

世界で最も戦術理解度が必要なリーグゆえに
経験豊富なベテラン選手が重宝されるのも
1つの特徴ですよね。

よくおっさん集団じゃんって揶揄されますけど
おっさんの何が悪いんだーと思いますね。

むふふふ
岩氏
ここにきてカルチョが少しずつ解るようになってきた岩氏ディスよ~w

カルチョの文化が解るようになってくれば面白いと思う。頭の中であれこれと戦略を立てるタイプにはもってこいのリーガですな。

ただ自分はまだカターニャとインテルくらいしか(といってもサワリだけだけど)知らないので他のチームもどんな感じか興味ありますね^^

最近はスペインに興味が無くなっちゃったので、来期はカルチョの勉強でもします!

Re: タイトルなし
白面
ですよねw
でもそういう形での戦いはない寂しい現実・・・(ヽ'ω`)
UEFAランクも下がりに下がるわけですw

あっ、今回の連載が終了するという意味です。
申し訳ございません、ちょっと書き方が紛らわしかったですね;;


でも、流石にいい勘されてます。

まもなく休止予定ではありましたので。

ローマの問題解決は一日にしてならず
白面
競争力の厳しさでイタリア、激しさでドイツ・・・というところではないでしょうか。
イタリアではプロヴィンチャーレは、抵抗活動はできてもリーグ通して下克上はできないのに対し、ドイツはバイエルン以外は何らかの拍子でふっとCLに手が届いてしまったりすることもありますのでw
そこら辺も、近年躍進してきた理由なのでしょうね。

モウリーニョなども、かつて
「イングランドではマンU、レッズ、ガナーズに勝つことが優勝を意味していた。
が、ここ(イタリア)ではプロヴィンチャーレに勝てるかどうかがタイトルの鍵を握る」
、と。まったく同感です。

ローマはオーナー交代で資金面で大幅な改善が見込めそうな一方、いい加減
「良くも悪くもトッティ」
な体質をそろそろ見直す時期と自分も思います。

しかし果たして、同クラブにそれが叶うかどうか?
おっしゃる通り、まったく疑問なところです(ヽ'ω`)

これは何もクラブやチーム体質だけに拠るものではなく、他ならぬサポーター自身がそれを後押しするため。
つまりサポーターが自ら
「そろそろトッティも分をわきまえて行動せよ」
と啓発できない限り、トッティは少なくとも現行契約完了までチームに在り、影響力を行使し続けるでしょう。

彼が偉大なクラックであることは言うまでもない。

一方で自身をグルッポ以上に優先させようと振舞う性質が相当に見える以上、彼は永遠に『ベストになりそこねた超一流』という評価と共に過ごしていくことになるかと思います。

残念ながら今回は、まとまったコラムを書き溜める時間が取れないため、簡易返答になってしまいまして恐縮ですが・・・
これを持って返信とかえさせていただきます。

久々にsiniさんとお話しできて嬉しかったです( ´∀`)ノ

Re: タイトルなし
白面
そうなんですよね・・・その頃から何故フットボールを、そしてカルチョを見ていなかったのか。
まったく勿体無い;
いまさらながらに自らの不明を恥じますです(´・ω・`)

やはり最大のターニングポイントはボスマン判決と思います。

あれでEU選手の大移動と、南米からの出稼ぎがフットボール界の常識になってしまった。
そうなればイタリア国内の有力選手に限らず、国外からの人材の流入によるメガクラブ突出は避けられない。

今後FFPの導入で何かが変わるかもしれませんが・・・
自分は正直、"将軍"プラティニは信用していませんもので(苦笑)

今シーズンのナポリやウディネーゼの躍進は、いい意味でサプライズでした。
来季も何か、こうしたポジティブな驚きがあればよいのですが・・・

Re: タイトルなし
白面
以前のテンプレートが、どうも発行元の不備?か何かで使えなくなってしまいまして(^_^;)
暫定的に変更致しましたw

カルチョはあらゆる意味で玄人好みのリーグだと思います。

正直に言って、自分が若者の頃に楽しめたかどうかは疑問ですw
なので、時代の流行から外れていることは否定できない。
やはり若者を取り込めて無ければ、若年層のファン拡大が進まなければ、消費にも勢いは出ませんから・・・

ですが、そろそろ実力で風潮をねじ伏せる、そんな展開を見てみたいのも事実。

ミランとインテル、ナポリとウディネーゼ。
特に前者は必勝、後者には1ゲームでも長くCLでの戦いを続けてくれることを切に望んでいます。

ウディネーゼはどれだけ陣容が今夏削られてしまうか、逆に加わるかどうかでも大きく運命が変わりそうですね。。。

Re: むふふふ
白面
つまり『一見さんお断り』なリーグ。

このblogとそこら辺はまったく同じという・・・('A`)

ふっ。。。


その名が出てきた経緯を考えると、カターニャは来季は完全にどうでもいいクラブになりそうですねw
森本がいなくなければ、日本のファンはまったくクラブを気にかけなくなることでしょう。。。

プレミア、ブンデスほどスポーツマンシップはありませんが(^_^;)
これはこれでよし、とご賞味いただければ充分かと思いますよw

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△スペイン リーガ・エスパニョーラ

(1)フットボールの性質・リーグ全体に見られる傾向

スペインリーグの魅力を尋ねた時、多くのフットボールファンはこう口にする。

世界で最も攻撃的なリーグ

であると。

なるほど、確かにそうかもしれない。

あれは、誰へのインタビューだったか・・・
正確なところを覚えていなくて恐縮なのだが、他国リーグからスペインリーグへとやってきた、ある選手などはこう言ったものだ。

スペインでは、開始から20分を過ぎてどちらのチームにもゴールが生まれないと、ファンが『何やってんだ!』って騒ぎ出すんだよ(笑)

と。
実際、この評価は当たらずとも遠からずといったところかと思う。


ゴール。


リーガ・エスパニョーラを語る上で、唯一無二の絶対的な概念である。

ドリブルやフリーキックといった個人技、コンビネーション、パワープレイ・・・
どのゴールにも相応の味があり、異なる風味がある。

そのすべてを、スペインのファンたちは味わい尽くす。

ゴールへのアプローチに特別なこだわりを見出すファンもいれば、手段は問わないというファンもいる。
しかし、まずは相手からゴールを、1点でも多くの得点を奪っての勝利を――
この点で、ほぼすべてのファンの見解は一致するところではなかろうか。

弱小プロヴィンチャーレ(地方の小クラブ)がビッグクラブに挑む際は、すべてがその限りというわけではないが・・・
少なくとも1-0での勝利よりも、2-1や3-2での勝利を強く求める傾向があることに疑いの余地はない。

それほど攻撃に比重を置いた、「点を取る」ことを至上の喜びとするリーグ、それがリーガ・エスパニョーラと言うことができる。



――が。

一方で現在、同リーグには見逃せない変化の兆候がある。
世界で最も攻撃的なリーグから、

世界で最も、限られた特定のクラブへ戦力と人気が偏ったリーグ

になりかけている、という点だ。


言うまでもなくその特定のクラブとは、FCバルセロナとレアル・マドリードである。

兎にも角にも、ファンの数、資金力、選手の質、そしてクオリティー・・・
現在のスペインリーグにおいて、2強の力は突出している。

シーズン開始前から、2強以外のクラブを優勝候補に挙げる識者は皆無。
何せ後続の残り18チームのうち、過半数以上のチームは2強のスタメンに入れない――いわゆるBチーム(ベンチにいる選手と、ベンチにすら入れない選手で構成されたイレブンのこと)と互角かそれ以下の戦力しか有していないのだ。

選手の年俸、給金で換算すれば、バルサやRマドリーが選手たちに支払う総年俸で、他のクラブが2~3つ、場合によっては10以上と養えるような、それほどの規模の違いがあるわけだ。



2強を追撃する中堅どころのスタメンともなると、流石にある程度拮抗した試合を演出できるだけの顔ぶれは揃うが・・・あくまでもそこまで。
何人かの選手のクオリティは、バルサやRマドリーに匹敵するだろう。

が、それ以外の何人かのクオリティで劣り、また指揮官の采配・チームとしての成熟度などでも後塵を拝する傾向が極めて強い。


文句なしに世界最強の一角に数えられる2つの巨大クラブと、すべての面で遅れを取る残り18クラブが必死に彼らに噛み付かんとする・・・

これもまたリーガ・エスパニョーラの、ひとつの明確な現実だ。


(2)こんな方にお薦め

攻撃的フットボールの文化、ゴールへの希求は本物だ。

イングランドの美徳が敢闘精神やネバーギブアップ、パッションだとすれば、スペインの美徳はゴールであり、攻撃であり、美しきパスワークであり、華麗なるドリブルなのである。

前回お伝えしたイングランドのそれと比べ、スペインはとかく、

ゴールを決めれば、攻撃的に振舞えば許容される

――という所があると捉えていただいて間違いはない。

例えばイングランドのように、全員攻撃全員守備を高いインテンシティ(集中力)をもって遂行する、という性質はない。
もっと気まぐれでムラッ気充分、やる気を出せばワールドクラスだがやる気が出なければ出場枠を1人分無駄に使うだけになるような、そんな選手ですら同リーグはある程度許容してしまう部分がある、ということだ。

たった一振りのキックで、相手を翻弄するボールテクニックでもってゴールショーを演出できる選手は、それだけで生き残りの芽が出てくる。
簡潔にまとめると、

世界で最も個人技に優れた選手が集まるリーグ

と言っても過言ではない。
その中でも、チームプレイも可能なもの、一芸に留まらず複数の強力な技術を有している選手などは、自然とビッグクラブへ移籍していくというわけだ。


・・・ただし。

それにしても現状、優秀な選手はとことんまで2強に集中し過ぎており、その影響をどう見るかという点は考慮しなければならない。

無論、他のクラブにもそうしたクラック(名手)はいる。
だが、バルセロナやRマドリードの試合がいとも簡単に視聴可能なのに対し、例えば彼らに続く名門であるバレンシア、アトレティコ・マドリードやアスレチック・ビルバオ、ビジャレアルにセビージャといった中堅どころの試合を観戦するには、それなりの予算や手間暇がかかることになる。
これが更に地方の中小クラブなど、例えばヘタフェやマラガといったクラブを追いかけようとすれば、それはもう相当な覚悟や労力が必要になってしまうのだ(試合のハイライトを探し出すだけでも一苦労である!)。


2強が独走態勢、2強が突出している現状を受け入れられるかどうか。


2強のフットボール、選手たちに惹かれ、そのまま彼らを応援しようというのであれば、勿論問題は小さくなるが・・・
リーグそのものの健全な競争を趣向する方であれば、他のリーグを視聴される方が、得られるものは大きいと考える。


(3)万人必見の強豪チーム

もはや今更の感があるが、FCバルセロナとレアル・マドリード。

このふたつのクラブは突出している。突出し過ぎている。
スペイン国内に限らず、世界最強候補クラブを挙げていけば、必ずどちらも5指に入ってくるような存在だ。

バルセロナはカンテラ・・・いわゆる日本のクラブでいうところのユースチーム、育成に並み並みならぬ労力を注ぎ、独自の育成体制の元に優れた選手を次々と生み出している。
勿論、他のクラブから強力な選手を獲得して補填することもあるのだが、彼らの強さの源泉、基本骨子となっているのは

3歳から始まるポゼッション講座

とも言うべき、攻撃的フットボールのメカニズム遂行プロジェクトだ。



確たるビジョンの元、20年以上の歳月をかけてバルセロナは今の地位へと辿り着いた。
そのクラブ運営理念、クオリティ、華麗なるパスワークに魅せられるファンや関係者の数はあまりに多い。

名実共に、現在世界最強クラブのひとつである。


一方、レアル・マドリードは近年こそ低迷しているが、いまだに

世界で最もそこでプレーしてみたいクラブNo1

の座をキープし続けている、夢の名門クラブである。
日本代表の本田圭佑が、最終目標を同クラブでの活躍と定めている点からも、その権威の一旦が伺える。

とは言え、フットボールのクオリティという点だけで言えば、今シーズンのそれに限って言えば、ライバルであるバルセロナの見せるフットボールに完成度で大きく遅れを取っていた感は否めない。

毎年のように選手が入れ替わり、毎年のように監督が交代し、クラブが安定しない中での戦い、チームづくりを余儀無くされてきたことの弊害が、そこにはある。

今期は世界最高の指揮官の一人とされる(この“世界最高”というフレーズを、同コラムの中で何度口にすればいいことやら(苦笑)それがこの2強の現状を、間接的にまざまざと物語る)ジョゼ・モウリーニョを招聘し、必死に立て直しを図ったものの・・・
国内カップ戦である国王杯を制したとは言え、リーグ戦、および欧州チャンピオンズリーグの直接対決でもバルセロナの後塵を拝した。



が、選手の豪華絢爛さ、メルカート(移籍市場)での派手な振る舞い、指揮官の個性など、見るべきものはバルセロナに勝るとも劣らないものがある。

バルセロナのようなパスワーク・細かい足元のテクニックを重視したドリブルより、より直線的な攻撃――例えばロングパス一本のカウンターやスペースを切り裂く超スピードのドリブルなど、選手個人の強力な能力を前面に押し出したスタイルを好む方。

加えて、指揮官である『ジョゼ・モウリーニョ』に魅了されてしまった・・・そんなあなたにお薦めだ。
当blogの彼に対する入れ込みように関しては、関連項目をご参照されたし(笑)




(4)要チェックな下位・中堅チーム・選手

哀しいかな・・・
現在のリーガ・エスパニョーラで優勝を狙えるクラブは、バルセロナとレアル・マドリードの二つしかない。

バレンシア、アトレティコ・マドリード、セビージャ、ビジャレアル・・・
これにバスクの名門、アスレチック・ビルバオを加えた5つのクラブが欧州CLや欧州ELといった国際大会への出場権争いを演じているが、優勝を狙うことは実質的に不可能に近い。

では、2強以外のフットボールに価値はないのか?
見るほどのクオリティがないのか?

Ne,Ne,Ne,・・・まったく事情は異なる。

例えばアトレティコ・マドリードは常に攻撃的な選手を複数擁し、ベストメンバーで揃えたスターティングイレブンだけを見れば2強に匹敵しうる顔ぶれを誇るスター軍団であるし(ただしクラブ内部のゴタゴタ、フロントの問題すら楽しめるだけの度量が必要ではあるが・・・w)、バレンシアは近年、財政的に超危機的状況にありながら、若く優秀な指揮官であるウナイ・エメリの元、着実に上位グループに食い込む健闘を見せている。

セビージャの荒々しさ、サイドからの崩しは同リーグでは異彩を放っているし、ビジャレアルの2トップ、ジュゼッペ・ロッシとニウマールのコンビは各国のビッグクラブにまったく引けを取らない輝きを放つ。

個人的に一押しなのは、アスレチック・ビルバオだ。



バスク純血主義

という、EU形成から成る欧州労働規定による各国リーグ、各クラブの多国籍化が進む現状の中で、異彩中の異彩を放つクラブ理念を掲げて邁進するその様然り。
フェルナンド・ジョレンテやハビ・マルティネスといった若き才能の台頭然り、ホームスタジアムである“聖地”サン・マメスの雰囲気、美しさ然り――

そして究極の『異端児』、ガイスカ・トケーロの存在。

このWikipediaに日本語項目が作られていないような選手が、地元放送局の番組で毎週のように特集が組まれるなど、サポーターの同クラブへの独自の愛・傾倒は、とてもこの限られた時間・文字数の中では伝えきることができない。

テクニックは凡庸、決定力はたいして高くもなく、頭髪は若くして後退しきり。

しかし・・・世界中の誰よりも走り、誰よりも諦めず、信じられないほど謙虚で、彼のプレーには常に

ビルバオというクラブで、スペイン1部リーグでフットボールをできる歓び

に満ち満ちている。
これほどまでに『生の活力』を感じさせてくれるフットボーラーを、筆者は他に知らない。


興味があれば、是非彼の魅力を確認していただきたいものだ。
(筆者が特別入れ込み過ぎているだけで、テクニック的には本当に取るに足らない選手という感も否めないのだが・・・w)



続く

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【2011/05/25 23:45】 | フットボール叙事詩
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No title
KKGT-R
都市国家の延長が現在の国家であるが故、フットボールに、試合に、アイデンテイティを求める部分は有ると思うんですよ。
スペインの場合、フランコ独裁の影響が未だ色濃く残っているので、その反動で地域愛は半端ない、近年その傾向が増していると聞きます。レアルに向かう姿勢は圧政に比例するとも。

実は昨年のW杯の折、真面目に歴史勉強して、ブログに書いたんですよ。

「3歳から始まるポゼッション講座」
これだよな(笑)
確固たる信念を持ったオーナーとGMがいれば・・・。
甲府はこれで行こう。大木-安間体制に戻して。

No title
junchang
アスレティック・ビルバオはスペインであって非常にらしくないサッカーをする印象を持っていました!本当に特異な存在ですよね!フランス国境付近の地域はなにか荒々しさを持っていますよね!このままがんばってほしいと思っています。金満拝金主義を真っ向から否定する存在として(育成に年間予算の6分の1をかけていると以前ナンバーで言ってたよなぁ)

地域によってまたサッカーが異なるのも面白いですよね!

州選抜同士の対抗戦なんてのがあるくらいですから^^

ただし、これからのリガ・エスパニョーラはかつての時代に逆戻りをする可能性が高いですね!(かつてはこの2強を止めるのに反則すれすれの削る行為が続発していた時代がありました。)本当にアトレティコ・マドリッドやバレンシアあたりにはがんばってほしいです。

まぁこのリガ自体にかなり興味はなくしてはいるのですが^^


名人
三歳から始まるポゼッション講座は驚きでしたね…そんな小さな時からエリートとして教育されるんですか…カンテラって怖いですね。

なかなか面白い記事でしたよ( ・ω・)

うーん・・・
岩氏
最近のリーガ・エスパニョーラには魅力を感じないとですよ。。

たまに観てスペクタクルな個人技サッカーでスカッとするレベルならいいのですが、2強以外の一つのクラブを応援し続けるこの辛さw

2強に勝とうと思えば守備的な改良をすれば光が見えるのにクラブの方向性自体が・・・・っていうね^^;


順位気にせず純粋にサッカーとして楽しむなら今のリーガでもオススメできるかも。

コメントありがとございますッ
白面
>KKGT-Rさん

ええ、そこら辺は書こうかどうしようかかなり迷ったんですよね・・・

「どんなに小さな3部4部のクラブであれ、その土地のサポーターとしてこの世に生を受ければ、一生そのクラブのサポーターとして過ごす」

部分。
しかしそれを書きだすと、原稿量も時間も規定オーバーになってしまうということで泣く泣くカットしたのです(-_-;)

甲府は三浦が厳しいですね~;;
甲府に対する友好や思い入れはJ内でもかなり上位なのですが、正直に言って三浦が指揮官では応援しかねます・・・

「ああ、また負けたか。さっさと解任しろ、次だ」

という思いが先行してしまう(;´・ω・)

早く現状が改善されればよいのですが・・・
いざ首がすげかわったとしても、その時点で勝ち点事情は相当に苦しくなっているであろうとorz

ジレンマです。。。
尚三浦は自分が積極的に敬遠する、数少ない指揮官の一人であります(汗)

>junchangさん

好きなんですよね、ビルバオ。
ぶっちゃけクラブ単体なら、バルサやマドリーよりも断然(笑)

最近はポゼッションの導入も始めておりまして、キック&ラッシュ一辺倒の無骨なスタイルからは抜け出つつありますが、伝統の激しさは健在です。
見ていてうれしくなるクラブですよw

ファイナンシャルフェアプレーが導入され、2強とそれ以外のバランスがこの先5年ぐらいでどこまで改善されるか・・・
それが成されないと、正直危機的状況と思います。

>名人さん

勿論、いきなり3歳からポジショニングとか概念を教えるわけではありませんがw
そのための下地を教え込んでいく術も、彼らはしっかりと心得ているということです。

まあ・・・今回はかなり薄めの紹介記事にしましたがw
濃く書こうとすると、この種の文化論。えらいことになります(-_-;)

>岩氏さん

デ・ヘア移籍間近と聞いて(´・ω・`)
あれこれもうげんなりですよね・・・
活躍した選手も全部2強に引っ張り上げられてしまう現実(´Д⊂ヽ

各国とも国民性がリーグにそのまま反映される以上、スペイン人の悪い気質をそのまま反映させてる以上は駄目でしょう(イタリアもそうだけどw)

この種の記事を書くと、どうしても西欧文化には日本人の自分は価値観の相違的に、内容が厳しめになります(^_^;)

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